日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
関東大学リーグ3部昇格を賭けた、
横浜国立大と慈恵会医大の “最終決戦”が、
今日、サントリー東伏見アイスアリーナで行われ、
手に汗握るスリリングな展開の末、5−4で横浜国大が勝ちました!
これで横浜国大は7戦全勝!
4部リーグ優勝を果たし、降格を喫した昨季の悔しさを晴らして、3部再昇格となりました!
今日の横浜国大は、いきなりアクシデントに見舞われてしまいました!
ナント! 防具を積んでリンクに向かっていた車が、突然故障。
そのため、数人の選手の防具が、試合開始時間に間に合わなかったため、
ベストメンバーが組めないまま、フェイスオフ。
しかし、ケガで欠場中の#1
田中紀壮選手のユニフォームを着て出場した
山下高選手が、
GKに転向したばかりとは思えないほどの好セーブを見せれば、
FW#21
渡辺悠太選手も、「今日の試合に出られて良かったです」と笑顔を見せたように、
デビュー戦ながら、先制点のアシストをマークするなど大活躍して、
チームの士気を高めました!
2−2で迎えた第2ピリオドからは、
今季エースGKとして活躍している#39
高田恵介選手と、
第1セットのウイングFW16
杉原弘恵選手が、ようやく戦列に。
ベストメンバーとなった横浜国大は、
2分47秒に、DF#28
上田和裕選手からの長い縦パスを受けた、
ポイントゲッターのFW#19
上原大樹選手が、
相手GKの左肩口を抜くファインゴールを決めて、3−2と勝ち越しに成功!
その後、慈恵会医大にリバウンドをねじ込まれて、
同点に追いつかれてしまったあとの8分55秒にも、
再び上原選手が、鮮やかな個人技で相手選手を交わしながら、
ディフェンディングゾーンから一人で持ち込んで、超・技ありのゴールをゲット!
横浜国大は、上原選手の連続ゴールで、再びリードをしましたが、
粘る慈恵会医大も、13分12秒にまたまた追いついて、4−4。
両校ともに一歩も譲らず、勝負の行方は、第3ピリオドに!
整氷時間を挟んでスタートした第3ピリオドは、まさにガチンコ勝負!
3部昇格を目指す両校の気持ちが、リンク上で激しくぶつかりあいました。
そんな気持ちが強かったのは、
前回の記事でも紹介した、横浜国大の4年生選手。
キャプテンのFW#14
土屋智大選手を筆頭に、
「この試合に勝って、後輩たちを3部でプレーさせてあげよう!」
という思いが、スタンドまで伝わってきました!
両校ともに一歩譲らないまま時計は進んで、試合の残り時間は30秒!
引き分けでは、総得失点差によって、優勝できない慈恵会医大は、6人攻撃を仕掛けますが、
第1ピリオドに2得点しているFW#11
窪田昌佳選手が、
ハットトリックとなるエンプティネットゴールを決めて、5−4。
激闘の末、慈恵会医大を振り切った横浜国大が、見事に全勝優勝を飾りました!
試合後、何人かの選手が目を潤ませていたのと対照的に、
土屋智大キャプテンは、ニッコリ!
「みんなで作ったんです」という、
特製の “横国スウェット”に着替えて、ロッカールームから出てくると、
「プレーしていて、今日は楽しかったです」と、
とびっきりの笑顔を見せてくれました!
そんなキャプテンの言葉があったからというのではなく、
今日の “最終決戦” は、ホッケーファンの一人として、
「おもしろかった!」と、純粋に思えた試合でした。
一生懸命にパックを追い続けて、
アジアリーグのプレーオフにも負けないような、勝負の醍醐味を見せてくれた、
横浜国大と慈恵会医大の選手たちに、「語りべ」は大きな拍手を送りたいと思います!
慈恵会医大の皆さんには、10日に行われる入替戦での健闘を期待します!
そして、横浜国大の皆さんには、心からのメッセージを送ります。
「優勝おめでとう !!」
◆
every game photos by Tomoki Watabe