日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
明日から、チュンチョン(春川)の
ウィアムアイスリンクで、
High1 対 日本製紙クレインズの、2連戦が行われます。
クレインズを迎え撃つHigh1は、ここまで4勝2敗と、好スタート。
主力選手の移籍などもあって、開幕前には、戦力ダウンとの声も聞かれましたが、
それを補って余りある新戦力のプレーが、光っています。
その筆頭が、新外国人の #79アレックス・キム選手!
以前の記事でも紹介したように、カリフォルニアで生まれ育ち、
NCAAや、北米のマイナーリーグでプレーしていましたが、
カナダに自宅があり、以前から面識があったというキム・ヒウ監督は
「(アジアリーグに参戦することになった)一昨季から、
ご両親を通じて、一緒にプレーしないかと誘い続けていた」
のだそうです。
しかし、「上(NHL)を目指す気持ちが強かった」(キム・ヒウ監督)ことで、
アレックス・キム選手は、北米でのプレーを続けていましたが、
3年越しのアプローチが、ついに実って、今季からHigh1の一員に。
他の外国人選手と同様に、攻守両面で、フル回転を強いられていますが、
「4月からトレーニングをしてきたし、
北米のマイナーリーグに比べたら、長距離の移動は飛行機を使える上に、
長くても2連戦だけだから、全く問題ないよ」 とキッパリ。
その言葉にウソはなく、開幕からコンスタントにポイントをマークして、チームに貢献。
昨季の得点王#21ティム・スミス選手との、息の合ったプレーは見逃せません!
「アジアリーグはスピードがあるし、日本の選手はスケーティングが上手だから、楽しいよ。
できれば、High1で、5年以上はプレーを続けたいね!」
アレックス・キム選手の胸の内には、こんな思いもあるそうなので、
これからアジアのホッケーファンを、沸かせ続けてくれそうです。
その一方で、大きな戦力となっている、
若い韓国人選手たちのプレーにも、注目しないわけには いきません。
先日の記事でも お伝えしましたが、
10日に行われたバックス戦で初完封を飾った、GKの #31オム・ヒョンスン選手をはじめ、
昨年の12月に行われた「韓国アイスホッケードラフト」で指名され、
一足早く、昨季途中に選手登録された6選手は、かなりの粒揃い。
昨季は、誰もプレーすることがなかったため、
大学を卒業した今季が、実質的にはルーキーシーズンとなりますが、
既に、#16イ・ヨンジュン、#33イ・スンジュン、#73キム・ウンジュンの3選手が、
初ゴールを決めるなど、即戦力として活躍しています。
なかでも、ドラフト1位で指名されたイ・ヨンジュン選手は、
開幕前から「決定力もあるし、守りも上手」だと、
パク・ビョンチョル マネージャーが、太鼓判を押していたとおり、
パワープレーだけでなく、ペナルティキリングにも登場するなど、
デビューシーズンとは思えないほどの働き。
「今季のHigh1は、選手が少ないので、
若い選手にも機会を与えて、育てていく必要がありますが、
もちろん実力があるので、スペシャルプレーに起用しています」
というキム・ヒウ監督の言葉にも、うなずけるところです。
イ・ヨンジュン選手は、抜擢をしてくれている監督に、「感謝している」のとともに、
「パワープレーになった時、自分の名前が(監督から)呼ばれると、うれしいです。
氷の上では、常に、自分がゴールを決めるんだ! という強い気持ちでプレーしています」
と話してくれました。
しかし、堂々のアジアリーグデビューにも、
イ・ヨンジュン選手は、決して満足していません。
延世大学時代から、ともにプレーしているキム・ウンジュン選手を、
「同期の選手の中では、一番上手だと思う」
とライバルに名指しして、
「いつかは自分が一番上手だと、胸を張って言えるようになりたい!」
と意気込んでいます。
昨季は、プレーオフ ・セミファイナルで対戦し、
いずれも接戦を演じながら、3連敗を喫してしまいましたが、
レベルの高い新戦力が加わって、好スタートを切った今季のHigh1が、
王者クレインズとの初対戦で、どんな戦いを演じるのか、注目です!
High1−日本製紙クレインズ
10月16日(火)、17日(水) 19:00〜 @チュンチョン ・ウィアムアイスリンク
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photos by YONSU