加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2006.02.27
オリンピックの興奮を再び!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今月10日(現地時間)に開幕し、熱戦が続いていたトリノオリンピック。
注目の男子アイスホッケー決勝では、
スウェーデンがフィンランドを3−2で下して、3大会ぶり2回目の優勝!
今大会の84個目の金メダルを手にして、全日程を終了しました。

最後の競技となった男子アイスホッケーは、
長野、ソルトレイクに続いて、今回のトリノオリンピックでも、
NHLがレギュラーシーズンを休止して、スター選手たちの参加を全面的にバックアップ!

そのため、実に150人以上のNHL選手が、
母国の栄誉のために、熱い戦いを繰り広げました。

ところで、NHL全30チームの中で、
今回のトリノオリンピックに、最も多くの選手を派遣したのは、どのチームだと思いますか?

正解は、デトロイト レッドウイングスと、コロラド アバランチの両チーム。

デトロイトには、
ヘンリク・ゼッターバーグ選手、
二クラス・クロンウォール選手、
二クラス・リドストローム選手という、決勝戦でゴールをゲットした3人に加えて、
ミカエル・サミュエルソン選手に、
トーマス・ホルムストローム選手と、
スウェーデンの金メダルメンバーが5人!

さらに、銅メダルを獲得したチェコのキャプテン、ロバート・ラング選手や、
44歳ながらアメリカのキャプテンとしてフル回転した、クリス・チェリオス選手など、
トリノのリンクを沸かせた選手が、実に10人!

一方のコロラドからも、
銀メダルを手にしたフィンランドの、アンティ・ラクソネン選手や、
チェコのポイントゲッターとして銅メダルに貢献した、ミラン・ヘイドゥク選手に、
顔にキズを負いながらも、カナダのキャプテンとしてチームを引っ張った、ジョー・サキック選手など、
こちらも10選手が、オリンピックでプレーしました!

豪華な顔ぶれがズラリと揃う、まさに “スター軍団” 同士。

「語りべ」が実況を担当している、スポーツアイESPNの「NHLアイスホッケー」では、
この両チームの対戦を、次回の放送でお届けします!

トリノオリンピックが開幕してからは、
オリンピックブレイク直前の試合の中から、厳選したカードをお届けしてきましたが、
今回の、デトロイトとコロラドの対戦は、オリンピックブレイク前のラストゲーム。

デトロイト レッドウイングス−コロラド アバランチ試合前には、2万人のファンが見つめる中、
ホームチームのデトロイトから選ばれたオリンピック代表に、
選手の子供たちから、母国のジャージが手渡されるセレモニーが行われ、
オリンピックへの期待感が高まる中、フェイスオフ!

この両チームは、これまでプレーオフで、
常に顔を合わせて死闘を演じている、“宿命のライバル” ながら、
今季は、先日の記事でも紹介した試合も含めて、
ここまでデトロイトが3戦全勝!

コロラドが、このカード最終戦で意地を見せるのか !?
それともデトロイトが、それを返り討ちにあわせるのか !?

トリノオリンピックを沸かせた、スター選手たちのプレーを思い出しながら、
激しいライバルバトルを、存分にお楽しみください!

「NHLアイスホッケー」 デトロイト レッドウイングス−コロラド アバランチ
放送時間:2月28日(火)深夜25時〜(3月1日午前1時〜)
       3月 2日 (木)午前10時30分〜

photo by 243

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2006.02.25
トリノ発・日本のメディアが伝えない、ホッケー情報!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

トリノオリンピックの男子アイスホッケーは、決勝トーナメントに突入!
いよいよメダルを懸けたクライマックスの戦いとなります。

しかし日本のメディアは、どこを見ても、フィギュアスケートのニュース一色!

以前、早慶戦のアナウンスの仕事の時に、ご一緒させてもらったこともあるので、
荒川静香選手の金メダル獲得に敬意を表しつつ (おめでとうございます!)、
一味違うネタをお届けする、加藤じろう直営! 「語りべ」通信では、
オリンピックで盛り上がるトリノから、
日本のメディアが伝えない、とっておきの(!?)ホッケー情報をお届けします!

この「語りべ」通信にも、よく遊びに来てくださっている、
Na Zdravie さんのブログの、2月17日と23日の記事によると、
2014年の冬季オリンピック招致活動のためトリノを訪れた、
キム・ジンソン カンウォンド(江原道)知事が、韓国の記者団に対して、
「北朝鮮のホッケーチームが、3月に来韓して、カンウォンランドなどと親善試合を行う」
と発表したのだそうです。

以前の記事でもお伝えしたように、
2014年の冬季オリンピック開催地として、
既に、韓国北部のカンウォンドにある、ピョンチャン(平昌)が立候補を表明。
韓国リーグが行われたウィアムアイスリンクにも「2014」のバナーが
2010年の開催地に立候補した時は、
最終投票で逆転され、
バンクーバーに敗れてしまったため、
2014年こそオリンピックを! と、
韓国のホッケー界も、強力にサポートしています。

他にも、今回のトリノオリンピックでは、開会式で南北合同入場行進を行うなど、
冬季オリンピックの招致活動にもつながる話題を、積極的に発信。

さらに、Na Zdravie さんのブログを見て、「語りべ」も初めて知りましたが、
カンウォンドと呼ばれる地域は、以前は、もっと広かったそうですが、
南北分断に伴って、カンウォンドも北と南に分かれて、現在に至っているのだとか。

そんな経緯もあるだけに、韓国のメディアは、
この親善試合を、冬季オリンピックの招致活動の一環というだけでなく、
南北朝鮮の融和という政治的な視点からも、とらえているようです。

プレーオフ進出を逃してしまったカンウォンですが、
ホストチームとして、ぜひ、いい試合を見せて欲しいですね!

★本日の小ネタは…
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2006.02.24
帰ってきた!「語りべ」通信・コラボ企画<11>
〜「語りべ」からのお知らせ〜
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帰ってきた!「語りべ」通信・第23+24合併号/プレーオフ大特集!
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日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前身の古河電工時代を通じて、チーム史上初のプレーオフを果たした日光バックスでしたが、
ファーストラウンドで、昨季の覇者コクドの前に3連敗。

しかし、そんな中で、
2試合連続ゴールをゲットしたのに加えて、積極的なチェックを披露するなど、
#11高橋一馬選手の元気なプレーが、印象的でした。

大学4年生の時に出場したユニバシアードで、じん帯を断裂したりと、
学生時代からケガに泣かされることが多かった一馬選手。
それだけに、試合の前後には、いつも入念にストレッチをしている姿が見られます。

ただ、やはりそれでも試合や遠征が続くと、
疲労の蓄積から、プレーに影響が出てしまうこともあるそうで、
年末に行われた釧路でのクレインズ戦の時は、
「足が動かなくて大変でした」というほどの状態だったそうです。

しかし、そんな時でも弱音を吐かず、
常に豊富な運動量を発揮して、プレーし続けていた今季の一馬選手は、
5年目にして初めての、レギュラーリーグ フル出場。

しかも、昨季までの(日本リーグとアジアリーグの)通算ポイントと、ほぼ同じだけの数字を、
今季だけでマークしたのに加えて、
ペナルティキリングにもシフトされるなど、攻守両面でフル回転。

まさに、「チームのMVP!」と呼んでも過言ではないほどの活躍ぶりでした。

西武鉄道時代に、2回プレーオフに出場して、4試合プレーした経験があるものの、
第4セットの登録で、アイスタイムもほとんどなかったため、
「今回が初めてのプレーオフみたいなものですね」
と言って臨んだ、コクドとのファーストラウンド。

一馬選手と同じく15ゴールをマークした、チーム得点王の#26クリス・パラダイス選手が、
身内の不幸のため帰国して不在の中、チームの得点源として活躍したのとともに、
プレーオフでも、ペナルティキリングや、一番手のチェッカーの役割を担うなど、
攻守両面でチームに大きく貢献。

残念ながら、3連敗を喫してしまって、
「東伏見まで応援に来てくれたファンのためにも、日光で試合をやりたかった」
と他のチームメイトと同様に、悔しさをにじませていましたが、
その一方で、
「昔の仲間と真剣勝負ができたし、選手としては、プレーオフを楽しめました」
という言葉も聞かれたように、
一馬選手の表情からは、ホッケープレーヤーとしての満足感が漂っていました。

第3戦終了後には、敗れた悔しさはあるものの、
かつて一緒に戦った西武時代のチームメイトたちから、ねぎらいの声をかけられると、
それに笑顔を返していましたが、
そろそろリンクをあとにしようとしていた、まさにその時、
ある女性から声をかけられて、この日、一番の笑顔を見せていました。

その相手とは、リンクの裏にあるコクドホッケー部の寮に勤めている、
斉藤官子(ひろこ)さんです。

息子の竜志さん(現法政大学監督)が西武入りしたのを機に、
苫小牧から上京して、東伏見のホッケー寮で選手たちの世話をするようになった斉藤さん。
チームはコクドに変わっても、
選手たちから「お母さん」と呼ばれ続けて、間もなく20年目のシーズンを迎えようとしています。

東京の “お母さん” と2ショット!「頑張ってるわね。
西武でプレーしていた選手のことは、いつも気にしているのよ」
と斉藤さんに声をかけられて、
本当に、うれしそうな表情を見せていた一馬選手は、
最後に、こんな言葉を斉藤さんに返していました。

「お母さん、寮に行ったら、またご飯を食べさせてください!」

レギュラーシーズンでは、初めてのフル出場。
しかも、初めての2ケタゴール。
そして、初めてチームの主力選手として臨んだプレーオフ。

「もっとレベルアップしていかないと」
よくこんな言葉を口にしている一馬選手にとって、
今季のアジアリーグは、さらなるレベルアップへの糧となったに違いありません。

バックスにとって、今季、最後の公式戦となる全日本選手権でも、チームに貢献して、
一馬選手が、“お母さん” の料理を食べながら、充実した今季の報告をする姿が、
シーズンオフには、もしかしたら見られるかもしれません。
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2006.02.22
全部見せます 長野カップ!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事でもお伝えしたように、
長野カップ」で、日本代表が見事に2連覇を達成しました!

その長野カップの日本戦、全2試合のインターネット無料録画中継が、今週からスタート!

バンクーバーを目指して始動した、日本代表の戦いを堪能していただけるのはもちろんのこと、
普段はなかなか見ることができない、
インターミッション中のドレッシングルームでの、選手たちの表情を見たり、
来季から、アジアリーグをはじめ、世界中の全ての大会で採用される、
厳しいペナルティのジャッジを、チェックすることもできます!

ご覧になりたい方は、パソコンテレビGyaO にアクセスしてください!

尚、担当者の方の話によれば、
今回の長野カップの、インターネット中継の総視聴時間によって、
今後、ホッケー中継が、レギュラー化するかどうか決まる

とのこと。

日本アイスホッケー連盟のホームページなどのインフォメーションを見て、
既に、ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、
今後、ホッケー中継が充実して、
誰でも気軽に、ホッケーの試合を見ることができるようになるためにも、
「一度見たから、もういいや」なんて言わずに、
ぜひ、何度もアクセスして、日本代表の戦いを、たっぷりお楽しみください!

     西脇雅仁選手今洋祐選手
          齊藤哲也選手百目木政人選手伊藤雅俊選手
photos by TAKAYUKI HIDAKA

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2006.02.21
完全決着! シュートアウト !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

ロックアウトが解けて、2季ぶりに再開されたNHLでは、
ホッケーファンへ、オフェンシブなゲームを多く見せることを目的に、
今季から、いくつかのルール改定が行われました。

その中で、最も大きな影響を与えたのは、ペナルティジャッジの厳格化。

以前の記事でもお伝えしたように、
「手、腕、スティックを使った妨害行為を、厳しくジャッジする」
とされたことで、開幕当初はペナルティが多発。
大半の時間帯が、スペシャルプレーになる試合も珍しくなかったことで、
各チームのヘッドコーチや選手は、対応を必要とされました。

その一方で、ファンから最も支持されているルール改定は、
ゲームウイニングショットの導入。

今季からNHLではシュートアウトで完全決着5分間のサドンビクトリー方式による、
4on4のオーバータイムで決着がつかなかった場合は、
両チーム3人ずつによるゲームウイニングショットが、
今季から採用され、
以前の日本リーグと同様に、引分けがなくなり、
全ての試合が、“完全決着” !

トリノオリンピックでカナダ代表のヘッドコーチを務めている、
パット・クイン ヘッドコーチが率いるトロント メイプルリーフスは、
いきなり開幕戦で、ゲームウイニングショット戦の末、敗れてしまったため、
「ゲームウイニングショットはホッケーじゃない」と発言。

このコメントを引き金として、
カナダでは、ファンやスポーツメディアで議論を巻き起こしたそうですが、
今では、オーバータイムの残り時間が少なくなってくると、
スタンドから、「ゲームウイニングショットを見たい!」
という雰囲気が漂うようになるほどで、大半のファンから歓迎されているようです。

現在NHLは、オリンピックブレイクに入っていますが、
C S放送スポーツアイESPNの「NHLアイスホッケー」では、
オリンピックブレイク前の試合を、厳選してオンエア中!

今回の放送は、一部の発表と対戦カードを変更して、
タンパベイ ライトニング−トロント メイプルリーフスの試合を、お届けします。

ディフェンディングチャンピオンと、ホッケー大国・カナダの名門チームの対戦は、
どちらも一歩も譲らず、シュートアウトに突入。
トリノオリンピックで活躍中の、両チームの主力選手が登場するシュートアウトの結末は !?

どうぞ、お見逃しなく !!

「NHLアイスホッケー」 タンパベイ ライトニング−トロント メイプルリーフス
放送時間:21日(火)深夜25時〜(26日午前1時〜)
       23日(木)午前10時30分〜
 
★本日の小ネタは…
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2006.02.19
熱戦!プレーオフ !! <3> コクド−バックス第3戦
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

サントリー東伏見アイスアリーナで行われていた、
コクド−日光バックスのプレーオフ・ファーストラウンドは、
今日の第3戦も、コクドが4−3で勝ちました。
コクドがバックスに3連勝!
これでコクドは、第1戦第2戦に続いて、3連勝。
敵地・日光に行くことなく、
レギュラーリーグ2位のハルラが待つセミファイナルに、
勝ち名乗りを上げました。

コクドが主導権を握ったのは、1−1で迎えた第1ピリオド終盤の17分2秒。
長いリーチを活かして#33ジョエル・パーピック選手が、ゴール裏からパス。
これを、第2戦のヒーロー#18鈴木貴人選手が、すかさず叩いて、勝ち越しに成功。

勢いに乗ったコクドは、
第2ピリオドに入っても、立ち上がりのパワープレーのチャンスに、
#11川口寛選手のスラップシュートを、
ゴール前で#88小堀恭之選手が合わせて、3−1。

さらに、18分15秒には、ゴール前に切れ込んでいった鈴木選手のシュートのリバウンドを、
パーピック選手がねじ込んで、リードを3点に広げます。

何とか3連敗を阻止したいバックスも、2点を返して、1点差に詰め寄ったあと、
残り1分を切ったところから、全員攻撃を仕掛け、コクドゾーンに攻め込みますが、
ゴールネットを揺らすことができないままに、
東伏見アイスアリーナの中に、試合終了のホーンが響き渡りました。

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【「語りべ」’s EYE】 〜唇を噛んだエース

第2ピリオドも残り2分を切ったところで、4点目を許してしまったバックス。
このピリオドの中盤頃から、パスがつながらなくなり、
いい形で相手ゾーンに入ることさえ、ままならないでいたために、
スタンドの半分以上を埋め尽くしたバックスファンの間からは、ため息も。

しかし、そんなムードを一変させたのが、#17飯村喜則選手。
第2ピリオド19分4秒に、反撃の口火を切るゴールを決めると、
第3ピリオド7分過ぎには、ペナルティーによるアドバンテージの間に、
1点差に詰め寄る連続ゴールをゲットして、
バックスファンを再び熱くさせました。

「ハートも強かったし、オフェンス面のプレーは見事だった」
マーク・マホン日本代表監督も、こう思わず絶賛したほどの活躍ぶりでしたが、
試合後の飯村選手からは、「あそこで決めておけば、同点だったのに…」と、
1点差としたあと、得意とする左サイドから切れ込んでいって放ったシュートが、外れてしまったことを、
悔やむ言葉が聞かれました。

「今季はポイントよりも、全試合出場にこだわっていきます」と話していたものの、
10月の中国遠征でケガをしてしまい、目標達成こそなりませんでしたが、
レギュラーリーグの中盤からは、第1セットのC Fに定着。

プレーオフに入ってからも、
パワープレー、ペナルティキリングと、休む間もなくフルシフトされ、
前日の第2戦終了後に、「試合中に足がつっちゃいました」と苦笑いしていたほど。

「昨日の疲れがあって、あまり調子は良くなかった」という本人の言葉とは裏腹に、
上野秀幸監督は、今日も飯村選手をフル起用。
そのシフトの多さは、次代を担うバックスのエースとしての期待に、他なりません。

長野カップでの活躍に続く、今回のプレーオフでの働きを目の当たりにしたマホン代表監督も、
「世界選手権でも、戦力になってくれるはず」と早くも断言。
試合後、悔しそうに唇を噛んだ飯村喜則選手
しかし、飯村選手は、
うなぎ上りにアップしていく自らの評価を耳にしても、
全くうれしそうな素振りを見せず、
「(敵地の)東伏見だったにもかかわらず、
スタンドがオレンジ色になって、日光で戦っているみたいでした。
だから、勝ちたかった。勝たないと意味がないんです。
日光に帰れなくて、申し訳ない気持ちです」と肩を落として、
うつむきながら唇を噛んでいました。

明治大学2年生の時に、
当時、黄金期を迎えていた東洋大学の6連覇をストップさせて、大学日本一に輝いた飯村選手。

その後も、得点王に輝いた3年生の時、
さらに、ケガを押して出場するガッツとキャプテンシーを見つけた、最上級生の時と、
3回の日本一を経験して、昨季バックスへ入団。

“勝利の味” を知っている飯村選手が味わった今回の悔しさは、
きっと、彼の今後の財産になるに違いありません。
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2006.02.18
熱戦!プレーオフ !! <2> コクド−バックス第2戦
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

コクドが先勝して迎えた、
サントリー東伏見アイスアリーナでのプレーオフ・ファーストラウンド第2戦は、
6−2のスコアで、コクドがバックスを下して2連勝。
セミファイナル進出に王手をかけました。

試合を先に動かしたのは、バックスでした。
第1ピリオド17分25秒に、#21木村ケビン久樹選手のスラップシュートを、
ゴールの左で、#18井原朗選手が合わせて、1−0。

さらに、その23秒後には、
#11高橋一馬選手のバックハンドシュートが決まって、一気に2点を先制します。

しかし、ここでバックスは、まさかのエアポケットに!
「浮ついた感じになって、バタバタしてしまった」(上野秀幸監督)
「プレーしている選手(の気持ち)が、前のめりになってしまった」(土田英二選手)
と試合後に悔やんだように、
本来の守り重視のホッケースタイルにズレが生じてしまって、連続失点。
コクドに同点を許して、第1ピリオドを終了します。

第2ピリオドに入ると、第1戦と同様にペナルティーが相次ぎ、
イレギュラーな戦いが多くなりますが、
6分44秒に、左サイドを走っていた#40藤田キヨシ選手からの絶妙なクロスパスを受けた、
#5宮内史隆選手が、パワープレーゴールをゲットして、コクドが逆転に成功。

第3ピリオドに入ってもペナルティーが相次ぎ、集中力を欠いたバックスを尻目に、
その後もコクドは着々と加点して、引導を渡しました。

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【「語りべ」’s EYE】 〜頼れるポイントゲッター

「立ち上がりは、ウチのホッケーができていなかったんですけど、鈴木のゴールで目が覚めました」

試合後、岩崎伸一監督が、この試合のキーポイントに挙げたのが、
バックスに2点を先制された23秒後に飛び出した、
#18鈴木貴人選手のゴールでした。

「もし2点を先制されたまま、しばらく試合が進んでいったら、焦っていたと思いますけど、
すぐに点を取り返せたのが良かったです」と鈴木選手自身も振り返ったように、
このゴールで、連続失点のイヤな流れを断ち切ったコクドは、
その43秒後にも、#13佐々木圭司選手の同点弾が飛び出して、
アッという間に、試合を振り出しに戻しました。
記者会見で明日への意気込みを語る、鈴木貴人選手
第1戦でも好セーブの連続で苦しめられた、
バックスのGK#61春名真仁選手を相手に、
「最初は、フォアハンドで決めようと思ったんですけど、
(春名選手が)動くのが見えたので、逆側からバックハンドで決めました」
という技ありの反撃弾を決めたように、スコアリングセンス抜群の鈴木選手。

今月に入ってから、日本代表の合宿や長野カップなどの国際試合が続き、
14日にチームに戻ったあとも、休む間もなくプレーオフに突入という強行軍を強いられているだけに、
コンディションが心配されるところですが、
「疲れているから、早く(このシリーズを)終えて休みたいという気持ちよりも、
チームの全員が、日光に行かないで、ホームで決めたいという気持ちになっている。
明日は、バックスも気持ちを入れてくるから、簡単にはいかないと思うけれど、
チーム全員で、コクド本来のプレーをするようにしていきたいです」とキッパリ。

長野カップでは、2試合ともにポイントをマークしたのとともに、
キャプテンとしてチームをまとめ、日本の大会2連覇に大きく貢献。

マーク・マホン日本代表監督に、
「(4月に行われる)世界選手権は、キャプテンのタカヒトを中心にチームを構成していく」
とまで言わせしめた頼れるポイントゲッターは、
第3戦も、バックスゴールを狙います!
アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2006.02.17
熱線!プレーオフ !! <1> コクド−バックス第1戦
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨夜、プレーオフ・ファーストラウンドが開幕しました。
サントリー東伏見アイスアリーナでは、昨季の覇者のコクドと、
前身の古河電工時代から通じて、初めてのプレーオフ進出を果たした日光バックスが激突。
初戦はコクドが劇的なサヨナラ勝ち!
シリーズ第1戦は、コクドが先行すれば、バックスが追いつくという展開で、
オーバータイムに、もつれ込む熱戦となりましたが、
#75ユール・クリス選手のゴールで、コクドが劇的なサヨナラ勝ち!

試合後のリンク上では、コクドの選手たちが、
歓喜の表情を見せながら、喜びを爆発させていました。


「キーポイントは立ち上がり」
試合前、バックスの若林弘紀コーチの口からは、こんな言葉が飛び出しました。

というのも、今季のバックスは、コクドとの6試合で27失点していますが、
そのうち半分の13点が、第1ピリオドの失点。
しかも、敗れた4試合のうち3試合で、試合開始1分以内に “秒殺” され、
コクドに傾いた試合の流れを、そのまま奪い返すことができずに完敗。

それだけに若林コーチの言葉も、うなずけるところだったのですが、
バックスは、またも試合開始わずか59秒に、
#11川口寛選手のリバウンドを、ゴール前に飛び込んでいった#9佐藤翔選手に叩かれてしまい、
先制を許してしまいます。

しかし、この日のバックスは、ここでネジを巻き直します。
GK#61春名真仁選手の、好セーブの連続をキッカケにして、本来のスタイルを取り戻し、
第1ピリオドは、この1失点のみで切り抜けました。

すると第2ピリオドに入って、今度はバックスが “秒殺返し”。
登録とは異なって、#16土田英二選手、#25ショーン・ポディーン選手とともに、
このピリオドもスターターに起用された、#96佐藤正和選手が、
「バックスのプレーオフ初ゴールが決められて、うれしかったです」
と喜んだ同点ゴールを、こちらはわずか32秒に決めて、試合を振り出しに戻しました。

その後、コクドは、4人対4人の状況で、#16小原大輔選手、
対するバックスは、パワープレーで、#17飯村喜則選手という、
長野カップで、好調ぶりをアピールした選手のゴールが飛び出して、2−2。

試合は、そのまま第3ピリオドを終えても決着がつかず、
インターミッションを挟んで、オーバータイムへ突入しましたが、
またまた開始早々の53秒に、
バックスに攻め込まれたあと、自陣からのロングパスでノーマークとなったユール選手が、
春名選手の右肩口にシュートを突き刺し、サヨナラゴールをゲット!

“秒殺合戦” となった第1戦は、コクドが制しました。

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【「語りべ」’s EYE】 〜勇気ある決断

試合開始、わずか59秒の “秒殺ゴール” で先制したコクドでしたが、
そのまま試合の主導権を手中に収めて、楽勝ペースへと持ち込むことができず、
苦戦を強いられてしまいました。

その要因は、何といっても、「無駄なペナルティが多かった」(岩崎伸一監督)こと。

特に、普段はファンやマスコミに、気配りを忘れることがないナイスガイながら、
リンクの上では、ついつい熱くなり過ぎてしまうことが目立つ、#33ジョエル・パーピック選手が、
第2ピリオドに入ってエキサイト。

バックスのペナルティによって、パワープレーチャンス到来となりながら、
ホイッスル後の不必要な接触プレーで、ラッフィングのペナルティーに…。

思い返せば1年前、長野で行われた全日本選手権の準決勝で、
クリス・ブライト選手(当時)の連続ゴールで、2点を先制しながらも、
パーピック選手が、ラッフィングとミスコンダクトペナルティを連発。
試合の流れを手放してしまったコクドは、王子製紙に逆転負けを喫し、大会3連覇を逃してしまいました。

その光景を、コーチとして見ていた岩崎監督は、
「ベンチの雰囲気が悪くなるから」と、
ペナルティが終了して戦列に戻ったパーピック選手を、
第2ピリオドの中盤以降、全くシフトさせませんでした。

ズラリとタレント選手が揃っていた昨季までなら、いざ知らず、
少数先鋭の陣容となった今季のコクドで、
あえて第1セットのC Fを起用しないという決断は、かなりの勇気が必要。
しかし岩崎監督は、この決断にも「全く迷わなかった」と話してくれました。
試合後、報道陣の質問に答える岩崎伸一監督
「確かに大黒柱を欠くのは痛いですけれど、
プレーオフは、個人がチームのために犠牲にならないと勝てないですからね」
との岩崎監督の信念が通じたのか、
再び第3ピリオドから、第1セットで起用されるようになったパーピック選手も、
ホイッスルが吹かれると、すぐに相手選手から離れるように心掛けたため、
その後はペナルティなし。

プレーオフ初采配となる岩崎監督の勇気ある決断で、
コクドは、1年前のように試合の流れを手放すことなく、
2連覇へ向けて、プレーオフの初戦を白星で飾りました。
アジアリーグ | comments(3) | trackbacks(3)
2006.02.14
帰ってきた!「語りべ」通信・コラボ企画<10>
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日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

一昨日閉幕した「長野カップ」で、見事に2連覇を達成した日本代表。
今回のメンバーは、2010年のバンクーバーオリンピックを視野に入れ、
現役大学生6人を含め、実に13選手が25歳以下と、フレッシュな顔ぶれが目立ちましたが、
その中で、ピカイチの活躍を見せたのが、飯村喜則選手(日光バックス)です!
飯村喜則選手
飯村選手が、シニアの日本代表に選ばれたのは、
昨年の4月に行われた世界選手権代表候補合宿に続いて、今回が2回目。

しかし前回は、トライアウトを兼ねて行われた代表候補合宿で、
実力を発揮することができずに、
日の丸のジャージに袖を通せませんでした。

「もっとできると思ったんですけど、
息は上がっちゃうし、足は動かないし、ボクのコンディショニング ミスです」

飯村選手自身が、こう振り返ったように、
他の実業団3チームと違って、バックスはプレーオフに進むことができなかったために練習場所がなく、
わざわざ東京まで足を運んで、アイスタイムを求めたものの、
なかなか満足な調整ができずに、「すごく悔しい思いをした」のだそうです。

そんな苦い経験もあっただけに、今回の代表入りに際して飯村選手は、
「とにかく結果を残して、アピールしないと!」
との強い意気込みを持って、試合に臨みました。

その甲斐あって飯村選手は、プレゲームとなった「チャレンジカップ」で先制ゴールをゲット。
第4セットに起用され、シフトは少なかったものの、
「ボクたちのラインは、調子がいいですよ」と笑顔を見せたように、
好調モードで、長野カップへ突入し、
初戦のフランクフルト・ライオンズ戦では、
何度も相手ゴールを脅かすなど、飯村選手はオフェンス面でチームに貢献。

マーク・マホン日本代表監督の口からも、
「活躍度は、チームでトップ3に入る」との言葉が飛び出したほどだったのですが、
飯村選手は、「チャンスはあったんですけど、決められませんでした。
結果を出して、アピールしていかないと」と話し、
自らのプレーに、決して合格点をつけることはありませんでした。
飯村喜則選手
しかし飯村選手は、優勝を懸けた翌日のデンマーク代表との試合で、
鮮やかな同点ゴールをゲット!

デンマークに2点を先行され、
イヤなムードが漂っていたビッグハットの雰囲気を一変させた、
飯村選手の値千金のゴールで、試合の流れを押し戻した日本は、
第3ピリオドに、5人対3人のパワープレーで決勝点を挙げて、
長野カップV2を達成しました。

「もしも決勝点をゲットしたら大会MVP」との声が出たほどの、この日の活躍には、
さすがに飯村選手も、試合後は持ち前の “貴公子スマイル” でニッコリ!

「体力面では、まだ課題が残るけれど、
プレーや気持ちの面では、素晴らしいものを見せてくれた」と、
マホン監督が高く評価したように、
今回の長野カップで、飯村選手は、しっかりアピールすることができたようです。

長野カップ終了後、チームメイトの春名真仁選手とともに、日光へと戻った飯村選手。
今度は、バックスで活躍して、東伏見にゲームスカウティングに来る予定のマホン監督に、
さらなるアピールをしたいところ。

チームの勝利と、昨季、惜しくも逃してしまった世界選手権代表の座を目指して、
飯村選手が、16日から始まるプレーオフで、どんなプレーを見せてくれるか楽しみです!

photos by TAKAYUKI HIDAKA


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2006.02.13
目指せバンクーバー!<3> オリンピックの街で生まれた選手
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今夜、名古屋で行われた「チャレンジマッチ」をもって、
デンマーク代表と、フランクフルト・ライオンズ(ドイツ)を招いての、
日本代表の国際試合ツアーが終了しました。

今回の日本代表は、メインイベントの「長野カップ」で優勝しただけでなく、
新横浜と名古屋で行われた「チャレンジマッチ」でも連勝!
「バンクーバーへのプロローグ」銘打たれた今回のツアーを、3勝1分と無傷で戦い終えました。

酒井大輔選手なかでも印象深かったのは、昨日行われたデンマーク戦
勝てば優勝が決まる大事な試合で、
日本代表は、2点を先行されながらも逆転勝利。
見事、長野カップV2を達成しました。

試合終了後の日本代表のドレッシングルームでは、
選手たちが、笑顔で優勝の喜びを分かち合っていましたが、
そんな中、一生懸命あと片づけをしていた選手がいました。
それは、酒井大輔選手(東洋大学1年生)です。

春名真仁選手(バックス)と、菊地尚哉選手(コクド)という実績のある二人に加えて、
「スムーズな練習をするためにも、GKがもう一人必要」とのマーク・マホン監督の意向もあって、
3人目のGKとして、白羽の矢を立てられた酒井選手。

というのも、「地元の選手だから」とマホン監督が話したように、
小学生の時に、クラブチームの長野イーグルスでホッケーを始めた、
ビッグハットのお膝元、長野で生まれた選手なのです。

犀陵中学を卒業する時には、
「県外のホッケーの強い高校に進学することも考えた」そうですが、
「自分が生まれて育った長野でホッケーを続けたい」と考え直して、長野工業高校に入学。
すると、そこには、
「本当にいろいろなことを教わりました。すごく感謝しています」と酒井選手が振り返った、
元コクド監督の、運上一美さんとの出会いが待っていました。

コクドの監督を退いたあと、長野に赴任した直後から、
「学生や子供たちはもちろん、国体チームや、時には女子のチームまで教えてますよ」
と本人が言うように、幅広く長野のホッケー界を指導している運上氏は、
長野工のコーチも担当。

日本代表のポイントゲッターとしても活躍した運上氏から、シュートを浴び続けたのとともに、
「クソがつくくらい(笑)、真面目な性格」(運上氏)という練習熱心さも手伝って、
酒井選手は、3年間でメキメキと実力をアップ。

東洋大では、1年生ながら、早くも先発を任される試合もあるなど、
今回の代表入りも、決して地元出身だからというだけでなく、
2010年のバンクーバーオリンピック以降も、見据えた人選だと言えそうです。

しかし、さすがにアジアリーグを代表する二人のGKの前に、
今回のツアーで、酒井選手に出場機会が巡ってくることはありませんでした。

日本代表の中で、ただ一人、出場ゼロに終わってしまった酒井選手ですが、
「今の段階では、とても勝負にならないですけれど、
これからもっと実力つけていって、いつか長野カップで先発したいです。
長野には、いいリンクもあるし、レベルの高い試合も見れる。
そんな中でホッケーをやっている長野の子供たちのために、頑張っていきます!」
と前向きに、今後の抱負を話してくれました。

オリンピックから8年。
ソルトレイク、トリノと、日本は男女ともに、続けて出場権を逃してしまいましたが、
今回、日本代表に選ばれた酒井選手や、
彼と犀陵中で同期生だった、上野拓紀選手(早稲田大学1年)が、
U20代表として世界選手権に出場したように、
長野オリンピックで蒔かれた種が、徐々に花を開かせようとしています。

バンクーバーオリンピックに、再び、日本代表が出場するためにも、
オリンピックの街で生まれた選手の、今後の活躍に期待したいところです。

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Go ! Vancouver !! | comments(0) | trackbacks(0)
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