加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2008.06.16
「語りべ」通信セレクション<2>小林弘明選手編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季限りで、現役生活にピリオドを打った、
日本製紙クレインズの 竹内元章 選手と、小林弘明 選手の長年の功績を称え、
加藤じろう直営!「語りべ」通信では、これまでに紹介した記事の中から、
竹内選手と小林選手のベストセレクションを、お届けしていますが、
昨日の竹内選手編に続いて、今日は “氷上の鉄人” 小林選手編です!


━━━【「語りべ」通信セレクション<2>小林弘明選手編〜2008年1月4日掲載】━━━


皆さんは、どんな お正月を過ごされましたか?
もしかしたら、まだ正月気分が続いているという人も、いるかもしれませんが、
アジアリーグの各チームの選手たちは、早くも臨戦態勢。
明日から再開される試合に備えています。

今週末に行われる2008年最初のカードは、
SEIBUプリンスラビッツ−日本製紙クレインズ と、
日光バックス−王子製紙の顔合わせ!

レギュラーシーズンも残りわずかとなっているだけに、
プレーオフをにらんだ激しい戦いに、注目が集まりますが、
その一方で、この週末は、偉大な金字塔が打ち立てられようとしています。

その記録とは、小林弘明選手の400試合連続出場 です!

偉大なる金字塔達成目前の小林弘明選手堅実なDFとして、クレインズの守りを支えている小林選手は、
以前の記事でも紹介したように、
釧路江南高校から日本製紙に入社して7年目の、
1996年11月23日に行われた、
第31回 ・日本リーグの対古河電工6回戦以来、
足掛け12シーズンにわたって、
トップリーグ(日本リーグ&アジアリーグ)の全試合に出場中!
18シーズン目となる今季も、ケガに泣かされるチームメイトが多い中で、ここまでフル出場。
11月末に、36歳の誕生日を迎えましたが、
衰える気配を全く感じさせず、ハードなプレーを披露し続ける姿は、
まさしく、“氷上の鉄人” です!

しかし、鉄人とは言っても、身長171cm 体重78kg と、
小林選手は、決してサイズに恵まれているわけでは ありません。
しかも、DFというポジションだけに、
体を張って守らなくてはならない場面も多いため、ケガとは常に背中合わせ…。

にもかかわらず、1試合も休むことなくプレーを続けられる源は、
ハンパではない、その練習量。

「コバさんはスゴイ!」
という言葉を、多くのチームメイトから聞くように、
常に、体をいじめ続けてきたことで培われた強じんな肉体が、
“氷上の鉄人” のキャリアを支えています。

そんな小林選手にとって、転機となったのが、
日本リーグに、外国人選手が再び解禁された、12シーズン前のこと。

体が大きくて強い猛者たちと、マッチアップする機会が増えたことで、
「何度も吹っ飛ばされたので、こいつらに負けないようにしようと思って、
それまでよりも、ずい分と練習するようになりましたね」
と振り返ってくれました。

さらに、小林選手は、
「もし、その時に、今のような反則のジャッジになっていて、
体が大きい選手が相手でも、スケーティングやスキルで交わすことができていたら、
一生懸命 練習しなかったかもしれないから、もう引退していたかも」
と言って、表情を ほころばせました。

このような転機を基にして、強じんな体を築き上げた小林選手は、
明日のプリンスラビッツ戦に出場すれば、ついに、400試合連続出場!

「語りべ」も、以前から、いろいろな方に話をうかがったり、調べたりしたのですが、
残念ながら、日本リーグ創設当初の、正式な試合出場記録が残っていないため、
「日本ホッケー界初の記録!」だと断言することはできません…。
(往年の選手は引退するのも早く、年間の試合数も少なかったので、
“おそらく” 日本で初めてだと思うのですが)

ただ、日本リーグ時代に、400試合連続出場を達成した、
元クレインズコーチの 重野賢司 さんによれば、
「自分の記録が、チームではナンバーワンのはず」
とのことなので、小林選手が、クレインズ記録を達成するのも、秒読み段階!

ちなみに重野さんは、当時の首脳陣の方針で、
400試合連続出場を一区切りとして、翌日の試合では、ベンチから外されてしまったため、
小林選手が、明日の試合に続いて、明後日の試合にも出場すれば、
そうそうたる顔ぶれが揃う 十條製紙&クレインズの選手の中で、単独トップとなります!

海の向こうに目を転じると、
モントリオール カナディアンズのコーチを務めている、
ダグ ・ジャービス氏が、NHL史上ナンバーワンの「964」。
また、コロラド アバランチで活躍中の、
カーリス ・スクラスティンス選手が、NHLのDFではトップとなる「495」
という連続試合出場記録を樹立し、小林選手の数字は、それには及ばないとは言うものの、
賞賛に値する、「偉大な金字塔」であることは間違いありません !!

派手な活躍こそないものの、チームを支え続けてきた “氷上の鉄人” が、
「偉大な金字塔」を打ち立てるかもしれない プリンスラビッツ−クレインズの2連戦は、
FMくしろ で実況生中継の予定です。

残念ながら、その瞬間を目の当たりにすることができないファンの方は、
ラジオの前で、大きな拍手を送ってください!
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2008.06.15
「語りべ」通信セレクション<1>竹内元章選手編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事でも紹介したように、
今季限りで、現役生活にピリオドを打つこととなった、
日本製紙クレインズの 竹内元章 選手と、小林弘明 選手の引退セレモニーが、
この週末、釧路で行われました。

多くのファンに愛された両選手の功績を称えるために、
加藤じろう直営!「語りべ」通信では、これまでに紹介した記事の中から、
竹内選手と小林選手のベストセレクションを、お届けします。


━━━【「語りべ」通信セレクション<1>竹内元章選手編〜2007年3月25日掲載】━━━


昨日、ダイドードリンコ アイスアリーナで行われた、プレーオフ ・ファイナル第4戦は、
延長戦にもつれ込む熱戦の末、
日本製紙クレインズが、SEIBUプリンスラビッツを6−5で下して、
3年ぶり2回目となるアジアの頂点に輝きました!
   クレインズ二冠達成!
これで今季のクレインズは、
全日本選手権と併せて、チーム史上初の “二冠” を達成したのに加えて、
プリンスラビッツの前身のコクド時代に、
トップリーグのプレーオフで、6回も跳ね返されてきた “壁” を、ついに乗り越えただけに、
試合後は、どの選手の顔にも、とびっきりのスマイルが!

その中でも、一際 うれしそうな表情を浮かべていたのが、竹内元章 選手です!

悲願の二冠達成に笑顔を見せる竹内元章選手チームの期待を受けて、十條製紙(現クレインズ)では初めてとなる、
1年間のカナダ留学を経験して、
竹内選手がリーグ登録されたのは、今から17年前のこと。
十條製紙は、竹内選手の帰国を待っていたかのように、
その年の日本リーグで、初めてのAクラス(3位)に躍進。
さらに、その翌年にも、再び3位となっただけに、
「その頃から、いつかは二冠を取れるようなチームに、
なれるとは思っていましたけれど、ずい分 時間が掛かっちゃいましたね」
と思わず竹内選手は苦笑い。
応援し続けてくれたファンの人に感謝を込めてカップを掲げる竹内選手
そんなチームの歩みがあっただけに、
長い間 ずっと応援し続けてくれた人たちのために!
との思いから、
竹内選手は、試合後、チームメイトから優勝カップを受け取ると、
クレインズファンが詰め掛けた、ゴール裏のスタンドに向かって、
何度もカップを掲げて、喜びを分かち合っていました!
しかし、竹内選手の胸の中には、
残念ながら、この喜びを、リンクで一緒に分かち合うことができなかった、
二人への思いがありました。

その二人とは、お父さんの 昭男 さんと、クレインズの 澤崎潤一 前監督です。

苫小牧で生まれた昭男さんは、小さい頃からホッケーに打ち込み、
高校在学中には、王子製紙から入社を誘われたほどの名選手。

しかし、昭男さんが高校を卒業した年は、
会社の事情から、王子製紙が新入社員の採用を見送ったため、
念願だったトップリーグプレーヤーへの道は、絶たれてしまいました。

それだけに昭男さんは、竹内選手に自らの夢を託して、
「オレもホッケーをやっていたんだから、お前もやれ!」
と小学校5年生の時に、スティックを握らせ、
それ以来、竹内選手のことを、いつも支え続けてくれたのだそうです。

そんな竹内選手が、中学校時代に出会ったのが、澤崎前監督。

入学した鳥取中学校の学区が変更となり、
新たに通うことになった鳥取西中学校のコーチだった 澤崎前監督の指導で、
メキメキと腕をあげた竹内選手は、
お父さんの昭男さんと同じように、釧路短大附属高校(現・武修館高)在学中に、
複数の実業団チームから、誘いの声が掛かりました。

当時の竹内選手の気持ちは、ある道外のチームへと傾きかけていたそうですが、
迷っていた時に、相談に乗ってくれたのが、澤崎前監督でした。

「いろいろと話を聞いてもらって、地元の十條製紙に行くことに決めました。
澤崎さんと出会ってなかったら、今の自分はなかったですね」
と振り返ったように、竹内選手にとって澤崎前監督は、
まさに、恩師ともいえる存在なのだそうです。

ルーキーシーズンから活躍して、
日本リーグと全日本選手権で、ともに最優秀新人賞に輝いた竹内選手は、
37歳となった今季、アジアリーグと全日本選手権の栄冠を勝ち取りました。

竹内選手にとって、チームメイトとともに手にした、“17年ぶりの二冠” は、
これまで支えてくれた人たちへの、最高の恩返しとなったに違いありません!

★本日の小ネタは…
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