日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
いよいよ明日から、アジアリーグの熱戦がスタート!
ダイドードリンコ アイスアリーナ (旧サントリー東伏見アイスアリーナ)では、
「オープニングゲームズ」と銘打ち、
今季も国内4チームが集まって、新たなシーズンを迎えます。
以前の記事にも書きましたが、
新しいシーズンを迎えるにあたって楽しみなのは、やっぱり新戦力のプレーぶり。
しかし、それとともに、今季は国内4チームのうち、
SEIBUプリンスラビッツを除く3チームで、監督、コーチの顔ぶれが変わっているだけに、
新ルールの導入と相まって、戦術や選手起用などの変化も、要チェックです。
なかでも「語りべ」が注目したいのは、
日本製紙クレインズの、
ポール ・テリオー 新コーチ!
これまでのキャリアを見てみると、
NHLバッファロー セイバースのアシスタントコーチをはじめ、
イタリアや、O H L(オンタリオ ホッケーリーグ)のチームで監督を務めるなど、
まさに “歴戦のつわもの” といった感じですが、
そんなキャリアの中で、目を引いたのが、
1977−78シーズンに、O H Lスーセントメリーで、監督を歴任していること!
実は、このチームには、
あの
ウエイン ・グレツキー(NHLフェニックス コヨーテス監督)氏が在籍していたのです!
テリオーコーチが指導したシーズンは、
グレツキー氏が、プロ選手としてのキャリアをスタートさせる直前のシーズン。
NHL(入団当時はWHA)で、数々の偉大な記録を打ち立て、
“グレートワン” と呼ばれた選手の礎を築いた指導者だけに、
アジアリーグV奪還を目指すクレインズにとって、
テリオーコーチの頭脳は、大きな戦力となりそうです。
同じく、外国人指導者を新たに招いたのが王子製紙。
今季は、移籍選手に、新人や新外国人選手と、ニューフェイスが多く加わっただけに、
その戦い方が、興味深いところですが、
新たにチームを率いるのは、
ロナルド ・アイバニー 新監督!
こちらも、イタリアのナショナルチームで監督を務めるなど、
テリオーコーチにも引けをとらない “歴戦のつわもの” ですが、
「3ヶ月くらいかけて、しっかりチームを作り上げていく」
との青写真を描いているだけに、あえてスタートダッシュにはこだわらず、
開幕後も、ラインの組み替えなど、色々な選手起用が見られそうです。
ちなみに、クレインズのテリオーコーチと、王子のアイバニー監督は、旧知の仲。
両チームの直接対決では、この2人の頭脳戦が、勝負を分けるかもしれません。
一方、日光バックスには、
伊勢泰 新監督が就任。
こちらは、昨季まで現役だったため、コーチキャリアはありませんが、
「バックスは変わったなと思ってもらえるような試合をしたい」
と話しているように、思い切った戦術を用いての「超攻撃的ホッケー」が目標。
副キャプテンとなった白鳥孝佳選手こそ、腰痛で出遅れているものの、
新外国人の
マイク ・ヘンダーソン 選手の、ビザ取得手続きが完了したのに加えて、
プレシーズンゲームで負傷した、尾野貴之選手の回復も順調な様子。
「(コンディションによっては)次の試合から行ってもらいますよ」
と伊勢監督も話していただけに、
ひとまずベストメンバーで、開幕を迎えられることになりそうです。
対して、今季も岩崎伸一監督と若林クリスコーチの体制で臨む、新生 ・プリンスラビッツは、
プレシーズンゲームで肩を負傷し、手術をした 藤田キヨシ選手と、
足のコンディションが思わしくない 川口寛選手は、開幕に間に合いそうにありませんが、
その他の選手は、3連覇へ向けて、意気盛ん!
特に、「若手選手がアピールしていた」と岩崎監督も認めていたように、
昨季のファイナルで活躍した自信から、
「今季は迷わずプレーできるようになった」と話している
外崎慶選手や、
プライドカップで芸術的なPSを決めた
田中豪選手と、
「ゴール前の混戦は好きですね」と頼もしい言葉を口にする
樫野善一選手の、
ルーキーコンビなどが力をつけているだけに、戦力ダウンは感じられません。
各チームが、どんな滑り出しを見せるのか、注目が集まる「オープニングゲームズ」ですが、
今季も、
様々なイベントが行われます。
もちろん、他では聞けない話が満載 !? の、場内FMもオンエアしますので、
ぜひ、ラジオを持って、ダイドードリンコ アイスアリーナに、お越しください!