加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2008.02.21
熱戦!プレーオフ・2008<2>心優しき得点王
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日、韓国のアニャン(安養)アイスアリーナで行われた、
アニャンハルラ vs 日本製紙クレインズの第3戦は、
2−1のスコアで、クレインズが競り勝って 3連勝。
SEIBUプリンスラビッツの待つ、セミファイナル進出を決めました!
アニャンハルラvsクレインズ第3戦
対するハルラは、スウィープを喫してしまいましたが、
クレインズの相沢浩二監督が、
「すごくまとまっていたし、いいチームだった」
と話していたように、ディフェンディングチャンピオン相手に善戦し、
いずれも1点差と、激しい試合の連続。

それだけに、試合終了後は、人目を はばからず、
リンク上で、ガックリと肩を落とす、ハルラの選手たちの姿が見られました。
     クレインズにスウィープされガックリと肩を落とす、キム・ハンソン選手と、ソン・ホソン選手
特に、昨日の第3戦は、
第2ピリオド中盤以降、何度もクレインズゴールに襲い掛かりながら、
なかなかゴールネットを揺らすことができず、1点に泣いただけに、
悔しさも ひとしおだったかもしれません。

そんな光景を目の当たりにして、「語りべ」の脳裏に浮かんだのが、
「もしも、ソン・ドンファン選手がいたら…」
という思いでした。

ソン・ドンファン選手は、招待選手として招かれた、
2003年の日本リーグ オールスターゲームで、4ゴールをマークして、MVPを獲得。
“アジア屈指のポイントゲッター” として、一躍 その名を知らしめましたが、
アジアリーグがスタートしてからも、次々とゴールをゲットし、
2年前には、得点王に輝きました。

このように、まさに絶頂期に差し掛かっていたソン ・ドンファン選手でしたが、
彼の前には、大きな壁が待ち受けていました。
それは、「兵役制度」です。

韓国では、18歳以上の男子に対して、約2年間の兵役が課せられているため、
得点王を獲得したシーズンを最後に、
当時26歳だったソン ・ドンファン選手は、一旦、チームを離れることを決意したのです。

とはいえ、ハルラにとって、ソン ・ドンファン選手は貴重な戦力。
それだけに、同じ年に兵役制度を果たすことを決意した、
主力DFの チャン ・ジョンムン選手とともに、
優れたアスリートであることをアピールし、兵役期間の減免を申請。
その申請が、いつ認められても対応できるようにと、
ハルラは、一昨季も、昨季も、2人の名前を選手登録し続けたのです。

しかし、その願いも むなしく、一昨季に続いて、今季のレギュラーシーズンも、
2人の姿は、リンクに戻ってくることがありませんでした。
ところが、プレーオフを前にして、こんなニュースが伝わってきました。
「ソン ・ドンファン選手が、戻ってくるかもしれない!」

実は、ソン ・ドンファン選手は、
兵役期間中に、ほとんど休みを取らなかったため、既に所定の兵役日数を消化。
そのため、韓国国内の試合に限っては、出場することが可能になったのです。

ところが、昨日の試合で、ソン ・ドンファン選手の姿は、リンク上ではなく、スタンドにありました。
試合後、その理由を尋ねてみると、
「まだ心構えができていないから」 という答えが返ってきました。

確かに、兵役期間中も、練習をしていたとはいえ、その時間は限られたもの。
それだけに、ソン ・ドンファン選手の答えにも、うなずけるところですが、
実は、あるチームメイトが、彼が胸の中に秘めている思いを教えてくれました。

それは、「自分が試合に出たら、誰かが出られなくなる」 というもの。

「試合を見ていると、自分もプレーをしたいと思ってしまう」
と話していた ソン ・ドンファン選手でしたが、
自らがベンチに入ることで、1年間 戦ってきた他の選手が、出場できなくなってしまうという、
チームメイトを気づかう気持ちが、
彼の心の中で、常に くすぶっていた “プレーをしたい” という気持ちに勝ったようです。
心優しき得点王ソン・ドンファン選手
「2年間も試合に出られなかったですけれど、
来季は、いいプレーや、素晴らしいプレーを見せようと思っています。
応援してくれるファンの人が、多ければ多いほど、
いいプレーを見せられると思うので、応援してください!」

こう話してくれた ソン ・ドンファン選手の表情からは、
自分自身への期待感が、満ちあふれていました。
プレーをしたいという自らの欲望よりも、
チームメイトへの思いを優先した “心優しき得点王”。
ソン ・ドンファン選手の視線は、早くも、来季へと向けられているのです!
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2020.05.02
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この記事に関するコメント
さすが「語りべ」さん、いい話でないかい。
ドンファンって選手は、本当に礼儀正しいし、プレーもスマートだし、いい選手ですよね。
来シーズン、兵役の影響が出ないことを祈ってます。
そして、次のハルラの監督は誰かな?
情報を宜しくお願い致します。
| ちょい悪オヤジ | 2008/02/21 10:36 |
ヴェイオダって退任ですか?

ハルラ、High1共に兵役なしのチームで挑んでほしいです。
| truill | 2008/02/21 12:59 |
20代半ば、充実期のアスリートが2年間も現役を離れるというのはつらいですね…。戦争を前提しない「本当の平和」は、やはりスポーツや文化活動の発展の基礎なのだと痛感します。

おお〜〜宋東恒!! welcome back!!

かくれ宋東恒の小判鮫より
| 小判鮫 | 2008/02/21 22:11 |
皆さん、コメントありがとうございます!

>ちょい悪オヤジさま
いつもお世話になっています。
昨日 ヤン・スンジュンGMらが、オーナーへのシーズン終了報告を行ったのに続いて、
今日は、キム・セイル団長と外国人選手のミーティングが行われる予定だそうで、
比較的早い時期に、監督なども含め、来季への方向性が見えてくるかもしれないですね。
もしも、“ちょい悪オヤジ新監督”誕生の際は、
ぜひ「語りべ」通信独占会見をお願いします!(笑)

>truillさん
兵役される選手がいることで、チーム編成が大きく変わってしまうので、
外国人選手枠などと絡めて、ルールを再考することも必要なのかもしれないですね。

>小判鮫さん
兵役制度自体は、簡単に変えられないでしょうから、
以前存在していた 兵役期間中の選手のチームの復活を望みたいところです。
それよりも、ソン・ドンファン選手のファンだったのですね!
来季は復帰する見込みなので、隠れていないで、堂々と応援してあげてください(笑)
| 「語りべ」 | 2008/02/22 07:55 |
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