加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2020.05.02
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2006.02.10
ホッケーが変わる !?<2>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

いよいよ今日から「長野カップ」が開幕します。

昨日の記事でもお伝えしたように、
既にNHLなどでも取り入れられている、厳しいペナルティの基準による新ルールが、
来季から導入されるのに向けて、
長野カップで、試験的に取り入れられます。

そこで、オリンピックや世界選手権など、国際大会の経験も豊富な、
高橋裕一レフェリーに、新ルールについて聞きました。

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▽「語りべ」:
「高橋さんは、新ルールが採用されたU20世界選手権を視察されたそうですが、いかがでしたか?」

▼高橋氏:
「まず言わせてもらいたいのは、これは反則基準の徹底であって、新ルールではないのです。
国際アイスホッケー連盟では、何年も前から、反則の重点項目を通達していたのですが、
世界各国を同じ基準にすることは、なかなか困難でした。
しかしNHLが、今シーズンから、スピーディーでスキルの高いホッケーを、
お客さんにアピールするために、厳密なペナルティの基準を打ち出しました。
このこともあって、国際アイスホッケー連盟でも、
『FAIR PLAY & RESPECT』のスローガンを、さらに発展させるために、
今季は各世界選手権で導入して、来季は各国内でも徹底させるようにと、通達があったのです」


▽「語りべ」:
「なるほど。では、実際に厳しいペナルティの基準が徹底された試合をご覧になって、
高橋さんは、どんな印象を受けましたか?」
高橋裕一レフェリー
▼高橋氏:
「大会の序盤は、かなり反則が多くなって、選手はもちろん、
レフェリーも、反則基準の統一に苦労したと聞きました。
しかし、私が視察したファイナルラウンドでは、
各チームに厳しい反則基準が定着したことで、余計な反則が減って、
むしろスピーディーな展開の試合を、見ることができました。
特に、カナダ、ロシア、アメリカの選手は、
ほとんどがNHLにドラフト指名されている選手なので、
スピードとスキルのある選手のプレーは、この反則基準によって、
今後、さらに生きてくるのではないかと感じましたね」

▽「語りべ」:
「気になるのは、日本のホッケーへの影響なのですが…」

▼高橋氏:
「これから関係者とディスカッションを重ねても、
厳しい反則基準が浸透するまでは、反則が多くなって、
今まで以上に、パワープレーとペナルティキリングの戦い方が、
勝敗を左右することになると思います。
私は強化担当ではないので、詳しいことまでは分かりませんが、
日本の選手のスピードとスキルに関しては、世界で通用するという声を、よく耳にします。
この反則基準が浸透して、余計な反則が減れば、
スピードとスキルがあって、ボティーチェックの強い選手が、実力を発揮できるはずです」


▽「語りべ」:
「長野カップでは、どの辺りに注目すればいいですか?」

▼高橋氏:
「長野カップでは、国内では初めて、厳しい反則基準でジャッジメントする予定です。
その基本となる考えは、
ホッケーは、スピードとスキルの高さを使って得点を奪う競技である。
スティックは、パックを扱う道具であって、相手を抑えたり叩いたりする道具ではない。
  腕を使って抱え込む行為も、フェアではない。
  ですので、必然的に、フッキングやホールディングの基準は厳しくなります。
パックを持った選手に対しての、正当なボディーチェックは奨励する一方で、
  パックをもっていない選手に対しては、いかなる妨害行為は許さない。
  よって、インターフェアランスも厳しくジャッジされます。
  併せて、不必要なチャージや、ケガを負わせるようなプレーも許さない。
ということですので、これらの点を頭の中に入れて観戦していただくと、分かりやすいと思います」


▽「語りべ」:
「今回の長野カップで、試験的に導入されたあと、
来季からは、全ての大会が、この厳しい反則基準で行われることになりますが…」

▼高橋氏:
「来季以降、我々レフェリーも、ミーティングや実戦を重ねて、
グローバルスタンダードなジャッジができるように、努力していきたいと思っています。
そうすることで、日本のホッケーのレベルアップに協力していきたいですね」


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高橋氏が話していたとおり、坂井寿如 日本アイスホッケー連盟強化本部長も、
「体のサイズが小さい日本チームにとっては、有利なことが多く、スピードを持った攻めができる」
と厳しい反則基準の導入を、歓迎している様子なだけに、
チームジャパンの、長野カップ2連覇への期待が高まります!

photo by 243


★本日の小ネタは…
今回、忙しい中を、「語りべ」の疑問に快く答えてくださった高橋氏ですが、
本文でも紹介したように、長野オリンピックや世界選手権など、国際大会の経験も豊富で、
これまで「ホッケーで10ヶ国ほど行きました」と話していましたが、
実は意外にも、北米に行くのは、「今回の視察が初めて」だったそうです。

今季のU20世界選手権のメイン会場は、バンクーバー。
ホッケーの本場・カナダで、しかも、観光名所がたくさんある街に行くとあって、
視察の前は、「ちょっぴり興奮していた(笑)」という高橋氏でしたが、
実際のところは、「観光をする時間もなく、ほとんどGMプレイス(大会会場)にいました」とのこと。

視察に派遣されたので、当たり前とはいえ、ちょっとかわいそうな気もしますが、
ま、それはさておき、長野カップでのファインジャッジを楽しみにしています。頑張ってください!
アイスホッケー | comments(2) | trackbacks(0)
2020.05.02
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この記事に関するコメント
「語りべ」さんの記事の中でも特に「★本日の小ネタは…」はいつも楽しませてもらっています。ところで、今回のトリノ五輪には日本は出れなかったとのことですが、日本のレベルは世界のどのあたりなのでしょうか?一昨年でしたっけ?チェコでのワールドカップ(と記憶しますが)には出場していたと思うのですが……。
| Na zdravie | 2006/02/10 00:20 |
Na Zdravieさん、いつも遊びに来てくださって、ありがとうございます!

日本は、98年から世界選手権に「極東枠」という制度ができたことで、
韓国や中国に予選で勝って、アジア代表として出場していたのですが、
なかなか本大会で結果が残せなかったことで、極東枠も廃止されてしまい、
現在は、16チームが参加する世界選手権トップグーループの、
一つ下の、ディビジョン1で戦っているんですよ。
| 「語りべ」 | 2006/02/14 01:31 |
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