日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
NHLのレギュラーシーズンが佳境を迎え、白熱しています!
オタワ セネターズを筆頭に、
上位チームが、次々とプレーオフのチケットを手にしていくのとは対照的に、
プレーオフ進出のボーダーライン前後のチームは、
1ポイントでも多く勝点を奪おうと、どの試合も必死です。
そんなチームにとって、カギを握りそうなのが、シュートアウト。
以前のNHLは、アジアリーグと同じように、
4on4による、5分間のサドンビクトリー方式のオーバータイムを戦っても、
決着がつかなかった場合は、引き分けとなり、勝点を分け合っていたのですが、
今季からは、さらに、両チーム3人ずつによるシュートアウトを実施。
それでも、勝敗が決しない場合は、
決着がつくまでシュートアウトを行う “完全決着制” を導入。
シュートアウトで勝利を収めると、勝点が1つ加わって、
レギュラータイムでの勝利と同じ、2ポイントとなるだけに、
どのチームも息を抜くことはできません。
さらに、オリンピックブレイク明けからは、ルールも厳格化し、
シュートアウトに挑む前に、
その選手のスティックの曲がり方などが、規定違反ではないかをチェック。
まさに、シュートアウトは真剣勝負です!
そんな真剣勝負を、ホッケーファンが好まないわけがありません。
シューターとGKの、スキルや駆け引きを見ることができるだけに、
シュートアウトを楽しみにしている人も、多いようです。
幸運にも、今季の「語りべ」は、
現地で見た5試合のうち、3試合がシュートアウトにもつれ込む熱戦となったのですが、
その3試合とも、オーバータイムが中盤に差し掛かると、どこからともなく、
「シュートアウトが見たいから、ゴールを決めるなー!」
という空気が、スタンドに漂い始め、
オーバータイム終了のホーンが響くと、
「シュートアウトが見れるぞー!」
と言わんばかりに、大きな拍手が沸き起こっていました。
完全決着制の導入が決まったシーズン当初は、
「シュートアウトに物申す!」という “反対派” の意見が、ずい分と聞かれたようですが、
シーズンが進み、ホッケーファンの間に、“賛成派” が増えていったのと反比例して、
今では、そういった意見を耳にすることも、なくなったようです。
しかし! あえて、「語りべ」は、
この場を借りて、シュートアウトに物申します !!
それは、
「シュートアウトは、もっとゆっくり進めて欲しい」
ということです!
「語りべ」の個人的な意見としては、、、
・ シューターの名前がアナウンスされて、歓声が上がる。
・ 少し間があって、緊張感が高まったところで、レフェリーがホイッスルを吹いて、スタート。
・ ゴール or ノーゴールで、スタンドが盛り上がる。
・ シューターとGKのリアクションが落ち着いたところで、リンクの大型ビジョンにリプレーが流れる。
・ 再び少し間があってから、次のシューターの名前がアナウンスされる。
といったように、全ての対戦を、しっかりショーアップして欲しいのですが、
実際のシュートアウトは、間をあけず、
次から次へと流れ作業のように、どんどん進んでいくので、
「今のシュートはスゴかったなー!」と余韻を楽しむこともできません。
「語りべ」が見た試合で、
シュートアウトが、8回戦までもつれ込んだ試合があったのですが、
次々とシュートアウトが行われてしまったせいで、
ホテルに戻る電車の中で、思い出そうとしても、
「あれ? 誰がシューターだったっけ?」というほどでした。
(「語りべ」の記憶力の問題なのかも知れませんが…)
しかし、それには理由があるようです。
「語りべ」が実況をしている、
旧スポーツアイESPN(4月からJスポーツESPN)の「
NHLアイスホッケー」で、
解説をしてくださっている、ジェイムス・イエローリーズさんに、その話をしたところ、
「中継しているテレビ局のことを考えているのだと思う」とのこと。
確かに、5分間のオーバータイムに加えて、
シュートアウトの前には、
リンク中央のレーン(製氷車3台分くらいの幅)の製氷が、必ず行われるために、
試合時間が、かなり長くなってしまいます。
その上、何人で決着がつくか分からない、シュートアウトに突入してしまっては、
現地テレビ局のディレクターの慌てる姿が、想像できるだけに、「語りべ」も納得。
さてさて、前置きが長ーくなりましたが、
今週お届けする、「NHLアイスホッケー」の、
デトロイト レッドウイングス−ナッシュビル プレデターズの試合は、
シュートアウトに、もつれ込む熱戦となりました!
ディレクターの慌てる姿は見られませんが、
デトロイトからは、
ミスター ・レッドウイングスこと、
スティーブ・アイザーマン選手や、
トリノを沸かせた、
ヘンリク・ゼッターバーグ選手(スウェーデン代表)に、
パベル・ダツック選手(ロシア代表)。
一方、ナッシュビルからも、
ご存知、
ポール・カリヤ選手や、
オリンピック銀メダルメンバーの、
キモ・ティモネン選手など、
シュートアウトに挑む、スター選手たちのスキルを、存分に見ることができます!
もちろん、今季は互角の戦いを演じている、
ウエスタンカンファレンス・セントラルディビジョンの両チームによる、
激しい “ライバル ・バトル” も必見です!
4月からは、放送時間が変わって、
「
FRIDAY NIGHT HOCKEY」となりましたが、
スタンレーカップを目指す男たちの熱き戦いを、
シーズン終了まで、お楽しみください!
「NHLアイスホッケー」 デトロイト レッドウイングス−ナッシュビル プレデターズ
放送時間: 7日(金)深夜25時〜 (8日午前1時〜)
11日(火)午前5時〜