日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
一昨日、昨日と、「語りべ」は、サントリー東伏見アイスアリーナで行われた、
コクド対ノルディックバイキングス戦の、イベントMC を務めさせてもらいました。
いつも試合前には、その日のプレゼントの内容や売店の案内。
さらに、すっかり東伏見名物となっている、
ネオ屋台村のインフォメーションなどをアナウンスしているのですが、
今回の連戦では、
「バイキングスが東京で試合をするのは初めてなので、ぜひ紹介してください」
というアジアリーグ運営委員の方からのリクエストもあって、
チームの簡単なプロフィールとともに、注目選手を2人ずつピックアップしました。
その注目選手に、2日間とも「語りべ」が選んだのが、
バイキングスの大黒柱、#41
フレドリック・ナースバル選手!
というのも、スウェーデンのトップリーグでもプレーしたスキルを披露して、
ここまでチームトップのポイントをマーク。
パワープレーになると、司令塔としてゲームメイクをしたり、
練習の時には、若手選手たちにアドバイスをしたりと、
まさに、バイキングスの大黒柱だからです!
そんなナースバル選手が、昨日の試合では、ナント! GKとして出場しました !!
ここまで8試合マスクを被っている、#71トンミ・ケラ選手が負傷してしまったため、
GKを2人しか選手登録していないバイキングスは、
国際アイスホッケー連盟のルールでも認められているとして、
昨日の試合は、バックアップGKをエントリーしないで、オールメンバー表を提出。
ところが、
以前の記事でも紹介した、エースGKの#35ペーテル・アンデション選手が、
第2ピリオド終盤に選手と接触して退場。
一旦、休んだあと、そのピリオドの残り時間だけは強行出場したものの、
インターミッション中に診断を受けた結果、脳震盪のためドクターストップ。
こうしてGKが誰もいなくなってしまったところで、“志願登板” したのが、
誰あろう、ナースバル選手でした!
GK用の大きな防具をつけると、自分のユニフォームでは小さいため、
ケガをしたケラ選手の71番のユニフォームと、
アンデション選手のマスクを被ってリンクに登場。
第3ピリオドの開始直前に、オフィシャルアナウンサーから、
場内のファンに、GKの交代が伝えられると、
スタンドからは大きな拍手が沸き起こりました!
ところで、肝心のGKナースバル選手のプレーぶりですが、
これが、なかなかどうして! かなりイケていました !!
結局、ナースバル選手は、
神野徹選手にゴールを決められてしまったものの、
3本のシュートを危なげなくブロック。
試合終了後には、予想外の(?)好セーブを見せたナースバル選手に、
またしても、大きな拍手が浴びせられていました!
そんなナースバル選手に話を聞くと、
「ストリートホッケーでなら、GKをやったことはある」そうですが、
アイスホッケーの公式戦にGKとして出場したのは、「初めて」だったと教えてくれました。
しかし、試合は1−7と大敗。
今回の2連戦でも連敗を喫してしまい、これでコクドには4戦全敗。
しかも、大差をつけられたせいか、中盤以降は、誰もが精彩を欠いたプレーの連続。
東京のファンの前で、いいところを全く見せられませんでした。
全選手が顔を揃えたのは開幕直前という、
急造チームの弱みを露呈してしまった感さえありましたが、
それでもナースバル選手は、
「このチームのいいところは、大きな選手が多くて、みんなが強い気持ちを持って戦っていること」
と気丈に話してくれました。
12月には、全く試合が組まれていないため、
バイキングスの選手たちは、一旦、北京に戻ったあと、
北欧で、それぞれクリスマス休暇に入るとのこと。
「信じられないくらい寒いところだけど(笑)、リラックスできるよ」
と話すナースバル選手も、
ストックホルムから車で北へ10時間行ったところにある、ボーデンという町に帰るそうです。
「アジアリーグでプレーすることを選んだ理由?
日本のチームは、いいホッケーをするって聞いていたこともあるし、
何より新しい場所でプレーすることは、自分にとって素晴らしい経験になるからね」
こう口にしたナースバル選手が、
1月から再び始まる戦いの中で、
どのようにして、急造チームを引っ張っていくのか?
バイキングスの大黒柱のリーダーシップに注目です!