加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2013.06.26
Bye Bye ! Buy Buy !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季のNHLは、シカゴ ブラックホークスが、
ボストン ブルーインズを下して、5度目のチャンピオンに!




明後日(現地時間)には優勝パレードが行われる予定で
シカゴのダウンタウンは、3年ぶりの熱狂に包まれそうです !!



しかし、前回の記事で紹介したとおり
今季のスタンレーカップ ファイナル(SF)は、
“オリジナル6” 同士の激突! だったにもかかわらず、
ロックアウトの影響によるタイトなスケジュールが、たたってしまった模様。

それだけに、SFの真っ只中も、
例年よりはるかに増して “頂上決戦” 以外の話題で、
もちきりになっていましたよね・・・。

その中から、前回の記事では、「HC人事」や「ドラフト」
さらに、フェニックス コヨーテスの「シアトル移転の可能性」について、お伝えしました
が、
今回は、「フリーエージェント(FA)」についての話題です。



開幕前の記事に掲載したとおり
FA資格を有する選手と、他チームとの交渉解禁日は、7月5日。

例年よりも、4日ほど遅くなっているとはいえ、
いつもならば、SFが終わってから、FA解禁日まで半月程度あるのですが、
今季は、ロックアウトの影響から、タイトなスケジュールとなったため、
SFなんぞお構いなしに、各チームのGMたちは、激しく動いているようです。

なかでも、最も注目を集めているのが、
フィラデルフィア フライヤーズの ポール ・ホルムグレン GM


今季は失点が多く(30チーム中8番目)、プレーオフに進めなかったのを省みて、
ニューヨーク アイランダーズのキャプテンで、中心DFの マーク ・ストライト 選手を、
ターゲットに定めました。

       Mark Streit


今季で終了する契約の延長交渉が、アイランダーズとの間で進展しなかったのを見計らって、
ホルムグレンGMは、SF第1戦と同じ日、
今年のドラフト4巡目指名権と、マイナーリーグのFWを引き換えに、
ストライト選手を、トレードで獲得。

7月5日のFA交渉解禁前に移籍させたことで、
独占交渉権を手にしたホルムグレンGMは、
トレード発表の5日後に4年契約を結び、ストライト選手をチームに加えました。


このニュースを聞いたフィラデルフィアのファンからは、
「35歳の選手と4年もの長期契約を結んで大丈夫なのか !?」
という疑念の声が上がっていたそうですが、
さらなる動きを見せたホルムグレンGMの判断に、もっと大きな疑念の声が!

ストライト選手との契約を結んだことで、
サラリーキャップ(チーム年俸総額)をオーバーしたため、
3日後には、主力FWの ダニエル ・ブリエア 選手を、、、

       Danny Briere


間髪を入れず、昨日は、GKの イリヤ ・ブリズガロフ 選手を、、、

       Ilya Bryzgalov


揃ってバイアウトすると発表したからです!


両選手に関しては、シーズン中からトレードを画策していたようですが、
ブリエア選手は、チーム最高額の年俸に加え、あと2年の契約が。

チームで3番目に高額な契約を結んでいる、ブリズガロフ選手にいたっては、
あと7年も(40歳まで!)の契約が、残っていることがネックになって、
トレードを成立させることは、できずじまい・・・。

そのため、ホルムグレンGMは、
残りの契約をチームが買い取って自由契約にする(=バイアウト)選択をしたのです。


本来であれば、両選手とも、
ホルムグレンGMがFA契約を結んで、フィラデルフィアに招いた選手とあって、
バイアウトの選択は、自分の眼力が間違っていた証明となってしまうのですが、
このオフは、ちょっと勝手が違います。

なぜなら、サラリーキャップが減額されるからです!


サラリーキャップについては、こちらの記事で、概要を説明しましたが
ロックアウトに突入した間の労使交渉によって、来季から 590万USドル 減額され、
およそ 9% のコストダウンを強いられます。

とはいえ、サラリーキャップの減額が決定する前に、
長期契約を結んでいる選手が、各チームに多くいるため、
このオフは、「コンプライアンス バイアウト」という救済策が誕生。

どういうシステムかというと、各チームが最大2選手に行使でき、
年齢によって、契約した年俸の 1/3 or 2/3 を支払うことで、
自由契約にすることができる上、
来季以降のサラリーキャップには、カウントされません。

つまり、各チームのGMは、
「サラリーキャップが減額されたから、やむを得ないでしょ!」
と主張できるので、チームというより、まるでGMの救済策ですね(笑)



コンプライアンス バイアウトは、
今季のシーズン中に、既にバイアウトした選手にも行使できるため、
モントリオール カナディアンズは、このほど発表した、
日光のオールドファンの方たちに、なじみの深い トーマス ・カベレー 選手とともに、
サンノゼ シャークスに移籍した スコット ・ゴメス 選手にも、
適応させる見込みだ!

などなど、既に様々なチームと選手の名前が、現地のメディアで挙がっています。


サラリーキャップをオーバーしたフィラデルフィアだけでなく、
17人しか契約していないのに、
あと200万ドルあまりしか、サラリーキャップに余裕がないバンクーバーなど、
各チームの事情を見ていくと、救済策を用いるGMが多くなるのは必至(!?)

シカゴが優勝を決めた48時間後から、FA交渉解禁前日まで認められているため、
もうすぐコンプライアンス バイアウトの行使が可能になりますが、
バイアウトされてチームを去る有力選手の名前が、次々と報じられそうです。



それにしても、開幕前から、シーズン終了後のオフに至るまで、
今季のNHLは、「ロックアウト」に振り回され続けるシーズンに、なってしまいましたねぇ・・・。





NHL | comments(6) | trackbacks(0)
2017.11.18
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この記事に関するコメント
じろうさん情報をありがとうございました。ロッキータウンからあの「小さな巨人」48がいなくなるなんて信じられないですね、みにいく機会ありましたが一番人気のようにさえ感じられました。そして守護神までとは。。。バブロフスキイ選手をリリースしなければよかったんでは〜(苦笑)

そしてトロントゆかりのカベレー選手とか、ゴメス選手などの名選手たちもですか。。。カベレー選手、今年は活躍できなかったようでわかる気がしますが、とるときはその選手ほしさに結ぶのでしょうけど、最初から遠大すぎる契約というのも(カベレー選手のは存じませんが)問題なのではないでしょうか。。。
| デンじい | 2013/06/27 10:32 |
>デンじいさん
コメントありがとうございます。

コメントにも書かれていたとおり、GMの眼力と判断も重罪だと思うのですけれど、
いざとなったらHCを解任して他人のせいにするという、
(NHLだけではないようですけど・・・)構造的な矛盾こそが大きな問題ですよね。
| 「語りべ」 | 2013/06/27 23:47 |
負けてしまいました…。
第一ラウンド7戦で奇跡の同点・逆転劇を演じたと思ったら、
最後は逆に…。
第4戦を勝ちきれなかったことが、潮目の変わり目だった
ような気がします。
思えば74年5月のファイナル敗戦から始まり、以来
39年も見ていると、色々ありましたが、最大級の
逆転負けでした。
過去「1年おき優勝」を2度記録していたので期待
していたのですが…。
まぁ、「信じがたい負けっぷり」をあの手この手で
繰り出すのが、REDSOXとBRUINSの伝統芸なので、
ブレていないと言えばそれまでですが。
だからファンをやめられないと無理やり納得しているところ
です。
へこんだオヤジの愚痴でした。
PS:西武コクドなくなったのですね。東伏見のこけら落とし
を見に行ったことを思い出しました。またまた愚痴になり
ますが。
| ぼびー | 2013/06/29 01:13 |
>ぼびーさん
コメントありがとうございます。

試合をじっくり見る機会がなかったので内容は分かりませんが、
短いレギュラーシーズンなのに、3度もポストポンドになった中を戦い続けて、
ファイナルまで勝ち上がったのは、お見事だと思います。
サラリーキャップが導入されて、
理論的には30年に一度優勝するのが「平均値」なわけですから称えてあげましょう。
| 「語りべ」 | 2013/06/30 00:02 |
じろうさん。いつも楽しい、レアな記事をありがとうございます。
シカゴ優勝!kane,towesなどの選手たち、おめでとう!またシカゴのスタッフの皆さん、支えてくれてありがとう!ホッサ、テイブス、ほかの人もボロボロのはず。そして対戦した、チームを応援していた皆さまには、「勝たせてくれて、ありがとう!」です。
ベスト4のチームはどのチームも僅差でした。しかしボストンはピッツバーグを4タテした時点で、個人的見解では、絶対に総合力では上だと思いました。力強い守りと、ここ一発の得点力(シュート力)はシカゴより・・・。クロフォードの肩口にズバズバ決まっていましたから・・。シカゴの得点の多くは、DFからのシュートをブラインドでそのままゴール、もしくはFWがチップさせたのをきっかけ、というのが多かったと思います。恐らく第6戦ボストンが勝ったら、優勝はそのままボストンだったと思います。
 でも、喜びもつかの間ですね。じろうさんの記事のごとく、サラリーキャップを考えると、2010から継続していたメンバーも崩すことになりそうですね。ううう・・。

でも、今は、暗黒期も知っている自分としては、NHL.COMにアクセスして、グッズを買いたい!です。ネットがちょっとこわいですが・・・。
| LOVE HAWKS | 2013/07/01 18:40 |
>LOVE HAWKSさん
コメントありがとうございます。

コメントの最後に書かれていたとおり、
ドラフト前に、ボーランド、フロリク両選手をトレードで放出しましたね。
これもサラリーキャップがあるが故ですけれど、
逆に言えば、そのような状況の中で、4年間に2度優勝したのはスゴイですよね!
| 「語りべ」 | 2013/07/02 10:56 |
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