加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
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2022.01.14
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2010.09.20
王者の大きな財産
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

18日に開幕したアジアリーグは、
この週末に、チャイナドラゴンを除く6チームが、いずれも2試合を戦いましたが、
3会場の結果を見てみると、釧路では、日本製紙クレインズ。
苫小牧では、東北フリーブレイズが、それぞれ連勝スタート!

一方、韓国では、開幕戦で High1(ハイワン)に逆転負けを喫したアニャンハルラが、
昨日の試合では、お返しの逆転勝利を演じて、ホームアリーナのファンを沸かせました。


とはいうものの、この日のハルラは、第1ピリオドに先制したにもかかわらず、
第2ピリオドの序盤に連続失点をして、あっさり逆転を許すという、王者らしからぬ試合運び。

そんなイヤな流れを吹き払ったのが、#3 尾野貴之 選手。
           尾野貴之選手

『ゴール前まで走りこんで行ったのが良かったでしょうシュート』

試合後に、笑顔を浮かべながら、自ら命名していたように、
持ち味の俊足を武器に、2番手で相手ゴール前まで走り込み、
こぼれてきたリバウンドのパックを、すかさず叩いて決めたファインゴールでした!


今季は、外国人DFが3人揃っているのに加えて、
韓国代表の #14 キム ・ユンファン選手も移籍してきたことから、
第4セットの一員として、開幕を迎えた尾野選手。

しかし、昨日の試合では、1点を争う試合展開となった終盤には、
#61 イ ・ドンク選手に代わって、第3セットに起用されフル回転しました。

「守りと攻めの切り替えが早いし、セルフコントロールができるから、
チームにとって、マイナスになるようなプレーをしない選手」
と夏のキャンプの際に、シム ・ウィシク監督が、高く評価をしていただけに、
これからも、大事な場面では、尾野選手のアイスタイムが増えそうです。


そして、もう一人、忘れてならないのが、#87 チョ ・ミンホ 選手の活躍!      
            チョ・ミンホ選手

尾野選手のゴールで追いつきながら、
第2ピリオド終了1秒前に、再びリードを奪われてしまったハルラは、
好セーブを続ける #70井上光明選手の壁を、なかなか崩せずにいましたが、
第3ピリオド13分24秒に、先制点を決めたチョ・ミンホ選手が、値千金の同点ゴールをゲット!

「昨日は負けてしまったので、いいプレーができてうれしいです」
と話したチョ・ミンホ選手のゴールで勢いを増すと、
17分過ぎには、#88 キム ・グンホ選手の決勝ゴールが飛び出して、
ハルラが 4-3 のスコアで、接戦を制しました。


ところで、2ゴールの活躍で勝利に貢献したチョ ・ミンホ選手も、
今季の開幕は、尾野選手と同じように、第4セットでの起用。

夏のキャンプの時点で、シム ・ウィシク監督は、
現役を退いた パトリック ・マルティネツ コーチが担っていた、第1セットのCFの後任として、
チョ ・ミンホ選手の名前を、真っ先に挙げていたものの、
「練習でパスミスが目立ったので、ウイングの選手との組み合わせを考えての起用です。
これが彼の刺激になってくれれば、いいと思います」
との狙いから、第4セットに下げたのだそうです。

そんな監督の真意が伝わったのか、
チョ ・ミンホ選手は、腐ってしまうことなく、こうキッパリと口にしました。

「チームのために貢献することが、一番大事です。
どこのセットに起用されるのかは、監督の指示で決まることなのだから、
文句を言うのではなくて、勝つために、自分の役割を果たすことを考えています」


この夏、7チームのキャンプを取材した時に、最も印象的だったのは、
「目標はチームのために貢献すること」
とハルラの選手たちが、異口同音に話していたことでした。

個人プレーに走って、自滅してしまう試合もあった、かつての姿とは正反対に、
誰もがチームの勝利を最優先に考えるようになったのは、
「アジアリーグ初優勝」という昨季の経験が、大きな財産となっているのは、間違いありません。

果たして、王者・ハルラは、どんな戦いを繰り広げていくのか !? 大いに注目されます。
アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2022.01.14
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この記事に関するコメント
じろうさん、すばらしい記事をありがとうございました!

ハルラが最強FW陣を擁するだけでなく、“There is no I in Team”のスピリットが浸透してきているところがすばらしいですね。これって北米ではちびっこチームから徹底しておしえることですけど。今季のハルラは日本勢にとってまさに最大の難敵として立ちはだかりそうですね。そのほうが日本の強化のためにも、リーグの盛り上がりのためにもよいこととおもいます。

それにしても、大御所#96や、先日記事にしていただいた#1、#36に加えて、“アジアのシドニーキッド”#87もみるのが、ますます楽しみになりました!
| デンじい | 2010/09/22 10:50 |
>デンじいさん
コメントありがとうございます。お褒めの言葉までいただいて光栄です。

優勝経験が目に見えない財産になるという話は、スポーツの現場でよく耳にしますけれど、
今季のハルラは、まさしくその言葉がピッタリと当てはまります。
コメントに書かれていた「大御所」ソン・ドンファン選手や、キム・ハンソン選手らのベテランも、
PPにシフトされることが、めっきり少なくなったにもかかわらず、
イーブンの状況では、しっかりとバックチェックをしていますし、
“大きな財産”がハルラの強みになっているのは間違いないようです。
| 「語りべ」 | 2010/09/22 17:06 |
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