日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
今日は「語りべ」が、今季、最も期待している選手の話です。
アジアリーグの国内試合会場で販売されている「オフィシャルプログラム」で、
「新たなる戦い」と題して、
「語りべ」が注目する5人の選手の特集記事を、お届けしましたが、
実は、その中で、「頑張って欲しい!」という思い入れが、一番強いのが、
今季、コクドからアニャンハルラへ移籍した
瀬高哲雄 選手。
「新たなる戦い」という特集は、
彼がコクドから戦力外通告を受け、アジアリーグの海外チームへ挑戦するという話を聞いて、
ぜひ、エールを送りたい! と考えて企画した、
いわば瀬高選手あっての特集だったのです。
(詳しい内容は、「オフィシャルプログラム」でご覧ください!)
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「日本、韓国、中国国籍保有選手は、
リーグ加盟のいずれかのチームに登録する場合に、外国籍選手枠外での登録を認める」
というアジアリーグの規約改定に基づいて、
コクドからハルラへ移籍した瀬高選手が、4日に行われたバックス戦で、凱旋帰国!
2ヶ月ぶりに日本のリンクに戻ってきた
瀬高哲雄選手
「言葉のほうは、まだまだですけど(苦笑)、ホッケーに関しては楽しくやれています」
こう言って、笑顔を見せた瀬高選手。
このオフ、元NHL選手などを獲得し、層の厚くなったハルラのFW陣の中で、
開幕から第3セットのウイング(登録上はC F)として、フルシフト。
序盤戦は、バランスやスタミナを考えて選手を使うという、
オタカー・ヴェイヴォダコーチの方針もあって、
時には、パワープレーにも起用されている。
コクド時代とは対照的に、出場機会に恵まれ、
一生懸命パックを追っている瀬高選手の姿からは、
本人の言うように、「ホッケーを楽しんでいる」という気持ちが、
にじみ出ていたほどだった。
そんな瀬高選手の凱旋デビューの地となった霧降アイスアリーナだが、
実は、彼にとって嫌な思い出のあるリンク。
というのも、一昨季のインカレで、
当時キャプテンだった瀬高選手が率いる東洋大は、
(東洋大の選手にとっては)納得のできないジャッジもあって、準決勝で敗退。
悲願の優勝を果たすことができなかった、悔しさがいっぱい詰まったリンクなのだ。
その悔しさは、東洋大を卒業後に、コクドの一員として日光遠征にやってきた時に、
「今でも、ここに来ると、まだあの時の悔しさが蘇ってきますね」と話していたほどだっだが、
どうやらそんな嫌な思い出も、もう過去のもの。
試合後は、瀬高選手の凱旋デビュー戦を見るために、
奥さんと、お嬢ちゃんとともに、日光までやってきた、
高校時代の同期生、小川健太さん(元西武鉄道FW)や、
大学時代の先輩でもある、バックスの村井忠寛選手からも声を掛けられ、
にこやかに応える姿が見られた。
残念ながら、チームはバックスの前に連敗を喫してしまったが、
次は、古巣コクドとの対戦が待っている。
ハルラ入りが決まった直後に、
「やっぱり(コクドを)見返してやりたいって気持ちはありますね」
と意気込んでいただけに、
今週末の8、9日は、かつてのホームリンク、サントリー東伏見アイスアリーナで、
古巣相手に恩返しとなるような “凱旋初ゴール” を、決めて欲しい!
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