by 氷上の格闘技の「語りべ」 加藤じろう
 
2014.10.20
ONE-TWO PUNCH !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事でご覧いただいたように、新戦力の活躍などをはじめ
開幕直後から、様々な話題が伝わってきている今季の NHL ですが、
昨日(現地時間)マジソンスクエア ガーデンで行われた、
「ニューヨーク レンジャーズ vs サンノゼ シャークス」戦で、このようなシーンがありました!




この試合の記録を見ると、、、

しつこくパックを叩いて決めた マーティン ・サンルイ 選手(#26)のゴールが、
19分16秒


続いて、ゴール前に走りこんでいった リック ・ナッシュ 選手(#61)の得点は、
19分20秒
ということで、、、

4秒間に2得点
を決めたのです !!


相手チームに大きなダメージを与える、これ以上ない “ワンツーパンチ” ですね。



しかし、「上には上がある」との言葉どおり、
長い歴史を誇るNHLの記録を振り返ると、
これまでには、レンジャーズを上回る “ワンツーパンチ” も!


セントルイス イーグルスが、1936年3月21日に。
ミネソタ ワイルドが、2004年1月21日に、いずれも、、、
わずか3秒間に2得点
を決めているのです !!


この記録を見る限り、ホッケーの試合では、
「3秒あれば得点できる !!!」
ということになりますね。


但し、映像で紹介したナッシュ選手のゴールのように、
“ワンツーパンチ” を決めるためには、
得点直後のフェイスオフで、パックを取ることが絶対条件。

参考までに、この試合でのレンジャーズのフェイスオフ獲得率は、
66.1% (62回中41回)


相手に大きなダメージを与える電光石火の “ワンツーパンチ” をお見舞いするには、
フェイスオフのスキルを磨いておく必要が、あるようですよ!




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2014.10.17
9th Sutter Family Made NHL Debut
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事で紹介したとおり
NHLのレギュラーシーズンが、8日(現地時間)に開幕しましたが、
序盤戦の注目は、やはり各チームの新戦力!

なかでもルーキーに限ってみると、
開幕からパワープレーにも抜擢され、デビュー戦で初ゴールを決めた、
ワシントン キャピタルズ の アンドレ ・ブラコフスキ 選手や、、、




トレーニングキャンプと、プレシーズンゲームでの働きを認められ、
タレント揃いのFW陣が揃う中、レギュラー ポジションを勝ち取った、
ニューヨーク レンジャーズ の アンソニー ・ドゥクレア 選手、、、




というように、今季も10代(どちらも19歳)の選手が、
センセーショナルなデビューを飾って、ファンを沸かせています。



しかし、あえて「語りべ」が注目するのは、
開幕4試合目の昨夜、マジソンスクエアガーデンでデビューを果たした、
カロライナ ハリケーンズの ブロディ ・サター 選手

Brody Sutter



注目と言っても、前述の二人と違い、ティーンエイジャーではなく、
こちらはドラフト指名から4年目を迎え、23歳 にして、待望の NHLデビュー。

それだけに、注目して欲しいのは、年齢!
ではなくて、、、名前 !!


あの 「サターブラザーズ」 の息子なのです !!




「サター」 という名前を耳にして、真っ先に思い浮かべるのは、、、





ロサンゼルス キングスの ダリル ・サター ヘッドコーチ(HC) ではないですか?


昨季までの3年間で、ロサンゼルスを2回も優勝に導いた功績はもちろん、
オールドファンの方ならば、岩倉組の選手として、
日本リーグでプレーをしていたのも、ご存知でしょう。

しかし、日本以外のホッケーファンに知られているのは、
7人兄弟のうち、6人がNHLプレーヤーとなった、
「サターブラザーズ」 の一人であることですよね。



あらためて、NHLでプレーした「サターブラザーズ」を、年齢順に紹介すると、

     ブライアン 氏(現在58歳)

     ダリル 氏(56歳)

     ドゥエン 氏(54歳)

     ブレント 氏(52歳)

     そして、双子の リッチロン 両氏(50歳)

という6人が、いずれもNHLで400試合以上プレーし、
双子のリッチ、ロン両氏を除く4人は、引退後に、いずれもHCを歴任。

現役とHC時代を合わせて、スタンレーカップを手にすること、実に のべ9回!

その他にも、カナダカップで優勝したり、
ジャックアダムズ アウォード(NHL最優秀コーチ)を受賞したりと、
ホッケー界の歴史の中に、これまで幾度となく「サター」の名前を残してきました。


そんなサターブラザーズも、
(年齢をご覧になれば納得でしょうけれど)父親世代になってきて、
近年は「サターブラザーズ」の息子たちが、NHLのチームからドラフトされるように!

Sutter Family



上段に写真が並んでいる「サター “パパ” ブラザーズ」の息子のうち、
下段の5人が、既にNHLチームからドラフト指名を受け、そのうち、、、

左から二人目の ブレット 選手(ダリル氏の息子・現ミネソタワイルドのアフィリエイト)

左から4人目の ブランドン 選手(ブレント氏の息子・現ピッツバーグ ペンギンズ)

そして、昨夜の試合で、
ドゥエン氏の息子の ブロディ 選手
がカロライナに昇格して、デビューを飾り、
サターファミリーで9人目のNHLプレーヤー
が誕生しました!



参考までに、サターファミリー9人を合わせたNHL通算成績(レギュラーシーズン)は、、、

5446試合出場 1401ゴール 1695アシスト !!


ただ、このうちの、、、
4994試合出場 1320ゴール 1614アシスト
は、「パパ ブラザーズ」の6人が残した記録。

偉大な父親たちが積み重ねた数字に近づいていくためには、
「サター ジュニア」たちが、これから大いに奮起しないといけませんね!


◆courtesy : NHL Canes and PUCK HUFFERS




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2014.10.14
How to Win Under New Overtime Format ?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で お届けしたとおり、
NHLは土曜日(現地時間)からの3連休を利用して、各地で試合が行われました。


一方、NHLのアフィリエイトチームが揃う AHL も、
3連休を控えた10日に開幕し、全30チームが新たなシーズンに船出しましたが、
その中の試合を、ハイライトでご覧いただきましょう。





ご覧になって、お気づきになった方も、いらっしゃるのではないですか?

どうして、この試合をピックアップしたのかというと、
今季から変更された “オーバータイムの新しいフォーマット” が、
適用されているからです!


AHLの発表直後に 「語りべ」通信でも紹介しましたが
あらためて変更点を掲載すると、、、

アジアリーグをはじめとする国際ルールと同じく、
サドンビクトリー方式で5分間。
4on4(=GKを除くプレーヤーの数)で戦っていたレギュラーシーズンのOTを、、、
サドンビクトリー方式は変更せず、時間を 7分間 に!

さらに加えて、
3分を過ぎて最初のホイッスル(=ゲームストップ)のあと からは、
プレーヤーを一人ずつ減らして 3on3 で戦うことに!
それぞれ改められたのです。



レギュラーシーズンに先駆けて、プレシーズンゲームでも、
新しいフォーマットで、3on3のオーバータイムが見られた試合もありましたが、、、



リンクが、かなり広〜く感じられますね(笑)


ちなみに、レギュラーシーズンが開幕してからの「25試合」中、
オーバータイムに及んだのは、「6試合」

そのうち 3on3 まで もつれたのは、「3試合」でしたが、
いずれの試合にも、ある共通点が!


それは、、、
全てのチームが FW2人+DF1人 で戦っていた
ことです !!


もっとも、これはNHLと同様にAHLでも、
ベンチ入り選手の上限が、国際ルールより少ない「20人」のため、
多くのチームが、DFを6人しかエントリーしていないことが、大きな理由になっています。

それだけに、下の動画でゴールを決めた 白いジャージの「50番」の選手のように、、、



「一人だけしかいないDFが、どこまで攻撃に参加するのか?」
という瞬時のジャッジが、勝負の分かれ目になりそうですね。



敗れたチームの主力選手は、
「(3on3 のオーバータイムは)ファンのためのショーだ」
と苦言めいた(?)コメントを口にしていたそうですが、
プレーオフ制度を採用しているのなら、レギュラーシーズンの試合には、
エンターテイメント的なルールを加えたり、ファンが喜ぶカードを増やす
というリーグの改革には、納得できますよね!



ところで、前述した AHLの発表直後(7月11日付)の記事に、、、
2018年の「ピョンチャン オリンピック」以降も、NHLのトップ選手が揃うよう働きかけている、
国際アイスホッケー連盟(IIHF)に対して、
オリンピックブレイクによる収益減や、スター選手たちのケガのリスクに難色を示す、
NHLのチームオーナーも少なくないそうです。

そのため、早ければ2016年の秋に、
NHLの主導で「ワールドカップ」を復活させよう!
との意向が、だんだんと強まってきている模様。
(野球に例えると、オリンピックと、MLB主導のWBCのような位置づけですね)


このような状況を察知した IIHF は、アイシング後のプレーヤー交代禁止など、
NHLをはじめとする北米プロリーグ独自のルールを、
“世界標準” として次々に導入し続け、
今季からは、 ハイブリッドアイシングや、
3等分していたリンクの各ゾーンの広さを変更すると発表。

それだけに、今回のAHLのルール改正が、
近い将来 “世界標準” に採用されることが、高い確率で予想されます。
と紹介しましたが、
その後、先月19日に、IIHFは、「韓国に開催国出場権を与える」と発表。

予想されていたより早い決定に、
「ワールドカップの復活と、オリンピックブレイクの打ち切りの方針を、NHLが決めたのでは?」
との見方が有力視されている模様ですけれど・・・


果たして、近い将来に、アジアのホッケーファンも、
「3on3のオーバータイム」を目の当たりにする時がやってくるのでしょうか?

コーチをされている皆さんは、
今のうちから “3on3の戦術” を研究されてみては、いかがですか。




アイスホッケー | comments(3) | trackbacks(0)
2014.10.11
New Season ! New Team ! Renew Head Coach !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「3連休を満喫中〜」 という方も多いでしょうが、
北米に目を転じると、アメリカとカナダも13日が祝日とあって、
日本と同様に、今日から3連休!

そのためNHLも、3連休が始まる土曜日に、
全てのチームが試合を行うスケジュールを、組んでいます。


2000-01シーズンから、NHLは30チームで争われていますが、
同じ日に、30チームが揃って試合を戦うのは、史上6度目!

選手たちは “Busy Saturday” を強いられますが(苦笑)、
連休を利用してアリーナに足を運ぶファンは、
“Hockey Holidays” を、存分に楽しめそうですね。



ところで、先日の記事でもお伝えしたように
今月8日から始まった NHLのレギュラーシーズンは、
昨夜のローリーでの試合をもって、全てのチームが開幕戦を戦い終えました。

各チームの開幕戦の中で、印象深い働きをしたのが、
FA移籍でバンクーバー カナックスにやってきた ラディム ・バーバータ 選手

ゲームウイニングゴールが記録された “技ありの(?)シュート” で、勝利に貢献!




33歳のバーバータ選手は、
これでNHLの開幕戦でのゴール数が、通算「13得点」 に。

「11得点」で2位につける 42歳の ヤロミール ・ヤーガ 選手との差を広げ、
現役選手の中では、開幕戦限定の得点王 をキープして、
“ミスター・オープニングゲーム” の称号を、手放しませんでした(笑)



そんなバーバータ選手の活躍もあって、NHL初勝利を手にしたのが、
ウィリー ・デジャーデン ヘッドコーチ(HC)!




昨季の終盤から、「語りべ」通信で何度も紹介してきたとおり、今季のNHLは、、、
だけに限らず、

ピッツバーグ ペンギンズ



フロリダ バンサーズ

と昨季を上回る 「6チーム」 が、新たなHCを招いて開幕を迎えましたが、
ただ一人、初日に試合が組まれていたデジャーデンHCは、
新HCの中で、イの一番に白星を手にしました!



ところで、前述したように、
今季は6チームが新HCの下で、新しいシーズンに船出しましたが、
もう一つ紹介したいのが、こちらの ↓ 数字。

「3チーム」


これが何の数字か分かりますか?


正解は、、、
NHLでHCの経験がない指導者を
新たにHCとして招いたチームの数
なのです。


上で紹介した6チームのうち、青字になっている、
バンクーバーピッツバーグカロライナの指揮官は、
いずれもNHLでは、ルーキーHC。

その一人で、日本のファンにも馴染みの深いデジャーデンHCに関しては、
カナダのジュニアリーグや、AHL(NHLの一つ下のリーグ)で、
最優秀コーチ賞に輝いた実績が、ダテではなかった模様。

見事に最初のNHL公式戦で、初勝利を手にしました!



ところで、NHLのルーキーHCで、近年に好成績を残したと言えば、
コロラド アバランチの パトリック ・ロワHC。

カンファレンスの最下位に低迷したチームを託されると、プレーオフへ導いて、
昨季のジャックアダムズ アウォード(最優秀コーチ賞)を獲得!


ただプレーオフでは、CQF(1stラウンド)で敗退し、
スタンレーカップ奪還とは、なりませんでした。


「ルーキーHCが、いきなりスタンレーカップを手にするなんて、難しいんじゃない?」

ロワHCの結果を振り返ると、このような声が聞こえてきそうですけれど、
NHLの長い歴史を紐解くと、
スタンレーカップを手にしたルーキーHCは、これまでに 「14人」 もいるのです!


近年で思い出されるのは、
6季前に、ピッツバーグを3度目の頂点へ導いた、ダン ・バイルズマ 氏。

しかし、この年のバイルズマ氏は、
レギュラーシーズンが終盤に差し掛かった、2月からHCに就任。

では、開幕から指揮を執り続けて、
スタンレーカップを勝ち取ったルーキーHCはと言うと、、、
1995-96シーズンに、モントリオール カナディアンズが、23度目の優勝を果たした際の、
ジャン ・ペロン
を最後に、18年間も現れていないのです。



今季の3人も含め、これまでにNHLのチームでHCに就いたのは、「354人」

そのうち、スタンレーカップに名前を刻んだのは、「51人」


数字だけを見れば、NHLのHCになった人の 1/7 が、
スタンレーカップを勝ち取っていることになりますが、、、

アナハイム、ワシントン、サンノゼ、トロントで指揮を執った ロン ・ウィルソン

フィラデルフィア、ロサンゼルス、バンクーバー、トロント、
さらにエドモントンで采配を振るった パット ・クイン


“名将” に数えられる、この二人のように、
1400試合以上(レギュラーシーズンのみ)も、ベンチでHCを務めながら、
スタンレーカップに縁がない指揮官もいるのです・・・。



現地メディアのシーズンプレビューを見渡すと、
ディフェンディング チャンピオンの ロサンゼルス キングス を筆頭に、
アナハイム ダックス、サンノゼ シャークス が、
パシフィック ディビジョンの “三強” だと評されている様子。


そんな前評判を覆し、バンクーバーが、カリフォルニアの強豪を抑えて、
2季ぶりにプレーオフへ勝ち上がれるか !?

そして、デジャーデンHCは、
ルーキーHCとして、19季ぶりのスタンレーカップを手にして、
笑顔でシーズンを終えることが、できるでしょうか !?

Willie Desjardins


◆photo courtesy : VANCOUVER SUN




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2014.10.11
Milestone Alert : Junichi Takahashi 619th Game
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

古河電工、日光アイスバックス、王子製紙(現イーグルス)を渡り歩き、
18季目(リーグ登録)となる 高橋淳一 選手(現アイスバックス)
が、
今日、苫小牧で行われる 古巣のイーグルス戦に出場すると、
日本リーグとアジアリーグを合わせて、「619」試合目となり、
桜井邦彦 氏(イーグルス監督)の持つ、
を更新し、歴代1位に立ちます。


高橋選手が、古河在籍時にトップリーグ初出場を飾ったのも、
1997年11月23日に霧降アイスアリーナで行われた、
「第32回・日本リーグ 対王子4回戦」でしたが、
くしくも、王子との試合で、金字塔達成となるでしょうか?

Junichi Takahashi




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