加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2007.12.31
2008年最初の戦い
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日の試合で、年内の全日程を終了したアジアリーグが、
終盤戦を迎えているのとは対照的に、
NHLのレギュラーシーズンは中盤に差し掛かり、激しい攻防が続いています。

開幕から3ヶ月を経過して、各チームが、日程の半分近くを戦い終えましたが、
際立った強さを見せているチームがあります。
それは、デトロイト レッドウイングス

今季のレッドウイングスは、
レギュラーシーズンの折り返し地点となる、24日と25日のクリスマスブレイクまでに、
全30チーム中トップの、勝点55ポイントをマーク。
36試合を消化して、(第3ピリオドまでに敗れて)勝点を奪うことができなかったのは、
わずか7試合だけなのに加えて、
ホームゲームでは、16勝2敗1OT負けと、無類の強さを発揮しています!

そんなレッドウイングスの強さの秘密は、何といっても、NHLでも指折りの攻撃力。
1試合あたりの平均得点「3.6」という数字は、こちらもリーグトップ。
完封負けどころか、1ゴールだけに抑えられた試合さえ、一度もありません。

その強力な攻撃力を支えているのは、
NHLだけでなく、ソルトレイクや トリノオリンピックでも、
世界のホッケーファンを沸かせた3人が揃う、レッドウイングスのトップライン!

パペル ・ダツック 選手と、ヘンリク ・ゼッターバーグ 選手のコンビが、
思わず見とれてしまうほどの、際立ったスキルとホッケーセンスを披露すれば、
トーマス ・ホルムストローム 選手は、
どれだけ相手チームのDFにチェックされても、ゴール前を譲らない “強さ” を発揮して、
この3人だけで、実に、レッドウイングスの半分近くの得点をゲット。

「NHLアイスホッケー」の中継で、解説者としても活躍中の、
若林クリス SEIBUプリンスラビッツ監督が、
「この3人は、どこのチームにも止められない!」
とまで言うほどの、文字どおり “世界最強のトップライン” なのです。

しかし、クリスマスプレイクを目前に控えた セントルイス ブルース戦で、
ホルムストローム選手が、ヒザを負傷して、試合途中に退場。

ゴール前の仕事人を欠いてしまったことで、、
開幕以来、おもしろいように決まっていたパワープレーが、5回もありながら、
不発に終わっただけでなく、
ブルースを上回る36本ものシュートを放ったにもかかわらず、2得点のみ。

強力な攻撃力が影を潜めてしまったレッドウイングスは、
およそ1ヶ月ぶりに、勝点を手にすることなく、
レギュレーションタイムでの黒星を喫してしまいました。

その6日後、レッドウイングスは、リベンジを目ろんで、
再び、セントルイスへと乗り込みますが、
ホルムストローム選手の故障が、完治していないだけでなく、
ゼッターバーグ選手も、腰を痛めて欠場する緊急事態が発生!

世界最強のトップラインの3人のうち、
2人をケガで欠いてしまったレッドウイングスに対して、
ここのところ2年続けて、プレーオフ進出を逃しているブルースは、
ポール ・カリヤ 選手を、オフにFAで。
さらに、アナハイム ダックスのトップラインの一員として、昨季の優勝に貢献した、
アンディ ・マクダナルド 選手を、シーズン途中にトレードで、
それぞれ獲得するなど、今季は攻撃力がアップしているだけに、
ブルースファンの期待も高まり、チケットはソールドアウト!

超満員となったスタンドからの声援に応えて、またもブルースが強敵を下すのか !?
それとも、得点源の二人を欠きながら、レッドウイングスがリベンジを果たすのか !?

勝負の行方が気になる セントルイス ブルース 対 デトロイト レッドウイングスの一戦は、
「語りべ」が実況を担当している、
CS放送 ・Jスポーツの「NHLアイスホッケー」で、1月1日午後3時からオンエア!

予報によると、明日は天気が良くないところも多いようなので、
元日は、テレビの前で、ご家族一緒に 「2008年最初の戦い」を、お楽しみください!
NHL | comments(2) | trackbacks(0)
2007.12.28
2007年最後のゴールデンカード
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日の記事で、「2007年最後の韓国ダービー」を紹介しましたが、
今週末には、日本国内でも試合が行われます。

なかでも、勝敗の行方が気になるのは、
「SEIBUプリンスラビッツ−王子製紙」の2連戦!

ビッグハットで繰り広げられるラビッツ−王子のゴールデンカード日本リーグ時代には、プリンスラビッツの前身のコクドと、
王子の両チームは、常に優勝争いを演じ続けていただけに、
「ゴールデンカード」と呼ばれた この対戦ですが、
今季は、開幕から3試合を戦って、
プリンスラビッツが2勝1分けと、負けなし。
勝敗だけでなく、試合内容に目を転じても、
プリンスラビッツが、完全にパックを支配して、
やや一方的な展開となる試合も、見られました。

しかし、先週、札幌で行われた第4戦では、その流れが一変して、
王子が5−0と完封勝利!

さらに王子は、23日に行われたバックス戦でも、
2試合続けて完封勝利をマークし、現在6連勝中!
「守りの意識が高いし、しっかり走れるようになった」
と城野正樹監督も、チーム状態の良さを認めているだけに、
まだまだ連勝街道を、突き進みそうな勢いです。

対して、プリンスラビッツは、
王子に敗れた翌日のクレインズ戦でも、黒星を喫してしまい、今季初の2連敗…。

スタートから快調に首位を走っていただけに、
「まだアジアリーグで、レギュラーシーズンの1位になったことがないので、
今季はトップで終わりたい」
という若林クリス監督の目標達成は、容易かと思われましたが、
ここへ来て、消化試合数が異なるものの、
High1に、首位の座を明け渡してしまいました。

それだけに、「大事な試合」(若林監督)となること間違いなし! の2連戦ですが、
勝敗を左右するキーマンとなりそうなのが、
桜井邦彦選手(王子)と、ジョエル ・パーピック選手(プリンスラビッツ)の、両エースC F !!

第1セットのCFとして攻守両面でチームを勝利へ導いている桜井邦彦選手今季の王子は、セットの組み換えが目立っていましたが、
ここのところ3試合は、ベテランの桜井選手が、第1セットのC Fに定着。
「序盤戦は、若手が(いいセットで)使われていたから、
今は、ベテランが目の色を変えてやっている」
との山中武司コーチの言葉どおり、
リンク上で、35歳とは思えない(失礼!)プレーを披露。

フェイスオフや、ペナルティキリングに加えて、
前回のプリンスラビッツ戦では、2ゴールをマークするなど、
攻守両面にわたる活躍で、勝利を呼び寄せました。

前回の対戦のリベンジなるか !? ジョエル・パーピック選手一方、プリンスラビッツの第1セットのC Fを担うパーピック選手は、
前回の王子戦では5反則と、いいところがなかった上に、
チームも完封負けを喫してしまっただけに、リベンジを期したいところ。

ここまで5ポイント(2ゴール3アシスト)をマークして、
昨季に続いて、王子戦では、チームのポイント王となっているだけに、
パーピック選手のプレーが、勝敗を分けるといっても、
過言ではありません。
残り少なくなったレギュラーシーズンの行方を占うためにも、
今週末の プリンスラビッツ対王子の試合は、“要チェック” ですが、
明日の試合は、ビッグハットで開催される、年に一度の「長野シリーズ」!

会場内では、すっかりビッグハット恒例となった(?)
八幡屋礒五郎FM(=場内FM)もオンエア予定!
試合を観戦される予定のファンの方は、ぜひラジオを持参して(or場内でレンタルして)、
「2007年最後のゴールデンカード」を、お楽しみください!
アジアリーグ | comments(3) | trackbacks(0)
2007.12.27
2007年最後の韓国ダービー
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今年も、残すところ あとわずか!
終盤戦を迎えたアジアリーグのレギュラーシーズンも、
今週末に行われる試合が、2007年最後の戦いとなります。

今年最後の戦いとなる3つのカードは、
いずれも、プレーオフ進出を決めているチーム同士の対決となるだけに、
上位進出を狙って、熱い戦いが繰り広げられそうですが、
なかでも、アニャンアイスアリーナで行われる
「アニャンハルラ−High1」の2連戦は、見逃せません!

一昨季から、High1(当時はカンウォンランド)が、アジアリーグに参戦して以来、
ガチンコバトルを繰り広げている “韓国ダービー” ですが、
今季は、ここまで4試合を戦って、High1が3勝1敗とリード。

今季も、このカードで苦戦を強いられているハルラは、
以前の記事でも紹介したように、昨季から続いていたHigh1戦での連敗を、
先月18日の試合にサヨナラ勝ちを演じて、「8」でストップしたものの、
今月8日と9日のチュンチョン(春川)での試合は、2連敗…。

これで残り3試合のうち、1つでも敗れてしまうと、
昨季に続いて、韓国ダービーでの負け越しが決まってしまうため、
もう1つも星を落とせません。

そんなハルラの中で、奮起を期待したいのが、
守護神の #33 ソン ・ホソン 選手!
古巣相手に好セーブを見せられるか !? ソン・ホソン選手
韓国ナンバーワンGKの看板を引っさげて、
このオフ、High1からハルラへ移籍し、新天地での開幕を前に、
「GKで勝ったと言われるような試合をしたい」
と意気込んでいたソン・ホソン選手。

しかし、その思いとは裏腹に、
ここまで20試合にマスクを被って、10勝9敗1分。
特に、High1戦では失点も多く、シュートブロック率は82.67%と、
対戦カード別では、6チーム中 ワーストの数字。

ソン ・ホソン選手のあとを受けてHigh1のゴールを守っている、#31 オム ・ヒョンスン 選手が、
コンスタントに、好セーブを披露しているのとは、対照的となっています。

「ウチと試合をする時は、いいところを見せよう! 活躍してやろう!
という気持ちが強すぎるんじゃないかな?」

昨季まで、ソン ・ホソン選手を見続けていた、
High1の キム ・ヒウ 監督は、こんな風に話していましたが、
一緒にハルラへ移籍した #17 キム ・ギュホン 選手や、#16 イ ・クォンジェ 選手も、
High1戦では、目立った活躍が見られないことを考えると、
古巣相手の試合は、張り切りすぎて、気合いが空回りしているのかも?

今季、初めてHigh1に土をつけた試合では、
第1ピリオド12分過ぎまでに、0−3とリードされたところで、
先発した #30 パク ・シュンス 選手に代わって、ソン ・ホソン選手が出場。

いきなり出番がやってきたソン ・ホソン選手でしたが、
その後、High1のシュートを全てブロックして、逆転勝利を呼び込んだように、
守護神の好セーブが、ハルラの勝利には欠かせないのは、間違いありません。

上位進出を狙うハルラが、守護神の活躍で、アニャンのファンを沸かすのか !?
それとも、現在 リーグトップに立っている High1が、力を見せつけるのか !?

「2007年最後の韓国ダービー」は、激しいバトルとなりそうです!

◆photo by YONSU
アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2007.12.21
クリスマスゲームズの注目選手
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

いよいよ明日から、札幌の月寒体育館を舞台にして、
アジアリーグの「クリスマスゲームズ」が行われます。

既に、アジアリーグのホームページで、インフォメーションされているように、
ライティングショーやサイン会に、ファンプレゼントなど、
今季も、イベントが盛りだくさんですが、
もちろん、試合も見逃すわけには行きません!

国内4チームによる直接対決とあって、(少し早いですが)
プレーオフや全日本選手権をにらんだ、激しい戦いとなりそうです。

しかし、ちょっと心配なのが、選手のコンディション。
なかでも、クレインズと王子製紙から 日本代表 に選ばれて、
ハンガリーに遠征していた13人にとっては、超ハードスケジュール!

まず、9日に、釧路で試合を終えたあと、
すぐさま夜の飛行機で東京に移動して、そのままバスで、成田空港近くのホテルへ。
そして睡眠時間も そこそこに、ハンガリーへ乗り込んだかと思えば、
帰国の際は、大会終了の翌朝に、現地のホテルをチェックアウトすると、
バスでブタペスト空港に移動したあと、飛行機を乗り継いで、18日に帰国。

休む間もなく、成田空港から、バスで羽田空港へ向かい、
三沢空港経由で八戸に行く プリンスラビッツの選手が下車したあとも、
クレインズと王子の代表選手たちは、さらに東名高速をバスに揺られて、一路 名古屋に。
19日の試合に臨んでから、
昨日、札幌に到着というスケジュールです。(お疲れさま!)

日頃から、ハードなトレーニングを積んで、鍛えているといっても、
さすがに、この強行軍には、少し疲れた表情を見せる選手の姿も…。

しかし、そんな中で、
札幌でのクリスマスゲームズを前に、張り切っている選手がいます。
それは、飯村喜則 選手(クレインズ)!

というのも飯村選手は、一昨季まで、バックスでプレーしていましたが、
実は、バックスのジャージに袖を通す前に、
札幌のクラブチームで、プレーしていたことがあるのです。

クリスマスゲームズへ向けて張り切っている飯村喜則選手3年前の春に、飯村選手は、明治大学を卒業しましたが、
チームの財政事情などの影響から、
バックスと正式契約できたのは、7月になってから。
そのため、卒業後の3ヶ月間は、
札幌で、アルバイトをしながら生活していました。

朝から荷物の積み降ろしをしたあと、ジムに通ってトレーニング。
そんな毎日を過ごしていた飯村選手が、練習に参加していたのが、
クラブチームの エスノ スライダース。

社会人チームのため、練習は深夜だったにもかかわらず、
仕事の疲れも見せず、楽しそうにパックを追っているチームメイトと一緒にプレーしたことを、
「自分も楽しかったです。貴重な経験でしたね」
と振り返っているように、札幌での3ヶ月間は、
“プロホッケープレーヤー・飯村喜則の原点” となっているようです。

その後、飯村選手は、バックスやクレインズだけでなく、
日本代表でも、中心選手として活躍していますが、
エスノ スライダースの皆さんは、
「ウチのチームから、トップリーグの選手が誕生した!」と喜んで、
チームのホームページには、おしゃれな紹介文がありますよ)
クリスマスゲームズには、毎年、応援に駆けつけてくれるのだとか。

今季からスタートした、飯村選手の人の良さ(見た目だけ?)が、ビシビシと伝わってくる、
オフィシャル・ブログ 「No guts, No glory」 を見ると、
超ハードスケジュールに、やや お疲れ気味の様子ですが、
かつてのチームメイトの声援に応えようと、やる気十分のはず。

昨季のクリスマスゲームズでは、大きな声援に応えて、2試合連続ゴールをゲットしましたが、
今季は、飯村選手が、どんなプレーを見せてくれるのか、注目です!

飯村選手が出場予定の、
クレインズ−バックス戦(22日13:00開始予定)と、
クレインズ−プリンスラビッツ戦(23日16:30開始予定)は、
FMくしろ で、生中継します!

道東にお住まいで、札幌まで応援に来ることができないファンの皆さんは、
ラジオの前で、熱戦の模様を お楽しみください!

尚、詳しいエピソードを交えた飯村選手の記事は、
アジアリーグ・オフィシャルプログラム」にも掲載されています。ぜひ、ご覧くださいね。

★本日の小ネタは…
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アジアリーグ | comments(8) | trackbacks(0)
2007.12.20
新たな牽引者
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのレギュラーシーズンは、
先日の試合で、中国シャークスの最下位が確定し、
プレーオフに出場する6チームが決まりました。

これからは、プレーオフを有利に戦うアドバンテージを得るために、
上位進出を狙う戦いが繰り広げられますが、
そんな中で、「語りべ」が注目しているのが、アニャンハルラの戦いぶりです!

今季のハルラは、以前の記事でも お伝えしたように、
プレシーズンゲームの「アニャンカップ」で優勝して、好スタートを切りながら、
開幕後は、なかなか本来の力を発揮できません。

ハルラのフロントスタッフは、外国人選手の入れ替えを行うなど、
打開策を講じてはいるものの、
ここまで5位と、決して満足できる順位ではありません。

しかも、レギュラーシーズンの残りカードに目をやると、
今週末にアニャンで行われる シャークス2連戦のあとは、
ライバルのHigh1戦が3試合。
さらに、プリンスラビッツ、王子製紙、クレインズと、各2試合というように、
上位チームとの対戦が続きます。

しかし、逆に言えば、直接対決で好成績を残せば、上位進出は十分に可能。
それだけに、チームを勢いづけてくれる選手の出現が望まれますが、
「語りべ」が、その筆頭候補として期待するのは、#11イ ・ユウォン 選手!
ハルラの新たな牽引者の期待が集まるイ・ユウォン選手
昨季は、韓国アイスホッケードラフトが12月に行われたため、
延世大学4年生だったイ・ユウォン選手は、
一足早く、ハルラの一員として選手登録されましたが、
デビュー戦で、いきなりアジアリーグ初ゴールをゲット!

さらに、4月に行われた「世界選手権」では、初代表にもかかわらず、
チームで4番目に多い 8ポイント(4試合)をマークして、
ディビジョン1再昇格にも貢献しました。
「好きな選手は、パベル ・ブレ(=抜群のスピードを武器にゴールを量産した元NHL選手)」
と話していたイ・ユウォン選手ですが、
“ロシアンロケット” と呼ばれた、かつてのスーパースターの華麗なプレーとは対照的に、
ゴール前の混戦の中で、相手にチェックされながらも、粘って得点を決めるような、
“泥くさいプレー” も披露。

「一生懸命プレーするのが持ち味」
という言葉どおりに、今季は、第1セットのウイングとして リンクを駆け巡り、
韓国人選手では、チームトップの7ゴールをゲットしていますが、
イ・ユウォン選手は、まだまだ満足していない様子。

一昨季の得点王 #96ソン ・ドンファン選手の名前を、「目標の選手」に挙げて、
「たくさんゴールを決めることができる、先輩の感覚を学びたい」
と話し、さらなる得点力アップを目ろんでいます。

昨日 行われた大統領選挙では、
イ ・ミョンバク氏が、韓国の新たな牽引者に選ばれましたが、
イ ・ユウォン選手には、ハルラの新たな牽引者として、
勝利を呼び込むゴールを、次々と決めてくれることに期待です!

◆photo by YONSU
アジアリーグ | comments(3) | trackbacks(0)
2007.12.16
中国シャークス終戦
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日、北京で行われた High1−中国シャークス の試合は、
6−4 のスコアで、昨日の試合に続いて、High1が2連勝を収め、
プリンスラビッツよりも 試合消化数が多いものの、首位浮上!

対して、連敗が14に伸びてしまったシャークスは、
残り5試合に全勝しても、6位の日光バックスに、勝点が届かなくなってしまったため、
プレーオフに進出する6チームが、決定しました。

キャプテンの#26 ジョウ・ユディー 選手が口にした
「全員がプレーオフ出場という共通の目標を持っている」
という言葉を叶えられなかったシャークスですが、
今季のスタートは、決して悪くありませんでした。

地元での開幕戦で、バックスに土をつけると、
翌日の試合では、外国人GKを休ませながらも、勝負を延長まで持ち込んで、
2試合連続の勝点をマーク。

「今季は一味違う!」
と期待感を抱かせる滑り出しを見せたシャークスでしたが、
残念ながら勢いは続かず、その後は一転して、わずか1勝のみ。

特に、短期間で、試合と移動を繰り返す海外遠征では、しばしば大敗を喫してしまうことも。
中国ホッケー協会が、開幕直前に、チームの体制を変更した影響もあって、準備不足の感は否めず、
ケガに泣かされる選手が、多く見られました。

シャークスの選手たちを熱く指導するデレック・アイスラーHCそんな新生・シャークスの1年目を振り返って、
デレック ・アイスラー ヘッドコーチが、
キーポイントに挙げたのが、11月21日からの韓国4連戦。
レギュラーシーズンが中断していた間も、熱心な指導を続けて、
アニャンハルラと、High1に挑んだものの、結果は4連敗。

「この4試合で、勝点を10ポイント以上マークしたかった。
終盤まで、バックスとクロスな戦いを演じていれば、
プレーオフ出場のチャンスは、あると思っていた」と残念そう。

丁寧なセービングで、ゴールを守り続けていた ザック ・シキッチ 選手を、
戦力外にしてまで獲得した ケリー ・ガード 選手も、
わずか2試合にマスクを被っただけで、オーストリアのチームと契約してしまい、
救世主とは、なりませんでした。

これで、アジアリーグに参戦するようになって以来、
中国のチームは、4年連続で最下位に。

しかし、アイスラー ヘッドコーチは、
「日本、韓国とは、まだまだ差がある」と現状を認めながらも、
その一方で、「我々も少しずつ成長している」と公言しているように、
あくまでも、前向きです。

「もちろん、来季も中国に戻ってくるつもりだ。
しっかりした準備をしてから、新しいシーズンを迎えれば、
大きくジャンプアップすることだって、あるかもしれないよ」

最後は、いたずらっ子のような笑みを見せながら、
アイスラー ヘッドコーチは、早くも 来季への抱負を話してくれましたが、
その前に、4月に行われる「世界選手権デイビジョン2」では、
中国代表チームのヘッドコーチを務める予定。
既に、ハルビンやチチハルチームの視察も行うなど、精力的な活動を続けています。

中国ホッケー協会は、これまでも朝令暮改が目立っただけに、
今後の見通しは不透明ですが、
レベルアップには、短期的な強化と同時に、長期的なビジョンも不可欠なはず。

異国の地で、前向きにレベルアップに取り組んでいる
アイスラー ヘッドコーチの気持ちを、無駄にしないためにも、
中国ホッケー協会には、“腰を据えた強化” を望みたいところです。
アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2007.12.15
クイズ・LOVE HOCKEY !! 〜第9問〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

突然ですが、問題です!
西武鉄道で活躍した高橋拓選手

現役時代は、日本リーグの得点王に輝くなど、
西武鉄道のポイントゲッターとして活躍し、
日本代表でもプレーした

高橋 拓 さんと、

バックスに初勝利を呼び込んだ小林弘典選手

トライアウトに合格して、今季からバックスの一員となり、
北京遠征では、中国シャークス相手にサヨナラゴールをゲットして、
チームに初勝利を呼び込んだ

小林 弘典 選手。


既に引退した元選手と、現役プレーヤー。
さらに、年齢も、プレースタイルも違う この2人ですが、実は、ある共通点があります。
それは、一体 何でしょうか?

正解は ↓ こちらをクリック!
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2007.12.13
縦じまジャージの女子日本代表<3>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

ハンガリーに遠征中の日本代表が、
明日(現地時間)から、「パノンカップ」に臨みます。

大会は、日本、ハンガリー、ウクライナ、ポーランドの4ヶ国が総当りして、
チャンピオンを決めますが、
「ハンガリー、ウクライナとの対戦は注目!」
日本アイスホッケー連盟のホームページ でも紹介されているように、
4月に行われる 「世界選手権ディビジョン1」 の前哨戦となりそうです。

このように、日本代表は海外遠征を繰り返して、
世界選手権のトップディビジョン再昇格や、オリンピック出場を目指していますが、
高い目標を持っているのは、何も日本代表の選手だけではありません。

女子ホッケー界を支え続けている 梨田琴絵 レフェリーも、
世界の頂点を目指しています!
日本の女子ホッケーを支えている梨田琴絵レフェリー
昨季の「世界女子選手権ディビジョン1」で ラインズマンを務めた、
宇賀神 (うがじん) 恭子 さんや、中山美幸 さんらと同じように、
梨田さんも、国際ライセンスを持つレフェリーの一人。

国内の大会でも、先日行われた「全道女子選手権」や、
昨季の「全日本女子選手権」で、ともに決勝のホイッスルを任された、
女子レフェリー界の第一人者です!
そんな梨田さんですが、
実は、高校までは、同じ氷上のスポーツでも、スピードスケートの選手。

日本の女子(に限らず男子もそうですが)レフェリーの皆さんは、
プレーヤー出身の人が、ほとんどですが、
梨田さんは、「高校を卒業したあとに、少しだけやっていた」くらい。

むしろホッケーとのかかわりは、選手としてよりも、裏方としてのほうが多く、
日本リーグ(当時)の試合で、ウグイス嬢を担当したりするなど、
地元の釧路で、連盟の仕事を、サポートしていたのだそうです。

ところが、当時、苫小牧には、女子レフェリーが2人いたのに対して、
まだ釧路には、誰もいなかったことから、白羽の矢を立てられた梨田さんは、
「一番最初っていうのも、いいかな」 と一念発起!

釧路や道内の様々なレベルの試合で、ホイッスルを吹いて、腕を磨いていった梨田さんは、
国際アイスホッケー連盟が定めるライセンスを取得して、
2003年に青森で行われた「冬季アジア大会」や、
その翌年の「トリノオリンピック最終予選」などに、ラインズマンとして出場。

さらに昨季は、イギリスまで赴いて、
「世界女子選手権ディビジョン3」のレフェリーも、務めました。

「いい経験になりました。おもしろかったです」
こう梨田さんは、振り返ってくれた一方で、
「右も左も分からないところに、1人で行ったのも大変でしたし、
国際試合は、日本での試合とは、かなり違う部分もありましたね」
と本音もチラリ。

初めてレフェリーとして参加した世界選手権だっただけに、
戸惑わされる部分もあったようですが、
それでも、高い評価を受けた梨田さんは、
今季も、ハンガリーで行われる「世界選手権デイビジョン3」に、
レフェリーとして、派遣される予定です。

「大きな試合では、選手たちも いいプレーをしようと、気持ちを高めてくるので、
自分も、しっかりとレフェリーの役割ができるように、
心技体ともに、もっと強くなっていかないと」

こんな決意を口にした梨田さんに、「今後の目標は?」と尋ねてみると、
「やっぱりトップディビジョンのレフェリーを することですね」
と言って、笑顔を見せてくれました!

先日の記事でも紹介したように、
今季は、中山美幸さんが、日本の女子ラインズマンとしては初めて、
中国で開催される「世界女子選手権」(=トップディビジョン)に出場する予定。

梨田さんをはじめ、女子ホッケー界を支えている皆さんも、それに続いて、
今度は、トップディビジョンのレフェリーを!
さらには、オリンピックを目指して、頑張って欲しいですね !!
縦じまジャージの日本代表 | comments(0) | trackbacks(0)
2007.12.10
加森観光ベアーズ 初タイトル!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今月7日から、札幌の月寒体育館などで行われていた
全道女子アイスホッケー大会」は、昨日、全日程を終了しました。

道内の6強が、熱戦を繰り広げたAプールの決勝は、
準決勝で、強豪 ・岩倉ペリグリンに、
(現在のチーム体制となって以来)公式戦で初めて土をつけた 札幌バッカーズ と、
3年連続日本一に輝いている 加森観光ベアーズ との顔合わせとなりましたが、
2−0で、ベアーズが完封勝利!

全日本選手権に次ぐビッグタイトルを、7年ぶりに勝ち取るとともに、
新たなスポンサーの下で、今季から始動した
新生 ・加森観光ベアーズにとっても、初めてとなるタイトルを手にしました!
     加森観光ベアーズ初タイトル!

優勝を飾ったベアーズの篠原秀則監督が、
「上位6チームは、皆さんが思っているほど、大きな差はないんですよ。
女子の選手は、そんなにシュートが強くないから、
ガッチリとゴール前を守られると、なかなか点は入らないですからね。
だから、どこまで失点をしないでいけるのか。それが大事だなって感じました」
と振り返ったように、今大会でベアーズが許したのは、準決勝の Daishin 戦での1失点のみ。
その立役者は、何といっても GKの 中奥 梓 選手でした。

「攻める時間が長くて、たまにディフェンディングゾーンでのプレーが続くと、
みんながパニックになってしまうことがある」
という主力DFの 和田悦子 選手の言葉どおり、
今大会のベアーズのチームディフェンスは、決して満点ではなく、
時折、相手に決定的なチャンスを与えてしまうことも。
MVPi輝いたベアーズの守護神・中奥梓選手
しかし、そんな大ピンチに遭遇しても、
中奥選手は、落ち着いたプレーを披露して、ゴールを死守。

打たれたシュート数は、決して多くなかったとはいえ、
準決勝の Daishin戦は、第3ピリオド19分9秒まで無失点。
そして決勝では、バッカーズ相手にシャットアウトを演じるなど、
優勝に貢献して、MVPに輝きました!

閉会式のあとには “MVPスマイル” を見せてくれた中奥選手ですが、
実は これまで、「調子が なかなか上がらなくて、悩んだりもした」のだとか。

というのも、昨季の世界選手権終了後から、
「仕事が忙しくて、あまり練習時間がとれなかったので、ベスト体重をオーバーしてしまった」
のに加えて、今季のベアーズは、決定力を欠く試合が多かったために、
「1点もやれない。失点したら終わりだっていうプレッシャーを、自分にかけてしまっていた」
のだそうです。

しかし、トレーニングで、ウエイトをコントロールしてから今大会に臨んだ中奥選手は、
自分自身のプレーによって、スランプを脱出。
昨季の世界選手権で、日本代表のメインマスクを務めたプライドを、垣間見せてくれました。
加森社長に優勝をプレゼント
くしくも今大会は、今季から、新たにチームスポンサーとなった、
加森観光株式会社の加森公人社長が、
ベアーズの試合を初観戦。
選手と同じジャージを着て、ご家族とともに、
スタンドで全試合を観戦した “チームの救いの神” の声援に、
最高の形で応えてみせました。
「もしかしたら、ホッケーができなくなっていたかもしれないんだから、
ただ感謝するだけじゃダメなんだぞ。
優勝して、メディアに取り上げてもらうことが、恩返しになるんだからな!」

篠原監督から、いつもこう言われているという、ベアーズの選手たちは、
まず一つ “恩返し” を果たしました。

しかし、それでも篠原監督は、
「Daishin戦は良かったけれど、決勝は50点くらい。
選手たちには悪いけれど、全日本選手権に向けて、また厳しい練習をやります」 と宣言。

3月に、再び札幌で行われる「全日本女子選手権」で、V4を達成するために、
女王 ・ベアーズの戦いは、まだまだ続きます!
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2007.12.07
中国シャークス おススメ選手・ベスト3!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

現在、関西遠征に臨んでいる 中国シャークスが、
いよいよ今日から、舞台を神戸に移して、日光バックスとの2連戦に挑みます。

既に、今回の遠征では、SEIBUプリンスラビッツに2連敗を喫し、
6位のバックスよりも、消化試合数が、3試合も多くなってしまったにもかかわらず、
勝点の差は 11ポイントのままと、プレーオフへの道のりは、風前の灯…。

さらに、ここへ来て、コンディションが万全でない選手がいるなど、
バックスとの試合でも、苦戦が予想されますが、
デレック ・アイスラー ヘッドコーチは、
「神戸では、今季最高の2試合を お見せしたい」 と意気込んでいます!

指揮官の意気込みを肌に感じて、選手たちも、やる気十分の様子。
そんなシャークスの選手たちの中から、
「語りべ」が選んだ期待の選手を、先日の記事で紹介しましたが、
今回は、流暢な中国語と英語を駆使して、チームをサポートしている、
アジアリーグ ジャパンオフィスの派遣通訳 ・村山緑珠さんに、
「シャークスの おススメ選手 ・ベスト3」を、選んでいただきました。

今夜と、明後日の試合を観戦する予定の女性ファンの皆さんは、
しっかりチェックしてから、お出掛けください!(笑)

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回民出身のポイントゲッター リウ・ホーナン選手<第3位>
FW#12
リウ・ホーナン 選手(31歳)!


イスラム教を信仰する少数民族の 回族(回民)出身という、
リウ・ホーナン選手は、
普段は物静かながら、打ち解けると温かさが伝わってくる
そのキャラクターが、最大の魅力なのだとか。
昨季は、最下位の長春富奥に所属しながらも、
13ゴールをゲットした得点力に期待です!

中国一の左足の持ち主 !? フ・ナン選手<第2位>
FW#13
フ・ナン 選手(23歳)!


子供が、そのまま大きくなったかのような、
天真爛漫な笑顔がウリの フ・ナン選手。
ホッケーのみならず、サッカーセンスにも長けていて、
「中国一の左足」の持ち主だという声も !?
バックスのセルジオ越後SDを うならせるような、
足技! ならぬ、スティックワークを見せてくれるでしょうか !?

知性派キャプテン !? ジョウ・ユディー選手<第1位>
DF#26
ジョウ・ユディー 選手(27歳)!


母親が図書館で働いていた影響で、大の読書家。
そんなジョウ・ユディー選手が、本とともに持ち歩いているのが、
半年前に生まれたばかりという、男の子の写真。
他の選手と同じく、ホッケーシーズン中は合宿生活となるため、
シャークスの初代キャプテンは、
チチハルに住む家族への思いを胸に、バックを追っています!
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シャークスには、今回紹介した3人のほかにも、まだまだ魅力的な選手がいます!
このまま最下位で、シーズンを終えてしまうと、
今日と明後日のバックス戦が、
今季、日本で見ることができる最後の試合と、なってしまうかもしれません。

まだシャークスの試合を、見たことがないファンの人は、
この週末、ルミナリエの明かりも点された神戸の街で、
ホッケーを楽しんでみては、いかがですか?

         日光バックス−中国シャークス
         12月7日(金) 19:00〜
             9日(日) 14:00〜 @神戸ポートアイランドスポーツセンター

◆photo supported by KOBANZAME
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