加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2008.03.31
夢の対決
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「語りべ」の家の近くでは桜が満開!3月下旬になってから、一気に暖かくなったことで、
この週末は、多くのところで桜が満開になり、
すっかり春めいてきましたが、
ホッケーシーズンは、まだまだ続きます。

昨年9月末に開幕したNHLのレギュラーシーズンは、
いよいよクライマックスに突入!
スタンレーカップ獲得への第一関門となる
プレーオフのチケットを目指してのバトルは、
あと1週間(現地時間6日まで)を残すのみとなりました。

NHLのレギュラーシーズンは、
全30チームが、15チームずつ、東西のカンファレンスに分かれて、
82試合のレギュラーシーズンを戦いますが、
プレーオフのチケットを手にすることができるのは、両カンファレンスの上位8チーム。

それだけに、毎年この時期は、プレーオフ出場圏内に踏みとどまろうとするチームと、
上位チームを引きずりおろして、プレーオフ進出を狙おうとするチームによる、
「ボーダーライン上の戦い」が、し烈を極めますが、
今季は、その激しい戦いの中に、ワシントン キャピタルズ が参戦しています!

今季のキャピタルズは、11月にヘッドコーチが解任されるなど、開幕から なかなか波に乗れず、
イースタン カンファレンスの15チーム中、14位という “低空飛行” で、2007年を終え、
プレーオフ出場は、今季も叶わぬ夢に終わるかと思われました。

ところが、新しい年を迎えると、
得点王間違いなし! のスーパーエース、アレクサンダー ・オベチキン 選手を軸に、
攻撃力が勢いを増して、上昇気流をつかみます。

年内の39試合で、勝点を35ポイントしか上げられなかったのに対し、
2008年になってからのキャピタルズは、40試合を戦って、勝点53ポイントをマーク。
29日(現地時間)の試合が終了した時点での順位を見ると、、、

  6位   ニューヨーク レンジャーズ   勝点91 (残り5試合)
  7位 フィラディルフィア フライヤーズ  勝点91 (残り3試合)
  8位   ボストン ブルーインズ     勝点90 (残り4試合)
  9位   ワシントン キャピタルズ  勝点88 (残り3試合)

最後のヤマと見られていたロード6連戦も、5勝1敗で乗り切ったキャピタルズは、
順位は9位ながら、ボーダーラインの8位まで、わずか2ポイント差に肉薄。

さらに、同じサウスイースト デイビジョンで首位に立っている、
カロライナ ハリケーンズ(残り3試合)とも、2ポイント差。
両カンファレンスに3つずつある各ディビジョンのトップチームは、
勝点にかかわらず、1位〜3位までにシードされるため、
上位にランクされて、プレーオフに臨む可能性も。

キャピタルズの残り試合は、全てホームゲームだけに、地の利を活かして、
5年ぶり(ロックアウトによるシーズンキャンセルの年を含む)のプレーオフ進出を狙います。

一方、ボーダーライン上の戦いとともに、
もう一つ し烈を極めているのが、「上位進出争い」です。

既にプレーオフのチケットを手に入れたチームは、
ホームアドバンテージ獲得をして、優位に戦うことを目ろんで、
1つでも順位をアップさせようと必死。

そんな、もう一つの激しい戦いを演じているのが、ピッツバーグ ペンギンズ です!
誰もが認めるNHLのスーパースター、シドニー ・クロスビー 選手が、
足首を痛めて欠場している間も、チームの勢いは全く衰えず、常に上位をキープ。
こちらも、29日の試合を終えた段階での順位に注目すると、、、

  1位   モントリオール カナディアンズ   勝点98 (残り3試合)
  2位    ピッツバーグ ペンギンズ   勝点97 (残り4試合)

終盤戦の戦いぶりを見ると、
イースタン カンファレンスの首位争いは、ほぼ2チームに絞られましたが、
ペンギンズは残り試合も多いため、実に15年ぶりとなるカンファレンス チャンピオンも射程圏内。
クロスビー選手も戦列に戻ってきただけに、ラストスパートに期待が集まります。

ところで、プレーオフは、レギュラーシーズンの順位によって、
「1位 vs 8位」、「2位 vs 7位」、「3位 vs 6位」、「4位 vs 5位」、
による顔合わせによる、ファーストラウンドから幕を開けますが…

もし、ペンギンズがラストスパートを見せて、イースタンカンファレンス第1位!
もし、キャピタルズが追い上げて、イースタンカンファレンスの8位に滑り込み!

となった場合は、ペンギンズとキャピタルズが、いきなりファーストラウンドで激突することに !!

ペンギンズには、弱冠20歳のクロスビー選手だけでなく、
抜群のホッケーセンスを誇る エフゲニ ・モルキン 選手(21歳)や、
攻守両面での活躍が光る ジョーダン ・ストール 選手(19歳)。

キャピタルズにも、22歳のオベチキン選手の他に、
鋭いシュートが武器の アレクサンダー ・セミン 選手(24歳)や、
鮮やかなパスを次々と繰り出す ニクラス ・バックストローム 選手(20歳)
といったリーグを代表する若手FWが、揃っているだけに、
エキサイティングなシリーズとなるのは、間違いなし!

果たして、今季のプレーオフで、
世界中のホッケーファンが注目する “夢の対決” は、実現するでしょうか?
   5年ぶりプレーオフ出場を目指すワシントンキャピタルズのマスコット「スラップショット」  25年ぶりのカンファレンスチャンピオンを狙うペンギンズのマスコット「アイスバーグ」

「語りべ」が実況を担当している、「NHLアイスホッケー」では、
今週の放送で、トップを狙うペンギンズと、ニューヨーク レンジャーズの試合を、お届けします。
どうぞ、ご期待ください!
NHL | comments(4) | trackbacks(0)
2008.03.30
速報!世界選手権ニュース
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で紹介した「アイススレッジホッケー世界選手権」が、
29日(現地時間)、アメリカ マサチューセッツ州のマルボローで開幕!

日本は、初戦で、トリノ パラリンピックで銅メダルを獲得した アメリカと対戦しましたが、
序盤の失点が響いてしまい、1−5で敗戦…。

スレッジホッケー日本代表の主力FW高橋和廣選手残念ながら、黒星スタートとなってしまった日本ですが、
主力FWの 高橋和廣 選手は、
「明日は気持ちを切り替えて、ノルウェー戦に備えます」と前向き!

強豪のノルウェーが相手となりますが、
“一番メダルに近い日本代表” の、次の試合での奮起に期待しましょう!
パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(2) | trackbacks(0)
2008.03.29
世界選手権開幕!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

いよいよ今日(現地時間)から、「世界選手権」が開幕します!

と言っても、4年(3大会)ぶりに、日本がトップディビジョンで戦う 「女子世界選手権」や、
1975年以来の札幌開催となる 「男子世界選手権デイビジョン1」ではありません。

今日から、世界一を目指す戦いが始まるのは、
アイススレッジホッケー世界選手権」です!

ボストンの西に位置する、マサチューセッツ州のマルボローを舞台に行われる今大会には、
世界各地から、10ヶ国が参加。
アイスホッケー世界選手権のトップディビジョンにあたる Aプールと、
デイビジョン1に相当する Bプールに分かれて、来月5日まで、熱戦を繰り広げます。

そのうち、「トリノ ・パラリンピック」でメダルを獲得した、
カナダ(金)、ノルウェー(銀)、アメリカ(銅)の3強に加えて、
ドイツ(4位)、日本(5位)、イタリア(8位)の6ヶ国で争うAプールは、激戦必至!

はじめに6チームが総当りするリーグ戦を行い、その順位に従って、
5位決定戦(リーグ戦の5位チーム vs 6位チーム)、3位決定戦(同3位 vs 同4位)、
そして、決勝戦(同1位 vs 2位)を戦って、世界一の座を争います。

練習に汗を流すスレッジホッケー日本代表の選手たち26日に成田空港を発った日本代表チームは、
既に、試合会場で公式練習を行うなど、
初戦のアメリカ戦に向けて、準備万端。

「良い結果を残して、帰国したいです!」
と主力FWの 高橋和廣選手が話しているように、
どの選手もメダル獲得を目標に、意気込み十分です!

開幕を2日後に控えた27日には、
ボストン ブルーインズ vs トロント メープルリーフス戦の試合前に、
スレッジホッケーのイベントが行われるなど、大会のムードも高まっている様子。

以前の記事でも紹介したように、
日本のホッケー界で、“一番メダルに近い日本代表” だけに、
バンクーバーの表彰台に向けて、弾みがつくような好成績を残して欲しいですね!
パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(2) | trackbacks(0)
2008.03.27
中国シャークスの壮大な計画!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事でも紹介したように、都内のホテルで開催された「ALアワード」をもって、
今季のアジアリーグは、全日程を終了しました。

最後の公式行事となったALアワードには、優勝した王子製紙の選手だけでなく、
熱戦を繰り広げた各チームのキャプテンやチーム関係者などが、出席していましたが、
その中には、中国シャークスの クリス ・コリンズ GM の姿も!

中国最強チーム結成
NHLチームと業務提携

こんなインパクトのある触れ込みを掲げて、今季からアジアリーグに参戦しましたが、
残念ながら最下位に終わってしまった中国シャークスの “舵取り役” に、
1年目のシーズンを振り返ってもらいました。

──────────────────────────────────────────

▽「語りべ」:
「まず、アジアリーグに参戦した経緯から教えてください」

▼コリンズGM
「私は、スポーツ映像の動画配信などを業務とする企業で、
アジア地区の担当者として、働いていたのですが、
中国で知り合ったスポーツ関係者や、(日本アイスホッケー連盟会長の)冨田正一氏、
さらに、(長野五輪日本代表GMを務めた)デーブ ・キング氏などから話を聞いて、
日本のホッケーをモデルにすれば、中国でも成功するばずだと、可能性を感じたからです」


▽「語りべ」
「1年目のシーズンを振り返って、いかがでしたか?」

▼コリンズGM
「何よりも、準備期間が短かったことが全てでした。
我々と中国アイスホッケー協会が手を結んだのは、開幕1週間前でしたから」


▽「語りべ」
「中国最強チームに外国人選手が加わって、期待されたものの、
最下位に終わってしまいましたが…」

▼コリンズGM
「3つしか勝つことが出来ませんでしたし、プレーオフに出られませんでしたから、
もちろん満足はしていませんが、
(デレック ・アイスラー)コーチは、良くやってくれたと思います。
戦力的なことを言えば、GKがキーポイントでした。
外国人GKは、控えめな言い方をしても、良くなかったと言わざるを得なかったですし、
中国人GKの二人には、技術的な問題がありました」


▽「語りべ」
「中国人選手のレベルアップも必要ですね?」

中国シャークスのティム・アンダーソンGMが大きな期待を寄せているワン・ジーチアン選手▼コリンズGM
「もちろんです。
来季はGKコーチを招こうと考えているのに加えて、
AHL(北米2部リーグ)にも選手を派遣する予定で、
#5 ワン ・ジーチアン(写真)と、
#16 ツイ・ジーナンの2選手を、候補として考えています。
この二人は、まだ注目されていませんが、
リーグで5本の指に入ることのできる選手だと思っています」


▽「語りべ」
「外国人選手については、どうお考えですか?」

▼コリンズGM
「勝つために一番大切なGKに関しては、
NHLでプレーした経験のある、レベルの高い選手を招くつもりです。
サンノゼシャークスが、サポートするようになったことが伝わって、
多くの選手が、中国シャークスでプレーすることに興味を示してくれていますから、
GKに限らず、来季はスゴイ選手がやってくるかもしれませんよ(笑)」


▽「語りべ」
「戦力面でのレベルアップと同時に、
中国シャークスを、どうやって根づかせていくのかも、課題になると思うのですが…」

▼コリンズGM
「5年から10年くらいかけて、
中国の複数の都市で、ホッケーを楽しめる環境を作っていくつもりです。
その一環として、来季は、上海、青島、杭州といった都市に、
ホームタウンを移すことも、検討しています」


▽「語りべ」
「いろいろとお話くださって、ありがとうございました。
来季以降の中国シャークスに期待しています」

▼コリンズGM
「こちらこそ、ありがとうございました。
我々のチームのことを、楽しみにしていてください!」


──────────────────────────────────────────

このように、コリンズGMは、様々なプランを打ち明けてくれました。

とはいえ、以前の記事でお伝えした、
アイスラー ヘッドコーチのナショナルチーム監督就任が、ご破算となってしまったように、
中国ホッケー協会などの環境を考えると、計画どおりに運ばないことが、あるかもしれません…。
中国シャークスの舵取り役・コリンズGM
しかし、「可能性を感じた」という中国のホッケー界には、
大きく飛躍する魅力があるのも事実。

コリンズGMが描いている
“中国シャークスの壮大な計画” が現実のものとなって、
アジアリーグに旋風を巻き起こしてくれることを、
期待したいですね!
★本日の小ネタは…
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アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2008.03.25
もう一つの大役
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨夜、都内のホテルで、今季の締めくくりとなる、
ALアワード」が開催され、各賞が発表されました。

会場では、攻守両面で活躍し、MVPに輝いた 桜井邦彦 選手(王子製紙)をはじめ、
表彰された選手たちがファンに祝福され、うれしそうな表情を見せていましたが、
その一方で、リーグ表彰をされなかったにもかかわらず、一際 うれしそうだった選手がいました。

それは、王子のキャプテン 齊藤毅 選手です!
リンク上で存在感を発揮した齊藤毅選手
今季の齊藤毅選手は、2年ぶりとなるフル出場を果たすとともに
シェーン ・エンディコット選手に次いで、
チームで2番目に多い、34ポイントをマーク!
リンク上で、ポイントゲッターの働きを十二分に披露しました。

しかし、齊藤毅選手の働きが光っていたのは、
プレーヤーとしての活躍だけではありません。
数字に表れないキャプテンとしての仕事も、見逃せないところ!

以前の記事でも紹介したように、今季から就任した城野正樹監督と、山中武司コーチから、
揃って白羽の矢を立てられ、キャプテンに任命された齊藤毅選手。

ところが、序盤戦は、なかなか白星を積み重ねることができず、
「今だから言いますけど、チームが病んでいた時もありました(苦笑)」
と振り返ったほど、苦しいスタートを強いられました。

それでも齊藤毅選手は、常にチームを引っ張り続けて、リーダーシップを発揮。
「チームが良くない方向に行き始めた時に、我々が何か言う前に、声を出してくれいた」
と城野監督が称えたように、
キャプテンの働きが、優勝の大きな要因となったのは、間違いありません。

それだけに齊藤毅選手は、今季の締めくくりとなるアワードの席上で、
「優勝して うれしい反面、ホッとしました」 と本音をポロリ。
キャプテンという “大役” を、しっかり果たしての優勝だけに、
その言葉には、実感がこもっていました。

そんな齊藤毅選手が、とびっきりの笑顔を見せていたのが、
優勝を決めたファイナル第3戦のこと。

「リンクは寒いから、風邪を引いたりしちゃいけないと思って、
まだ一度しか、試合に連れてこなかったんですけど、優勝が決まる大事な試合だからと思って」
と昨年の8月に生まれたばかりの、娘の都羽(とわ)ちゃんを、奥様と一緒に釧路へ招待。

その甲斐あって、ご家族の目の前で優勝を決めた齊藤毅選手は、
試合後、都羽ちゃんを抱きながら、ビクトリースマイル!

オフには、もう一つの大役が待っている齊藤毅選手「キャプテンになってからは、やっぱりチームのことを考えて、
チームメイトと話をする機会も増えたから、
帰るのが遅くなって、家のことが何もできなかったですけど、
世界選手権が終わったら、家族孝行をしようと思っています」

キャプテンの大役を果たして、
王子を優勝へと導いた齊藤毅選手ですが、
オフには、もっと大事な(?)、
“もう一つの大役” が待っているようですね。
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2008.03.21
熱戦!プレーオフ・2008<12>4番打者のガッツポーズ

日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

王子製紙と日本製紙クレインズの顔合わせとなった、プレーオフ ・ファイナルは、
王手をかけて釧路に乗り込んだ王子が、ファイナルの潮流を手放すことなく第3戦も制して、
今季のアジアリーグ チャンピオンに!
アジアリーグ初制覇!

王子は、アジアリーグ発足5年目にして、初めて頂点に立っただけでなく、
日本リーグ時代から数えると、実に14シーズンぶりのトップリーグ制覇。
それだけに試合終了後は、リンク上で笑顔がはじけました!
歓喜の胴上げ!みんなでハイ!チーズ
チームリーダーたち応援団と一緒にバンザイ!    

「ファイナルは(日本リーグ時代から通じて)9年ぶりですからね。
こんなに かかるとは、思わなかったなぁ…。
ファンの人もそうでしょうけど、ボクも待ちましたよ。
いつもだったら、どこが勝つのかな? って気にしながら、会社で仕事をしている時期ですね(笑)」

ファイナルの第1戦の前日。大一番を控えながら、冗談めかした言葉を口にするほど、
桜井邦彦選手は、とても落ち着いた表情を見せていました。

それは “自信” から来るものだったに違いありません。
というのも、実は全日本選手権を戦い終えたあと、こんな思いを打ち明けてくれていたのです。

「これでやっと、プリンスラビッツやクレインズと、
互角に戦うことができるスタートラインにつけたと思うので、
あとは勝つために、どう上積みしていくかが勝負です」

アジアリーグでは、クレインズ相手に初めて勝ち越して、レギュラーシーズンを終了。
そして、全日本選手権では、惜しくも延長で敗れたとはいえ、
優勝したプリンスラビッツと互角以上の戦いを演じたとあって、
桜井選手だけでなく、王子の選手たちは、誰もが手応えを感じながら、プレーオフに臨みました。

ファーストラウンドで、日光バックスを。
セミファイナルでは、High1を、次々と倒していくうちに、手応えは、やがて確信に──。

「年が明けてから、第3ピリオドまでの負けが一つもないのは、安定した戦いを続けている証拠。
プレーオフで勝ち続けていくうちに、みんな自信をつけているし、上積みはできていると思います」
という桜井選手の言葉どおり、ファイナルでも、スウィープ劇を演じた王子は、
無傷の9連勝で、アジアの頂点へと駆け上がっていきました。

しかし桜井選手は、その瞬間を、しっかり見届けることができなかったと言います。

第3ピリオド19分58秒。
勝利を手中に収めて、フェイスオフスポットに向かったものの、
「正直言ってヤバかったです。こみ上げてきて、周りが何も見えなくて…」

もっとも、そんな心境になったのも、桜井選手の歩みを振り返ると納得させられます。
駒大苫小牧高校を卒業後、1年目からレギュラーに抜擢され、3年目には日本リーグで優勝。
その後も、常に “王子の看板セットのC F” を担い続けてきましたが、
日本のホッケー界で「常勝軍団」と呼ばれていたチームは、
13年もの間、一度として、トップリーグで頂点に立つことができなかったのです。

「小さい頃から、負けたことのない王子を見てきたのに、なかなか勝てなくて。
今年優勝できなくても、来年になれば何とかなるはずだっていう慢心があったかもしれないですね。
もう一度、優勝するんだ! って言いながら、それが叶わずに、引退した先輩も多いですから…」

そんな思いがあるだけに、先輩たちには、何と言って優勝を報告しますか? との質問に、
「申し訳ありませんでした」
と桜井選手は、答え返していました。

ところで、今季の王子の戦いを振り返ると、序盤戦の不振がウソのように、
12月中旬のナショナルチームブレイク以降は、一気に好転。
早いバックチェックを徹底するなど、守りの意識が高まったことは勿論ですが、
その一方で、桜井選手が、第1セットのCFにドッシリと居座るようになったことも、
大きな要因に違いありません。

「他のラインが活躍したら、ボクたちも負けない! って、チームの中で競り合うようになりました」
と齊藤毅キャプテンが振り返ったように、12月中旬以降、FWの各ラインの顔ぶれが固まってからは、
齊藤哲也選手中心のセカンドラインや、小川将史選手が率いるサードラインが、
勝利を呼び込む働きをして、トップラインに “挑戦状” を叩きつけましたが、
桜井選手は、堂々たる存在感を発揮して、 それを全て跳ね返してみせました。

     日本代表のキャプテンも務めた経験がある桜井邦彦選手   1年目から王子のレギュラーポジションを手にした桜井邦彦選手

今から6年前、桜井選手のキャリアが丸10年となった時、
こんな話をしてくれたことがありました。

「清原(和博選手=現オリックス バファローズ)が大好きなんですよ。
清原のように、テレビに釘づけにさせるような選手になりたいですね。
ボクは清原が出ないと、野球は見ないですよ。
ドラマとかを見てても、そろそろ打順かなって時に、チャンネルを変えるんです(笑)」

この話が印象的だったので、優勝を決めた直後、
「清原より先に、もう一度 優勝できたね」
と話しかけると、桜井選手は、感無量な表情を一変させて、笑顔を見せてくれました。

かつて堂々たる存在感を発揮して、プロ野球界の4番打者に君臨していた男が、
ケガに泣かされ、もがき続けている間に、
王子の看板セットのCFを担い続けてきた桜井選手は、
氷上で存在感を発揮して、チームをアジアの頂点へと導きました。

「王子の4番打者のガッツポーズ」

今季のアジアリーグは、この輝かしくも力強い姿で、幕を閉じました。
     王子の4番打者のガッツポーズ

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2008.03.19
熱戦!プレーオフ・2008<11>ファイナルの潮流
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのチャンピオンを決めるプレーオフ ・ファイナルは、
今夜、第3戦が行われます。

初優勝に王手をかけている王子製紙は、前回の記事でも紹介したように、
3つのラインが持ち味を出しているFWの活躍が光る一方で、
ここまで1失点しかしていない、チームディフェンスも見逃せないところ。

レギュラーシーズンの終盤からチームに浸透した 早いバックチェックの徹底 は、もちろんですが、
GK春名真仁選手の安定したセービングも、堅実な守りを支えています。

春名真仁選手のセーブでファイナルの潮流を釧路にも持ち込めるか !?レギュラーシーズンでは、クレインズ相手に2完封。
1試合の平均失点1.77。シュートブロック率92.91%と、
このカードでは、見事な数字を残した春名選手ですが、
ファイナルでは、さらに その数字がアップ!

2試合で、66本ものシュートを浴びながら、わずかに1失点。
シュートブロック率98.48%という鉄壁の守りで、
チームに2つの白星を、もたらせました!

一昨季はバックスの、昨季は王子のユニフォームに袖を通して、
プレーオフを戦った経験を持つ春名選手ですが、
過去2回のプレーオフは、いずれもファーストラウンドで敗退…。

しかし、初めてのファイナルにも、春名選手は、
「実際のところは緊張しています。
でも、こういう場でないと経験できない緊張感だと思って、プレーしています」
と話していたように、いい緊張感を保ちながら戦っています。

ところで、初めてといえば、春名選手のキャリアを振り返ると、
日本代表のメンバーに選ばれて、長野カップで優勝したことはあるものの、
7歳でホッケーを始めて以来、自分のチームで「日本一」になったことがありません。

初めての「日本一」どころか、初めての「アジアチャンピオン」まで、あと1勝。
苫小牧での流れを持ち込んで、故郷の釧路で、悲願を達成することができるでしょうか?

対して、昨季のチャンピオンのクレインズは、崖っぷちの戦い。
ここまでの2試合では、歯車が噛み合わないところも見られただけに、
流れを変えるラッキーボーイの出現が、待ち望まれますが、
その期待に応えてくれそうなのが、山野由宇選手!

プリンスラビッツと顔を合わせたセミファイナルでは、
先勝しながら、第2戦に敗れて1勝1敗と、星を戻された上に、
タイソン ・ナッシュ選手が出場停止という中で、第3戦を迎えたクレインズでしたが
そんな “緊急事態” を救ったのが、山野選手でした。

ナッシュ選手に代わって、セカンドラインに起用された山野選手は、
「走ってチェックする。どこのセットで使われても、やることは一緒ですから」
という言葉どおり、走りとチェックで攻撃のリズムをもたらせ、7−2という会心の勝利を呼び込むと、
続く第4戦では、渾身のスラップシュートで決勝点をゲット!
見事にシリーズの流れを引き寄せて、ファイナル進出の立役者となりました。

「今季は本当に色々とありましたね。
外国人も途中で代わったし、ケガ人が多くて、ほとんどフルメンバーで戦えなかったし…」
こんな風に、しみじみと振り返っていた山野選手。

山野由宇選手のプレーでファイナルの潮流を変えられるか !?伊藤賢吾選手が戦列を離れていた時は、
「中学校の時以来」というC(キャプテン)マークをつけてプレーするなど
大役を担いながらプレーした時もありましたが、
「もう少しポイントが欲しかったですけど、よくできたんじゃないかな」
と今季の自らのプレーには、合格点をつけました。

しかし、それだけに、「やっぱりチームが勝たないと!」と意気込んで、
崖っぷちからの逆転優勝を演じるために、第3戦に挑みます。

果たして、苫小牧で生まれた “ファイナルの潮流” は、
舞台を釧路に移して行われる今夜の試合で、変わるのか !?

ファイナル第3戦以降も、FMくしろ で、全試合生中継します!
どうぞ、ご期待ください !!
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2008.03.17
熱戦!プレーオフ・2008<10>サードラインの輝き
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

地元で連勝して初優勝に王手!昨日、苫小牧の白鳥アリーナで行われた、
アジアリーグのプレーオフ ・ファイナル第2戦は、
パワープレーで2ゴールを決めるなど、
第1ピリオドから着実に得点を重ねた王子製紙が、
5−1のスコアで、日本製紙クレインズを下して2連勝!

初めての “アジア王座” と、
実に14季ぶりとなる “トップリーグ優勝” まで、あと1勝と迫りました。

ディフェンディングチャンピオンを相手に、5回のゴールシーンを披露して、
超満員のスタンドを沸かせた王子でしたが、
力強いプレーで相手ゾーンへ攻め込んだ、桜井邦彦選手中心のトップラインと、
スピードある攻撃を繰り広げた、齊藤哲也選手を軸とするセカンドラインの働きが光った一方で、
サードラインの働きも、見逃すわけにはいきません。

「注目して欲しい選手は誰ですか?」
ファイナルの開幕前日に、こんな質問をした時に、
城野正樹監督と山中武司コーチの口から、期せずして帰ってきた答えは、
「サードライン」 でした。

「3つ目のラインでも、しっかり結果を残してくれているし、
彼らが反則を誘って、1つ目や2つ目が、パワープレーゴールを決めることも多いので、
数字以上に貢献してくれている」(城野監督)
「相手ゾーンに入ってから、粘ったり、かき回したりして、いい仕事をしてくれる」(山中コーチ)
という首脳陣の評価どおり、第2戦でも、チームの勝利に大きく貢献。

C Fの小川将史(まさふみ)選手と、第1戦のヒーローの外崎慶選手
さらに、北米でのプレー経験が豊富な河本彰仁選手で組むサードラインは、
積極的なチェックで、相手にプレッシャーをかけ続けるなど、ディフェンス面での活躍だけでなく、
エンプティーネットゴールを決めて、試合にケリをつけました。

王子のサードラインを牽引する小川将史選手ファーストラウンドから通じて、プレーオフ8試合で7得点と、
攻守両面での働きが光る、王子のサードラインですが、
なかでも城野監督が目を細めたのは、小川選手のプレー! 

「器用な選手なので、ウイングで起用したこともありましたけれど、
今は外崎と河本を、上手に使ってくれています。
今季は、C Fとして一皮むけた感じですね」
と言って、自らもC Fとしてプレーした経験がある指揮官は、
太鼓判を押しました。

早稲田大学を卒業して、今季が3年目となる小川選手ですが、
これまでの2年間は、日本代表の一員として、世界選手権でプレーしたのとは対照的に、
王子での実績は、今ひとつ…。

しかし、昨春に城野監督が就任するや、一気に期待度アップ!
オフには、鈴木雅仁選手とともに、
ニューヨーク レンジャーズのキャンプに派遣されたのに加えて、
アシスタントキャプテンの重責も担うことに。

そんな期待感を肌で感じた小川選手も、意気込み十分。
「全試合フル出場すること。
それも、ただ試合に出るだけじゃなくて、1つ目や2つ目のラインでフル出場!」
という目標を掲げて、今季に臨みました。

残念ながら、開幕直前に体調を崩してしまったために、
4つ目のラインで、シーズンをスタートすることとなりましたが、
チームが上昇カーブを描き始めた終盤戦以降は、
サードラインのC Fに定着して、初めての全試合出場を達成。

目標として公言した「1つ目や2つ目のライン」ではありませんでしたが、
桜井選手や、齊藤哲也選手のラインに、
全く引けをとらない働きを見せるサードラインのC Fとして、
なくてはならない選手となりました!

ファイナルの舞台は、苫小牧から釧路へと移りますが、
敵地に乗り込んでも、王子のサードラインが輝きを放つことができるのか !?
第3戦以降の小川選手の働きに、注目が集まります!

◆photo by YONSU
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2008.03.15
熱戦!プレーオフ・2008<9>兄の貫禄
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフ ・ファイナルが、ついに開幕!
苫小牧の白鳥アリーナで行われた第1戦は、
王子製紙が、2−0で日本製紙クレインズを下し、先勝しました。

「初めての北海道ダービー」
「初めての製紙会社バトル」
今季のファイナルは、こんな話題が紹介されていますが、
その一方で、2年連続となる顔合わせもあります。
それは、「外崎(とのさき)兄弟の直接対決」です!

プリンスラビッツでプレーしていた兄の慶選手が、今季から王子に移籍したため、
昨季に続いて、ファイナルで顔を合わせることとなった外崎兄弟ですが、
今季は、ともに第3セットに起用されている上に、
兄の慶選手(王子)がFW、弟の潤選手(クレインズ)はDFとあって、
第1戦では、何度も同じシフトで直接対決!

普段は仲のいい2歳違いの兄弟ながら、リンクに上がれば関係ないようで、
ゴール前に攻め込んだFWの慶選手を、
マークしていたDFの潤選手が、思わず突き飛ばすといったシーンが見られたほど、
激しい火花を散らしていました。

そんな外崎兄弟の直接対決で、軍配が上がったのは、兄の慶選手!

兄の貫禄を見せた外崎慶選手ともに無得点のまま迎えた第2ピリオド中盤には、
「チームに勇気と勢いを与えてくれた」
と城野正樹監督が評価した、値千金の先制ゴールをゲット。

さらに、持ち前のフィジカルなプレーで、ディフェンス面でも貢献し、
シャットアウトを演じた春名真仁選手とともに、
第1戦のヒーローに選ばれて、
試合後の記者会見に呼ばれたほどの働きを披露しました。

しかし、この試合で見せた慶選手の活躍は、決して珍しいものではありません。
一昨季のファイナルでも、2試合連続ゴールを決めて、
プリンスラビッツ(当時はコクド)に優勝を呼び込んだように、
大一番では、キラリと光る存在感を発揮する選手なのです。

そんな働きができる秘訣は、以前の記事でも紹介したように、
チームのために戦う “プレーオフホッケー” に徹しているからに違いありません。

潤選手に突き飛ばされてしまったシーンについても、
「プレーオフは、チームのために戦うことが大事だから、(やり返さずに)我慢しました」
とキッパリ言い切ったように、プリンスラビッツ時代に培った大一番での経験は、
間違いなく、慶選手の財産になっているようです。

くしくもこの日は、現役時代に日本代表の主力DFとしてプレーした、父の一馬さんがスタンドに。
「王子側のスタンドで見ていたんで、ウチを応援してくれたんじゃないですか」
と慶選手は笑っていましたが、
ファイナルでの兄弟初対決で、優勝を逃した昨季の悔しさを晴らしたのとともに、
父親の前で、“兄の貫禄” を見せつけた形となりました。

「弟だけじゃなくて、誰にも負けたくはないですから」

記者会見の席上で、こう話した慶選手。
大一番での戦い方を知っている背番号「82」のジャージは、
第2戦以降も、キラリと光る存在感を発揮してくれそうです!
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2008.03.14
熱戦!プレーオフ・2008<8>ミスターファイナル
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

いよいよ明日から、アジアリーグのプレーオフ ・ファイナルが始まります。
今季のファイナルは王子製紙と日本製紙クレインズの顔合わせ
今季のチャンピオンを決める 最終ステージに挑むのは、
王子製紙と、日本製紙クレインズの両チーム!

ともにファーストラウンドから勝ち上がり、
勢いに乗っているだけに、
どんな戦いが繰り広げられるのか、楽しみです!

ところで、日本のホッケー界に、もうすっかり定着したプレーオフ制度ですが、
トップリーグに初めて導入されたのは、日本リーグが25回目の節目を迎えた、17季前のこと。

6チームによるレギュラーシーズンで1位か2位になれば、無条件でプレーオフに出場。
また3位のチームも、2位と勝点10ポイント差以内ならば、プレーオフへ進出できるというものでしたが、
3位の十條製紙(現クレインズ)は、惜しくも勝点が及ばなかったため、
1位の国土計画(現プリンスラビッツ)と、2位の王子製紙による、
5回戦制のファイナルで、王座を争いました。

当時の日本リーグは、この年を含めて、前後の14年間にわたって、
国土(1992-93シーズンからはコクド)と王子が、優勝を分け合っていた “二強時代” とあって、
初めてのファイナルも、この2チームが つばぜり合いを演じ、2勝2敗で最終戦へ!
そんな激しい戦いにピリオドを打ったのが、王子の 城野正樹 選手 (現監督)でした。

初めて行われたプレーオフファイナルで勝負を決める決勝点をゲットした城野正樹監督まだ入社2年目の19歳だったにもかかわらず、
C Fとして、レギュラーシーズンからフル出場していた城野選手は、
ともに王手をかけて迎えた第5戦で、貴重な先制点をゲット。
さらに、両チームが点を加え、3−3の同点で迎えた第3ピリオド終盤には、
王子に優勝を呼び込む決勝ゴール!

ベテランと呼ばれる世代に差し掛かった頃に、その話をすると、
「昔のことなので、もう忘れましたよ」と城野選手は笑っていましたが、
「語りべ」は、身動きするのも大変なほどの観客で埋まった東伏見のリンクが
ゴールの瞬間に大きく揺れたことを、今でも鮮明に覚えています。

現役時代に、初めてのプレーオフで、
“ミスターファイナル” と、誰もが認める活躍を見せた城野選手が、
監督として臨む初めてのファイナルで、どんな采配を披露するのか、注目が集まります。

対して、クレインズにも “ミスターファイナル” と呼ばれる活躍をしてきた選手がいます。
それは、桑原ライアン春男 選手!

クレインズの“ミスターファイナル”桑原ライアン春男選手3シーズン前、アジアリーグにプレーオフが導入されて以来、
クレインズは、毎年 ファイナルを戦っているだけに、
“ミスターファイナル” の候補が、たくさんいますが、
その中でも、桑原選手の働きは、群を抜いています。

コクド時代に、優勝決定試合でハットトリックを達成するなど、
これまで、日本リーグとアジアリーグのファイナルでは、
36試合にプレーして、14ゴール24アシストと大暴れ!

昨季も、セミファイナルでは、全くポイントに絡むことができなかったにもかかわらず、
最終ステージを待っていたかのように、
ファイナルに入ると、4試合で7ポイントをマークして、優勝に大きく貢献した、
クレインズの “ミスターファイナル” なのです。

ところが、そんな桑原選手も、今季は開幕から不完全燃焼気味。
プレーに今までのようなキレが感じられず、思わず 「?」 と、首をかしげてしまうよう時も…。
しかし、ファイナルを前にして、転機になりそうな出来事がありました。

それは、プリンスラビッツとのセミファイナル第4戦でのこと。
同点に追いついたクレインズは、第2ピリオドが残り5分となった時に、
タイソン ・ナッシュ選手の力強いドライブから、相手の反則を誘って、
ペナルティショットのチャンスを得ました。

「(ペナルティショットをもらった)ナッシュにしようか、
でも(伊藤)雅俊もいるし、(三谷)ダーシもいるし…。正直言って迷いました」
と相沢浩二監督が、誰をシューターに起用するか、考えを巡らせていたところに、
三谷選手から、こんな声が掛かったのだそうです。
「ライアンがいいよ!」

残念ながら、桑原選手のペナルティショットは、GKに阻まれてしまいましたが、
なかなかエンジンが掛からずにいた自分を指名してくれた、
チームメイトと監督の思いに応えるかのように、
その後の桑原選手は、持ち前のフィジカルなプレーを随所に発揮。

「ついにライアン覚醒!」という雰囲気を漂わせて、セミファイナルを締めくくっただけに、
今季も “ミスターファイナル” となりそうな期待感が高まります。

明日から始まる最終ステージで、
果たして、誰が “ミスターファイナル” と呼ばれる活躍を見せるのか !?
そして、今季のチャンピオンの座を勝ち取るのは、どちらのチームか !?

プレーオフ ・ファイナルの模様も、FMくしろ で、全試合生中継します!
どうぞ、ご期待ください !!

◆photo supported by YONSU
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