日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
今夜行われたバイキングスとの試合で、カンウォンランドが、今季の全日程を終了。
決定力不足もあって、最終順位は7位と振るわなかったものの、
今夜は、今季最多タイとなる7得点を挙げて快勝。
地元で、最終戦を飾りました。
ところで、カンウォンの選手は、ほとんどソウル市内に住んでいますが、
以前の記事でも紹介したように、
2014年のピョンチャン(平昌)オリンピック招致活動にも一役買おうと、
あえて、ソウルから車で3時間ほどかかる、
ウインタースポーツの盛んな、韓国北部のカンウォンド(江原道)の道庁所在地、
チュンチョン(春川)を、ホームタウンに定めました。
チュンチョンといえば、まず真っ先に思い浮かべるのが、やっぱり冬ソナ!
空前のブームを巻き起こした、ドラマ「冬のソナタ」のロケ地だったとあって、
少し前まで、日本から女性観光客が、ドドーンと押し寄せていたのだとか。
そんな人たちを目当てに、市内の中心部には、
ヨン様のパネルや手形などが飾られている、
その名も “冬ソナストリート” が!
道の両側には、日本語のポスターがあったり、
日本語で話しかけてくる店員さんが、数多くいます。
(←ジウ姫のマフらーって…)
日本語が上手な店員さんに話を聞いてみると、
さすがに最近は、日本からの観光客の数が減ったそうですが、
それと反比例するかのように、
冬ソナの放送がスタートした、中国からの観光客の数が、一気にアップ。
事実、「語りべ」が訪れた時も、中国人観光客の団体を、よく見かけました。
(中国からの観光客は、
女性だけでなく、おじさんや子供も混じった団体ばかりでした)
それだけに今度は、チャイナマネー獲得を! と、中国語の看板も登場。
話を聞いた店員さんも、「今は中国語を勉強中」なのだそうです。
冬ソナだけでなく、
忘れてはならない、もう一つのチュンチョン名物が、タッカルビ!
“冬ソナストリート” のすぐ近くには、“タッカルビ通り” があって、
通りの両側には、ズラリと、タッカルビ屋さんが軒を連ねています。
タッカルビって何? という声も聞こえてきそうなので、ここで説明しておきましょう。
タッカルビとは、鶏のカルビを使った料理です。
お肉と野菜を平鍋で炒めて、
韓国独特の辛〜いスパイスで味付けしたもの。
お店で注文して、目の前に置かれると、
「こんなに食べられないよ!」と思うほどの量がありますが、
いざ食べ始めると、箸が進む! 進む !!
仕上げには、残ったお肉にご飯を入れて食べる、
タッカルビチャーハンをお忘れなく!
“冬ソナストリート” や、“タッカルビ通り” があるチュンチョンの中心部から、
南西の方向に、車で15分ほど行くと、
カンウォンのホームリンク、ウィアムアイスリンクがあります。
リンクと同じ敷地内には、スピードスケートリンクやソフトボール場、
道路を一本挟んだところには、立派なスタンドがある野球場もあって、
さながら運動公園といった雰囲気ですが、
それ以外には、お店はおろか、人が住んでいる気配もありません。
すぐ近くにある湖の向こうには、冬ソナのロケにも使われた島も見えますが、
とにもかくにも、さびしいエリアです。
しかし、そんなさびしい雰囲気を、
吹き払うかのように、
ウィアムアイスリンクの入口には、
チームや選手のバナーがズラリ!
ハルラのホームリンクにも、
負けない雰囲気となっていますが、
湖からの強風で、選手のバナーが、
時々倒れてしまうのが、たまにキズ…
ま、それはご愛嬌として、リンクの中に入ってみると、、、
と、とにかく寒い !!
どうやら地元の人でも耐えられない寒さのようで、
インターミッションになると、暖かい食堂に、みんな集まってきます。
公式発表では、1000人収容という、
小ぢんまりとした感のあるウィアムアイスリンク。
観客席は、チームベンチ側と本部席側にあるだけで、
ゴール裏には、立見スペースのみ。
しかし、リンクの奥には、
きれいなカラーモニターがあって、
試合中は、スコアボードとして使用されます。
そして、リンクの中には、
入口以上に、バナーや横断幕がズラリ。
選手の顔写真のバナーや、広告の看板もありますが、
一番目につくのが、
やはり、ピョンチャンオリンピック招致活動のもの!
これを見るだけで、
2014年の冬季オリンピック招致への、
熱い思いが伝わってきます。
しかし、その熱い思いとは裏腹に、
今季のカンウォンのホームゲームのほとんどは、お客さんの数が数えるばかり。
「(アジアリーグ参戦一年目のため)チームの準備があって、
たくさんお客さんを呼ぶことが、できませんでした」と、
パク・ピョンチョル マネージャーも、残念そう。
しかし、「今季は経験するシーズンだと思っています。これから成長していきます」と、
キム・ヒウ監督が話していたように、
カンウォンには、若い選手が多く、来季以降が楽しみ!
来季は、カンウォンが一気にレベルアップして、
チュンチョンの名物に、「冬ソナ」、「タッカルビ」と並んで、
「アイスホッケー」が加わってくれると、いいですね。
★本日の小ネタは…