加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2020.05.02
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2009.01.11
あの時、着ることができなかったジャージ
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日、長野で激突した SEIBUプリンスラビッツと、王子イーグルスの両チームが、
今日は西東京に舞台を移して、今季(このカードの)最終戦に臨みます。

先日の記事で紹介したように、今日の試合は、「ラビッツクラシック」と銘打たれ、
ラビッツの選手たちが、2003年春をもって、惜しまれながら廃部となってしまった、
西武鉄道チームのデザインをベースにしたジャージを着て、試合を行います。

その他にも、ラビッツクラシックは、チームのホームページで案内されているとおり、
イベント盛りだくさんとなっていますが、
その中で、最も注目されるのは、藤田キヨシ選手の引退発表セレモニー!

カナダ西部のアルバータ州で生まれた ライアン ・フジタ(当時)選手は、
日本への帰化が認められやすいと言われる、日系人(3世)だったことから、
長野オリンピックへ向けての強化策の一環として招かれ、西武鉄道の一員に。

リーグの規定が変更されなかったために、
来日初年度こそ、試合に出場することができませんでしたが、
日系人選手の登録が認められた第29回 ・日本リーグ(1994−95シーズン)で、デビューを飾ると、
171cm71kg(当時のリーグ登録)という小さな体からは、想像できないほどの、
ハートとゴール前での強さを見せつけて、いきなり得点王を獲得。

翌年には、2年連続得点王に輝いたのとともに、
チームを15年ぶりの日本リーグ優勝に導くなど、
文字どおり、西武鉄道の中心選手として、大活躍しました!
NHLで656試合プレーした実績を誇るタッカー選手とのフェイスオフに挑む藤田選手日本リーグの年間最多得点記録を持つ藤田選手クリスブライト選手と喜びを分かち合う藤田選手

その一方で、長野オリンピックを目前に控えた1997年12月5日に、
日本国籍の取得が認められてからは、晴れて日本代表でもプレーできることになり、
登録名を、藤田キヨシに変更。

フランス相手にゴールを決めた長野オリンピックをはじめ、
世界選手権にも6回出場し、
常に得点力不足が課題だと言われ続けている日本代表でも、
藤田選手は、貴重なポイントゲッターとして、活躍してきました。
日本代表のポイントゲッターとしても活躍した藤田選手樺山選手、八幡選手らとともに、長野オリンピックに出場した藤田選手

西武鉄道が廃部となったあとは、コクド(現ラビッツ)に移籍して、
パックを追い続けてきた藤田選手でしたが、
チームからのリリースにもあるように、今季の全日程終了をもって、スティックを置くことを決意。
試合終了後に、ファンへ向けて、引退の挨拶をする予定となっています。

「今までは、シーズン終了後に引退を発表していたために、
ファンの人たちに対して、お礼の挨拶を言う機会がなかったですけれど、
彼は功労者ですし、丁度 家族が日本に来ているので、
ラビッツクラシックの試合後に、セレモニーを行なうことにしました」(若林クリス監督)

こんなチームからの配慮もあって、
くしくも、西武鉄道時代のデザインをペースにしたジャージに、
再び袖を通すことになった藤田選手は、
一体、どんな想いを胸に秘めて、試合に臨むのでしょうか──

振り返れば、シーズン終了後の廃部が伝えられて臨んだ最後のシーズン、
西武鉄道は、まるで有終の美を飾ると言わんばかりに、レギュラーシーズンの首位を快走。
藤田選手も次々とゴールをゲットして、3度目の得点王獲得は、確実かと思われました。

しかし、「好事魔多し」という言葉があるように、
絶好調だった藤田選手は、足のケガに見舞われ、終盤の3試合を欠場。

得点王のタイトルを逃してしまっただけでなく、
宿敵コクドとのプレーオフ ファイナルも、1試合だけ強行出場したものの、
その後は、試合に出ることができずじまい。

「絶対に勝って欲しい!」との思いを抑えきれず、
優勝の懸かった最終戦は、私服姿でベンチに入り、チームメイトに声援を送り続けましたが、
その願いは届くことなく、シャットアウト負け。

藤田選手は、来日以来、袖を通し続けてきた西武鉄道のジャージを着ることなく、
最後の試合を、戦い終えたのです…。
藤田選手は最後のシーズンをどんな形で締めくくるのか?
あれから6年。
まるでホッケーの神様からの ご褒美であるかのように、
これまで多くの功績を残してきた藤田選手のところへ、
あの時、着ることができなかったジャージに、
また袖を通すチャンスが、巡ってきました。

再び西武鉄道(デザイン)のジャージで試合に臨む藤田選手は、
どんなプレーを見せてくれるのか?
そして、最後のシーズンを、どんな形で締めくくるのでしょうか?

背番号「40」番の姿は、
ホッケーファンの視線を、最後まで釘づけにしてくれそうです。

アジアリーグ | comments(8) | trackbacks(0)
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この記事に関するコメント
藤田選手お疲れ様です。プレーオフを含めて500試合超出場の鉄人。

日本、アジアの2リーグできちんとした記録はわかりませんが500試合以上の選手といったらあとは宮内さんくらいでしょうかね。
| truill | 2009/01/11 00:48 |
ライアン選手、お疲れ様でした。
私は、藤田選手が初出場した開幕戦で、彼を見てから実はずーとファンでした。
西武鉄道時代、あんなに頼りになる得点ゲッターは居ませんでしたから。
しかも、彼のハットトリックを2度もこの目で見させて頂きました。
明日は、日本に居たら必ず見に行ったのにな・・・・
本当にお疲れ様でした。
| マサハル | 2009/01/11 01:01 |
コメントありがとうございます!

>truillさん
記録に関しては、元王子の杉澤明人選手のゴール数のように、
日本リーグ時代と、アジアリーグのものを合算していいのかどうか?
という問題がでてきてしまいますよね。
韓国や中国の選手も、アジアリーグ以前の記録が必要になってきますから・・・。

>マサハルさん
こんにちは!
昨日の敗戦で、シャークスのプレーオフ進出の可能性がなくなってしまったため、
もう上海でプレーを見ることができないので、残念ですけれど、
残り試合での藤田選手の活躍に期待しましょう!
| 「語りべ」 | 2009/01/11 10:19 |
じろうさんお疲れ様でした。

藤田選手の温かな人柄が伝わってくるようなすばらしいセレモニーだったとおもいます。白地に赤文字のSEIBUと王子の赤ユニフォームをみてまず泣けて、かれのコメントをきいてまた泣けてしまいました。

それにしてもこのくらいの盛り上がりがあれば(ホッケーピープルでないお客さんもかなりいたとおもいます)、トップリーグチームが残りさえすれば、首都圏のアイスホッケーはきっとまた盛り上がっていけるのではないでしょうか、
| デンじい | 2009/01/11 18:08 |
西武クラシックゲーム観て参りました。一場の夢を見た気分です・・・まだ醒めやりません(@-@)
こういうのを見せられると、旧西武ファンとしては、また美しい夢を追ってしまいたくなりますね。。
「夢」見ついでに、旧コクドジャージを着ての試合はなされないのかしらん??

会場は一種異様〜な盛上り、大変な熱気でしたね。動員2800人余ですか。デンじいさんおっしゃるように、これだけの「潜在的」ファンがいるということですね(普段はいずこに??)これを「潜在」させておく手はありませんよね。単えに「やりよう次第」で、夢を夢に終らせないことも可能なのではないでしょうか。

そしてライアン、これまで数々の素晴らしいプレイをありがとう! シーズン終了までまだまだ期待していますよ!
| 弁天 | 2009/01/11 22:56 |
じろうさんお疲れ様でした。

SEIBUと王子のすばらしい試合内容でお客さんも一体となって盛り上がってましたね。自分も含めみんな一人一人が出来ることをやって、この局面が乗り切れればと心から思っています。

セレモニーも藤田選手の温かな人柄がじろうさんの心に語りかけるようなスピーチとあいまって、心に残る本当に暖かいセレモニーだったと思います。藤田選手お疲れさまでした。

ずいぶんと寒くなってきました。
これからもお身体に気をつけて頑張ってください。
| ss | 2009/01/11 23:12 |
失礼しました。。
藤田選手『まずは』お疲れさまでした、ですね。
シーズン終了まで、すばらしいプレーをまだまだ見せていただきたいです!
怪我をしないよう最後まで頑張ってください。応援していますよ!

| ss | 2009/01/11 23:19 |
皆さん、コメントありがとうございます!

>デンじいさん
ラビッツクラシックで、都会のホッケーパワーを垣間見た気がします。
昨日の試合の盛り上がりが、普通のことになってくれるといいですよね。

>弁天さん
コクドジャージを着ての試合も検討されたそうですが、
残念ながら、スケジュールが合わなかったようですよ。
ぜひ“来年”やってもらいましょう!

>ssさん
藤田選手のメッセージもそうでしたけれど、
通訳を買って出た栗林イクイップメントマネージャーの人柄が、とても印象的でしたよね。
「ライアンのほうを見ないようにしていたんですけど、ダメでした」
と話していましたが、あの涙に、グッと来た人もいらっしゃったのでは?

これから大事な試合が続くので、藤田選手の働きには注目ですね。
| 「語りべ」 | 2009/01/12 01:00 |
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