日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
初来日を祝して、
「カンウォンランドがやって来る!」シリーズを、先日、2回に渡ってお届けしましたが、
そのカンウォンランドが、初めての日本遠征を終えて、今日、韓国へ帰国しました。
(もう帰国したのに、「カンウォンランドがやって来る!」というタイトルのままでいいのか! という突っ込みの声も聞こえてきそうですが…)
今回の日本遠征では、2日のバックス戦で、オーバータイム負けでの勝点1をマークしたものの、
白星を手にすることはできず、4連敗。
「ウチのチームは、試合で使えるレベルの選手が3セットしかいませんし、
移動と試合が続いて疲れてしまってます」
と思わずパク・ビョンチョル マネージャーが、こぼしたように…、
先月27日のライバル・ハルラ戦の前から、ミニ合宿をしたのに始まって、
30日には韓国総合選手権の初戦を戦い、その翌日に来日して、神戸で練習。
2日、3日とバックスと戦ったあと、4日に東伏見へ移動して練習。
そして、この週末、コクドと2連戦。
というスケジュールは、かなり厳しいものだったらしく、
東伏見での試合では、持ち前の運動量の豊富さを、なかなか発揮できず、
逆に、スキルで上回るコクド相手に、ペナルティを連発してしまい、
荒れた試合となってしまいました。
しかし、
キム・ヒウ監督は、この結果を冷静に受け止めて、
「まだまだウチのチームには、課題が多いです。
選手は経験不足だし、ゲームメイクする能力にも欠けています。
でも、欲張ってもしょうがないので、少しずつレベルアップしていきますよ」
と前向きな言葉を口にしていました。
先日お伝えしたように、北米からの助っ人4選手を除いた韓国生まれの24選手のうち、
実に18人が25歳以下という若いチーム。
それだけに、キム・ヒウ監督も、選手を指導するのにあたって、
「他のチームに比べたら、ウチの実力は低いので、
とにかく一生懸命走るチームを目指しています」と話してくれました。
キム・ヒウ監督
1967年生まれ。高麗大学まではDFとしてプレーするも、
実業団(ソクタプ、トンウォン)ではCF。
17歳の時から韓国代表でプレーしたほどの実績を誇る。
また、1995年からは国際ライセンスを持つレフェリーとしても活躍。
昨季は、新設されたカンウォンの初代監督に就任し、
韓国リーグを戦う一方で、アジアリーグのレフェリーも務めた。
◆photo by 243
現在、15試合を消化して8位と低迷してしまっているカンウォンですが、
1試合の平均失点は3点で、こちらはリーグ6位と大健闘の成績!
自らも「一生懸命プレーする選手でした」というキム監督の指導方針が浸透して、
フィニッシュチェックや、シュートブロックなどを怠らない、
カンウォンの “一生懸命ホッケー” が、少しずつ花開こうとしています。
「スピードもあるし、クレバーなプレーができる」という
FW #17
キム・ギュヒョン選手を筆頭に、
GK #30
ソン・ホソン選手、
FW #9
ソン・チヨン・ベネディクト選手
FW #74
クァク・ジェジュン選手、
DF #15
ファン・ビョンウク選手 などなど、
「注目して欲しい選手は誰ですか?」との質問に、
キム監督が、次々と名前を挙げて答えてくれたように、
カンウォンには、発展途上中の楽しみな選手がズラリ。
キム監督は「今季は、とにかく経験を積むシーズン」と位置づけていますが、
同じ韓国のハルラが、アジアリーグ参戦して以来、急速にレベルアップしたように、
カンウォンも、今後が楽しみです。
楽しみといえば、キム監督は、最後にこんなことを言っていました。
「日本のチームは予想していたとおり、強いです。
簡単には勝てるチームじゃないと思います。
でも、バックスになら勝つチャンスがあると思うので、
次に対戦する時(12月14、15日@チュンチョン)はホームゲームだし、
ぜひ勝ちたいと思います!」
キム監督が意気込んだように、
カンウォンの “一生懸命なホッケー” が実って、
ホームリンクで、日本のチーム相手に勝利を飾ることができるのか !?
「今後が楽しみ」と言う前に、来月の対戦が楽しみです!