日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
この週末、コヤン(高陽)アイスアリーナでは、
「語りべ」が注目カードにピックアップした、
「High1−アニャンハルラ」の2連戦が行われ、
初戦は、
High1が6−2 と快勝。
続く第2戦は、
ハルラが4−3 のスコアで逆転勝ちを収め、
今季リーグで初めての韓国ダービーは、星を分け合いました。
選手にスポットライトを当てると、
初戦は、High1の #58 バド ・スミス 選手が、1ゴール1アシストだったのに対し、
ハルラの #43 パトリック ・マルティネツ 選手は、ポイントなし。
逆に2戦目は、ポイントに絡むことができなかった バド ・スミス 選手を尻目に、
マルティネツ選手は、OTでのサヨナラゴールを含めて、3ポイントをマークしたように、
エース対決の軍配が、そのまま勝敗を分ける結果となりました。
その一方で、High1の #33 イ ・スンジュン 選手が、
第1戦で、ゴール右隅に突き刺さる鮮やかなゴールをゲットしたかと思うと、
第2戦では、ハルラの #11 イ ・ユウォン 選手が、
「タフなポジションだったけれど、ライバルチームに勝てて良かった」との言葉どおり、
ゴール前の混戦の中から、貴重な2得点を叩き出して勝利を呼び寄せるなど、若手選手の活躍も!
さらに、闘志をむき出しにした激しいプレーも 随所に見られ、
公式発表よりも多くのファンが詰め掛けていた コヤンアイスアリーナには、
両チームのファンからの大きな声援が、響いていました。
しかし、何といっても、この2連戦で、最も大きな声援を浴びていたのは、
High1の守護神
#31 オム ・ヒョンスン 選手!
この2連戦で、80本ものシュートを浴びながら、
素早い反応と、スティックワークのうまさを武器に、
ハルラに許した得点は、ショートハンドでの2失点を含む、6点のみ。
昨日の第2戦こそ、ややアンバランスな印象が残ったジャッジの影響で、
ショートハンドが続き、最後は力尽きてしまいましたが、
オーバータイムでゴールを決められてしまったシーンも、
ディフェンディングゾーンで、味方がパックを奪われてからのもの。
2試合通じて、GKのミスによる失点は、全くありませんでした。
好守を披露して、コヤンの試合を盛り上げていた オム ・ヒョンスン 選手ですが、
実は、最も輝いて見えたのは、試合終了後のこと。
というのも、今回の2連戦には、
このリンクで練習を続けている コヤン イーグルスの子供たちが、
試合前に、キッズゲームを行ったあと、選手と一緒に登場。
そして試合が終わったあとは、ロッカールームに駆けつけて、
練習にも顔を出してくれた High1の選手たちを、
次々とサイン&写真攻めに。
なかでも一番人気だったのが、オム ・ヒョンスン選手でした!
「いっぱいファンがいるね」と声を掛けると、
オム・ヒョンスンは、サインペンを動かしながら、
「このチームを、教えていたことがあるからですよ」とニッコリ。
話を聞いてみると、
コヤン イーグルスのコーチをしている お兄さんからの誘いを受けて、
延世大学を卒業してから、High1に合流するまでの間、
一緒に練習をしていたとのこと。
それだけに、子供たちにとって、オム ・ヒョンスン選手は、
まさに、“コヤンのヒーロー”!
この2連戦は、最高の思い出となったに違いありません !!
ところで、コヤンのホッケーを盛り上げようと、ご尽力されている、
NIKE BaUER の ダニエル ・パク マネージャーによると、
コヤン イーグルスは、まだ発足して間もないにもかかわらず、既に、約150人が選手登録し、
その中の、およそ90人が、各クラスごとに行われている 練習に汗を流しているとのこと。
熱心な親御さんたちも多く、夏休みには、カナダ遠征も実施。
年明けには、北京にも足を運んで、現地のチームと試合を行う予定なのだそうです。
これだけでも、「スゴイ!」と思ってしまいますが、パク マネージャーは、
「将来は、子供たちのアジアリーグを作りたい」という夢を持っていて、
「できれば日本のチームとも、交流をしていきたい」と話しています。
さらに、「コヤンにはホテルもありますし、リンクの設備もいいですから、
(アジアリーグの試合会場では屈指のメインリンクと、地下のリンクもあります)
レベルの違いはあるでしょうけれど、ぜひ日本のチームに、来てもらいたいです!」
と熱望しています。
「語りべ」通信を ご覧のジュニアチームの関係者の方で、
もし、興味を持たれた方が、いらっしゃいましたら、
このページの右側上部にある「語りべ」イラストの下をクリックして、メールにて、ご一報ください。
「語りべ」から、パク マネージャーに転送させていただきます。