加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2013.03.25
Another Asia League Playoffs in Sapporo
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフは、
一昨日、昨日の二日間、ファイナル第1戦と第2戦が行われました。

いずれもオーバータイムまで及び、
白鳥アリーナに詰め掛けたファンが、手に汗握る試合となりましたが、
先週末は、苫小牧だけでなく、
もう一つの「アジアリーグ ・プレーオフ」が、札幌で行われたのをご存知でしたか?

それは、「J-アイス」のプレーオフです!


2005年から始まったJ-アイスは、
北海道(ノース)と、西日本(ウエスト)二つのディビジョンで、
社会人チームによるリーグ戦を、開催してきましたが、
今季から、関東・甲信越地区のイーストと、
広島、山口、愛媛、福岡各県のチームによるサウスディビジョンを新設。

さらに、各ディビジョンのトップチームによる、プレーオフを開催して、
“社会人日本一チーム” を決める大会へ、エクスパンション(拡大)されました。


エクスパンションに際して、
「高校及び大学とアジアリーグをつなぐ、強化事業の一環である」
との理念を掲げ
、従来の日本アイスホッケー連盟に加えて、
アジアリーグアイスホッケー ジャパンオフィスとの共催になったことから、
大会名は、、、

   Another Asia League Playoffs

 2012-13 アジアリーグアイスホッケー
 日本アイスホッケーリーグ J-アイス プレーオフ


オフィシャルゲームアナウンサーを務めていた札幌アイスホッケー連盟のSさんは、
素敵な声で、スラスラっとアナウンスをされていましたが、
まるで古典落語の寿限無のように、長〜い大会名ですね(笑)

大会名はさておいて、決勝戦を前に、
香川アイスフェローズの 今政則 選手(元日光アイスバックス)が、
「もちろん(タイトルを)狙っています」
と意気込んでいたように、選手たちは闘志満々!


今大会は、

 ・釧路厚生社アイスホッケークラブ(ノースディビジョン)
 ・群馬県選抜(イースト)
 ・香川アイスフェローズ(ウエスト)
 ・福岡県県選抜(サウス)

という各ディビジョンの優勝チームによる、トーナメントで争われましたが、
創設以来、J-アイスをリードしてきた釧路厚生社と、アイスフェローズが激突した決勝は、
掛け値なしに “ガチ” の戦いに!

スタンドの両チームのファンから、大きな歓声が飛び交う中、
第3ピリオドに逆転した 釧路厚生社 が、初代王者に輝きました!

   Kushiro Kousei-sya Ice Hockey Club


釧路厚生社は、有力な選手が揃い、
全日本選手権で、トップリーグのチームと何度も接戦を演じてきた、
“社会人チームの雄” であるだけに、戦前から「優勝候補」との声も。

しかし、ベンチで指揮を執った 安藤祐輔 コーチ(元西武鉄道)は、
「ホッとしました。応援に駆けつけてくださった人や、
札幌まで来られなかったけれど、いつも釧路で支えてくださっている方々のおかげです」
と試合後に、安堵の表情を浮かべていました。

     Yuusuke Ando


というのも、釧路厚生社は、
今季から全日本選手権の参加チームが、見直されたのに伴って、
かつてのBプールに相当する「日本アイスホッケー連盟会長杯」への出場を見送り、
「この大会に賭けていた」(安藤コーチ)からだったそうです。

大きなプレッシャーのかかる戦いになったものの、
見事な働きで、チームを初代王者に導いたのが、GKの 石原寛 選手兼任監督!

     Hiroshi Ishihara


釧路短大附属(現武修館)高校から東洋大学へ進み、
釧路厚生社に入社した石原選手の名前は、
あまり社会人チームに詳しくない方でも、耳にされたことがあるのではないですか?


あらためて石原選手を紹介すると、
前述したとおり、全日本選手権でスーパーセーブを連発し、
トップリーグのチームと、何度も接戦を演じてきた立役者と言える、
釧路厚生社の守護神。

ポテンシャルの高さを見込まれて、西武鉄道(当時)から誘われながらも、
「(チームを創設した 中山勝範 現代表取締役会長の)
男気にホレたので、この人について行こう!」(石原選手)
との思いで、釧路厚生社のゴールを守り続けてきました。

3年前には現役を退き、監督に就任しましたが、
昨季終了後、GKが退団してしまったことから、
プレーイングマネージャーとして、選手再登録。

2年間のブランクがありながらも、12月のJ-アイスで実戦復帰を果たし、
今大会では、2試合ともにフルマスク。

ブランクを全く感じさせないセーブを披露して、ベストGKに選ばれました!


     Hiroshi Ishihara(R)   

試合後には、まるで少年のように(!?)、
選手として、チームメイトと喜び合う姿が見られましたが(写真右)、
表彰式終了後に話を聞かせてもらうと、落ち着いた口調で、こう話してくれました。

   やっとここまで来たなぁって、思いますね。
   J-アイスが始まって以来、ずっと拡大して欲しいと、願い続けてきましたから。

   (表彰式終了後に)坂井(寿如日本アイスホッケー連盟常務理事)さんが、
   「社会人の選手たちが、一生懸命やっていたし、
   こんなに試合も盛り上がっているなら、もっとアピールしていかないと」
   と言ってくれていましたから、連盟の人たちに、
   (社会人ホッケーの魅力を)少しは感じてもらえたのかなと思います。


かつての全日本選手権は、
日本リーグの6チームが集まるAプールに対し、
社会人チームが参加するのは、Bプールだったことから、
今でも社会人チームの全国大会を「B級」と呼ぶ人が、多くいます。

しかし、クラスは “B級” だったとしても、
石原選手をはじめ、シビアな環境の中でもパックを追い続け、
高い意識をもってホッケーと接している、
“Aクラス” のプレーヤーの姿が、たくさん見られます。

今大会の設立理念の中には、
「アイスホッケー競技の全国普及を目的に、
全国競技として広くアイスホッケーを観戦する事ができる環境を提供する」
との言葉も記されているだけに、
これからの盛り上がりを、期待したいですね!


★本日の小ネタは・・・

今大会は、札幌の月寒体育館が舞台となりましたが、
札幌のリンクに、懐かしい顔が戻ってきました。

群馬県選抜チームのキャプテンを務めた 吉田直人(なおと)選手です! 

     Naoto Yoshida


白樺学園高校、明治大学と強豪校で腕を磨いた吉田選手は、
学生時代から、中心CFとして活躍し、U20やユニバシアードの日本代表でもプレー。

卒業後、雪印に入社すると、1年目からレギュラーポジションをつかみ、
2年目には、ケガに泣かされながらも、二ケタゴールを記録して、
日本リーグのファイナル進出に貢献しました。

しかし、雪印が廃部となり、札幌ポラリスで1年間プレーしたあと、
チームが日本リーグに参戦できなくなったのを皮切りに、24歳で引退。
群馬県内で就職し、社会人チームでプレーを続けています。


新設されたイーストディビジョンのリーグ戦では、
高校の後輩にあたる伊藤雅俊選手(元日本製紙クレインズ)らを擁する、
神奈川県選抜などを下して、札幌へやってきました。

「札幌でプレーするのは、日本リーグ時代以来ですよ」
と言って、吉田選手は笑っていましたが、
日本リーグ時代と変わらず、そんなにスピードはないものの(失礼!)、
ここ一番でのプレーや、シュートのキレ味。
そしてパスのタッチは、往年のプレーを思い出させたほど。


「技術は若い選手に負けていないんですけど、体力が・・・(苦笑)」
と冗談めかしていましたが、
再来年に群馬県で開かれる「第70回・冬季国体」へ視線を向けて、
「そこまでは(現役を)続けます」 と宣言。

2年後には群馬の人たちの声援を受けて、活躍する姿を見せてくれそうです!






アイスホッケー | comments(3) | trackbacks(0)
2019.05.25
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この記事に関するコメント
吉田選手は同い年で高校時代良くあたりました。といっても彼は白樺のエースで私は弱小チームの補欠なんで覚えてないと思いますが・・
雪印廃部から群馬に行ってたんですね。白樺の時の軟らかいハンドリングを18年ぶりに見れました。香川戦は惜しい試合でした。また札幌で見たいです。
| S | 2013/03/26 17:27 |
じろうさん、こんばんは。
釧路厚生社優勝おめでとうございます。
このチームは日本リーグを引退された選手が在籍していていつも気にしておりました。アジアリーグにも参入して欲しいですね。来週末に新横浜で開催される国土レジェンド対yosakuチームの試合を観戦したいと思います。
| iceb55 | 2013/03/31 16:31 |
コメントありがとうございます。

>Sさん
返事が遅くなり申し訳ありません。
本文でも紹介しましたが、吉田選手は現役を続けるとのことですから、
来季のJアイスを観戦されてみてはいかがですか?

>iceb55さん
さずかに「アジアリーグ参入」は難しいでしょうけれど、
Jアイスのプレーオフファイナルは、ホントにおもしろかったですよ!
iceb55さんと同じアジアリーグのチームを応援するファンの方も多く観戦されていましたし、
お時間が合えば、来季はぜひ。
| 「語りべ」 | 2013/04/03 00:07 |
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