加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
2008.06.29
2008−2009スケジュール発表
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

7月からの新年度を前に、
昨日 東京都内で、(財)日本アイスホッケー連盟の理事会と評議員会が行われ、
来季の競技事業計画と、強化事業計画案が発表されました。

2008−2009シーズンの主な大会、強化スケジュールは、下記のとおりです。

  ───────────────────────────────────────  

男子
「全日本選手権」 → 2月9日〜15日 @東京、横浜
「国民体育大会」 → 1月28日〜2月1日 @八戸
「Jアイス NORTH」 → 開催時期、開催地未定
「Jアイス WEST」 → 開催時期、開催地未定

大学生
「日本学生氷上競技選手権」(インカレ) → 1月6日〜9日 @八戸

高校生
「全国高校選抜」 → 8月13日〜17日 @苫小牧
「全国高校スケート競技選手権」(インターハイ) → 1月21日〜24日 @帯広

中学生
「全国中学校スケート競技会」(全中) → 2月12日〜15日 @帯広
「全日本少年大会」 → 3月25日〜29日 @釧路

小学生
「全日本少年大会」(風越カップ) → 3月26日〜29日 @軽井沢

オールドタイマー
「全日本オールドタイマー」 → 4月11日〜12日 @帯広

女子
「全日本選手権Aグループ」 → 3月5日〜8日 @横浜
「全日本選手権Bグループ」 → 2月20日〜22日 @北海道
「全日本中高生大会」 → 12月5日〜7日 @日光

インライン
「全日本選手権Aグループ」 → 開催時期、開催地未定
「全日本選手権Bグループ」 → 9月26日〜27日 @日光
「全日本女子選手権」 → 9月27日〜28日 @日光

男子ナショナルチーム
「オリンピック一次予選」 → 11月6日〜11月9日 @ポーランド(事前合宿開催予定 @ドイツ)
  ・参加国 = ポーランド、日本、ルーマニア、イギリス
  ※一次予選で勝利した際は2月5日〜2月8日開催の最終予選に出場(事前合宿開催予定)
「世界選手権ディビジョン1 ・グループA」 → 4月11日〜17日 @リトアニア(事前合宿開催予定)
  ・参加国 = スロベニア、カザフスタン、日本、リトアニア、クロアチア、オーストラリア

ユニバシアード
「強化合宿」 → 9月5日〜6日 @苫小牧
           11月11日〜12日 @東京
           12月6日〜7日 @東京
「ユニバシアード」 → 2月15日〜28日 @ハルビン(事前合宿開催予定)

U20
「セレクションゲーム」 → 9月15日〜17日 @苫小牧
「強化合宿」 → 10月6日〜7日 @東京
           11月11日〜12日 @東京
「世界選手権ディビジョン2 ・グループA」 → 12月15日〜21日 @ルーマニア(事前合宿開催予定)
  ・参加国 = リトアニア、日本、韓国、ベルギー、ルーマニア、セルビア

U18
「地区合宿」 → 開催時期未定 @釧路、苫小牧、帯広
「ジュニアオールスター」 → 2月14日〜15日 @苫小牧
「世界選手権ディビジョン1 ・グループB」 → 3月29日〜4月5日 @イタリア(事前合宿開催予定)
  ・参加国 = デンマーク、ラトビア、オーストリア、イタリア、日本、フランス

U16
「エリートキャンプ」 → 8月7日〜10日 @釧路
「地区合宿」 → 開催時期未定 @釧路、苫小牧
「長野カップ」 → 12月18日〜21日 @長野

女子ナショナルチーム
「陸上トレーニング」 → 7月5日〜6日 @釧路、苫小牧
                 7月12日〜13日 @東京           
「強化合宿」 → 7月18日〜28日 @カナダ ・カルガリー
「ユース強化合宿」 → 8月3日〜8日 @帯広
「IIHFディペロップメントキャンプ」 → 8月10日〜17日 @フィンランド
「陸上トレーニング」 → 8月30日〜31日 @釧路、苫小牧、東京
「国内強化合宿」 → 9月21日〜25日 @苫小牧
              10月9日〜13日 @苫小牧
「オリンピック最終予選」 → 11月6日〜11月9日 @上海(事前合宿開催予定 @苫小牧)
  ・参加国 = 中国、日本、チェコ、一次予選勝者
「U18世界選手権ディビジョン1」 → 12月 開催地未定
  ・参加国 = ノルウェー、オーストリア、日本、スロバキア、フランス
「ユニバシアード」 → 2月15日〜28日 @ハルビン(事前合宿開催予定)
「世界選手権」 → 4月4日〜12日 @フィンランド(事前合宿開催予定)
  ・参加国 = アメリカ、カナダ、フィンランド、スイス、スウェーデン、ロシア、日本、中国、カザフスタン

インライン
「世界選手権」 → 開催時期、開催地未定

        スケジュールは事業本部計画及び、日程案などを参照しましたが、
        期間が変更になったり、開催されない場合もありますので、
        観戦の際には、必ず最新のスケジュールをご確認ください。
アイスホッケー | comments(9) | trackbacks(0)
2008.06.23
一番シビアな仕事
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

オフシーズンに入ってからも、何かと話題が多いNHLは、
アワード」に続いて、先週末には「ドラフト」を開催。

残念ながら、先日の記事で紹介した、
“4兄弟揃っての1巡目指名” や、“日本人3人目の指名” こそ実現しませんでしたが、
211人にも及ぶ将来のスター候補たちが、各チームからの指名を受けました。

ドラフトが終わると、今度は、
コロラド アバランチのエース ジョー ・サキック 選手は、現役を続けるのか !?
プレーオフで大活躍した マリアン ・ホッサ 選手(ピッツバーグ ペンギンズ)は、FA移籍するのか !?
といった大物選手の動きに注目が集まりますが、
それとともに見逃せないのが、ヘッドコーチの動きです。

NHLのヘッドコーチは、世界中で30人しかできない、“究極の仕事” とあって、
待遇や注目度など、まさに最高のステイタス!

しかし、その反面で、開幕6連敗を喫して、すぐさまヘッドコーチを解任した、
アトランタ スラッシャーズを皮切りに、ワシントン キャピタルズ、オタワ セネターズと、
3チームが、シーズン途中で、ヘッドコーチを交代させたことでも分かるように、
“シビアな仕事” でもあるのです。

オフシーズンに入ってからも、タンパベイ ライトニングが、
4年前にスタンレーカップを勝ち取った ジョン ・トートレラ ヘッドコーチを解任したり
アバランチが、トニー ・グラナト アシスタントコーチを、5年ぶりにヘッドコーチへ復職させたりと
30チーム中、実に9チーム(暫定ヘッドコーチからの正式就任も含む)で、
ヘッドコーチの人事に、動きがありました

そんな9チームの中で、最も注目されるのは、
先日、NHLの公式ホームページで行われた、
「最もインパクトのあるヘッドコーチ人事」というインターネット投票で、
ダントツのナンバーワンに選ばれた、トロント メイプルリーフス!

エアカナダセンターには、メイプルリーフスの栄光の歴史を示す数多くのバナーが!メイプルリーフスといえば、
NHLの創成期から歩み続けてきた伝統と、
優勝13回の実績に加えて、
数多くの名選手がプレーした名門中の名門チーム!

いつも超満員の観客が詰め掛けるホームアリーナの
エアカナダセンターには、
栄光の歴史を称えるバナーが、
誇らしげに、数多く掲げられています。

とはいえ、最後にスタンレーカップを手にしたのは、41年前のこと。
しかも、ここ3年続けて、プレーオフに進むことさえもできないとあって、
シーズン中にGMを解任したのに続いて、チームの改革を断行。
新たに ロン ・ウィルソン 氏を、 指揮官として招き入れました!

ロン・ウィルソンHC強豪チームが居並ぶウエスタン カンファレンスのプレーオフを、
勝ち上がることができずに、今季限りで、
サンノゼ シャークスのヘッドコーチを、解任されてしまったとはいえ、
ウィルソン氏は、ワシントン キャピタルズを、ファイナルまで導いたり、
アメリカ代表チームを、ワールドカップで優勝させるなど、実績は十分。
その手腕を高く評価したメイプルリーフスが、
新たなヘッドコーチとして、白羽の矢を立てたのです!

名門チームからのオファーを受けて、
「私はNHLで、一番幸せな男だ」
と就任記者会見で話したウィルソン ヘッドコーチですが、
メイプルリーフスの現状を冷静に分析すると、決して喜んでばかりもいられません。

なぜなら、「NHLアイスホッケー」のレギュラー解説者の ジェイムス ・イエローリーズ さんは、
「ここ数年、トレードやドラフトの失敗が続いたから、チームを強くするのは、かなり大変」だと分析。

さらに、トロント在住期間も長かったイエローリーズさんによれば、
「トロントはカナダの中心だから、注目度がスゴイ。
モントリオール(カナディアンズ)や、バンクーバー(カナックス)もスゴイけれど、トロントは別格。
マスコミが集まっているから、メディアの扱い方が全然違う。
ちょっと成績が悪かったら、すぐにバッシングされてしまう」とのこと。

そんな状況に追い討ちを掛けるかのように、
大黒柱でキャプテンの マッツ ・サンディン 選手が、
FA権を行使して、メイプルリーフスを離れてしまうかも !?
というニュースも、現地では報道されています。

もし、来季もプレーオフに進むことができなければ、メイプルリーフスのワースト記録。
1917年から続く名門チームの歴史に、汚点を残してしまうことになるだけに、
「一番幸せな男」 だと口にしたウィルソン ヘッドコーチは、
“一番シビアな仕事” を任されたようですね。
NHL | comments(3) | trackbacks(0)
2008.06.19
気になるドラフト
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

カナダの首都オタワの郊外にあるスコシアバンクプレイスでは、
明日(現地時間)から2日間にわたって、「NHLドラフト」が行われます!

今季のMVPに輝いた アレクサンダー ・オベチキン 選手(ワシントン キャピタルズ)や、
シドニー ・クロスビー 選手(ピッツバーグ ペンギンズ)らを筆頭に、
ここ数年で、“ネクスト ジェネレーション” が一気に台頭し、
NHLをリードする存在となっているとあって、
今年のドラフトも、どんな選手が指名されるのか、楽しみなところ。

そんな中で、「語りべ」が気になるドラフト候補選手がいます。
それは、ジャレッド ・ストール 選手(17歳)!

あれ? ストールって、どこかで聞いたような気が…。
と思った方も多いと思いますが、ジャレッド ・ストール選手は、
3人のお兄さんが、いずれもNHLでプレーしている “ストール4兄弟” の末弟なのです。

カロライナ ハリケーンズでプレーしている長男の エリック 選手(23歳=写真左)は、
デビュー2年目に100ポイントをマークして、チームの初優勝に貢献したのに加えて、
今季のNHLオールスターゲームでは、MVPを獲得!

次男の マーク 選手(21歳)は、4兄弟の中で、ただ一人のDFですが、
今季、ニューヨーク レンジャーズでデビューを飾ると、
いきなりレギュラーに定着しただけでなく、スペシャルプレーにも登場!

そして、ピッツバーグ ペンギンズの一員として、今季のスタンレーカップ ファイナルを戦った
三男の ジョーダン 選手(19歳=写真右)は、
オフェンスだけでなく、ディフェンス面でも、戦力として計算されているC Fで
昨季は、7つのショートハンドゴールをゲットして、NHLのルーキー記録を塗り替えました!
      ストール4兄弟の長男 エリック・ストール選手   ストール4兄弟の三男 ジョーダン・ストール

このように、既に各チームの主力としてプレーしている3人は、
いずれも若くして、NHLファンの誰もが、その名を知るほどの存在となっていますが、
実は、それも うなずけるような高い評価を得ていたのです。

というのも、長男のエリック選手は、2003年に。
次男のマーク選手は、2005年。さらに、三男のジョーダン選手は、2006年のドラフトで、
それぞれ1巡目指名を受けた “ドラ1選手” ばかり!

そんなお兄さんたちに負けじと、
カナダのジュニアリーグのO H L(オンタリオ ホッケーリーグ)でプレーしているジャレッド選手は、
今季は、チームで2番目のポイントをマークするなど、
190センチ90キロという大きな体を武器にして、パワーFWとして活躍。

それだけに、またまたドラフト1巡目指名! との期待も高まるところですが、
毎年、プレーや成績を元に、指名候補選手を公式にランク付けして発表している
セントラル スカウティングリポートによると、
ジャレッド選手は、北米でプレーしている(GKを除く)選手の中で、43番目の評価。

もしも各チームの評価が、このスカウティングリポートどおりであれば、
1巡目での指名(30人)は、難しそうな雲行きに…。

それに反して、3人の兄が、すぐさま第一線で働いていることから、
ストール兄弟が持つホッケーのDNAに期待するチームが、
1巡目で指名する可能性もないとはいえないだけに、
4兄弟全員がドラフト1巡目指名! という快挙が達成されるかも !?

また、その一方で、
日本人で初めて「メモリアルカップ」(カナダのジュニアチーム優勝決定戦)でプレーした
河合卓真 選手(=プリンスラビッツ・河合龍一選手の弟)が、
もしかしたら指名されるかも !? という声もチラホラ。

今年のNHLドラフトは、例年にも増して、“気になるドラフト” となりそうです!
NHL | comments(4) | trackbacks(0)
2008.06.17
インラインホッケー日本代表決定!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

日本アイスホッケー連盟は、21日からスロバキアで開催される
インラインホッケー世界選手権ディピジョン1」に出場する日本代表メンバーを発表しました。

監 督 中嶋 寛(Mission Huskies=元西武鉄道)
コーチ 岡田幸太(TEAM BISCUIT)

【GK】
池田 豊(Labeda Bonz=元日光バックス) 今川新悟(Mission Huskies)
【DF】
石橋 修(Mission Huskies) 後藤智也(TEAM BISCUIT)
大音大輔(TEAM BISCUIT) 松谷啓輔(サーパス香川)
【FW】
口羽雄二(Mission Huskies) 小野 豊(LABEDA BONZ=元西武鉄道、日光バックス)
石岡美法(TEAM BISCUIT) 忠村修平(TEAM BISCUIT=元コクド)
浅沼昌平(Nikko Roller Wings) 金谷 拓(Nikko Roller Wings)
小林秀平(BLOOD) 鈴木亞久里(デッドライン)

 *敬称略。氏名及び所属チーム名の表記は、連盟からのリリースによる。

20日に日本を発つ14人のメンバーの中には、
日本代表に復帰した小野選手や、国際大会の経験が豊富な 石岡選手、忠村選手といった、
日本リーグやアジアリーグで、アイスホッケーファンを沸かせた選手に加え、
今月7日と8日に、苫小牧で行われた「全日本選手権」で活躍した選手たちがズラリ。

インラインホッケー世界選手権のフォーマットは、
ディビジョン1のチームでも、勝ち抜いていけば、トップディビジョンで優勝し、
世界一になるチャンスもあるだけに、頑張って欲しいですね!
アイスホッケー | comments(4) | trackbacks(0)
2008.06.16
「語りべ」通信セレクション<2>小林弘明選手編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季限りで、現役生活にピリオドを打った、
日本製紙クレインズの 竹内元章 選手と、小林弘明 選手の長年の功績を称え、
加藤じろう直営!「語りべ」通信では、これまでに紹介した記事の中から、
竹内選手と小林選手のベストセレクションを、お届けしていますが、
昨日の竹内選手編に続いて、今日は “氷上の鉄人” 小林選手編です!


━━━【「語りべ」通信セレクション<2>小林弘明選手編〜2008年1月4日掲載】━━━


皆さんは、どんな お正月を過ごされましたか?
もしかしたら、まだ正月気分が続いているという人も、いるかもしれませんが、
アジアリーグの各チームの選手たちは、早くも臨戦態勢。
明日から再開される試合に備えています。

今週末に行われる2008年最初のカードは、
SEIBUプリンスラビッツ−日本製紙クレインズ と、
日光バックス−王子製紙の顔合わせ!

レギュラーシーズンも残りわずかとなっているだけに、
プレーオフをにらんだ激しい戦いに、注目が集まりますが、
その一方で、この週末は、偉大な金字塔が打ち立てられようとしています。

その記録とは、小林弘明選手の400試合連続出場 です!

偉大なる金字塔達成目前の小林弘明選手堅実なDFとして、クレインズの守りを支えている小林選手は、
以前の記事でも紹介したように、
釧路江南高校から日本製紙に入社して7年目の、
1996年11月23日に行われた、
第31回 ・日本リーグの対古河電工6回戦以来、
足掛け12シーズンにわたって、
トップリーグ(日本リーグ&アジアリーグ)の全試合に出場中!
18シーズン目となる今季も、ケガに泣かされるチームメイトが多い中で、ここまでフル出場。
11月末に、36歳の誕生日を迎えましたが、
衰える気配を全く感じさせず、ハードなプレーを披露し続ける姿は、
まさしく、“氷上の鉄人” です!

しかし、鉄人とは言っても、身長171cm 体重78kg と、
小林選手は、決してサイズに恵まれているわけでは ありません。
しかも、DFというポジションだけに、
体を張って守らなくてはならない場面も多いため、ケガとは常に背中合わせ…。

にもかかわらず、1試合も休むことなくプレーを続けられる源は、
ハンパではない、その練習量。

「コバさんはスゴイ!」
という言葉を、多くのチームメイトから聞くように、
常に、体をいじめ続けてきたことで培われた強じんな肉体が、
“氷上の鉄人” のキャリアを支えています。

そんな小林選手にとって、転機となったのが、
日本リーグに、外国人選手が再び解禁された、12シーズン前のこと。

体が大きくて強い猛者たちと、マッチアップする機会が増えたことで、
「何度も吹っ飛ばされたので、こいつらに負けないようにしようと思って、
それまでよりも、ずい分と練習するようになりましたね」
と振り返ってくれました。

さらに、小林選手は、
「もし、その時に、今のような反則のジャッジになっていて、
体が大きい選手が相手でも、スケーティングやスキルで交わすことができていたら、
一生懸命 練習しなかったかもしれないから、もう引退していたかも」
と言って、表情を ほころばせました。

このような転機を基にして、強じんな体を築き上げた小林選手は、
明日のプリンスラビッツ戦に出場すれば、ついに、400試合連続出場!

「語りべ」も、以前から、いろいろな方に話をうかがったり、調べたりしたのですが、
残念ながら、日本リーグ創設当初の、正式な試合出場記録が残っていないため、
「日本ホッケー界初の記録!」だと断言することはできません…。
(往年の選手は引退するのも早く、年間の試合数も少なかったので、
“おそらく” 日本で初めてだと思うのですが)

ただ、日本リーグ時代に、400試合連続出場を達成した、
元クレインズコーチの 重野賢司 さんによれば、
「自分の記録が、チームではナンバーワンのはず」
とのことなので、小林選手が、クレインズ記録を達成するのも、秒読み段階!

ちなみに重野さんは、当時の首脳陣の方針で、
400試合連続出場を一区切りとして、翌日の試合では、ベンチから外されてしまったため、
小林選手が、明日の試合に続いて、明後日の試合にも出場すれば、
そうそうたる顔ぶれが揃う 十條製紙&クレインズの選手の中で、単独トップとなります!

海の向こうに目を転じると、
モントリオール カナディアンズのコーチを務めている、
ダグ ・ジャービス氏が、NHL史上ナンバーワンの「964」。
また、コロラド アバランチで活躍中の、
カーリス ・スクラスティンス選手が、NHLのDFではトップとなる「495」
という連続試合出場記録を樹立し、小林選手の数字は、それには及ばないとは言うものの、
賞賛に値する、「偉大な金字塔」であることは間違いありません !!

派手な活躍こそないものの、チームを支え続けてきた “氷上の鉄人” が、
「偉大な金字塔」を打ち立てるかもしれない プリンスラビッツ−クレインズの2連戦は、
FMくしろ で実況生中継の予定です。

残念ながら、その瞬間を目の当たりにすることができないファンの方は、
ラジオの前で、大きな拍手を送ってください!
「語りべ」通信セレクション | comments(2) | trackbacks(0)
2008.06.15
「語りべ」通信セレクション<1>竹内元章選手編
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事でも紹介したように、
今季限りで、現役生活にピリオドを打つこととなった、
日本製紙クレインズの 竹内元章 選手と、小林弘明 選手の引退セレモニーが、
この週末、釧路で行われました。

多くのファンに愛された両選手の功績を称えるために、
加藤じろう直営!「語りべ」通信では、これまでに紹介した記事の中から、
竹内選手と小林選手のベストセレクションを、お届けします。


━━━【「語りべ」通信セレクション<1>竹内元章選手編〜2007年3月25日掲載】━━━


昨日、ダイドードリンコ アイスアリーナで行われた、プレーオフ ・ファイナル第4戦は、
延長戦にもつれ込む熱戦の末、
日本製紙クレインズが、SEIBUプリンスラビッツを6−5で下して、
3年ぶり2回目となるアジアの頂点に輝きました!
   クレインズ二冠達成!
これで今季のクレインズは、
全日本選手権と併せて、チーム史上初の “二冠” を達成したのに加えて、
プリンスラビッツの前身のコクド時代に、
トップリーグのプレーオフで、6回も跳ね返されてきた “壁” を、ついに乗り越えただけに、
試合後は、どの選手の顔にも、とびっきりのスマイルが!

その中でも、一際 うれしそうな表情を浮かべていたのが、竹内元章 選手です!

悲願の二冠達成に笑顔を見せる竹内元章選手チームの期待を受けて、十條製紙(現クレインズ)では初めてとなる、
1年間のカナダ留学を経験して、
竹内選手がリーグ登録されたのは、今から17年前のこと。
十條製紙は、竹内選手の帰国を待っていたかのように、
その年の日本リーグで、初めてのAクラス(3位)に躍進。
さらに、その翌年にも、再び3位となっただけに、
「その頃から、いつかは二冠を取れるようなチームに、
なれるとは思っていましたけれど、ずい分 時間が掛かっちゃいましたね」
と思わず竹内選手は苦笑い。
応援し続けてくれたファンの人に感謝を込めてカップを掲げる竹内選手
そんなチームの歩みがあっただけに、
長い間 ずっと応援し続けてくれた人たちのために!
との思いから、
竹内選手は、試合後、チームメイトから優勝カップを受け取ると、
クレインズファンが詰め掛けた、ゴール裏のスタンドに向かって、
何度もカップを掲げて、喜びを分かち合っていました!
しかし、竹内選手の胸の中には、
残念ながら、この喜びを、リンクで一緒に分かち合うことができなかった、
二人への思いがありました。

その二人とは、お父さんの 昭男 さんと、クレインズの 澤崎潤一 前監督です。

苫小牧で生まれた昭男さんは、小さい頃からホッケーに打ち込み、
高校在学中には、王子製紙から入社を誘われたほどの名選手。

しかし、昭男さんが高校を卒業した年は、
会社の事情から、王子製紙が新入社員の採用を見送ったため、
念願だったトップリーグプレーヤーへの道は、絶たれてしまいました。

それだけに昭男さんは、竹内選手に自らの夢を託して、
「オレもホッケーをやっていたんだから、お前もやれ!」
と小学校5年生の時に、スティックを握らせ、
それ以来、竹内選手のことを、いつも支え続けてくれたのだそうです。

そんな竹内選手が、中学校時代に出会ったのが、澤崎前監督。

入学した鳥取中学校の学区が変更となり、
新たに通うことになった鳥取西中学校のコーチだった 澤崎前監督の指導で、
メキメキと腕をあげた竹内選手は、
お父さんの昭男さんと同じように、釧路短大附属高校(現・武修館高)在学中に、
複数の実業団チームから、誘いの声が掛かりました。

当時の竹内選手の気持ちは、ある道外のチームへと傾きかけていたそうですが、
迷っていた時に、相談に乗ってくれたのが、澤崎前監督でした。

「いろいろと話を聞いてもらって、地元の十條製紙に行くことに決めました。
澤崎さんと出会ってなかったら、今の自分はなかったですね」
と振り返ったように、竹内選手にとって澤崎前監督は、
まさに、恩師ともいえる存在なのだそうです。

ルーキーシーズンから活躍して、
日本リーグと全日本選手権で、ともに最優秀新人賞に輝いた竹内選手は、
37歳となった今季、アジアリーグと全日本選手権の栄冠を勝ち取りました。

竹内選手にとって、チームメイトとともに手にした、“17年ぶりの二冠” は、
これまで支えてくれた人たちへの、最高の恩返しとなったに違いありません!

★本日の小ネタは…
続きを読む >>
「語りべ」通信セレクション | comments(3) | trackbacks(0)
2008.06.13
MVPはつらいよ !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日(現地時間)カナダのトロントで、「NHLアワード」が開催され、
今季の各賞が発表されました

今季のMVPニ冠に輝いたアレクサンダー・オベチキン選手先日の記事で紹介したように、発表前から何かと話題となっていた、
レギュラーシーズンMVP(ハートトロフィー)は、
得点王(モーリスリシャール トロフィー)と、ポイント王(アートロス トロフィー)の、
二冠を獲得した見事な働きで、チームを5年ぶりのプレーオフに導いた、
アレクサンダー ・オベチキン 選手(ワシントン キャピタルズ)が、
1993−94シーズンの セルゲイ ・フェドロフ 選手
(現キャピタルズ、当時はデトロイト レッドウイングス)以来、
ロシア人選手としては、14年ぶり2人目の受賞!

さらに、オベチキン選手は、選手会が選ぶMVP(レスターBピアソン アワード)も受賞して、
MVPでも “二冠” に輝きました!

ところで、アワードでは、4つのトロフィーを手にして、笑顔を見せていたオベチキン選手ですが、
実は、かなりお疲れの様子なのだとか。

というのも、今季のオベチキン選手は、
NHLデビュー3年目にして、初めてプレーオフまで戦ったのに続いて、
休む間もなく、、、

カナダに移動して、ロシア代表チームに合流し、世界選手権出場。
             ↓
見事に金メダルを獲得すると、すぐさまロシアに帰国して、
ドミトリー ・メドベージェフ大統領に優勝報告
             ↓
地元マスコミからの取材が殺到するなど、分刻みのスケジュールをこなすと、
アメリカに向かって、スタンレーカップ ファイナルの試合会場へ。
             ↓
今度は北米のマスコミ向けに、得点王とポイント王を受賞した記者会見に出席したり、
テレビの生中継に、スペシャルゲストとして出演。
             ↓
さらに、再びロシアに帰国すると、
今度は、ロシア人NHL選手が選ぶMVPの受賞式に(スーパーマンの格好で!)出席
             ↓
そして、NHLアワードのために、またまたカナダへ。

という超ハードスケジュールを、こなしているからです!

しかし、オベチキン選手の長いシーズンは、まだまだ続きます。

トロントでのNHLアワードを終えたばかりだというのに、
今日は、キャピタルズのホームタウンのワシントンに戻って、市長が主催するセレモニーに出席!

こんな超ハードスケジュールは、大活躍した証明なだけに、
オベチキン選手にとっては、うれしい悲鳴なのでしょうが、
もしかしたら、心の中で 「MVPはつらいよ」 と思っているかもしれませんね(笑)
NHL | comments(4) | trackbacks(0)
2008.06.09
2度目の正直 !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

カナダのテレビ局の CBCや、TSNが伝えたところによると、
デトロイト レッドウイングスのGK ドミニク ・ハシェク 選手が、引退を決意したそうです。

ハシェク選手といえば、神がかり的なスーパーセーブを連発して、
1998年の「長野オリンピック」で、チェコに初めての金メダルをもたらせた立役者!
それに加えてNHLでも、今季を含め、2回のスタンレーカップを獲得しました。

ちなみに、ハシェク選手が、初めてスタンレーカップを手にしたのは、
デトロイト レッドウイングスが、10回目(前回)の優勝を果たした6年前のこと。

その時 ハシェク選手は、初優勝を区切りとして、シーズン終了後に「引退宣言」!
ところが、翌年から、自らが立ち上げたビジネスに転職しながらも、
わずか1年で、再び現役復帰した “前科(?)” があります…。

初めてスタンレーカップを手にした当時は、37歳だったハシェク選手も、既に43歳。
今季は、プレーオフのファーストラウンドで、大量失点して以来、
バックアップに甘んじたまま、シーズンを戦い終えましたが、
果たして、今回の「引退宣言」は、3度目ならぬ、“2度目の正直” となるのでしょうか? 
NHL | comments(3) | trackbacks(0)
2008.06.08
とんだ先行販売 !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

スタンレーカップ ファイナルが終了して、
NHLの公式戦は、全日程を終了しましたが、
間もなく、オフのビッグイベントが行われます。
それは、今季の各賞を発表する「NHLアワード」です!

選手たちが、ビシッと ドレスアップをして登場したり、
豪華ゲストがやってきたり、テレビ中継があったりと、
華やかな雰囲気の中で行われる NHLアワードですが、
毎年、ファンが最も注目しているのは、
やはり ハートトロフィー(レギュラーシーズンMVP)が、誰の手に渡るのか !?

既にNHLから、他の各賞とともに、最終候補として、
カルガリー フレームスの ジャローム ・イギンラ 選手。(写真左)
ピッツバーグ ペンギンズの エフゲニ ・モルキン 選手。(写真中)
そして、ワシントン キャピタルズの アレクサンダー ・オベチキン 選手(写真右)
の3人の名前が、ノミネートされています。
 ジャローム・イギンラ選手エフゲニ・モルキン選手アレクサンダー・オベチキン選手

この3人は、ポイントランキングのトップ3というだけでなく、
チームの中心選手として、数字以外の部分でも、勝利に貢献していただけに、
誰がハートトロフィーを受賞するのかが、気になるところ!

というはずだったのですが、思わぬハプニングが発生 !!
ナント NHLのオフィシャルホームページの グッズ販売コーナーで、
NHLアワード開催の1週間も前に、
“オベチキン選手のハートトロフィー受賞記念Tシャツ” が販売されてしまったのです!

日本でも、コンサートやイベントのチケットの先行販売があるように、
NHLでも、シーズンチケットを買ってくれたファンには、
プレーオフのチケットを先行販売するといったサービスを、各チームが行っていますが、
さすがに、この先行販売はマズイですよね(笑)

カナダのテレビ局が報道して、ミスに気づいたNHLは、
すぐにホームページから削除したのだとか…。

“とんだ先行販売” で、思わぬ話題を振りまいてしまいましたが、
今季のNHLアワードは、12日(現地時間)に、トロントで開催されます。
イベント当日は、ハプニングのないようにして欲しいですね(苦笑)
NHL | comments(2) | trackbacks(0)
2008.06.07
超スゴイ選手!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

ピッツバーグ ペンギンズとの頂上決戦を、4勝2敗で制して、
NHLのチャンピオンに輝いた デトロイト レッドウイングスが、
昨日(現地時間)、優勝パレードを実施。

平日の日中だったにもかかわらず、大勢のデトロイト市民が沿道に詰め掛ける中、
プレーオフのゲンかつぎで伸ばしていたヒゲを剃って、さっぱりした顔に戻った選手たちは、
スタンレーカップを手にした ニクラス ・リドストローム キャプテンを先頭にして、
笑顔で、大きな声援に応えていました!


ところで、スタンレーカップ ファイナルの生放送中にも紹介しましたが、
レッドウイングスは、北米4大スポーツのチームの中で、
現在続いている記録としては最長となる、17年連続プレーオフ出場中。
しかも、その間に、今季を含めて、スタンレーカップを4回も勝ち取っています!

なかでも、キャプテンのリドストローム選手や、
攻守両面で優勝に貢献した クリス ・ドレイパー 選手に、
“ゴール前の職人” トーマス ・ホルムストローム 選手。
さらに、ベテランの味を醸し出した ダレン ・マカーティーカーク ・モルトビー 両選手は、
全員が過去4回の優勝メンバー!

NHLでプレーする大半の選手が、
一度もスタンレーカップを手にすることなく、引退してしまうことを考えると、
この5人は、“スゴイ選手” だと言えますね。

しかし、レッドウイングスには、他にもスゴイ選手がいるのです!
それは、プレーオフMVPに輝いた ヘンリク ・ゼッターバーグ 選手と、
ファイナルだけで3得点をあげた ミカエル ・サミュエルソン 選手に、
強烈なチェックを、何度も披露していた ニクラス ・クロンウォール 選手の
“スウェーデン出身トリオ”!

この3人は、NHLで美酒を味わうのは、今季が初めてですが、
2006年に開催された「トリノオリンピック」と「世界選手権」に出場して、金メダルを獲得。

国際アイスホッケー連盟では、
「オリンピック」と「世界選手権(トップディビジョン)」の金メダルに加えて、
「NHL」のスタンレーカップを、全て手にした選手の栄誉を称えるために、
トリプル ゴールドクラブ」を設立していますが、
この3選手は、NHLで初優勝を達成し、メンバー入りを果たしたのです。

古今東西のホッケー選手の中で、
これまでに、トリプル ゴールドクラブのメンバーになることができたのは、
この3人を含めても、わずか22人だけ!

昨季トリプルゴールドクラブのメンバー入りを果たしたクリス・プロンガー選手そのメンバーを見てみると、
一足先に、3つのタイトルを手にしたリドストローム選手をはじめ、
昨季、スタンレーカップを手にして、メンバー入りを果たした、
クリス ・プロンガー 選手(アナハイム ダックス=写真)。

さらに、ジョー ・サキック 選手(コロラド アバランチ)や、
ヤロミール ・ヤーガ 選手(ニューヨーク レンジャーズ)
といったNHLの現役スター選手から、
スラバ ・フェチソフ 選手や、イゴー ・ラリオノフ 選手のように、
旧ソビエト代表として活躍した選手まで、豪華な顔ぶれがズラリ!

それだけに、ゼッターバーグ、サミュエルソン、クロンウォール の3選手は、
“超スゴイ選手” の仲間入りと言えそうですね。
NHL | comments(2) | trackbacks(0)
1 / 2 >>
__