日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
今季初めての日本遠征を終えたカンウォンランドが、今日、韓国に帰国しました。
王子製紙、日本製紙クレインズと戦った今回の遠征は、1勝3敗と負け越してしまいましたが、
唯一の白星は、アジアリーグ屈指の戦力を誇るクレインズ相手に、3−1で競り勝ったもの!
釧路アイスアリーナで行われた
11日の試合では、
第1ピリオドに、3人対4人のペナルティキリングで失点してしまったものの、
第2ピリオド中盤の連続ゴールで、逆転に成功。
その後は、クレインズにパックを支配され続け、
思わずヒヤリ! とするようなピンチが何度もありましたが、しっかり守って、
最後は、#17キム ・ギュヒョン選手のエンプティーネットで、突き放しました。
アジアリーグ参戦2年目にして、クレインズ戦初勝利をマークしたキム ・ヒウ監督が、
「1つ1つのプレーで、みんなが最善を尽くした結果」
と話していたように、チーム全員で必死に守り切っての勝利に、
試合後は、どの選手も笑顔!
そんなカンウォンの選手たちの中で、この日、大活躍したのが、
#23
スティーブ ・マッケンナ 選手です!
今季加入した4人の新外国人選手の中で、唯一のDFとあって、
立ち上がりからフル回転!
2メートル3センチ、114キロの大きな体と、
ロサンゼルス キングスや ピッバーグ ペンギンズなど、
NHL4チームで、373試合プレーした経験を財産に、
“ゴール前の番人” のごとく、ディフェンシブなプレーに徹して、
チームに白星を呼び込みました。
体を張って、必死に守っていた試合中の表情とは対照的に、
試合後は、人懐っこい笑顔を見せながら、
「いい経験になると思って韓国にやってきたけれど、
(韓国での住まいがある)ソウルは大きな街だから生活しやすいし、妻も気に入っている。
コリアンフードは、ちょっと辛いけど、O Kだよ(笑)」
と話してくれたように、とてもフレンドリーな性格!
チームメイトとコミュニケーションをとろうと、
韓国語を勉強して、普段から、積極的に話し掛けているのだそうです。
そのマッケンナ選手とともに、DFの柱としてフル回転していたのが、
#2
大久保智仁 選手!
今季、バックスからカンウォンへ移籍しましたが、
トレーニングキャンプの時から、
韓国人の若手DF選手の良きお手本として、チームをけん引。
試合中も、プレーの合間に、アドバイスを送っている姿が見られました。
この2人に負けじと、最後の砦をガッチリ死守したのが、
GKの#30
ソン ・ホソン 選手!
この日は、ゴール前の激しい攻防の中で相手選手と接触し、
足を痛めながらも、好セーブ連発!
クレインズの33本のシュートを1失点に抑えて、勝利に貢献。
他のGKと併用だった昨季と違って、ここまで全試合先発。
「美味しいものを食べて、ゆっくり寝るのが一番(笑)」
と試合毎に、しっかり気持ちを切り替えて、
厳しいスケジュールとなった今回の日本遠征も、
カンウォンのゴールを、一人で守り抜きました。
昨季の記事でも紹介したように、
「経験を積むシーズン」と位置づけた、アジアリーグ参戦初年度を戦い終えたことで、
「まだまだ実力不足は否めないですけれど、チームにスピードがついてきました」
とキム ・ヒウ監督は、若手選手たちの2年目の成長を認めています。
「クレインズ、王子、プリンスラビッツという日本の3チームと対戦する時は、
60分間、選手全員が一生懸命プレーし続けないと、試合になりません」
キム ・ヒウ監督は、こう話していましたが、
11日の試合で、クレインズ相手に見せたような集中力を発揮すれば、
今後も、日本のチームを苦しめるシーンが、何度も見られそう。
一味違う! 今季のカンウォンが、
これから、どんな戦いを演じてくれるのか、楽しみです !!