加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2008.05.28
最強のホームアドバンテージ
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

24日(現地時間)に幕を開けた「スタンレーカップ ファイナル」は、
レギュラーシーズンの勝点で上回り、地元からのスタートとなったデトロイト レッドウイングスが、
第1戦は4−0続く第2戦も3−0 のスコアで、2試合連続完封勝利!
6年ぶりのスタンレーカップ獲得へ向けて、最高のスタートを切りました。

対して、プレーオフに入ってから12勝2敗と、
勢いに乗って勝ち上がってきたピッツバーグ ペンギンズは、
シドニー ・クロスビー 選手や、エフゲニ ・モルキン 選手といったスーパースターを軸に、
1試合平均3.6得点を誇っていた “NHL最強のオフェンス” が、
前回の記事で紹介した、レッドウイングスの “NHL最強のディフェンス” の前に、120分間無得点。

それどころか、放ったシュート数も、2試合で、わずか41本(第1戦=19本、第2戦=21本)と、
完璧に抑えられてしまっています…。

しかし、厳しい状況に追い詰められたペンギンズにとって、追い風になりそうなのが、
第3戦と第4戦は、地元で戦うことができること。

というのもペンギンズは、レギュラーシーズンの終盤から、
実に3ヶ月もの間、ホームゲームでは、ナント 16連勝中!
ペンギンズにとって、ホームリンクのメロンアリーナは、
まさに、“NHL最強のホームアドバンテージ” を誇るステージとなっているのです!

かつて鉄鋼で栄えたピッツバーグの、
ダウンタウンの外れにある丘の上に位置するメロンアリーナは、
高くて丸い こんもりとした屋根が目印。

ペンギンズのホームゲームが開催されるメロンアリーナチームの創設よりも6年早い、
1961年にオープンしたとあって、
現在のNHLのホームアリーナの中では最も古く、
選手たちのドレッシングルームや、
チームベンチが狭い(サブGKが入れないほど!)などなど、
使い勝手は、決して良くないようですが、
味があって、趣のあるアリーナです!

なかでもファンサービスの充実ぶりに関しては、なかなかのもの。
他チームを圧倒するバリエーションに富んだグッズが揃うショップから、
センターライン付近のシーズンチケットホルダー専用のスポーツバーなど、
あの手この手の仕掛けで、大人から子供まで、幅広いファン層を楽しませています。
豊富なグッズが揃うPensStationシーズンチケットホルダー専用のスポーツバー イグロクラブマスコットのアイスバーグがレフェリーをするキッズゲーム

もっとも、ペンギンズがファンサービスに力を注ぐのは、
これまでの歩みから生まれた必然によるものです。

現チェアマンの マリオ ・ルミューと、
ヤロミール ・ヤーガ(ニューヨーク レンジャーズ)両選手を擁して、
1990−91シーズンから2連覇を達成し、
ホッケーファンの注目を一心に集めたの時期を頂点に、
その後のペンギンズは──

           選手の年俸の高騰による財政難
                     ↓
        財政難による主力選手放出のため観客減少
                     ↓
             観客の減少による収入減

という悪循環に陥って、スタンドには、どんどん空席が目立つようになり、
一時はチームの移転も検討されたほどでした。

しかし、主力選手を移籍させた代わりに得たドラフト指名権で、
次々と有力な選手を獲得していくと、チームの成績も上向きに。

6年ぶりにプレーオフのチケットを手にした昨季に続いて、
今季は、一気にファイナルまで勝ち上がり、強さを取り戻したのに比例して、
プレーオフのチケットが、わずか数分でソールドアウトになるほどの ペンギンズ人気も、
見事に復活したのです。

それだけに、メロンアリーナでの試合は、
レギュラーシーズン以上の盛り上がりで、ペンギンズへの声援が響くことになりそう!

“最強のホームアドバンテージ” をエネルギーにして、ペンギンズが勝利をつかむことのか !?
それとも “最強のディフェンス” を誇るレッドウイングスが、敵地でも強さを見せつけるのか !?

ピッツバーグに舞台を移して行われる “頂上決戦” の模様も、
CS放送 Jスポーツで生中継します! ぜひ、ご覧ください !!

  「NHLアイスホッケー」 スタンレーカップ ファイナル生中継
  ▼第3戦 5月29日(木曜日)  ▼第4戦 6月1日(日曜日)  いずれも朝8時50分〜
  尚、第4戦は、JスポーツESPNでの無料放送も、お楽しみいただけます!

★本日の小ネタは…  
続きを読む >>
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2008.05.24
スタンレーカップファイナル開幕!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのチャンピオンを決める「スタンレーカップ ファイナル」が、
いよいよ今日(現地時間)から始まります!

今季の “頂上決戦” に勝ち上がってきたのは、
デトロイト レッドウイングス と、ピッツバーグ ペンギンズ の両チーム。

ともにNHL屈指のタレント選手が揃っているチームなだけに、
北米のメディアは、例年以上の盛り上がり!

ファイナルが待ちきれないかのように、多くのシリーズ展望記事が紹介されていますが、
「語りべ」が注目しているのは、レッドウイングスのチームディフェンスです。

レッドウイングスは、今季のレギュラーシーズンで、
30チーム中、最も多い勝点をマークした 実力ナンバーワンチームとあって、
各部門の数字を見ると、必ず上位にランクされていますが、
特に際立っているのが、打たれたシュートの少なさです。

ホッケーの試合では、ゴールの枠に放たれたショッツ・オン・ゴールが発表されますが、
NHLのみならず、シュート数の目安は、各ピリオドに10本と言われています。
つまり1試合あたりだと、30本が目安になるのですが、
レッドウイングスの1試合あたりの被シュート数は、わずかに23.5本!

レギュラーシーズンの全82試合で、
放ったシュートよりも、多くのシュートを浴びた試合は、8試合のみ。
逆に相手チームのシュートを、20本未満に封じた試合が、実に24試合もあるように、
全選手に徹底された守りのシステムが機能して、相手チームにシュートも打たせない、
“NHL最強のディフェンス力” を誇っています。

そんなレッドウイングスのチームディフェンスは、プレーオフでも健在!
ここまで3つのラウンドを戦っての平均失点は1.94。
被シュート数も23.6本のみと、レギュラーシーズンに引き続き、堅実な守りを披露して、
ナッシュビル プレデターズ、コロラド アバランチ、そして、ダラス スターズという
並み居る強豪を下し、ファイナルにコマを進めてきました。

ホッケーファンの視線を釘づけにするトップスター シドニー・クロスビー選手しかし、対するペンギンズも、レギュラーシーズンの終盤以降、
グングン波に乗り、プレーオフに入ってから、12勝2敗と絶好調!

NHLのトップスター シドニー ・クロスビー 選手(20歳=写真)と、
“プレーオフMVP” との声が聞かれるほどの大活躍を見せている
エフゲニ ・モルキン 選手(21歳)を筆頭に、
天賦の才能に恵まれたヤングパワーが、ズラリと揃うだけに、
レッドウイングスのチームディフェンスを、打ち破りそうな予感も!

レッドウイングスが誇る “NHL最強のディフェンス力” が勝るのか !?
それともペンギンズ自慢の “ヤングパワー” がカップをつかむのか !?

NHLのチャンピオンを決める「スタンレーカップ ファイナル」は、
CS放送 Jスポーツで全試合生中継!
今季のクライマックスとなる “頂上決戦” を、どうぞ お見逃しなく !!

   【スタンレーカップ ファイナル生中継】 (いずれも日本時間)
   第1戦=5月25日(日曜日)、第2戦=27日(火曜日)、第3戦=29日(木曜日)、
   第4戦=6月 1 日(日曜日)、第5戦= 3 日(火曜日)、第6戦= 5 日(木曜日)、
   第7戦=9日(日曜日)  〜どちらかのチームが4勝すると、優勝が決まります〜
   
   全試合 朝8時50分からオンエア!
   尚、第1戦と第4戦には、福藤豊 選手が、ゲスト解説者として出演予定です。
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2008.05.23
アジアの春 〜続日本編〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「語りべ」が目にした、韓国、中国、そして日本の、“春のホッケーシーン” を お届けしている、
「アジアの春」シリーズ!

韓国編中国編 に続いて、先週 日本編 をお届けしましたが、今回は、その続編です。
長編ですので、気合を入れて(?)ご覧ください!

─────────────────────────────────────────

「続日本編を期待しています」
というメールを、たくさんいただきながら(ありがとうございます!)
なかなか時間を作れずに、お久しぶりのシリーズとなってしまったので…(汗)、
まず前回の日本編を、おさらいすると──

    ▼ 強化プログラムなどの成果で、日本の選手はレベルアップしている。
                          
    ▼ しかし、他の国もレベルアップしているので、厳しい試合が多くなる。
                          
    ▼ 大事な試合で勝つためには、国際的な競争力のアップが不可欠。
                          
    ▼ とはいえ、地理的状況を考えると、強化のための海外遠征は大きな負担に。
                          
    ▼ それだけにアジアリーグの発展が、競争力アップのための最も近道となるはず。

という話を紹介しました。(前回の記事をご覧になっていない方は、こちら をクリックしてください!)

そこで続日本編では、「アジアリーグの発展」について、
3つのキーワードをベースにして、考えてみたいと思います。

そのキーワードとは、“拡大”、“育成”、そして “変化” です。

━━━【 拡大 】━━━
まず “拡大” に関して言えば、(ファンの皆さんも思っているでしょうが)何といっても、
「もっとチーム数が増えないか?」 との思いです。
というのも、最近「語りべ」は、この思いを痛感させられた出来事に遭遇しました。

「アジアリーグって、尻すぼみになっているの?」

先日、野球を中心に取材をされている あるマスコミの方から、こんな風に言われたのですが、
この方は、4年前の秋に、オリックスと近鉄両球団の合併に端を発した、
プロ野球界の再編騒動の際に、次代のモデルケースとして、
韓国や台湾などと手を組んで、国際リーグを創設することも視野に入れるべきだと考えて、
アジアリーグのことを、リサーチしたのだそうです。

当時のアジアリーグは、日本勢+ハルラの5チームでスタートした1年目から、
ロシア(ゴールデン アムール)と、中国(ハルビン、チチハル)のチームが加わって、
4ヶ国8チームに拡大したところ。
それだけに、ロシアのチームがいなくなり、7チームで繰り広げられている現状を話すと、
「尻すぼみなの?」という言葉が返ってきたのです。

今季は見ることができなくなってしまった中国ダービーホッケーファンの皆さんであれば、
親会社の業績悪化の影響で、
ゴールデン アムールが解散してしまったことや、
中国の2チームが、レベルアップのために、
(事実上)合併した経緯を、ご存知でしょうが、
そのことを知らない一般の人たちにしてみれば、
「参加国とチーム数の減少=尻すぼみ」
と思ってしまうのは、当然だといえるでしょう。

それだけに、参加国とチーム数の増加は、アジアリーグにとっての必須課題。
どうせ食事をするのなら、メニューが豊富なお店のほうが、楽しみが増えるのと同じように、
いろいろなチームや、対戦カードを見られるようにすることは、
アジアリーグの注目度アップに、つながるはずです。


一部の競技に、報道が偏ってしまっている日本のスポーツマスコミと、
ファンの人たちに、新しい魅力を提供していくことが必要であるのに加えて、
様々なタイプのチームと実戦を行うことは、選手たちのレベルアップと、
日本代表が、世界で戦う時の財産になっていくのは、間違いありません。

そのためにも、アムールのように、比較的移動距離の少ないロシア極東地区のチームや、
北米のマイナーリーグのチーム。
さらには、ナショナルブレイクに編成される海外のナショナルチームなど、
たとえスポット参戦でも構わず、積極的に招き入れて、
アジアリーグの “メニュー” を、もっと増やしていくために、
前向きな検討をする必要が、あるのではないでしょうか?

━━━【 育成 】━━━
“育成” という観点から見ても、
チーム数を増やして、アジアリーグが “拡大” していくことが、必須課題になるはずです。

先月行われた「世界選手権ディビジョン1」の日本代表に、
梁取(やなどり)慎也選手(明治大学)や、芳賀陽介選手(東洋大学)が、選出されたように、
有力選手が名を連ねている大学の実力校や、
釧路厚生社、トヨタセンチュリーズ、サーパス香川といった社会人リーグのチーム。
それに加えて、大会に臨む前の ユニバシアード代表やU20代表を、
こちらも、スポット参戦させてみては、どうでしょうか?

アジアリーグに参戦中のトップチームにとっては、格下との試合になりますが、
次の世代を担う選手の育成は、何よりもトップチームのために、必要不可欠なこと。

卒業後、社会人リーグでプレーしたあと、アジアリーグデビューを果たした、
波多野誉行(よしゆき)選手や、篠原亨太(こうた)選手(ともに日光バックス)が、
今季の日本代表候補に名を連ねたように、
学生チームだけでなく、社会人リーグのチームとの対戦も、
長い目で見れば、トップチームにとって、必ず有意義なものになると言えるでしょう。

そして、このことは、日本だけでOKというわけでは、ありません。
日本のホッケー関係者の方たちからは、時として、
「アジアリーグは、韓国と中国をレベルアップさせているだけで、日本にはメリットがない」
といった言葉を耳にすることがありますが、それは、あくまで短期的な視点に立っての話。

韓国や中国のレベルアップも、長い目で見れば、
日本のトップチームにとって、必ず有意義なものになるはずです。

なぜならば、
10年後になっても、日本代表が、ヨーロッパや北米へ強化のために遠征するのは、
費用も時間も、大きな負担になることは変わらないでしょうが、
しっかりとしたプランを立てて、アジアのホッケー界を育成していけば、
10年後には、韓国と中国がレベルアップを遂げて、
日本代表の強化のために、ふさわしい対戦相手となるかもしれないからです。


高麗大学とHigh1の対戦がアジアリーグで見られる日は !?それだけに、今季の開幕前に行われた「アニャンカップ」で、
High1に勝利した延世(ヨンセ)大学や、高麗(コリョ)大学など
韓国の大学チームを、トップチームと対戦させるのに加えて、
アジアリーグの試合として、日韓大学対抗戦を開催したり、
再参入を熱望しているハルビンや、チチハルなど、
中国ホッケー界を支えてきたチームも、再び招き入れて、
アジアのホッケー界全体の育成を進めることが、
やがて必ず、日本代表の強化へと つながっていくでしょう。

━━━【 変化 】━━━
このように、アジアリーグの発展のためには、
参加国やチーム数を拡大していくことが、重要になってくると思われますが、
現実問題として、次から次へ「アジアリーグに参加します!」と、
手を上げるチームが出てくることは、おそらくないでしょう。
そこで、ポイントとなるのが、前述した「スポット参戦」です。

予算的な面や、スケジュールとの兼ね合いで、
開幕からシーズン終了まで、戦うことはできなくても、
限られた時期に、10試合〜15試合くらいであれば、
大学や社会人、さらに中国のチームにとっても、
アジアリーグ参戦のハードルは、決して高くはないはず。

明らかにレベルの差があるチーム同士の試合は、
トップチームの外国人選手の出場を認めないようにしたり、
ナショナルブレイク期間中の、代表選手不在の時に試合を組むようにすれば、
アジアリーグの “メニュー” が、一気に増えて、いろいろな対戦を見れるようになります!

ただ、このようなフォーマットにすると、
「チームによって対戦回数が違うので、不公平になってしまう」
と言われる方がいるかもしれません。

しかし、そのような考え方も、そろそろ変える時期なのでは?
そもそもプレーオフは、レギュラーシーズンのアンバランスをフォローするために、考えられたもの。
開幕からシーズン終了まで、フル参戦するチームの試合数が同じであれば問題なし。
それよりも、今まで見られなかったカードや、チームが見られるようになるほうが、
ファンの皆さんにとっては、楽しみが増えますよね!

さらに、もう一つ、変えてみては? と思うのが、開催時期です。
これは日本だけでなく、韓国や中国に行った時にも、チーム関係者の方から耳にしたのですが、
さぁ、これからホッケーシーズンだ!
という12月くらいまでには、半分以上の試合が終わってしまっているので、
「なかなかお客さんが増えてくれない」という声です。

スタンドが超満員となった今季のファイナル今季のMVPに輝いた桜井邦彦選手(王子製紙)が、
「ファイナルの第1戦で、白鳥アリーナに、
3000人のファンの人が詰め掛けているのを見て、
試合開始のフェイスオフの時、少し足が震えました」
と話していたように、選手にとっても、
満員のスタンドは、モチベーションになるはずなので、
どうすれば、お客さんを呼ぶことができるのか?
ということは、まさに重要な命題!

そこで、参考にしたいのが、「bjリーグ」の考え方です。
3年前の秋に発足し、バスケットボールのプロリーグとして、
従来の日本リーグ(JBL)とは、一味違った運営方針が話題となっていますが、
興味深いのは、プレーオフの開催時期。

企業チームが中心の日本リーグが、3月末までに優勝が決まるのに対して、
bjリーグは、河内敏光コミッショナーの、
「企業スポーツは、年度をまたげないかもしれないけれど、
我々は、たくさんのお客さんが来てくれる時期を、クライマックスにしている」
という言葉どおり、ゴールデンウィークに、ファイナルを行っています。

こんな柔軟な考え方を参考に、
アジアリーグも、集客力の低い9月や10月からスタートするのではなく、
11月頃に開幕して、各国が参加する世界選手権を挟み、
NHLに負けじと、5月末から6月にファイナルを開催するほうが、
一般のスポーツファンの人たちや、マスコミの関心は高まるのではないでしょうか?

「年度をまたぐ」ということを、問題視する方がいるかもしれませんが、
中国は、9月が新年度なので、問題はないですし、
韓国は、日本と近い3月が新年度ですが、アニャンハルラも、High1も、
企業の名前がチーム名となっているものの、バックスと同じように、全ての選手がプロ契約。

となると、年度をまたいで、アジアリーグを行うことで、
問題が生じてしまう可能性があるかもしれないのは、
現在の7チームのうち、日本の企業3チームだけと少数派だけに、
4月以降も、選手の登録や抹消をできるようにすれば、実現も可能です。

そこで、「語りべ」通信が提案するアジアリーグのフォーマットは──

 ★ レギュラーシーズンを、1stステージ(11月〜12月)、
   2ndステージ(1月〜2月)、3rdステージ(3月〜世界選手権を挟んで〜4月)と、
   3つの期間に分けて、各10〜15試合ずつのリーグ戦を実施。

 ★ 社会人チームや、日韓の大学チーム、さらに中国の国内チームなどは、
   ステージごとのスポット参戦を可能に。

 ★ 各ステージの優勝チームと、それ以外のチームの中で最も勝点の多いチームによる
   ベストオブセブン(7回戦制)のプレーオフを、5月から開催して、チャンピオンが決定!

このようなフォーマットであれば、レギュラーシーズンだけでヤマ場が3回ある上に、
3rdステージには、プレーオフに進めなかったロシアの極東地区のチームや、
北米のマイナーチームなどを、積極的に招致することも可能。
さらに、「このステージは、バリバリのNHL選手を連れてきて、プレーオフの出場権を取る!」
というような、各チームの駆け引きも見られるかもしれません。

─────────────────────────────────────────

「アジアの春 〜続日本編〜」と銘打って、お届けしてきましたが、
「語りべ」も、ホッケープレスの端くれとして、十数年間も取材をさせてもらってきたので、
実現させるには、極めて大変なプランばかりだというのは、もちろん分かっています。

しかし、
アジアリーグが発展することなく、このまま、ただシーズンを重ねるだけでは、
他の国がレベルアップを続けている中で、地理的な条件でハンデがある日本が、
オリンピック出場という目標を達成するのは、
いつまでも “夢物語” のままで終わってしまうのでは、ないでしょうか?


日本が、地元開催の世界選手権で、優勝することができなかっただけでなく、
昨年ディビジョン1昇格を果たした韓国は、わずか1年で、ディビジョン2に逆戻り。
さらに中国も、ディビジョン1への返り咲きが、できずじまい…。

こんな現実を目の当たりにして、
今こそ “変化” しなくてはならない時ではないかと思う、「アジアの春」なのです。
     アジアの春
アジアリーグ | comments(15) | trackbacks(0)
2008.05.21
速報!アイスホッケーニュース 〜バンクーバーへの道が決定〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

国際アイスホッケー連盟は、2010年に開催される「バンクーバー オリンピック」と、
その出場権を争う予選のグループ分けを、それぞれ発表しました

世界ランキングによって、既に決定していたとおり
日本は、男子、女子ともに、予選を経て、バンクーバーを目指すこととなりますが、
男子は、11月にポーランドで開催される2次予選から参戦。

ポーランドルーマニアイギリス と総当りのリーグ戦を行い、トップになれば、
他2つのグループの2次予選で、トップとなった国との世界ランキングによって、
来年2月に、ドイツ、ラトビア、またはノルウェーの いずれかで行われる最終予選へ。

そして、再び4ヶ国総当りの最終予選でもトップになれば、
オリンピック出場権を獲得することができます。

一方の女子は、11月の最終予選に出場。
こちらも、開催国の 中国チェコ、さらに 1次予選から勝ち上がってきたチーム との、
総当りのリーグ戦でトップになると、バンクーバーへのチケットを手にすることができますが、
以前の記事でも紹介したように、
これまでの戦績を考えると、中国との一騎打ちになりそうな見込み。

世界選手権でのリベンジを目ろむ中国に、また土をつけて、
長野大会以来となる、12年ぶりのオリンピック出場を決めて欲しいですね!
Go ! Vancouver !! | comments(3) | trackbacks(0)
2008.05.20
速報!アジアリーグニュース 〜移籍選手発表!〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

クレインズへの移籍が決まった清川和彦選手日本製紙クレインズは、
今日、王子製紙の退部者リストに公示されていた、
清川和彦 選手(GK#42 183センチ 95キロ 26歳)
の移籍獲得を発表しました。

これで清川選手は、白樺学園高校卒業後、
雪印、札幌ポラリス、日光アイスバックス、王子製紙、
そしてクレインズと、5チーム目のジャージに袖を通すことに!

またクレインズは、6月14日(土曜日)14時15分から、十條リンクに於いて、
今季限りで引退となった 竹内元章小林弘明 両選手の
引退セレモニー(入場無料)を行うことも、併せて発表しています。

◆photo by YONSU
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2008.05.19
15年ぶりの世界一!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

国際アイスホッケーの創設100周年を記念して、
初めてカナダで開催されていた「世界選手権」は、昨夜(現地時間)決勝戦が行われ、
ロシアが5−4でカナダを下して、世界一に輝きました!

ロシアを15年ぶりの世界一に導いたイリヤ・コバルチャク選手ロシアは2点をリードされて、第3ピリオドを迎えましたが、
準々決勝のゲームミスコンダクトペナルティによって、
準決勝は出場停止なっていた イリヤ ・コバルチャク 選手が、
終盤に同点ゴールを決めて、試合を振り出しに戻すと、
オーバータイムには、文字どおりの “Vゴール” をゲット!

これ以上はない汚名返上の働きを披露して、
ロシアを、15年ぶりの頂点へ導きました。

世界選手権記録を塗り替えてMVPに輝いたダニー・ヒートリー選手対して敗れたカナダは、この日も1ゴールをマークして、
世界選手権新記録となる大会12得点を上げた ダニー ・ヒートリー 選手が
国際アイスホッケー連盟が選出する MVPとベストFWに選ばれたものの、
“ホッケー大国” の強さを、地元ファンの前で見せることができずじまい…。

これでモスクワで開催された1986年の大会以来続いている
「開催国は世界一になれない」というジンクスが、また1年延びたことに!
世界選手権には、ホームアドバンテージという言葉は無縁なのでしょうか?

尚、今大会の模様は、CS放送JスポーツESPNで、
6月1日から、決勝トーナメント全試合(3位決定戦を含む)を録画中継します。
世界一を懸けた熱い戦いを、お見逃しなく!

また、トップディビジョンが閉幕したことで、
国際アイスホッケー連盟が主催する今季の各世界選手権は、全て終了となり、
2008年の男子世界ランキング」が発表されました。

最新の世界ランキングでは、
準優勝に終わったものの、カナダがトップに返り咲いたのとともに、
優勝したロシアが、5位から2位へとランクアップ。

その一方で、昨年まで “世界最強” の座に君臨していたスウェーデンは、
4位に終わった今大会の成績が響いて、2つランキングを下げて3位に。
ちなみに日本は、昨年と同じく22位にランクされています。
アイスホッケー | comments(3) | trackbacks(0)
2008.05.16
速報!アイスホッケーニュース 〜福藤選手帰国〜

日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

(株)プリンスホテルからのリリースによると、
昨季、ロサンゼルス キングスでデビューを果たした、
“日本人初のNHLプレーヤー” 福藤豊 選手が、今日 日本に帰国しました。

「今シーズンも色々な経験ができました。
上に昇格することは出来ませんでしたが、自分の出来ることは精一杯やったつもりです。
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」

このようなコメントを発表したように、
福藤選手は、NHLのチームと契約に至らなかったため、
今季は、NHLの2つ下にあたる ECHL(イーストコースト ホッケーリーグ)の
ベイカーズフィールド コンドルズ でプレー。

ケガに泣かされた時期こそあったものの、
レギュラーシーズン終盤やプレーオフでは、好セーブを連発して、シーズンを締めくくっただけに、
来季の飛躍を期待したいですね!
 

【2007−08シーズン 福藤選手スタッツ】
<レギュラーシーズン=ナショナル カンファレンス7位>
46試合出場 18勝19敗(シュートアウト負け含む) セーブ率 89.9% 平均失点 3.39 完封1

<プレーオフ=カンファレンス準々決勝(ファーストラウンド)敗退>
6試合出場 2勝4敗 セーブ率 91.2% 平均失点 3.55
頑張れ 福藤豊 | comments(2) | -
2008.05.14
トップ8の激突!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

カナダのケベックシティと、ハリファックスで開催されている 「世界選手権」は、
1次リーグと、2次リーグを終えて、今日(現地時間)から、決勝トーナメントがスタート!

 【ケベックシティ ステージ】
 ★ロシア(2次リーグ1位)vs スイス(4位) ★チェコ(2位)vs スウェーデン(3位)

 【ハリファックス ステージ】
 ★カナダ(1位)vs ノルウェー(4位)  ★フィンランド(2位)vs アメリカ(3位)

両会場での戦いを勝ち抜いた上位4チームずつが、
2次リーグの順位に従って行われる準々決勝に挑み、勝者は準決勝へ。

ケベックシティ ステージの勝者同士と、
ハリファックス ステージの勝者同士による準決勝で勝利した2チームが、
世界一の座を懸けて、18日に行われる決勝戦で激突します!

ところで、先日の記事でも紹介したように、世界選手権は大会期間が長いため、
2次リーグの開始前までは、選手の追加登録が認められていることから、
多くのチームが、大会期間中に戦力を補強しました。

ロシアの守護神エフゲニ・ナボコフ選手なかでも、2年ぶりの優勝を狙うスウェーデンには、
今季のNHLのレギュラーシーズンで、最も多い完封勝利をマークした、
ニューヨーク レンジャーズの ヘンリク ・ランドクウィスト 選手が!

また、FWにタレント選手が揃っているロシアには、
今季の最多勝GKで、オールスターゲームにも出場した、
サンノゼ シャークスの エフゲニ ・ナボコフ 選手(写真)という
ともにNHLの最優秀GK賞にノミネートされている守護神が加入!

さらに、GK以外にも、
モントリオール カナデイアンズのキャプテンの サク・ コイブ 選手が、フィンランドへ。
ニュージャージー デビルスの得点源の パトリック ・エリアシュ 選手が、チェコに加わるなど、
プレーオフで敗れたNHLのチームの主力選手を、新たにエントリーして、
各チームが、世界一の座を目指します。

その一方で、地元のカナダは、移動距離が短くて済むことから、地の利を活かして、
NHLのプレーオフで敗れたチームから、次々と大物選手を呼び寄せるかと思われましたが、
スティーブ ・アイザーマン GMは、大会前にチームのメンバーを早々と固定。

地元カナダのキャプテンを務めるシェーン・ドーン選手大きなケガを負う選手も出なかったことから、
登録選手を全く入れ替えることなく、
キャプテンの シェーン ・ドーン 選手
(写真=フェニックス コヨーテス)を中心に、
チーム力で戦ってきたカナダは、ここまで5戦全勝!

日増しに2連覇への期待が高まる中、
決勝トーナメントへ、コマを進めてきました。

ところが、ここまで順風満帆だったカナダに、思わぬ出来事が起こりました。
FWの エリック ・ストール 選手が、祖父の葬儀に参列するため、準々決勝への出場が不可能に!

昨季のU20代表優勝メンバーの サム ・ガニエ 選手(エドモントン オイラーズ)を、
代役選手として登録することが認められたものの、
ドイツ戦で4ゴールを荒稼ぎするなど、ストール選手は絶好調だっただけに、
戦力ダウンは否めません。

準々決勝で対戦するノルウェーは、格下のチームとはいえ、
2次リーグで対戦した時は、相手GKの攻守に苦しめられ、
試合終了4分前に得点して、辛くも2−1で振り切った相手とあって、油断はできません。

このカードだけでなく、決勝トーナメントは、文字どおり “一発勝負”。
思わぬ番狂わせが、起こりそうな予感も…?

初の地元開催となった世界選手権で、カナダが2連覇を達成するのか !?
それとも、V2に待ったをかける国が現れるのか !?
“トップ8” が激突する決勝トーナメントの行方に注目です!

尚、CS放送 JスポーツESPNでは、
決勝トーナメントの全試合(準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝戦)の模様を、
6月1日から、8日連続で放送します。 どうぞ お楽しみに!
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2008.05.12
アジアの春 〜日本編〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「語りべ」が目にした、韓国、中国、そして日本の、“春のホッケーシーン” を お届けしている、
「アジアの春」シリーズ!

これまで 韓国編 と、中国編 をお届けしましたが、今回は日本編です。

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先月13日から19日まで、札幌で行われた「世界選手権ディビジョン1
25年ぶりに、地元で開催される世界選手権とあって、
「優勝してトップデイビジョンに昇格!」
という期待も高まりましたが、残念ながら、日本は第3位…。

マーク・マホン日本代表ヘッドコーチしかし、記者会見の席上で、マーク・マホン ヘッドコーチからは
こんな言葉が飛び出しました。
「我々の強化は、いい方向に向かっている」

2004年の世界選手権から指揮を執っている
マホン ヘッドコーチは、自らが指揮を執るようになって以来、
「若い選手たちに責任を与え続けてきた」と話し、
その結果として、日本代表の中心を担う選手たちが、
次々と育ってきたことを、評価したのです。

実は、こんな前向きな言葉が聞かれたのは、今回だけではありません。
ここ数年、取材をしている時に、
シニアやジュニアの日本代表の強化にあたった指導者の方たちをはじめ、数多くの関係者からも、
「以前よりも、かなり日本の選手は上手になった」
という声を耳にする機会が、何度もありました。

全ての大会を見たわけではありませんが、
多くの方たちから、異口同音に発せられた評価の声は、
これまでの強化の蓄積によって、
日本の選手が、確実にレベルアップしたことの表れだと言っても、間違いないでしょう。
(札幌での日本代表の戦いぶりを目の当たりにして、そう感じた人も多いのではないですか?)

とはいえ、今回の世界選手権に代表されるように、
「常に(トップディビジョンに)昇格することを狙ってきた」(マホン ヘッドコーチ)
という日本代表は、なかなか目標を達成することができず、
毎年 国際アイスホッケー連盟が発表している世界ランキングも、足踏みが続いています。

「選手のレベルアップ」 と 「日本代表の足踏み状態」

この相反する現状を考えるにあたって、
「語りべ」は、11年前にエストニアで開催された「世界選手権Cプール」のことを、思い出しました。

当時の世界選手権は、Aプール(現トップディビジョン)が12チーム。
さらに、それに続くレベルは、現在のように2つのグループに分けられることなく、
Bプール(現ディビジョン1)、Cプール(現ディビジョン2)、Dプール(現ディビジョン3)が、
それぞれ8チームずつによって、行われていました。

日本は、カナダ代表や、NHLのチームでヘッドコーチを務めた経験のある、
デーブ ・キング氏を招へいし、長野オリンピックへ向けての強化をスタートさせていましたが、
オリンピックを2年後に控えた世界選手権で、Bプールの最下位となってしまったために降格となり、
1997年の世界選手権は、Cプールに参戦。

この大会は、テレビの中継があり、
「語りべ」が、初めて仕事として足を運んだ海外の試合だったので、記憶に残っているのですが、
その時の参加国はというと、、、
開催国のエストニアハンガリーウクライナリトアニア、スロベニア、ルーマニア、中国、
そして日本というように、札幌で行われた「世界選手権ディビジョン1」の参加国(赤字のチーム)が、
クロアチアを除いて、全て揃っていたのです。

11年前の大会では、ウクライナが優勝して、Bプールへ昇格。
以下、スロベニア、エストニアに続いて、日本は4位という結果に終わり、
Aプールの優勝チームから数えると、実に 24番目。
それまでに参加した世界選手権の中で、最低の順位に終わりました。

しかし、その翌年から、Aプールが16チームに拡大されたことに伴って、極東枠が誕生。
日本、韓国、中国で予選を行い、トップになったチームが、Aプールへの出場権を得るようになり、
トップクラスの強豪国と、同じ土俵で戦うチャンスが巡ってきたのです。

ところが日本は、極東代表の座を、毎年 勝ち取りながらも、Aプールの壁は厚く、
白星を上げることができなかったため、2004年の世界選手権をもって、極東枠は廃止に。
その年の世界選手権で、15位に終わってしまった日本は、
2005年から、戦いの舞台が ディビジョン1へと移りました。

日本と同様に、昇格や降格を経験した国もあるとはいうものの、
今年の札幌では、実に5ヶ国が同じ顔ぶれだったように、
11年前に、エストニアで戦った国のほとんどが、
近年は、ディビジョン1の世界選手権に参戦しています。

  このことから言えるのは、
「日本の選手がレベルアップしているのと同じように、他の国もレベルアップしている」
  ということです。

これは、マホン ヘッドコーチも認めていて、
「各国のナショナルチームの強化は、しっかりしている。
今は、(世界ランキングの)8位から25位くらいまでのチーム同士の対戦は、
どちらが勝っても、おかしくないほどだ」 と話しています。

つまり、相対的な視点から見ると、
各国がナショナルチームの強化をしている中を勝ち抜いて、
「オリンピック出場」というような高い目標を、かなえるためには、
国際的な競争力もアップさせていくことが、不可欠だと言えるでしょう。

しかし日本にとって、大きなハンデとなるのが、地理的な条件です。
予算がなかったとしても、時間をかけて、バスに揺られていけば、
強化試合を組むことができるヨーロッパの諸外国と違って、
アジアに位置する島国の日本にとって、
強化のためには、予算と時間が、大きな負担となるのが現状です。

本来であれば、長野オリンピックが行われた1997−98シーズンのように、
日本代表を常に編成して、海外遠征を繰り返すのが、
最も早くて、確実な強化策となるのでしょうが、
現実問題として、それが困難であることは、容易に想像されます。

それならば、どのようにして国際的な競争力をアップさせていくのか !?
やはり、そのためには、「アジアリーグの発展」が、何よりも近道なのではないでしょうか?

                               (アジアの春 〜続日本編〜 に続きます)
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2008.05.09
凱旋か !? 汚名返上か !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

レギュラーシーズンを勝ち抜いた16チームが参加して、
4月9日(現地時間)にスタートしたNHLのプレーオフは、丁度1ヶ月を経過しました。
既に2つのラウンドを戦い終え、
スタンレーカップを手にするチャンスが残っているのは、4チームだけに!

トップ4によるサードラウンド(カンファレンス ファイナル)は、
ウエスタンカンファレンスに続いて、
ピッツバーグ ペンギンズ vs フィラデイルフィア フライヤーズ」の顔合わせとなった、
イースタンカンファレンスのシリーズも、今日から(現地時間)スタートします。

ところで、この両チームには、前回の記事で紹介した ヨハン ・フランゼン 選手のように、
プレーオフに入って、大暴れしている選手がいます。

まずフライヤーズでは、FWの R.J.アンバーガー 選手!

U18、U20のジュニア代表だけでなく、シニアのアメリカ代表として、
世界選手権にも出場した経験を持つアンバーガー選手は、
2001年のドラフトで、バンクーバー カナックスから、1位(全体16位)指名を受けました。

しかし、カナックスでは、試合出場には至らず、
フライヤーズに移った一昨季から、ようやくレギュラーに定着。
とはいっても、次々とゴールをゲットするような目立った活躍は、ほとんど見られず、
今季のレギュラーシーズンも、13得点のみ(74試合出場)。

ところが、モントリオール カナディアンズとのセカンドラウンドに入ると、
一転して、全試合でゴールネットを揺らしました。
なかでも26歳の誕生日と重なった第5戦では、「(誕生日を)忘れていたよ」と言いながら、
2ゴールの活躍を見せ、自らのスティックで “ハッピーバースデー!”

イースタンカンファレンスのトップチームのカナデイアンズ相手に、
5試合で8ゴールと大暴れして、アップセット劇を演じた立役者となりましたが、
アンバーガー選手は、ピッツバーグ生まれとあって、
ペンギンズとの対戦には闘志を燃やしているだけに、サードラウンドでの活躍も期待されます。

対するペンギンズで、セカンドラウンドの活躍が光ったのは、マリアン ・ホッサ 選手!

ニューヨーク レンジャーズとのシリーズでは、
第1戦で同点ゴール。第3戦は先制ゴール。
そして、サードラウンド進出を決めた第5戦では、先制ゴールに加えて、
オーバータイムでサヨナラゴールもゲットして、レンジャーズに引導を渡しました。

アメリカ代表に選ばれた経験があるアンバーガー選手と同様に、
ホッサ選手も、スロバキア代表でのプレー経験が豊富な選手。
しかもこちらは、オリンピックやワールドカップにも出場したことがあるように、
スロバキアが誇る実力派FW!

それだけに、19歳の時、オタワ セネターズのジャージに袖を通して、
NHLにデビューしたのを皮切りに、毎年 多くのポイントをマークしているホッサ選手ですが、
実は、ホッケーマスコミや、目の肥えたファンから、
ありがたくない形容詞をつけられてしまっています。

それは…、 「プレーオフに弱い選手」

ペンギンズにやってきて汚名返上を期すマリアン・ホッサ選手その典型的なシーズンとなったのが、
アトランタ スラッシャーズに在籍していた昨季のこと(写真)。

レギュラーシーズンでは、自己最多の100ポイントを記録するなどして、
スラッシャーズを、創設史上初のプレーオフへ導く原動力となりましたが、
プレーオフでは、アシスト1つのみに抑えられ、
スウィープ負けを喫してしまった “戦犯” に、名前を挙げられてしまいました。
このようにプレーオフでの勝負弱さが、代名詞となっていただけに、
主力FWや、昨季のドラフト1位指名選手に加えて、今季のドラフト1位指名権まで放出して、
2月末に、ペンギンズがトレードを成立させた時には、
地元メディアなどで、批判的な意見も相次いだそうですが、
ホッサ選手は、セカンドラウンドで大活躍して、その声を かき消して見せました。

「語りべ」が実況を担当している「NHLアイスホッケー」では、
次週の放送で、「ペンギンズ vs フライヤーズ」の第1戦を、お届けします!

シドニー ・クロスビー 選手に、エフゲニ ・モルキン 選手(ともにペンギンズ)、
さらに、ダニエル ・ブリエア 選手(フライヤーズ)といった、エースの働きは計算ができるだけに、
もしかしたら、この二人のプレーが、勝敗のカギを握るかもしれません。

アンバーガー選手が、サードラウンドでも大活躍して、“凱旋” できるのか !?
それともホッサ選手が、プレーオフに弱いという “汚名返上” を果たすのか !?
どうぞ、お見逃しなく!
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