加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2005.12.01
バイキングスの気になる男たち<5>大黒柱・ナースバル選手
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

一昨日、昨日と、「語りべ」は、サントリー東伏見アイスアリーナで行われた、
コクド対ノルディックバイキングス戦の、イベントMC を務めさせてもらいました。

いつも試合前には、その日のプレゼントの内容や売店の案内。
さらに、すっかり東伏見名物となっている、
ネオ屋台村のインフォメーションなどをアナウンスしているのですが、
今回の連戦では、
「バイキングスが東京で試合をするのは初めてなので、ぜひ紹介してください」
というアジアリーグ運営委員の方からのリクエストもあって、
チームの簡単なプロフィールとともに、注目選手を2人ずつピックアップしました。

フレドリック・ナースバル選手その注目選手に、2日間とも「語りべ」が選んだのが、
バイキングスの大黒柱、#41フレドリック・ナースバル選手!

というのも、スウェーデンのトップリーグでもプレーしたスキルを披露して、
ここまでチームトップのポイントをマーク。
パワープレーになると、司令塔としてゲームメイクをしたり、
練習の時には、若手選手たちにアドバイスをしたりと、
まさに、バイキングスの大黒柱だからです!

そんなナースバル選手が、昨日の試合では、ナント! GKとして出場しました !!

ここまで8試合マスクを被っている、#71トンミ・ケラ選手が負傷してしまったため、
GKを2人しか選手登録していないバイキングスは、
国際アイスホッケー連盟のルールでも認められているとして、
昨日の試合は、バックアップGKをエントリーしないで、オールメンバー表を提出。

ところが、以前の記事でも紹介した、エースGKの#35ペーテル・アンデション選手が、
第2ピリオド終盤に選手と接触して退場。

一旦、休んだあと、そのピリオドの残り時間だけは強行出場したものの、
インターミッション中に診断を受けた結果、脳震盪のためドクターストップ。

こうしてGKが誰もいなくなってしまったところで、“志願登板” したのが、
誰あろう、ナースバル選手でした!

GK用の大きな防具をつけると、自分のユニフォームでは小さいため、
ケガをしたケラ選手の71番のユニフォームと、
アンデション選手のマスクを被ってリンクに登場。

ゴーリー姿で登場したナースバル選手第3ピリオドの開始直前に、オフィシャルアナウンサーから、
場内のファンに、GKの交代が伝えられると、
スタンドからは大きな拍手が沸き起こりました!

ところで、肝心のGKナースバル選手のプレーぶりですが、
これが、なかなかどうして! かなりイケていました !!

GKとしてプレーする、フレドリック・ナースバル選手結局、ナースバル選手は、
神野徹選手にゴールを決められてしまったものの、
3本のシュートを危なげなくブロック。

試合終了後には、予想外の(?)好セーブを見せたナースバル選手に、
またしても、大きな拍手が浴びせられていました!

そんなナースバル選手に話を聞くと、
「ストリートホッケーでなら、GKをやったことはある」そうですが、
アイスホッケーの公式戦にGKとして出場したのは、「初めて」だったと教えてくれました。

しかし、試合は1−7と大敗。
今回の2連戦でも連敗を喫してしまい、これでコクドには4戦全敗。

しかも、大差をつけられたせいか、中盤以降は、誰もが精彩を欠いたプレーの連続。
東京のファンの前で、いいところを全く見せられませんでした。

全選手が顔を揃えたのは開幕直前という、
急造チームの弱みを露呈してしまった感さえありましたが、
それでもナースバル選手は、
「このチームのいいところは、大きな選手が多くて、みんなが強い気持ちを持って戦っていること」
と気丈に話してくれました。

12月には、全く試合が組まれていないため、
バイキングスの選手たちは、一旦、北京に戻ったあと、
北欧で、それぞれクリスマス休暇に入るとのこと。

「信じられないくらい寒いところだけど(笑)、リラックスできるよ」
と話すナースバル選手も、
ストックホルムから車で北へ10時間行ったところにある、ボーデンという町に帰るそうです。

「アジアリーグでプレーすることを選んだ理由?
日本のチームは、いいホッケーをするって聞いていたこともあるし、
何より新しい場所でプレーすることは、自分にとって素晴らしい経験になるからね」

こう口にしたナースバル選手が、
1月から再び始まる戦いの中で、
どのようにして、急造チームを引っ張っていくのか?

バイキングスの大黒柱のリーダーシップに注目です!
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2005.10.04
バイキングスの気になる男たち<4>シャン・スゥチンコーチ
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

ハルビン → チチハル → 釧路 → 苫小牧と、
開幕から続いた遠征を終えた、ノルディックバイキングスの選手たちが、
昨日、ホームタウンの北京へと帰っていきました。

初来日となった、「バイキングスの気になる男たち」と題して、
これまで、HC守護神、さらにGM と紹介してきたシリーズの最終回は、中国人コーチに注目です。

シャン・スゥチンコーチ




ハルビンから派遣された
シャン・スゥチンコーチ


バイキングスが、アジアリーグに参戦するにあたって提案したのが、交換留学制度。

これは、昨季、低迷してしまった、ハルビンとチチハルの両チームの強化のための支援として、
バイキングスが選考した北欧のコーチ、選手を、送り込む代わりに、
ハルビンとチチハルから、中国人コーチと選手を派遣するというもの。

その交換留学制度で、ハルビンから3人の選手とともに、やってきたのが、
シャンコーチだ。

元々、「CF として中国代表で8年間プレーしていた」というシャンコーチだが、
現役引退後は、日本にやってきて、日本語の勉強をしていたという。

「最近は日本語を使う機会が少ないので、下手になりました」と謙遜したが、
実際に話をしてみると、シャンコーチの口からは、
日常会話には、ほとんど支障がないほどの、上手な日本語が飛び出してきた。

3年間、日本で勉強をしたあとは、故郷のハルビンに戻って、
2003年から、コーチとして選手の指導にあたっていたのだが、
「この選手たちと一緒に、新しいチームに行ってくれって言われました」と、
この夏、突然の “転勤命令” が下り、バイキングスにコーチとして派遣されたという。

しかし、そこで待っていたのは、英語のシャワーだった。
ヤマライネンHC が練習中に英語しか使わないことに加えて、
「通訳もいない」(シャンコーチ)ため、
チチハルからの3人も加えた6人の中国人選手たちは、
練習メニューも見よう見まねで、ただ、こなすだけ。

こんな状態だけに、なかなか中国人選手たちのモチベーションもあがらず、
ここまで第3セットのDFに起用されている、#55ジャン・ウェイヤン選手を除けば、
試合中、中国人選手たちにシフトチャンスが巡ってくることは、ほとんどない。

本来ならば、そういう時こそ、シャンコーチが手腕を発揮して、
中国人選手たちを激励したいところなのだが、
逆に、「英語は難しいです」と重い口調で話したように、
ちょっと尻込みしてしまっているシャンコーチは、
練習中も、ただ大人しく、リンクサイドで見つめているだけ。

「ハルビンとチチハルのチームが、チョイスしてくれたけど、
ほとんど昨季は試合に出ていなかった選手ばかり」と八幡GM が言うように、
北欧育ちの選手に比べて、中国人選手たちが、
実力的に劣る部分があるのは、否めないのかもしれない。

しかし、中国の、さらにはアジアのホッケー界のレベルアップのためには、
交換留学生としてバイキングスにやってきた中国人選手たちには、頑張って欲しいところ。
そのためにも、シャンコーチには、
しっかりと自らの役割を果たしてくれることを期待したい!


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2005.10.02
バイキングスの気になる男たち<3>八幡真GM
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

加藤じろう直営!「語りべ」通信では、
前々回から、初来日中のノルディックバイキングスに注目して、
気になる男たちシリーズを、お送りしてきましたが、
ナント! 昨日の試合で、バイキングスが王子製紙を4−3で下し、
日本のチームから初白星をマーク !!

試合後、王子のリッチモンド・ゴスリン監督が、
「前半のスコアリングチャンスで、決められなかったのが敗因」と話したように、
前回のこのコーナーでピックアップした、守護神のペーテル・アンデション選手が、
40本ものシュートを浴びながら、好セーブで3失点に抑えるとともに、
ラッフィングでダブルマイナーペナルティ!と、持ち味を発揮 !?

強豪チーム相手の勝利だけに、ヤルモ・ヤマライネンHC も、きっと喜んでいるでしょう。

しかし、それ以上に、古巣相手に挙げたこの勝利を喜んでいるに違いない、この人が、
今回の気になる男です!

八幡真GM




新生ノルディックバイキングスの
八幡真GM


20歳の時に来日してから8年間、コクドの主力FW として活躍。
その後、一旦、日本を離れたものの、再び来日し、昨季まで王子で1年半プレー。

長野オリンピックをはじめ、日本代表の常連だった高い実力に加えて、
お父さんがスウェーデン人という、その甘いルックスも相まって、
女性ファンの視線を釘づけにした “元祖イケメン選手”! として名を馳せたが、
このオフ、新生バイキングスの初代GM に就任した。

「初めてだから、ちょっと大変」と話す本人の言葉とは裏腹に、
7月に行われたアジアリーグ参戦の記者会見の席上で、
アンダーソンオーナーが、
「募集をしたわけじゃないのに、彼の人脈から選手が集まってくれた」
と話したように、その仕事ぶりは、新人GM とは思えないほど。

今回の日本遠征に来る前も、
「試合が全くない時期があるから難しい」と難色を示している北京のテレビ局を相手に、
ホームゲームの中継を熱心に依頼したり、
「予算がそんなに多くはないから」と苦笑いしながらも、
戦力アップのため、新しく選手を獲得できないか検討したりと、
休む暇もない毎日だという。

そんな八幡GM の日本遠征に合わせて、スウェーデンからお母さんが来日。
遠征先の釧路まで駆けつけた。

「お母さんも、予定がたくさんあって忙しいのに、
ホッケーが好きだから、わざわざ来てくれたんだよ。うれしいね」と笑顔を見せて、
以前から、日本代表のヨーロッパ遠征などで通訳をしたりと、
常にホッケーをサポートしている、お母さんへの感謝の気持ちを口にした。

今回の日本遠征が終わると、八幡GM はチームと離れ、
運営会社のあるストックホルムに戻って、
12月と1月に行われる予定の「北欧シリーズ」のスケジューリングを、
しなくてはならないという。

元々は、スポンサーへ生で試合を見せることが目的の「北欧シリーズ」。
しかし八幡GM は、
「折角だから、北欧の全ての国で試合をして、バイキングスを知ってもらいたい。
特に、フィンランドでは、トップリーグの試合の前にアジアリーグをやって、
多くのファンの人に見てもらいたいと考えている」
というアイディアを持っていることを打ち明けてくれた。

「まだ新しいチームだから、うまくいかないこともあると思うけど、
これからいいチームになっていくと思うよ」

自ら口にした、こんな言葉を現実のものとするために、
「色々と仕事があるから忙しい」と苦笑いしながらも、“新人GM” は、一生懸命だ。

そんな八幡GMの体の中には、
お母さんから譲り受けた「ホッケーが好き」だという熱い血が、
きっと流れているに違いない!


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2005.10.01
バイキングスの気になる男たち<2>守護神・アンデション選手
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「語りべ」が選んだ、
注目の新チーム・ノルディックバイキングスのキーパーソンを紹介する、
「バイキングスの気になる男たち」。

前回のヤルモ・ヤマライネンHC に続く第2回は、
守護神の#35ペーテル・アンデション選手です。

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日本でのバイキングスの初戦となった28日のクレインズ戦で、
いきなり釧路のファンから注目を集めたのが、このアンデション選手。

というのも、、、

ゴール前が混戦になった時には、
スティックを使って相手選手にガンガンとチェックしたり!

相手ゾーンで、両チームの選手が乱闘寸前のにらみ合いとなった時は、
オレも参加する!とばかりに、ブルーライン付近まで飛び出していったり !!

リバウンドを何度も叩かれて失点してしまった時は、
これじゃお手上げだ!と言わんばかりに、スティックを放り投げたり !!!

若かりし頃の芋生選手を彷彿とさせるような、
“ダスティチック” な熱いプレーを見せる一方で、

ホイッスルでゲームが止まった時には、
突然、後ろを振り向いて、ユニフォームのロゴを指差し、
クレインズファンの「つるっ子」の皆さんに拍手を促したりする、お茶目な一面も!

一体どんな奴なんだ?
と気になったので、実際に声をかけてみると、
素顔は、笑顔を見せながら穏やかに話す好青年。

「ユニフォームをアピールしたのは、
新しいチームだけど、バイキングスも応援してくれっていう意味だったんだよ。
声援が大きいほうが、プレーものっていけるからね」
と、ちょっと照れたように答えてくれた。

ペーテル・アンデション




にこやかに「語りべ」の質問に答えてくれた
アンデション選手



昨季までは、ほとんどスウェーデンの3部リーグでプレーしていたが、
このオフ、オファーを受けて、バイキングスの一員に。

他のバイキングスの選手たちと同じように、
現在は、ホームリンクの首都体育館から、タクシーで30分ほどのところにある
ホテルのツインルームで、チームメイトと二人暮らし。

「北京は、本当に人が多くてビックリだよ。
チャイニーズフード? まぁ、まずまずかな」と苦笑いしたように、
初めてのアジアライフに、少々戸惑い気味のアンデション選手。

しかし、「ホテルのすぐ近くに、スウェーデン人が経営しているスポーツバーがあるから、
そこに行って、リフレッシュしているよ」と、すぐに笑顔を取り戻していた。

リンク上での熱さと、お茶目な表情とは対照的に、
普段は、少しシャイな一面も垣間見せる25歳の守護神。

対戦したクレインズの選手から、
「体も大きいし、いいGKだ」と、評価する声も聞かれただけに、
バイキングス浮上のキーパーソンであるのは、間違いないだろう。
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2005.09.30
バイキングスの気になる男たち<1>ヤルモ・ヤマライネンHC
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季からアジアリーグに参戦したノルディックバイキングスが、ついに来日!
日本のファンへのお披露目となるクレインズ戦が、
28、29の両日、釧路アイスアリーナで行われました。

どんなチームなのか興味津々の「語りべ」が釧路へ足を運んで、取材をした中から、
「バイキングスの気になる男たち」と銘打って、4人のキーパーソンをピックアップ!
今日から1人ずつ紹介していきます!

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日本での注目の初戦は、ナント!1−8で大敗してしまったバイキングス。
試合後、クレインズの伊藤賢吾主将が、
「もうちょっと厳しい試合になるかと思ってたんですけど、
そんなにチェックにもこないし、スピードもなかった」と話したように、
スピードあるクレインズのホッケーの前に、全くいいところを見せられなかった。

大敗を喫したヤルモ・ヤマライネンHC の表情も、さすがに沈みがち。
「ハルビン、チチハル、日本と、タイトなスケジュールなので、
選手たちはトップコンディションではなかった」と、口にするのがやっとだった。

しかし、一夜明けると、気持ちの切り替えができたのか、
ヤマライネンHC の表情にも、時折、笑顔が見られるようになっていた。

翌朝の練習後には、初めて対戦した日本のチームの印象を、
「ヨーロッパのホッケーは、パックをキープして、リンクを広く使うけど、
日本のホッケーは、シンプルに、直線的なプレーでゴールを狙ってくるね。
カナダのホッケーの影響が強いんじゃないか」と話し、
その夜の試合に備えて、宿舎に戻るバスの出発時間ギリギリまで、
クレインズの練習を、熱心に見つめていた。
ヤルモ・ヤマライネンHC




真剣な表情でクレインズの練習を見つめる
ヤマライネンHC


そんなスカウティングが効を奏したのか、
昨夜の試合は、クレインズの選手たちの気の緩みが感じられたとはいえ、
1−2と、最後まで勝敗の行方が分からない試合を演じてみせ、
「きっといいチームになっていきますよ。今の時期に対戦しておいて良かった」と、
クレインズの田中俊司監督が言うほどだった。

現役時代は、レベルの高いフィンランドやスウェーデンのトップリーグでプレー。
引退後は指導者となり、
昨季はフィンランドのトップリーグでコーチをしていたというヤマライネンHC。

ゼロから立ち上げた新チーム。
しかも、未知の世界であるアジアのホッケーへの挑戦も、
「選手にとってもそうだけれど、自分にとっても、いい経験になるはず」だと、
前向きな言葉を口にする。

さらに、「北京の街の印象? ノープロブレムだよ。チャイニーズフードだってOKだ。
それに、12月から1月上旬までは、(アジアでの試合がないため)ヨーロッパに戻れるから、
家族と一緒の時間もとれるじゃないか」と、笑顔を見せた。

バイキングスが、これからチーム力をアップさせ、
その名のとおり “海賊” のように、日本のチームから次々と白星を奪うことができるのか !?
レベルの高い北欧で培った経験を活かした、ヤマライネン采配に注目だ!


★本日の小ネタは…
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