加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2009.02.19
熱戦!プレーオフ2009<2>次の一歩
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

ファーストラウンドはクレインズが2連勝釧路アイスアリーナで行なわれていた、
アジアリーグのプレーオフ ・ファーストラウンドは、
西脇雅仁選手の活躍が光った第1戦 に続いて、
第2戦も、日本製紙クレインズが8−4で勝利 して、2連勝!

全日本選手権から通じて、6日間で5試合という、
タフなスケジュールを物ともせず、
アニャンハルラとのセミファイナルに、コマを進めました。

対して、カンウォンランド時代から通じると、
プレーオフでは、3年続けて「日本チームの壁」に跳ね返されてしまった High1(ハイワン)は、
今日の朝、釧路を発って、韓国へ帰国しました。

今季を振り返ってキム ・ヒウ監督は、
「5位に終わってしまいましたが、大きな力の差は感じませんでした。
ただ昨季までと比べると、外国人選手の働きに差が出てしまったので、
1点差の試合で、競り負けることが多かったです」 と分析。

しかし、その一方で、
「他のチームに比べると、ウチは若い選手が多いですが、彼らの成長が大きな収穫です」
とも話していただけに、来季こそは、プレーオフで日本のチームを倒して、
“次の一歩” を踏み出したいところです。

これでHigh1は、今季の全日程を終えましたが、
昨日の試合をもって、スティックを置くことになった選手がいます。
それは、#11 ペク ・ヒョング 選手!

今季限りでスティックを置いたペク・ヒョング選手ご存知の人も多いでしょうが、
韓国の成人男性には、約2年間の兵役任務が課せられますが、
これには年齢制限があり、大学院生などの特例を除いて、
29歳までに、兵役に就かなければなりません。

そのため、以前の記事 でも紹介したように、
4月に29歳の誕生日を迎えるペク ・ヒョング選手は、
来季のアジアリーグでプレーをすることが、許されないのです。

以前は、主力セットでの起用が多かった ペク ・ヒョング選手も、
今季は若手選手の台頭で、4つ目のラインがほとんど。

しかもプレーオフに入ってからは、3つのセットだけで戦い続けたため、
第1戦に続いて、昨日の第2戦も、
一度もシフトチャンスのないまま、どんどん試合が進んでいきました。

第1ピリオドに、4点を許したのが響いてしまい、苦しい戦いを強いられたHigh1は、
3点差を追って、全員攻撃を仕掛けますが、
それも実らず、エンプティーネットゴールを決められ、万事休す。

既に、試合の残り時間は1分を切り、
もしかしたら、自らのホッケーキャリアに、ピリオドが打たれるかもしれない時が、近づいてくる中で、
一言も発することなく、じっとリンクを見つめていた ペク ・ヒョング選手の胸中には、
一体、どんな想いが、渦巻いていたのでしょうか──。
              ペク・ヒョング選手の胸中は──

鋭い視線で、その瞬間を脳裏に焼き付けていたのが、ウソだったかのように、
試合後のペク ・ヒョング選手は、
いつもと変わらないフレンドリーな表情を浮かべながら、やって来ると、
こんなことを話してくれました。

「最後は、こんな(大差の)試合になってしまったけれど、
初めは歯が立たなかった日本のチームとも、
同じレベルで試合ができるようになったことが、一番の思い出だよ」

ペク ・ヒョング選手から、不満の言葉は聞かれませんでした。
むしろ後輩たちによって、これからもっとチームが強くなっていって欲しいと言わんばかりに、
笑顔を残して、チームメイトが待つバスへ乗り込んでいきました。

この春から、兵役任務に就くに際して、
配属先は、最前線の軍隊勤務ではないそうですが、
年齢を考慮すると、2年間のブランクは、あまりにも大きいため、
このまま引退を強いられてしまう可能性も…。

たとえ言葉が通じなくても、いつも会う度に、笑顔で声を掛けて来てくれた彼が、
“次の一歩” を踏み出すのにあたって、
「語りべ」は、心からのエールを贈らずにはいきません。

頑張れペク ・ヒョング! また会おう !!

◆photo supported by YONSU
アジアリーグ | comments(7) | trackbacks(0)
2019.05.25
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この記事に関するコメント
今シーズンはあまりHigh1の試合を観られませんでした…

戦力ダウンをどこまで補うか楽しみだったのですが、
大事なところ、「あと一歩」というところで、
何かが足りなかったのかも知れません。

ヒョングのプレーも観たかったのですが、残念です。
いろんな意味でムードメーカーだった彼がいなくなるのは、
国家の事情で仕方がないとはいえ、寂しい事ですよね…
| きむ | 2009/02/20 21:31 |
韓国籍の選手には避けては通れない兵役
(オリンピックでメダルを獲った選手は免除されたんじゃ?)
辛いでしょうね!無念でしょう!
いつかリンクに帰ってきてください。
| まさ@くしろ | 2009/02/21 17:46 |
確かに若手でスンジュン、ヨンジュン選手の成長は大きいものですね。

ヒョング選手はギュホン選手が居たカンウォン時代の印象が濃いですね。

登録自体はされるんでしょうかね。
| truill | 2009/02/22 03:50 |
じろうさん、いつも興味深い記事をありがとうございます。

29歳から2年間離脱、の選手生命への影響は大きいでしょうね。。。今季東伏見での#11の戦いぶりがよくおもいだせないのはアイスタイムが少なかったか?それとも。。。やはり私の老化のせいじゃ、ということにしておきますが、日本チームの刺激剤としても大きく貢献してくれたこの隣国のさわやかな若者の未来に、心からのエールをおくりたいものですね。
| デンじい | 2009/02/22 10:17 |
皆さん、コメントありがとうございました!

>きむさん
今季は、一昨季と昨季の反省を教訓として、
キム・ヒウ監督が、プレーオフ重視のプランを口にし続けていただけに、
かなり悔しかったのではないかと思います。
ペク・ヒョング選手のように、チームを離れなくてはならない選手のためにも、
来季こそ、壁を打ち破って欲しいですね!

>まさ@くしろさん
ファーストラウンドの2日間、お疲れさまでした!
High1のパク・ビョンチョル マネージャーによると、
オリンピックまでいかずとも、冬季アジア大会の金メダルでも、免除になるのだとか。
U20代表が日本に勝ったように、力をつけてきているのは明らかなので、
さらなるレベルアップが期待されますね。

>truillさん
FWの#16イ・ヨンジュン、#33イ・スンジュン、#73キム・ウンジュン各選手はもちろん、
#10キム・ユンファン、#24キム・ヒョンスの両DFも、
プレーオフでは、積極的にPKへシフトされていましたから、
この経験を、来季以降に活かして欲しいところです。

>デンじいさん
日本や中国のチームを凌ぐほどの若手選手のレベルアップが見られる一方で、
2年間の兵役義務があることが、長いビジョンでの強化プランを難しくさせています。
韓国チームの躍進で、外国人枠が多すぎるのでは? という声もあるようですが、
この現状を考えると、決してそんなことではないと思うのですが、いかがでしょうか?
| 「語りべ」 | 2009/02/22 22:23 |
じろうさん、ふられたみたいですので、私見、愚見を申し述べます。韓国チームに特別な思い入れはないのですが、彼らは決して”日本勢の引き立て役”ではなく、リーグメイトであって、切磋琢磨するべきパートナーであって、現実的に彼らが大敵となればなるほど、日本の競争力強化につながり、五輪への道が近くなるのではないかとおもいます。それに。。。

王子にシャドリンやリャプキンがきたとき(古くてごめんなさい)、ビッグレッドマシン主力のプレイがみれることにわくわくした記憶が甦ります。誰もがレベルの高いプレイを楽しみにしているのですから外国人枠はチーム間戦力がよほど不均衡にならない限り、縮小しないほうがよいきがします。
| デンじい | 2009/02/23 16:56 |
>デンじいさん

お返事いただき、ありがとうございます!
以前の記者会見で、アジアリーグでの活躍と、
日本代表の選考は違うと言っていたマホン監督でさえも、
オリンピック予選終了後に、強化のためにはアジアリーグのレベルアップが必要とコメントしたように、
外国人選手の力を借りてレベルアップをすることも、大切だと思います。

このご時世なので、シーズンの短縮や、試合数の減少なども、検討されているようですが、
無駄を省くことと、リーグの魅力を損なうことは、全く違うということを忘れないで欲しいですよね。
ファンの人たちや、スポンサーが離れてしまったら、もう終わりですから──
| 「語りべ」 | 2009/02/24 15:20 |
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