日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
いよいよ今週末から始まる、アジアリーグのプレーオフを前に、
今季も、ホッケーを求めて、日本、韓国、中国とさまよった(!?)「語りべ」が、
レギュラーリーグを振り返りながら、
独断と!、偏見と !!、思い入れで選ぶ !!!、
「語りべ」通信アワード。
前回に続いて、今回もベスト6編です
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ベストプレーメークFW
「FWのラインは、どうやって決めるのですか?」
各チームの監督やコーチに、こんな質問をした時、
「まずC Fを決めて、それからウイングとの相性を見て決める」
という答えが、判で押したように返ってきます。
それほどまでに、大事なポジションがC Fです。
プレーメークはもちろんのこと、守りでもチームに貢献しなければいけない、
まさに、“攻守の要” ですが、
「語りべ」が選ぶ、ナンバーワン プレーメーカーは、
ハルラの
パトリック ・マルティネツ 選手です!
今季のハルラは、
ケガ人や、シーズン途中にチームを離れた選手がいた中で、
マルティネツ選手は、第1セットのC Fとして、全試合に出場!
しかも、厳しい台所事情のため、
昨季以上のシフトを要求された中で、
プレーメーカーとしての役割を、十二分に果たして、
アシストと、ポイントで、リーグトップの数字を残しました!
しかし、マルティネツ選手のスゴさは、ペナルティキリングの時。
長い間、ディフェンディングゾーンで守ったあと、
そろそろチェンジしたほうが、いいんじゃないの? と心配したくなるような局面でも、
簡単には、相手ゾーンにパックをクリアせず、
隙あらば! と常にチャンスを狙い続け、
ペナルティキリングの状況だけで、8ポイント(4G 4A)をマーク。
まさに、“攻守の要” となっているマルティネツ選手。
ハルラの上位進出のためには、彼の活躍は、欠かすことができません。
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ベストオフェンシブFW
順当に考えれば、得点ランキング第1位の ティム ・スミス 選手(カンウォンランド)や、
2位の 伊藤雅俊 選手(日本製紙クレインズ)なのでしょうが、
「語りべ」の印象では、
この2人は、(いい意味で)守りの面でも、チームへの貢献度が強かったため、
「オフェンシブFW」と呼ぶには、いささか違和感が…。
ということで、「語りべ」が選ぶ、ベストオフェンシブFWは、
カンウォンランドの
ポンタス ・モレン 選手です!
この選手のシュートを、見たことがありますか?
175センチ 76キロと、決して恵まれた体格ではないものの、
手首の強さを効かせて放たれるシュートは、キレ味抜群!
特に、GKの肩口を狙ったシュートのコントロールの良さには、ビックリ !!
モレン選手のシュートを見て、
「もし、アジアリーグのオールスターゲームが行われていたら、
シュートの的当て競技に、挑戦するところを見たかったなぁ」
と思ったファンの方も、いるのでは?
スウェーデンで生まれたモレン選手ですが、マルティネツ選手とは対照的に、
これまでのキャリアは、スウェーデンの2部リーグなどが中心で、
昨季は、ベルギーに渡ってプレーしていました。
そんな経緯もあって、今季はリレッシュしようと、
当初は、ノルディック ・バイキングスでプレーする見込みだったものの、
チームが休部してしまったため、縁のあったカンウォンランドと、契約の運びとなったそうです。
ヨーロッパで花を咲かせることができなかった男が、アジアで大暴れできるのか !?
屈指のシューター ・モレン選手のプレーは、必見です!
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ベストディフェンシブFW
「語りべ」が、今季のレギュラーリーグを見て、
ディフェンシブな面で、インパクトが強かったのは、
SEIBUプリンスラビッツの、ペナルティキリングの安定感。
開幕から、アグレッシブな守りを披露して、
ペナルティキリングは、90%台のハイアベレージをキープ。
長いシーズンの疲れもあってか、終盤戦に入って、やや数字を悪くしてしまいましたが、
それでも、今季のプリンスラビッツは、
ペナルティキリングのアベレージに加えて、失点の少なさでも、
ナンバーワンの成績を残して、レギュラーリーグを戦い終えました。
そんなプリンスラビッツの “堅守” を、FWながら支えたのが、
佐々木圭司 選手です!
2年続けて、ベストディフェンシブFW賞を受賞した 藤田キヨシ 選手が、
プレシーズンゲームで故障したことに加えて、
今季から導入された、厳格な反則基準の徹底によって、
ペナルティキリングでの出番が増えた、佐々木圭選手でしたが、
「しっかり守ることで、リズムをつかんでいくタイプだから」と涼しい顔。
その表情に偽りはなく、常に冷静なプレーを披露して、
チームのピンチを何度も救いました。
しかし、佐々木圭選手は、
「ペナルティキリングでは、結構 頑張れましたけど、5人対5人の時の失点が多かったですね」
とレギュラーリーグでの自らのプレーに対して、辛口の採点。
「レギュラーリーグの終盤は、悪い点を修正できなかったですね。
プレーオフでは、1試合負けたら、流れが変わるので、しっかり立て直していかないと」
と口にしたように、V3へ向けての意気込みは十分なだけに、
「ウチのスペシャリスト」と岩崎伸一監督が、全幅の信頼を寄せる “仕事人” は、
プレーオフでも、チームの勝利に貢献してくれそうです!
◆photo supported by
YONSU