日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
“氷都” 苫小牧では、昨日の開会式に続き、
今日から、「
第55回・全国高校体育大会(インターハイ)」の熱戦がスタート!
28チームが参加するアイスホッケー競技は、
3年連続24回目の優勝を狙う駒大苫小牧高校をはじめ、
北海道勢の前評判が高いようですが、本州勢も侮れません。
打倒・北海道勢の期待が集まる一番手は、
一昨年が準優勝、昨年はベスト4と、好成績を残している
埼玉栄高校。
その埼玉栄高に、今大会の前から、心強い先輩がやってきました。
O Bで、プロホッケープレーヤーの、
衣笠伸正選手です!
このシリーズの第1回でも紹介したように、
埼玉栄高から法政大学に進学し、一昨年の春に卒業したあとは、
プロホッケープレーヤーとして、北米のプロリーグでプレーしている衣笠選手。
今季は、カナダのケベックを中心に展開するセミプロリーグ・LNAHの、
ソーレルトレーシーというチームと契約。
リーグ史上初の日本人のゴールをゲットするなど、アピールしていたのですが、
前回の記事でもお伝えしたように、
コーチが代わったこともあって、解雇されてしまい、新しいチームを探していたのでした。
しかし、そんな衣笠選手から、元日に届いた “年賀状メール” には、
こんなことが書いてありました。
1gatu-4ka-ni-kikoku-surukoto-ni-simasita.
chikakuno-sinia-team-nado-kara-osasooi-ga-ari-
play-wa-dekiru-no-desuga-
imadani-nosinto-no-atono-guaiga-yokunainode-
risuku-wo-seotte-made-play-wo-suru-imiga-arunokato-kangaete-
kotosi-wa-kikoku-surukotoni-simasita.
訳) 1月4日に、帰国することにしました。
近くのシニア(リーグの)チームなどから、お誘いがあり、プレーはできるのですが、
未だに、脳震盪のあとの具合が良くないので、
リスクを背負ってまで、プレーをする意味があるのかと考えて、
今年は、帰国することにしました。
こうして日本に帰ってきた衣笠選手ですが、
「寒くてビックリです」と苦笑いしながらも、
「インターハイや国体を控えて、一番大事な時期なので、
少しでも力になれればと思って」と、実家のある神戸には戻らずに、
昨夏に続いて、母校の埼玉栄高のコーチとして、後輩たちの指導にあたっています。
コンディションさえ良ければ、衣笠選手自身も、
埼玉県の成年代表として、国体でプレーすることも考えているそうですが、
ひとまず、プロホッケープレーヤーとして、短かった今季を振り返って、
「スタートから、ビザのトラブルがあったり、
試合中に脳震盪で病院に運ばれたり、挙句の果てには解雇と、
かなりの “失敗イヤー” でしたが(苦笑)、まだまだあきらめません!」と話し、
早くも来季を見据えています。
「来季は、北米だけでなく、ヨーロッパやアジアも視野に入れて、
ホッケーを通じて、様々な文化に触れながら、プレーできたらと思っています!」
こんな風に意気込んだ衣笠選手。
来季へ向けて、さらなる挑戦!
の前に、コーチとして、後輩たちを勝利に導く仕事が待っています。
打倒・北海道勢へ向けて、一回戦をシードされた埼玉栄高は、
明日、強豪の釧路江南高校を倒して意気上がる、北海高校と対戦します。