日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
アジアリーグの全7チームの中で、
ただ一つ、先週末に試合が組まれていなかった チャイナシャークスが、
(
先日の記事でも紹介しましたが、日本語の公式表記が、
「中国シャークス」から、正式チーム名称の「チャイナシャークス」に改まりました)
今夜の日光バックス戦で、5日遅れの開幕を迎えます。
NHLのサンノゼ シャークスとの業務提携によって、チームの強化を目ろみながら、
昨季は、わずかに3勝しか上げられず、最下位に終わった反省から、
今季は、積極的な外国人選手の補強とともに、
中国黒龍江省の省都 ・ハルビンの北西にある 綏化(スイファ)市で、トライアウトキャンプを実施。
その中から選ばれた中国人選手と、外国人選手を併せた、
29人の開幕ロースターを発表 したシャークスは、
上海に移動して、新しいホームアリーナの
松江大学城体育中心 での最終調整を終え、
2年目のシーズンに船出します。
そこで、加藤じろう直営!「語りべ」通信では、今季もチャイナシャークスを率いる、
デレック ・アイスラー ヘッドコーチに、話を聞きました!
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▽「語りべ」
「今季は始動を早めて、約1ヶ月にわたって、キャンプを行なったそうですが、
チームの状況はいかがですか?」
▼アイスラーHC
「かなりタフなメニューを消化してきましたから、
次の挑戦へ向けての準備は、出来ていると思っています」
▽「語りべ」
「次の挑戦という言葉が出ましたが、今季の目標を教えてください」
▼アイスラーHC
「我々の目標は、至って簡単です。プレーオフに出る。
そして、アジアリーグで優勝することです」
▽「語りべ」
「では、その目標を達成するためには、何が大事だとお考えですか?」
▼アイスラーHC
「今季に限らず、いいスタートを切ることは、とても大事です。
昨季も、スタートは悪くなかったのですが、
好調を持続することができませんでした。
ですから今季は、最初のバックスとのシリーズで、
まず いいスタートを切ること。
そして、それを持続することが大切です。
そのためには、試合の中で、選手たちが感情をコントロールして、
チームのためにプレーすることが必要です」
▽「語りべ」
「その他にも、今季のシャークスに必要なことはありますか?」
▼アイスラーHC
「得点力のアップが、キーポイントになるでしょう。
昨季は、1試合の平均得点が、たった2点(30試合の総得点63)でしたから、必須課題です。
我々のチームが目指すスタイルは、サンノゼ シャークスと似ていて、
組織的かつ、規律のあるプレーが必要です。
それに加えて、クリエイティブで、闘志のある選手を求めていましたが、
今季は、新しい選手も加わって、チームの選手構成が改善されたので、
昨季よりもスピーディーに、相手ゴールへ向かうオフェンスを展開していくつもりです」
▽「語りべ」
「新しい選手に関してですが、トライアウトキャンプで、目を引かれた選手はいましたか?」
▼アイスラーHC
「FWの ワン ・チョンウェイ ですね。
(#9 王崇偉 19歳 171cm 75kg チチハル出身)
トライアウトキャンプでは、際立ったプレーを見せてくれました。
GMのクリス ・コリンズも、同じように高く評価しています。
これからずっと、アジアリーグで活躍することができる選手だと
我々は期待を寄せています」
▽「語りべ」
「新戦力といえば、昨季は1試合平均5.3失点と、リーグワーストだっただけに、
NHLでプレーした経験もある GKの
ウェド ・フラハティ 選手への期待が、大きいと思いますが…」
▼アイスラーHC
「今の考えでは、開幕から20試合目くらいまでは、
彼を先発に起用していくつもりです。
40歳という年齢を心配されるかもしれませんけれど、
問題ありませんよ。
ただ、その一方で、彼にはコーチとしての役割もありますから、
シーズン中盤以降は、試合の勝敗と、選手の成長という面から、
トータル的な判断をしていくことになると思います」
▽「語りべ」
「最後に、日本のファンの人たちへのメッセージを、お願いします」
▼アイスラーHC
「昨季は、我々のチームを応援してくださって、ありがとうございました。
我々が描いている確かなプランによって、チームは成長していますので、
今季は、皆さんに楽しんでいただける試合を、お見せできると思います。
ぜひ これからも、我々とアジアリーグを、応援し続けてください」
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チームの体制変更が決まったのが、開幕のわずか一週間前だった昨季とは、打って変わって、
今季は、準備万端の様子の チャイナシャークス。
プレシーズンゲームの「アニャンカップ」で見る限り、
まだまだ発展途上中という印象を受けましたが、
アイスラー ヘッドコーチの言葉からは、確かな手応えが感じられるだけに、
いよいよベールを脱ぐ、2年目のチャイナシャークスの戦いは、必見ですね!