日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
先週末、アジアリーグのプレーオフ ・セミファイナルが開幕!
釧路アイスアリーナでは、
日本製紙クレインズと、カンウォンランドが対戦しましたが、
第1戦、
第2戦ともに、
クレインズがカンウォンランドを振り切って、2連勝。
ファイナル進出に、王手をかけました。
「ペナルティが、試合の流れを左右する」
FMくしろの解説者で、元クレインズコーチの重野賢司さんが、
試合のポイントを、こう予想したとおりに、
ここまで2試合の両チームの得点は、
全てスペシャルプレー中か、パワープレー終了直後のもの。
それだけに気になるのが、カンウォンランドのペナルティの多さです。
第1戦が、クレインズの8つに対して、12反則。
第2戦は、クレインズが6つだけだったのに対して、13反則と、
2試合ともに、ペナルティの数が、クレインズを上回っています。
しかも、第2戦では、レフェリーのジャッジへの不満から、
不必要なペナルティを課せられたりと、空回り。
キム ・ヒウ 監督も、「ペナルティに過剰に反応してしまった」と、
チームの若さが裏目に出てしまったことを、悔やんでいました。
2連敗を喫してしまったカンウォンランドですが、
冬季アジア大会で、韓国代表のキャプテンを務めた、
DFの #12イ ・ミョンウ 選手が、第2戦を欠場したのを筆頭に、
コンディションが万全でない選手も多い上、
ゲームミスコンダクトペナルティの累積による出場停止のため、
第1セットのウイングの #11ペク ・ヒョング 選手が、
第3戦に出場できないとあって、まさに崖っぷち!
しかし、それでもキム ・ヒウ監督は、
「クレインズのような経験豊富なチームと違って、ウチは若いチーム。
普段と違うことをしたら、選手が混乱してしまうので、ウチのホッケーをやるだけですよ」
と話し、身上の “一生懸命なホッケー” で、第3戦に挑みます。
そんな一生懸命なホッケーを貫くカンウォンランドを、
一生懸命にサポートしている人が、二人います。
一人は、GKの #39
金丸(かなまる)
久 選手。
いつもリンクで声を掛けると、
さわやかな笑顔で、「語りべ」に応え返してくれる金丸選手ですが、
釧路の出身とあって、
この週末は、ご家族がスタンドに駆けつけました!
残念ながら、エースGKの #30ソン ・ホソン選手が好調なため、
ご家族に、プレーする姿を見せることはできませんでしたが、
それでも金丸選手は、ベンチの中で大きな声を出して、
チームメイトを激励し続けていました。
と、これだけだったら、特別な話ではありませんよね。
金丸選手のスゴイところは、試合後も、チームメイトをリフレッシュさせようと、
何人かの選手を、食事に連れて行ったこと。
本来であれば、久々の帰郷の上、
この週末は、お兄さんも、試合に合わせて釧路に戻ってきているので、
家族水入らずの時間を楽しみたいところ。
しかし、金丸選手は、追い詰められてしまったチームのために、少しでも役に立とうと、
チームメイトとの時間を、優先していました。
なかなか出番に恵まれない金丸選手ですが、
10月の釧路遠征の時も、市内を案内してあげたりと、
いつも一生懸命 チームをサポートしているのです!
もう一人は、通訳の
木村理(おさむ) さん。
アジアリーグ ・ジャパンオフィスからの依頼を受けて、
韓国の両チームが来日する際は、全行程に帯同している木村さんですが、
通訳をするだけでなく、
慣れない環境の中で起こる様々なトラブルの時にも、全て対応してあげたりと、
こちらも、いつも一生懸命 チームをサポートしています。
今回の遠征でも、突然、夜遅くに電話で呼び出されても、
負傷した選手ために、すぐさま病院に駆けつけたりと、
チームマネージャーのように、文字どおり八面六臂の働き!
それだけに、キム ・ヒウ監督をはじめ、
カンウォンランドの全ての選手から、
木村さんは、全幅の信頼を受けています。
こんな二人の熱い思いに応えて、
追い詰められたカンウォンランドが、一矢報いることができるのか !?
それとも、クレインズが、
実力ナンバーワンチームの強さを見せて、一気にファイナル進出を果たすのか !?
注目のセミファイナル第3戦も、
FMくしろで生中継します!
どうぞご期待ください !!
◆photos by
YONSU
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