加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2007.09.30
中国シャークス白星スタート!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

開幕直前に、チームの体制や、外国人選手たちを、突然 変更するなど、
何かと “お騒がせ” だった中国シャークスが、
昨日、地元の北京で開幕戦を迎え、
日光バックスを、4−1で下して、白星スタートを飾りました!
中国シャークス白星スタート!

アジアリーグデビュー戦で安定したセーブを披露したザック・シキッチ選手開幕戦勝利の立役者は、GKのザック・シキッチ選手。
他の外国人選手たちと同様に、
開幕直前に中国へ来たため、調整不足にもかかわらず、
この日は、バックスに39本ものシュートを浴びながら、
ディフレクションによる、1失点のみ!

「バタフライスタイルの幅が広いですね」(伊勢泰監督)
「なかなかリバウンドを出さないよ」(セルジオ越後SD)
試合後、こんな言葉が聞かれたように、安定感抜群でした。

攻撃面でも、4得点中、2ゴールが、外国人選手による得点だったように、
白星スタートは、“助っ人効果” という印象を受けがちですが、
中国人選手たちの活躍も、見逃すことができません!

ほとんどの選手が、ナショナルチーム経験者とあって、
高いスキルを随所に見せていたのに加えて、
サイズの大きい選手が多いことで、フィジカルなプレーも披露。
さらに、ペナルティキリングでは、何度もシュートブロックを試みるなど、気合も十分。

業務提携をしたNHLのサンノゼ シャークスから派遣された、
デレック・アイスラー ヘッドコーチも、
「高い可能性を持った選手が、たくさんいるよ」
との第一印象を、試合後に、口にしていたほどでした。

デレク・アイスラーヘッドコーチ実は、このアイスラー ヘッドコーチも、中国にやってきたのは、
開幕の わずか1週間前。
対戦相手の研究をする余裕もなく、開幕戦を迎えましたが、
「攻守の展開の速さなど、驚かされたことが多かった」
と初めて目の当たりにした、
アジアのホッケーの感想を話してくれました。

「チーム(サンノゼ シャークス)から言われたからだよ」
というように、突然、中国で采配を振ることとなった、
アイスラー ヘッドコーチですが、
かつてサンノゼ シャークスのアシスタントコーチを務めた その手腕を、
アジアを舞台にして、どう発揮してくれるのか、楽しみです!
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2007.09.28
NHL開幕!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

氷上の格闘技の最高峰、NHLのレギュラーシーズンが、明日から始まります!

今季はキャプテンとしても、攻守の柱としても期待される、ロブ・ブレイク選手今季の開幕は、「プレミアゲームス」と銘打って、
NHL史上初となるロンドンでの公式戦が行われ、
29日と30日の両日、ロサンゼルス キングスと、
昨季のチャンピオン、アナハイム ダックスが激突。

その後、10月3日からは、
各チームのホームアリーナでの試合もスタートし、
1月にアトランタで行われる、オールスターゲームを挟んで、
4月6日まで、30チームが、82試合を戦います。

新しいシーズンの幕開けを告げる、ロンドンでのプレミアゲームスを皮切りに、
今季も、C S放送の J SPORTS Plus では、
NHLアイスホッケー」をオンエアします。

今季からは、週1試合のみと、放送カードが半減してしまった上に、
昨季から、ケーブルテレビなどでは、ご覧いただきにくいチャンネルでの放送となってしまいましたが、
視聴可能な皆さんは、どうぞ ご覧ください!
NHL | comments(9) | trackbacks(0)
2007.09.27
北京世紀星スポーツセンター
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先週末に、一足早く、国内の4チームによって、
熱戦の火ぶたが気って落とされた アジアリーグは、
いよいよ今週末から、韓国と中国の3チームの試合が始まります。

国外チームで気になるのは、やはり中国チーム!
今月14日に、記者会見を開いて発表 したように、
NHLのサンノゼ シャークスとの提携し、
チーム名を「中国シャークス」と改めただけでなく、
外国人監督と選手も入れ替えるという、開幕直前の体制変更があっただけに、
どんなチーム状態で、今週末の試合を迎えるのか、興味深いところです。

ところで、シャークスの開幕戦は、日光バックスとの2連戦となりますが、
(昨季も、たくさんいらっしゃいましたが)なかには、日本から観戦に行く予定の、
熱心なホッケーファンの方も、いるのでは?

そんな皆さんに、インフォメーションです。
シャークスは、チームの体制だけでなく、ホームゲームの試合会場も変更したと、
こちらも、中国での開幕戦直前に、アジアリーグ ジャパンオフィスが発表 しました。

新しい試合会場は、北京世紀星スポーツセンター(北京世紀星氷上中心)。
北京の社会人リーグなどの試合が、行われているリンクです。

アジアリーグのホームページでは、住所が掲載されていますが、
広大な北京の街で、リンクにたどり着くのは、(おそらく)至難の業。

ということで、昨季、「語りべ」が話しを聞いた、
北京の社会人リーグ関係者の方からの情報などに基づいて、
新しい試合会場へのアクセスを、紹介しましょう!

北京の街の中心に位置する天安門広場から見ると、
これまでアジアリーグの試合が行われていた、
首都体育館は、北西部。
浩沙スケートセンターは、北東部にありましたが、
世紀星スポーツセンターは、中心部から やや離れた南東部に位置しているため、
(おそらく)列車やバスを使っての移動は、難しそうです。

そのため、タクシーなどを使って、
北京と天津を結ぶ京津塘高速公路(右下へ伸びていく道)に乗って、天津方向へ進んでいくと、
北京市内を囲むように走っている、五環路とのジャンクション に差し掛かかるので、
このジャンクションを越えて すぐのところにある、最初の出口 を右(画面では左下方向)へ降ります。

一般道に降りたあとは、
1 : 突き当たりのT字路 を左折(画面では右下方向)。
2 : 2つめの道 を右折(画面では左下方向)。
3 : そのまま直進していくと、右側に 世紀星スポーツセンター が、見えてきます。
(京津塘高速公路を降りてからの道は、こちらでも併せて確認してください。
左下にある銀色の屋根が、世紀星スポーツセンターです)

尚、前述のとおり、この情報は、
北京の社会人リーグ関係者の方からの情報などに基づきましたが、
「語りべ」も現地へ行ったことがありませんので、確認はできていません。

オフィシャルからの情報が少ないことで、
観戦予定の方が、現地で 迷ってしまうことも予想されるため、
少しでも参考になればと考えて、未確認ながら、今回の記事をアップしました。

足を運ばれる予定の方は、場所やアクセス方法を確認した上で、
くれぐれも安全に気を配って、ホッケーを楽しんでください。
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2007.09.23
勝利監督第1号!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日、韓国と中国のチームに先駆けて、
国内4チームによる直接対決が行われ、アジアリーグが開幕しました。

釧路アイスアリーナでは、アジアリーグとなってからは初めてとなる開幕戦が行われ、
日本製紙クレインズの石川央(ひさし)選手と、王子製紙の春名真仁(まさひと)選手が、
ともに好セーブを連発し、スリリングな試合となりましたが、
王子が2−0のスコアで、デイフェンディング チャンピオンのクレインズに競り勝って、
3年ぶりの開幕戦勝利を飾りました!

今季のアジアリーグ勝利監督第1号!王子製紙・城野正樹監督西東京での試合より、一足早く試合が終わったため、
今季のアジアリーグ勝利監督第1号となった、
王子の城野正樹新監督は、開口一番、
「ゼロで抑えたのが大きかったです」と納得の表情。

先週のプレシーズンゲームで、クレインズに連敗し、
「ペナルティキリングでの失点が多かったので、
山中コーチを中心に、守りの修正をしてきた成果が出ました。
チームの全員が、ちゃんと仕事をしてくれたおかげです」
と話していた表情は、さすがに うれしそうでした。

ところで、うれしそうと言えば、
今季から指揮を執る城野監督にとって、この白星が、アジアリーグ初勝利!

アニャンカップの初戦で、プレシーズンゲーム初勝利を飾った時は、
「ウルウルしちゃって、ヤバかったです」
と話していましたが、昨日の白星には、
「試合のあとに、ショートミーティングをやるんですけど、
込み上げてきちゃって、選手に ありがとう としか言えなかったです」
と苦笑いをしていました。

しかし、その一方で、すぐさま気持ちを引き締めて、
「今度は苫小牧の人たちの前で、
今季の王子は変わったなって、思ってもらえるような試合をしたいですね」
と話していたように、地元での開幕戦に向けて、意気込み十分です。

一方、黒星スタートとなってしまったクレインズは、
6回のパワープレーチャンスがありながら、王子の堅い守りの前に、
アジアリーグでは、4年ぶりとなる完封負けを喫してしまいました。

初めての開幕マスクを託されて好セーブを連発した石川央選手しかし、そんな中で、明るい話題は、
初めての開幕マスクを託されたGKの石川選手が、
好守を披露したこと!

「1週間前のプレシーズンゲームが終わったあとに、
開幕戦の先発を言い渡されました」 という石川選手は、
かなり緊張気味だった試合前の表情とは、打って変わって、
ノーマークになった王子の選手のシュートを、ブロックするなど、
何度もピンチを救って、クレインズファンの声援を浴びていました!

くしくも、開幕戦で対したGKは、
「中学校の時に初めて教えてもらって、高校、大学に進んでからも、いつも声を掛けてもらっていた」
と学生時代から「目標のGK」として、名前を挙げている春名選手。

同じ背番号をつけていることでも分かるように、日光生まれの石川選手にとっては、
当時、バックスの守護神だった春名選手との対戦には、格別の思いがあったようで、
「春名さんも調子が良かったので、負けてしまいました。でも、悔しいです」
と試合後に、本音を口にしていました。

「まだ次の先発は、言われていません」と話していた石川選手でしたが、
「今季は、これ以上はないチャンスの年なので、使ってもらう以上は、結果を出したいです」
と静かに闘志を燃やしていただけに、もし、明日の試合でも先発を託されれば、
リベンジのために、開幕戦を上回る好セーブを披露してくれそうです。

王子が、地元開幕戦も勝って、連勝スタートとなるのか !?
それとも、クレインズが、敵地で今季初勝利を飾るのか !?

明日、舞台を苫小牧の白鳥アリーナに移して行われる、
王子製紙−日本製紙クレインズの第2戦は、FMくしろ で、生中継します!
苫小牧まで応援に行けない、道東にお住まいのホッケーファンの方は、
ラジオの前で、熱戦の模様をお楽しみください!
アジアリーグ | comments(9) | trackbacks(0)
2007.09.20
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー<7>中国チーム編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

独断と偏見に満ちた(?)「語りべ」の視線で、
アジアリーグに参戦する各チームを紹介してきた、「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー。
最終回は、中国チームの紹介です!

【中国チームとアジアリーグ】
中国のチームが、初めてアジアリーグに参戦したのは、3年前のこと。
中国のホッケー界で二強を形成していた、ハルビンとチチハルが、
アジアのホッケー界へと船出しましたが、力の差は歴然で、下位を独走。

その後も、翌年には、ノルディックバイキングスとの交換留学制度を行ったり、
昨季も、浩沙健身(浩沙スポーツ)と、長春富奥という新たなスポンサーを獲得し、
チームを強化すると宣言しものの、結果は、変わらずじまいだったため、
戦力面と運営方針に対して、不満の声が多く聞かれました。

しかし、中国アイスホッケー協会の上部組織である 中国体育協会は、
     ・自らの手でチームを運営すること。
     ・ナショナルチームに匹敵する中国人選手を揃えること。
     ・与えられた外国人枠を全て使って、戦力を強化すること。
以上の三点を約束。
昨季に続いて、浩沙スポーツのスポンサードを受けることも決まったため、
今季は「中国浩沙」の名前で、“中国最強チーム” を編成して参戦することになったと、
7月に、アジアリーグから発表 されています。

2007−08ロースター
〜「語りべ」注〜
今季からアジアリーグの日本語公式表記が、大幅に変わってしまったため、
既に、アジアリーグでプレーしていた選手は、昨季のチーム名と背番号を記してあります。
また、昨季の代表歴として、
冬季アジア大会(=AG)、世界選手権ディビジョン1(=WC)を併記しています。
 コーチ シアン・シューチン浩沙アシスタントコーチ。中国代表監督)
       チェン・ゴァンホア長春富奥アシスタントコーチ。中国代表アシスタントコーチ)
──────────────────────────────────────
 GK 30 ユー・ヤン浩沙#31=AG、WC)
      33 シエ・ミン長春富奥#1=AG)
  DF  3 チュ・スーイェン浩沙#12=WC)
      4 ジャン・ハイチュエン長春富奥#5=AG、WC)
      8 イン・カイ浩沙#4=AG、WC)
     11 リウ・リアン長春富奥#26
     15 リウ・クンポン長春富奥#4=AG)
     17 ジャオ・シン (新規登録選手=1985年2月24日生まれ 180cm 80kg)
     20 ワン・イェ長春富奥#17=AG、WC)
     22 リ・チンミン浩沙#5=AG、WC)
     26 ジョウ・ユディー長春富奥#28=AG、WC)
     27 ワン・ダーハイ浩沙#3=AG、WC)
     29 ジャン・ウェイヤン浩沙#68=AG、WC)
  FW 2  モン・チンユェン浩沙#82
      5  ワン・ジーチアン長春富奥#10=AG、WC)
      7  ユー・シァンホー (新規登録選手=1989年11月7日生まれ 183cm 74kg)
     10 ラン・ビンユ長春富奥#14=AG、WC)
     12 リウ・ホーナン長春富奥#16=AG、WC)
     13 フ・ナン長春富奥#12=AG、WC)
     14 ジャン・ヤン浩沙#10=AG、WC)
     16 ツイ・ジーナン長春富奥#21=AG)
     23 ドゥー・チャオ浩沙#14=AG、WC)
     24 ワン・ダーカイ浩沙#91=AG、WC)
     25 リ・イェンディー
     (チチハルから移籍。2年ぶりリーグ登録=1985年6月18日生まれ 180cm 70kg)
     28 リウ・インクイ浩沙#8

「語りべ」の注目ポイント
選び抜かれた この中国人選手たちに加えて、
昨季、浩沙のポイントゲッターとして活躍した トーマス・フルビー 選手と、
ヨーロッパでプレーしていた新外国人4選手。
さらに、チェコ人監督の名前が、中国浩沙のメンバーには記されていました。

実は、「語りべ」は、
中国浩沙の ジャン・ユアン オーナー(日本語公式表記が昨季とは異なっています)から、
ロースターをいただいたのですが、
送信してくださったメールには、こんな言葉が記されていました。

「我々のチームは、今季こそ好成績を残して、
もう絶対にガッカリさせるようなことはないと、信じている」

ジャン・ユアン オーナーが、こう意気込むのも当然です。
中国人選手は、ほとんどが、ナショナルチームでプレーした経験を持つ実力派揃い。
その上、サイズの大きな選手が多く、助っ人抜きでも、なかなかの顔ぶれであるところに、
実績のあるフルビー選手と、
チェコをはじめ、ヨーロッパのトップリーグでプレーしたことのある、新外国人4選手が加入。

新外国人選手の中には、カナダ生まれながら、プレーをしている国で国籍を取得して、
世界選手権に出場した選手や、
身長が2メートル近い、超大型チェコ人GKの名前も含まれていただけに、
中国浩沙は、まさに “中国最強チーム”
今季のアジアリーグに、中国旋風が吹くのは間違いなし! だと思われました。

しかし、開幕を目前に控えた頃になって、突然、中国体育協会が方向転換 !!
チームの指揮官、外国人選手、さらに、オーナーシップなど、全てを一新する方向なのだとか。
近日中に、正式発表される見込みですが、
果たして、この期に及んでの方向転換は、吉と出るのか !? それとも、凶と出てしまうのか !?

今季の中国チームは、開幕直前に一新される予定の新たな体制が、
チームにプラスをもたらすのかどうかに、注目です。

〜再び「語りべ」注 〜
新たな体制になると、中国人選手の登録変更をはじめ、いくつかの変更点が出ることが予想されます。
中国チームの試合を観戦される予定の方は、どうぞご注意ください。
アジアリーグ | comments(13) | trackbacks(0)
2007.09.19
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー<6>アニャンハルラ編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今週末に開幕するアジアリーグの各チームを紹介している
「語りべ」通信・アジアリーグプレビューも、今回が6回目。

初めて開催されたアジアリーグ主催のカップ戦で、見事に優勝を飾った
アニャンハルラの戦力を、見てみましょう!

2007−08ロースター】 〜アニャンカップのロースターなどを参照しています〜
 監 督 オタカー・ヴェイヴォダ
 コーチ キム・チャンボム (新コーチ → 元DF。2年ぶりチーム復帰)
       ペ・ヨンホ (新コーチ → 元FW。2年ぶりチーム復帰)
──────────────────────────────────────
 GK 30 パク・ジュンス
     31 キム・ソンギ (昨季途中新入団)
     33 ソン・ホソン (旧カンウォンランドから移籍)
  DF  4 チャン・ジョンムン
      5 キム・ウジェ (2年ぶりチーム復帰。今季からキャプテン)
      7 イ・スンヨブ (昨季途中新入団)
     15 コ・ビョンヒ (昨季途中新入団)
     19 フィリップ・ステファンカ (Filip STEFANKA=新外国人選手)
     24 パク・ソンミン
     44 イ・クォンジュン
     45 クァク・ジュンホ (昨季途中新入団)
     61 パトリック・フチコ (Patrik HUCKO=新外国人選手)
     79 ユン・キョンウォン
     92 チョン・サンヒョン (昨季途中新入団)
  FW 2  キム・グンホ
      6  キム・ホンイル
      8  キム・ウォンジュン (昨季途中新入団)
     11 イ・ユウォン (昨季途中新入団)
     14 佐藤 正和 (バックスから移籍)
     16 イ・クォンジェ (旧カンウォンランドから移籍)
     17 キム・ギュホン (旧カンウォンランドから移籍)
     18 チョン・ジンホ
     27 ピョ・ジャンウォン (今季はFW登録)
     43 パトリック・マルティネツ
     55 ミラン・コペツキー (Milan KOPECKY=新外国人選手)
     71 キム・ドユン
     81 キム・ホンイク (昨季途中 旧カンウォンランドから移籍)
     89 キム・ハンソン
     96 ソン・ドンファン 

「語りべ」の注目ポイント
前回の王子製紙編でも触れましたが、この夏、取材のために足を運んだ時、
とても強く印象に残った2チームのうちの、もう1チームが、アニャンハルラ!

昨季はケガ人が多く、苦戦を強いられてしまったことから、
今季は、例年にも増して、厳しいトレーニングが続いていましたが、
どの選手も、歯を食いしばって、全てのメニューに取り組んでいる姿が、見られました。

その甲斐あって、選手たちの基礎体力がアップ。
さらに、若手選手たちも、目に見えて腕を上げているのに加え、
このオフ、積極的に戦力補強を行ったことで、
昨季と比べて、はるかに選手層が厚くなっています。

ポジションごとに見てみると、
まずGKは、韓国代表の守護神 ソン・ホソン選手の加入で、安定感が増しそう。
さらに、それに負けじと、パク・ジュンス選手も、
夏から好調をキープしているので、万全の体制です。

続いてDFも、キム・ウジェ選手の復帰に加え、外国人DFが 一人増えたことで、
昨季とは打って変わって、頼もしい顔ぶれ。
サイズを買われて、昨季はDFにコンバートされていた、ピョ・ジャンウォン選手が、
本来のFWで、選手登録されていることでも分かるように、
今季は、DFのコマも揃っています。

DF以上に、コマが揃っているのがFW陣。
1つ目と2つ目のラインは、どのラインとマッチアップしても、全くヒケをとらない顔ぶれ。
3つ目と4つ目のラインも、しっかり守ることができる選手が揃っているので、心強い限り。
こんな強力な布陣に加えて、現在 兵役任務期間中の、ソン・ドンファン、チャン・ジョンムン両選手が、
今季中に、復帰できる可能性もあるとのこと。

そして、戦力面だけでなく、
アニャンカップでは、ベテラン選手も体を張って、シュートブロックをする姿が見られるなど、
今季のハルラの選手たちは、気持ちも充実しているだけに、
レギュラーリーグ リーダーズフラッグ獲得の最有力候補!

それだけに、今季のハルラは、
プレーオフに入っても、高いチーム力を発揮して、日本以外のチームで初めてとなる、
アジアリーグ チャンピオンに輝くことが できるかどうかに、注目です。

新戦力紹介
★FW17 キム・ギュホン 選手
(1982年10月17日生まれ 179cm 75kg 延世大学−カンウォンランド出身)

キム・ギュホン選手昨季は、得点とポイントのランキングで、リーグ3位と大活躍。
日本のファンの皆さんにも、すっかり お馴染みとなりましたが、
カンウォンランド本社の 選手への対応が良くなかったことを理由に、
チームメイトの二人とともに、ハルラへ移籍しました。

攻撃面がクローズアップされがちなキム・ギュホン選手ですが、
ペナルティーキリングなど、守りでも貢献できる選手。
「ハルラの練習はキツイけど、それもいいプレーをするため」
と張り切って練習に取り組み、準備万端の様子だっただけに、
新天地でも、攻守両面で活躍してくれそうです!

(「語りべ」注 : アジアリーグの日本語公式表記が、
「キム・ギュヒョン」から、韓国語の発音に近い「キム・ギュホン」に変更となりました)

★GK33 ソン・ホソン 選手
(1982年11月23日生まれ 180cm 78kg 延世大学−カンウォンランド出身)

昨季は、安定感を欠いてしまったポジションだけに、
キム・ギュホン選手以上の活躍が、“韓国ナンバーワンGK” には期待されます。

やや繊細な面も併せ持っているため、新しい環境に移ったことの影響が気になるところですが、
「ハルラは家庭的な雰囲気があるし、小さい頃から知っている選手も多いから大丈夫」
と話しているので、心配なさそう。

学生時代からペイントしている、イーグルをデザインしたマスクを、チームカラーの青に改め、
「尊敬している。最高のGKだよ」
と常に口にしている、パトリック・ロワ氏 (=NHL通算勝利記録を持つ元GK)同じ、
背番号「33」のジャージで臨む 、今季のソン・ホソン選手は、
ハルラの守護神として、しっかりゴールを守ってくれそうです。

★FW16 イ・クォンジェ 選手
(1983年1月15日生まれ 182cm 93kg 延世大学−カンウォンランド出身)

大学時代から一緒にプレーし続けている、キム・ギュホン選手と、ソン・ホソン選手に比べると、
日本での知名度はイマイチですが、イ・クォンジェ選手も、韓国代表メンバーの一人。

これまでの成績を見ると、目立った活躍はしていませんが、
チェックやチームディフェンスで、貢献しているのに加えて、明るいキャラクターも魅力の選手。
チームが勝つために必要不可欠な、貴重な新戦力だと言えるでしょう。

★DF5 キム・ウジェ 選手
(1979年11月25日生まれ 178cm 85kg 延世大学−ハルラ−フィンランド・ヤッコアイカ出身)

一昨季まで、ハルラの主力としてだけでなく、常に韓国代表メンバーに選ばれたり、
日本リーグのオールスターゲームにも出場していた、韓国ホッケー界を代表するDFですが、
かつてハルラに在籍した エサ・ティカネン氏の推薦で、
昨季は、フィンランドの2部リーグで、プレーをしていました。

「チームで最初の東洋人だったので、あまり評価されなかった部分もあったけれど、
スケーティングに関しては、十分に通用しました。
韓国よりも、優れていた部分が多かったので、自分のためになりました」
と振り返ってくれた、昨季の財産を活かして、
DFの柱としてだけでなく、チームリーダーとしても、期待されています。

★DF61 パトリック・フチコ 選手
(1973年1月6日生まれ 191cm 90kg チェコ出身)

昨季まで、ハルラの守りを支えていた ヤロスラフ・ネドベド選手に比べると、
サイズは少しだけ見劣りするものの、リーチも長く、リンク上での存在感は抜群。

ヴェイヴォダ ヘッドコーチが、
「パワープレーのキーマンになってくれるはず」と話しているように、
チェコのトップリーグなどでプレーしてきた実績を武器に、攻守両面で活躍してくれそうです。

★DF19 フィリップ・ステファンカ 選手
(1980年9月9日生まれ 186cm 93kg チェコ出身)
★FW55 ミラン・コペツキー 選手
(1981年5月11日生まれ 183cm 83kg チェコ出身)

この二人を、一緒に紹介するのには、理由があります。
実は、「語りべ」が取材に赴いた時、
丁度、ヴェイヴォダ ヘッドコーチと 外国人4選手が、チェコからやってきて、
チームに合流した日と重なったので、
早速、自らスカウティングにあたったヴェイヴォダ ヘッドコーチに、
新しく加わったチェコ人選手のことを、聞いてみました。

すると、マルティネツ、フチコ両選手に比べて、やや実績で見劣りするせいか、
(といっても、ともにチェコのトップリーグでプレーした経験がありますが)
この二人に関しては、「まだ若い選手です…」と、ややトーンダウン気味。

そこで、「でも、ベストチョイスですよね?」と尋ねると、
「そんなことが、誰に分かるというのですか!」
とヴェイヴォダ ヘッドコーチは、思わず 声を荒げました。

そんなシーンがあっただけに、
「もしかしたら、思ったようなスカウティングが、できなかったのかも?」
と心配していたのですが、それから1ヶ月後に行われたアニャンカップの時に、
「新しい外国人選手は、どうですか?」と、恐る恐る(?) 聞いてみると、
今度は一転して、ヴェイヴォダ ヘッドコーチの表情に、満面の笑みが!

その笑顔にウソはなく、ステファンカ選手と、コペツキー選手は、アイスタイムも多く、
しっかりチームに貢献していたので、
開幕後も、助っ人として、勝利を呼び込んでくれそうです!

★FW14 佐藤正和 選手
(1976年9月23日生まれ 182cm 87kg 釧路緑ヶ岡高校−クレインズ−日光バックス出身)

ハルラの新戦力紹介のトリを飾るのは、今季から韓国に渡った 正和選手!
移籍が決まって、チームに合流した時には、既に、ハルラの練習が、本格化していたとあって、
「クレインズの時の練習よりもキツイです」と言って、悲鳴を上げていましたが、
もう13年目のシーズンとなるだけに、
しっかりコンディションを整えて、来月2日の開幕を迎えられそうです。

当初は、他の韓国人選手がつけていたため、リクエストが受け付けられませんでしたが、
その選手が、背番号を変えたことで、弟の匡史選手(クレインズ)と同じ、「14」番をつけることに!
正和選手は、3つ目、または4つ目のラインでの起用が 予想されますが、
匡史選手とは一味違う “いぶし銀の働き” で、アピールして欲しいところ。

2年間、ハルラでプレーした 瀬高哲雄選手(現バックス)から、
愛用していた自転車を 受け継いだ正和選手ですが、
それだけでなく、リンクの上でも活躍して、
瀬高選手が築いた、ハルラの中での日本人選手の存在感を、
さらにアップさせてくれるような働きに、期待しましょう!
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2007.09.17
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー<5>王子製紙編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「語りべ」の独断と偏見で(?)、今季のアジアリーグ各チームを紹介している、
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー。

今回は、昨季の雪辱に燃える、王子製紙編を お届けします。

2007−08ロースター】 〜アニャンカップのロースターなどを参照しています〜
 監 督 城野 正樹 (しろの まさき=新監督 → 元FW。5年ぶりチーム復帰)
 コーチ 山中 武司 (やまなか たけし=新コーチ → 元DF。6年ぶりチーム復帰)
──────────────────────────────────────
  GK 30 荻野 順二
     45 清川 和彦
     55 多田 恭平
     61 春名 真仁
  DF  4  菊池 恭平 (きくち きょうへい=新入団選手)
      5  リカルド・パーソン (Ricard PERSSON=新外国人選手)
      6  川島  誠
      8  菅原 宣宏
     20 山下 敬史
     22 曽山 雄大
     28 磯島 明人
     34 高橋 淳一
     44 アーロン キャラー
  FW 7  百目木政人
      9  岩田 康範
     12 シェーン・エンディコット (Shane ENDICOTT=新外国人選手)
     13 小川 将史
     14 追切 慎吾 (おいきり しんご=新入団選手)
     16 齊藤 哲也
     17 石塚 武士
     18 奥山 章文
     19 齊藤  毅 (今季からキャプテン)
     23 鈴木 雅仁
     24 桜井 邦彦
     25 河本 彰仁 (かわもと あきひと=新入団選手)
     82 外崎  慶 (とのさき けい=プリンスラビッから移籍)

「語りべ」の注目ポイント
この夏、オフィシャルプログラム用の取材のため、
練習スケジュールの確認ができなかった中国チームを除く、6チームの練習に足を運びましたが、
とても強く印象に残った2チームのうちの1つが、王子製紙です。

4月に 城野新監督と、山中新コーチが就任するや否や、「頑張った選手は、試合で使う」と公言。
その一言が引き金となって、このオフの王子は、
どの選手も、とてもエネルギッシュに、練習に取り組んでいました。

そんな中から、頭角を現したのは、ともに高卒2年目の 石塚選手と山下選手。
カナダへ武者修行に派遣されるなどして、腕を磨いた この二人は、
プレシーズンゲームで、第1セットに起用されることも多かったように、
貴重な戦力として、計算できそうです。

さらに、そんな若手の頑張りに刺激を受けてか、
実績のあるベテランや、中堅世代の選手たちも、奮起していたことで、
競争原理による チーム力の底上げも見込まれ、
今季の王子からは、上位進出の予感が、強く漂っています!

その一方で、いささか心配なのは、ケガ人の多さ。
昨季、一番多くマスクを被った荻野選手が、プレシーズンゲームに出場できなかったのをはじめ、
他のチームと比べると、
コンディション面で苦しんでいた選手が 目についたのが、やや気がかりなところ。

特に、アジアリーグが開幕してからのことを考えると、
FWにケガ人が続いてしまうと、苦戦を強いられてしまいそうです。

「アタッキングゾーンでは、FWに自由にプレーさせて、個人の力でチャレンジして欲しい」
「FWは、1シフトで全部の力を出し切るつもりでプレーして欲しいので、4つのラインで回していきたい」

こんな方針を打ち出して今季に挑む 城野監督ですが、
もし、13人しか登録されていないFWに ケガ人が続いてしまうと、
新監督の青写真にも、狂いが生じかねません。

それだけに、今季の王子は、タレントが揃うFW陣が、戦列を離れることなく、
シーズンを通して、チームの勝利に貢献できるかに、注目です。

新戦力紹介
★FW 25 河本彰仁 選手
(1981年2月19日生まれ 180cm 84kg
横浜アイリンクラブ−埼玉栄高校−カナダ・オーガスタナ=現アルバータ大学出身)

河本彰仁選手高校を卒業したあと、カナダのジュニアAや、
アメリカの独立リーグなどでプレーし続けていましたが、
志願して、夏の練習に参加すると、
「ウチには、いないタイプの選手」(山中コーチ)との評価を受けて、
王子のジャージに袖を通すことになった、まさに異色のルーキー!

北米でのプレー経験が長いとあって、
「フィジカルなプレー」が持ち味という河本選手。
「相手からイヤがられるような選手に なりたいですね。
どんどんチェックして、アジアリーグを盛り上げます!」と力強く宣言。

U20代表としてプレーした経験を持つ河本選手ですが、
久しぶりに戻ってきた日本で、どんなフィジカルなプレーを見せてくれるのか、楽しみです。

★DF リカルド・パーソン 選手
(1969年8月24日生まれ 186cm 95kg スウェーデン出身)

セントルイス ブルースなどNHL3チームでプレーしたのを筆頭に、
スウェーデン、ドイツ、オーストリアのトップリーグに加え、
世界選手権のスウェーデン代表としてもプレーした実績を誇る、ベテランDF。

コンディション不良から、プレシーズンゲームには出場できませんでしたが、
そんな時でも、「いろいろな経験を、選手たちに伝えてもらいたい」
という城野監督の思いどおり、ゲームのスカウティング役を務めていました。

「ゲームをコントロールできる選手」(城野監督)と、白羽の矢を立てられた実力を、
実績十分の助っ人が、いつ披露してくれるのか、待ち遠しい限りですね。

★FW 12 シェーン・エンディコット 選手
(1981年12月21日 192cm 97kg カナダ出身)

2000年のドラフトで、ピッツバーグ ペンギンズから、ドラフト2順目(全体52位)指名を受けたものの、
パーソン選手とは対照的に、ペンギンズでは、わずか45試合しか出場できず、
もっぱらNHLの下のリーグにあたる、
AHL(アメリカン ホッケーリーグ)のチームでプレーをしていました。

しかし、持ち前のサイズを活かした突進力は、圧巻の一言。
スピードでも、アジアの選手に全く引けをとらないだけに、
「前線でガンガン行って欲しい」
という城野監督の期待に応えてくれるのは、間違いなさそう!

★FW 82 外崎慶 選手
(1982年4月11日生まれ 173cm 74kg
札幌上野幌中学−カナダ・ノートルダム高校−Jリロイドクロー高校−コクド−プリンスラビッツ出身)

プリンスラビッツから移籍して 間もないにもかかわらず、
「スピードもあるし、アタッキングゾーンの奥で、いい働きができる」(城野監督)
「ゴール前のプレーが上手だし、シュートもいい」(山中コーチ)
と早くも、オフェンス面で高い評価を受け、
クレインズとの定期戦では、シュートアウトにも起用されました。

外崎選手自身も、「いい感じで、やれてます」と話していただけに、期待度十分。
当面の課題は「よく違和感があるって言われます」と、本人も苦笑いしていたように、
赤いジャージが、似合うようになることだけかもしれません(笑)

★DF 4 菊池恭平 選手
(1984年4月13日 174cm 85kg 八戸小中野中学校−駒大苫小牧高校−明治大学出身)

昨季は、キャプテンとして、母校を関東大学リーグ優勝に導き、MVPを獲得。
しかし、そんな実績を誇るルーキーでも、今季の王子はDFの層が厚いため、
激しいポジション争いを、勝ち抜いていかなくてはなりません。

かつて王子のDFとして活躍し、世界選手権にも出場した 父の厳弘(としひろ)さんのように、
日本を代表するDFを目指して、頑張って欲しいところです。

★FW 14 追切 慎吾 選手
(1988年5月6日生まれ 179cm 75kg 札幌もみじ台中学校−釧路武修館高校出身)

春にチームに合流すると、すぐさまトレーニングをスタート。
「陸トレの数値も高いし、短期間で 一気に伸びました」
と城野監督を驚かせた選手。

チーム最年少の19歳ながら、「我慢して使ってみたい選手」(城野監督)との声もあるだけに、
U20日本代表にも選ばれた実力を発揮する日は、そう遠くはないかもしれません。
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2007.09.16
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー<4>日光バックス編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

いよいよ開幕まで あと1週間を切った、アジアリーグの新たなシーズンを前に、
独断と偏見に満ちながら(?)各チームを紹介している、
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー。

4回目は、今季から、再びチーム名を戻した、日光アイスバックス編です。

2007−08ロースター】 〜アジアリーグの登録メンバーを参照しています〜
 監 督  伊勢  泰
──────────────────────────────────────
  GK  1 橋本三千雄
     30 川口  励 (かわぐち れい=新入団選手・オープントライアウト合格)
     35 白鳥  洋
  DF  2  萩原 優吾
      3  瀬口 剛嗣
      5  任田 圭祐 (とうだ けいすけ=新入団選手・オープントライアウト合格)
      8  村井 忠寛 (キャプテン)
     19 有澤 寛司
     21 木村 ケビン 久樹
     33 尾野貴之
     34 岡本 利章 (おかもと としあき=新入団選手)
  FW 10 大日向洋平
     13 佐藤  画
     14 小野  豊
     15 三田 亮太
     16 土田 英二
     18 辻 康治郎
     22 中居 武蔵 (なかい むさし=新入団選手・オープントライアウト合格)
     43 白鳥 孝佳
     45 瀬高 哲雄 (せたか てつお=アニャンハルラから移籍)
     47 篠原 亨太
     89 小林 弘典 (こばやし ひろのり=新入団選手・オープントライアウト合格)
     91 波多野誉行

「語りべ」の注目ポイント
昨季は、レギュラーリーグこそ負け越して終了したものの、
プレーオフでは、チーム一丸となったホッケーを展開し、
ファーストラウンドで、名門・王子製紙を下すというアップセット劇を演じて、
日光のファンを沸かせました。

それだけに、今季は上位進出! という期待が集まりますが、
苦戦を強いられることが、多くなりそうです。

というのも、今季から、アジアリーグの外国人選手枠が見直され、
国内の企業チームも、バックスと同じく、
2人の外国人選手を獲得することが、できるようになったのに加えて、
海外勢も、新たな外国人選手を補強するなどして、戦力アップ。

それに対してバックスは、資金面での事情から、
外国人選手不在での戦いとなるからです。

特に、ポイントとなりそうなのが、スペシャルプレー。
各チームとも、外国人選手を揃えて起用するスペシャルセットを作って、
パワープレーに臨んでくることが予想されるのに対して、
バックスは、どう対応するのか?

逆に、昨季のレギュラーシーズンでも苦しんだ、パワープレーの成功率を、
今季は、どう改善するのか?

「5人対5人では、どのチームとも戦える」と伊勢監督も話しているだけに、
今季のバックスは、オール日本人で臨む スペシャルプレーの成否に、注目です。

新戦力紹介
★GK30 川口励 選手
(1987年11月20日生まれ 183cm 90kg
苫小牧緑陵中学−北海道栄高校−カナダ・ハリントンカレッジ出身)

川口励選手高校を休学して、昨季までの2年間、
カナダのジュニアAリーグで、U18代表の篠原優平選手や、
プリンスラビッツの龍一選手を兄に持つ、河合卓真選手らとともに、
腕を磨いてしましたが、
この夏のトライアウトに合格して、バックスの一員となりました。

「好きなGK」だという、
ニュージャージー デビルスの マルタン・ブロデューア選手や、
バンクーバー カナックスの ロベルト・ルオンゴ選手のように、
「体の大きさを活かしたプレー」が持ち味なのに加えて、
動きの早さも、特筆される選手。

トライアウトを見守った伊勢監督を、
「早いハルピン(王子・春名真仁選手)みたいでした。完成度は高いですよ」
と驚かせた実力で、橋本選手と白鳥洋選手に、挑みたいところです。

GKとしてのセンスの高さに、注目が集まる一方で、
リンクから降りると、思わず母性本能をくすぐられてしまいそうな(?)、“超・癒し系キャラクター” !
バックス最年少選手の、プレーと素顔を見たい方は、霧降アイスアリーナで チェックしてください(笑)

★FW 45 瀬高哲雄 選手
(1981年6月16日生まれ 176cm 78kg 駒大苫小牧高校−東洋大学−コクド−アニャンハルラ出身)

一昨季から導入された、日本、韓国、中国籍の選手は、外国人扱いとしない。
というアジアリーグの規定を利用して韓国へ移籍した、最初の日本人選手。

昨季までの2年間、ハルラの主力FWとして活躍してきましたが、
チーム事情によって戦力外となってしまったため、帰国。
一度は、そのままスティックを置くことも考えたそうですが、
思い直して、新天地で、現役を続ける道を選びました。

今季のバックスは、スペシャルプレーの成否に注目と紹介しましたが、
「もちろん戦力として考えています」という伊勢監督の言葉どおり、
ペナルティーキリングを中心に、背番号45のジャージが、何度も登場することが予想されます。

韓国では、ディフェンシブなFWに対しての評価が、あまり高くはありませんでしたが、
今季の瀬高選手には、日光のファンから、間違いなく 高い評価が与えられそうです。

★FW 89 小林弘典 選手
(1983年9月9日生まれ 181cm 85kg
苫小牧凌雲中学−埼玉栄高校−早稲田大学−NEHL・ノーフォーク出身)

早稲田大学在学中から、アメリカに渡って、
C H L(セントラルホッケーリーグ)や、独立リーグなどで武者修行をしていたとあって、
「フィジカルなプレーとフォアチェックが、セールスポイント」だと、自らアピール!

「やっぱり(アジアリーグは)スピードがありますし、テクニックはうまいですね」
と課題も口にしていましたが、
伊勢監督が、「ウチの特攻隊長」と話しているように、
長所を存分に発揮して、アジアのリンクでも、大暴れして欲しいところです。

★DF 34 岡本利章 選手
(1984年12月30日生まれ 175cm 80kg 日光高校−中央大学)

伊勢監督が「使えますよ」と公言している、期待の即戦力ルーキー。
「できれば点数も取りたいです」と、攻守両面での活躍を目指していますが、
「DFの仕事が ちゃんとできるようになってから、攻撃のことを考えるようにします」
と言うように、まずは本業の守りで、チームメイトの信頼を勝ち取ろうと、努力しています。

日光生まれなのに加えて、
お父さんの勝利さんも、バックスの前身の 古河電工でプレーしていたとあって、
「日光でホッケーをやりたい気持ちが、やっぱり強かったですね」と話す岡本選手。
子供の頃からの念願をかなえただけに、1年目から、地元ファンを沸かせてくれることに期待です。

★DF 5 任田圭祐 選手
(1984年10月12日生まれ 180cm 90kg 釧路景雲中学−埼玉栄高校−東洋大学出身)

昨季限りでクレインズを退団した、兄の大泰氏と入れ替わるかのように、バックスに入団。
卒業後、少々(?)ポッチャリしてしまったこともあって、
「スピードと体力面が、当面の課題です」と、任田選手本人も苦笑い。

しかし、「(昨季の)インカレでは、いいプレーをしていましたよ。センスがあると思います」
という伊勢監督の言葉があるように、基礎体力をアップさせれば、大いに期待できそうです。

★FW 22 中居武蔵 選手
(1986年7月17日生まれ 175cm 75kg 八戸第一中学−ロシア・アバンガルド−ガザビック出身)

中学卒業後に、「自分は、サイズも パワーもないし」と、北米ではなく、ロシアに渡り、
下部リーグのチームで、4年間プレー。
昨季、ピッツバーグ ペンギンズで活躍した エフゲニ・モルキン選手と、対戦したこともあるそうです。

その後、一昨季をもって帰国し、昨夏にも、バックスのトライアウトを受験しましたが、
残念ながら、不合格に。
しかし、「もう これで終わりにするつもりだったんですけど、なぜか、また受けてましたね(笑)」と、
再び、この夏のトライアウトを受験すると、今度は、見事に吉報を手にしました。

「一生懸命やるところかな」
本人は、こう言って、おどけていましたが、
中居選手のセールスポイントは、ロシア仕込みの高いスキル!

入学早々、関東大学選手権で最優秀新人賞に輝いた、
弟の隼都(はやと=早稲田大学DF)選手に負けじと、高いスキルを披露して、
ヤングガイ・オブ・ザ・イヤー賞を争うような活躍を、見せてくれるでしょうか?

photos by MAKI editor of M DAILY NEWS
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2007.09.13
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー<3>High1編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグに参戦する各チームの今季の戦力を、独断と偏見で(!?)紹介している、
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー。
3回目の今回は、オーナー会社のブランド戦略により、
カンウォンランドからチーム名を改めた、High1(ハイワン)編を お届けします。

2007−08ロースター】 〜アニャンカップのロースターなどを参照しています〜
 監 督 キム・ヒウ
 コーチ キム・ユンソン      
──────────────────────────────────────
  GK 31 オム・ヒョンスン (昨季途中新入団)
     39 金丸  久     
  DF  2  大久保智仁
     12 イ・ミョンウ (今季からキャプテン)
     15 ファン・ビョンウク
     18 キム・ドンヨプ
     23 スティーブ・マッケンナ
     24 キム・ヒョンス (昨季途中新入団)
     96 キム・ドンファン
  FW 9  ソン・チヨン・ベネディクト
     10 チョン・ビョンホ
     11 ペク・ヒョング
     16 イ・ヨンジュン (昨季途中新入団)
     19 チェ・ジョンシク
     21 ティム・スミス
     33 イ・スンジュン (昨季途中新入団)
     58 バド・スミス
     73 キム・ウンジュン (昨季途中新入団)
     74 クァク・ジェジュン
     79 アレックス・キム (Alex KIM=新外国人選手)
     91 ハン・スンウン

「語りべ」の注目ポイント
アジアリーグ参戦2年目の昨季は、
助っ人選手と、若手韓国人選手の力が噛み合って、3位と躍進しましたが、
「今季は、厳しい試合が続くと思います」
とキム・ヒウ監督は、開幕を前に、厳しい表情を浮かべていました。

というのも、昨季の躍進の原動力となった、
守護神の ソン・ホソン 選手、チームポイント王の キム・ギュホン 選手ら、
韓国代表でもプレーする主力3選手が、アニャンハルラへ移籍。

加えて、戦力外となったベテラン選手も、チームを去ったことで、
今季は、わずか21選手のみの登録。
しかも、外国人選手を除くと、平均年齢は24歳という、
これまで以上に、若いチームとなって、新しいシーズンに挑みます。

しかし、キム・ヒウ監督は、
「若さをアピールしていくつもり」と、
今季も、積極的に若手選手を起用していく方針だと、話しています。

その期待に応えてくれそうなのが、
新守護神の期待が集まるオム・ヒョンスン選手や、
FWのイ・ヨンジュン選手に、キム・ウンジュン選手といった、
昨年12月の韓国ホッケードラフトで指名され、世界選手権代表にも選ばれたメンバーは、
戦力として、計算できそうです。

とはいうものの、やはり ここ一番の場面では、
外国籍の “助っ人選手” たちの力が、勝敗を分けることに。
アニャンカップでも、スペシャルプレーになると、必ずシフトされていたように、
チーム内のウエイトが、大きいのは否めません。

それだけに、もし、助っ人選手が、ケガで戦列を離れてしまうようだと、
大きな戦力ダウンにつながるので、
今季のHigh1は、助っ人選手たちが ケガなく、
全ての試合で、しっかり自分の役割を果たすことが できるかどうかに、注目です。

新戦力紹介
★FW79 アレックス・キム 選手
(1979年5月10日生まれ 175cm 82kg アメリカ出身)
アレックス・キム選手
両親は ともに韓国人ながら、
カリフォルニアで生まれ育ち、アメリカ国籍を選択していたため、
外国人選手として登録。
小さい頃からC Fだったとあって、
当時、ロサンゼルス キングスでプレーしていた、
ウエイン・グレツキー氏
(現フェニックス コヨーテス ヘッドコーチ)に
憧れていたそうです。
北米のマイナーリーグでプレーしていた一昨季から、High入りを誘っていたキム・ヒウ監督が、
「試合の流れを読むのが上手で、ゴールセンスに優れている選手」
と評価していたように、アニャンカップでは、大事な場面でのフェイスオフや、
パワープレーでのポイントマン(DFの位置でゲームをコントロールする役割)
などに起用されるなど、まさにフル回転!
シーズン中も、八面六臂の活躍が求められそうです。
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2007.09.12
「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー<2>プリンスラビッツ編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

開幕が近づいてきたアジアリーグの各チームを、
独断と偏見に満ちながら(?)紹介する、「語りべ」通信・アジアリーグプレビュー。

前回のクレインズ編に続いて、今回は、SEIBUプリンスラビッツ編を、お届けします!

2007−08ロースター】 〜アニャンカップのロースターなどを参照しています〜
 監 督 若林クリス (わかばやし くりす=新監督 → 前アシスタントコーチ)
──────────────────────────────────────
 GK 20 片山 和人
     31 松本 司郎
     39 菊地 尚哉
  DF  2  三浦 浩幸
      3  山口 和良
      6  山田 佑哉 (やまだ ゆうや=新入団選手)
      7  松田 圭介
     11 川口  寛
     19 リチャード・ローチフォルト (Richard ROCHEFORT=新外国人選手)
     43 河村 正博
     74 河合 龍一
  FW 8   今  洋祐
      9  佐藤  翔
     10 神野  徹
     12 内山 朋彦
     14 田中  豪
     16 小原 大輔
     18 鈴木 貴人 (キャプテン)
     24 増子 秀司
     30 石岡  敏 (いしおか びん=新規登録選手)
     33 ジョエル・パーピック
     40 藤田キヨシ
     75 ユール クリス
     81 樫野 善一

「語りべ」の注目ポイント
昨季は、アジアリーグと全日本選手権で、ともにクレインズに敗れ、
実に、7シーズンぶりの無冠に終わってしまったこともあって、
夏の練習では、必死になって 汗を流していた選手たちの姿が、印象的でした。

その筆頭が、GKの菊地選手。
「シーズン全体でみれば、悪くはなかったですけど、最後に勝てなかったのが…」
と唇を噛んだ悔しさをバネに、軽井沢合宿では、体をいじめ続けていたので、
今季は、元MVP男が、やってくれそうです。

またDFでも、若林監督が信頼を寄せる、宮内選手、川口選手、三浦選手のベテラン勢に加え、
新外国人のローチフォルト選手も、堅実な働きをしてくれそうなだけに、
守りの軸となる選手たちは、計算できそう。

その一方で、FWに目を転じると、
以前に比べて、勝負の分かれ目を嗅ぎつけて、ここ一番でゴールを決めていた、
“勝負どころの得点力” に、やや かげりが…。

藤田選手や、ユール選手が、ここ数年、ケガに泣かされることが目立つので、
今季は、佐藤選手、田中選手、石岡選手の 同期生トリオを筆頭に、
若手FWが、どれだけ勝利を呼び込む得点を演出できるかに、注目です。

新戦力紹介
★DF 19 リチャード・ローチフォルト 選手
(1976年1月7日生まれ 180cm 90kg カナダ出身)

リチャード・ローチフォルト選手北米のマイナーリーグでプレーしたあと、ヨーロッパに渡り、
フィンランド、スイス、イタリアなどを経て、
昨季は、ドイツのトップリーグのチームに所属。
本職はCFですが、試合によってはDFで出場していたことから、
今季は、DFとして、再契約が成立する見通しだったとのこと。
ところが、ヘッドコーチが、NHLのチームからのオファーを受け、
退団してしまったため、再契約は白紙に。
そんな事情もあって、日本にやってきたのだそうです。
今季は、ボストン ブルーインズのコーチとなった ジェフ・ウォード氏が、
「何よりも、彼の長所はスケーティングの良さ」
と昨季までの教え子を評価したように、
アニャンカップでも、キレとスピードのあるスケーティングを披露。
さらに、来日早々から、箸を上手に使って、ラーメンを食べていたことでも実証済みの(?)、
スキルの高さも、魅力の選手です。

★FW 30 石岡敏 選手
(1984年1月17日生まれ 178cm 79kg 釧路鳥取中学−白樺学園高校−明治大学出身)

昨季は、スウェーデンに赴いて、ホッケー留学をしていたため、今季がルーキーシーズン。
学生時代から、日の丸のジャージに、何度も袖を通していたことでも分かるように、
ホッケーセンスの高さは、折り紙つきなので、コンディションさえ充実すれば、
兄の元さん(元王子FW)や、仁さん(元バックスDF)を凌ぐような活躍を、見せてくれそう!

★DF 6 山田佑哉 選手
(1984年7月24日生まれ 179cm90kg 苫小牧和光中学−白樺学園高校−法政大学出身)

昨季は、法政大学のキャプテンとして、チームを牽引した山田選手の魅力は、
若林監督も、「威力はスゴイ」と認めるシュート力!
その魅力を発揮するためにも、本業の守りでもアピールして、
大学時代のライバルで、「気になる存在」だという、
クレインズ角田博司選手と、王子の菊池恭平選手に、負けない活躍をしたいところです。
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