加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2008.10.31
3年目の正直 !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

明日から11月!
だんだんと、風が冷たく感じられるようになってきたのとともに、
いよいよ本格的なホッケーシーズンの到来です。

残念ながら、オリンピック予選と、事前合宿があるため、
日本では、半月以上もアジアリーグの試合を見ることができませんが、
韓国や中国では熱戦が続き、
明日からは、チャイナシャークス vs High1(ハイワン)の3連戦が、上海で行なわれます。

くしくも、この両チームは、先週、日本にやってきましたが、
ともに苦戦を強いられてしまいました。
クレインズ相手に連日40本以上のシュートを浴びながら懸命にゴールを守り続けたウェド・フラハティ選手
帯広(23日)と、釧路(25日26日)で戦ったチャイナシャークスは、
GKの #33 ウェド ・フラハティ 選手が、
懸命にゴールを守り続けたものの、日本製紙クレインズに3連敗。

4300人ものファンが詰め掛けた上海シリーズの開幕戦で演じたような
金星を上げることは、できませんでした。
一方の High1は、22日の日光バックス戦でこそ、僅差の試合を制したものの、
週末に行なわれた、SEIBUプリンスラビッツとの2連戦(25日26日)では、
いずれもリードしながら、悔しい逆転負け。

これで High1は、レギュラーシーズンの 1/3 を消化して、6勝6敗(OTでの勝敗も含む)。
同じように、レギュラーシーズンの 1/3 を消化した時点での成績を見ると、 
一昨季が貯金4。 昨季は貯金2と、
いずれも好スタートを切って、プレーオフにコマを進めたのとは対照的に、
今季は、スロースタートとなってしまいました。

その要因として考えられるのは、スペシャルプレーでの得点力です。
特に昨季は、パワープレーで、リーグトップの55ゴールをゲット。
ペナルティによって人数が少ない時に決めた、6つのショートハンドゴールを加えると、
総得点(118)の実に半分以上を、スペシャルプレーで上げていました。

パワープレーでの決定力を欠いたラビッツとの2連戦なかでも顕著だったのは、ラビッツとの試合。
昨季はラビッツ相手に、唯一 勝ち越しましたが、
4試合の総得点18のうち、
パワープレーで11得点、ショートハンドでも2得点と、
スペシャルプレーを制したことが、大きな勝因に!

しかし、先週末の2連戦では、
実に、16回ものパワープレーチャンスがありながら、
決定力を欠いてしまい、わずか2得点のみ…。

ところが、キム ・ヒウ監督は、
「このあと韓国に戻ってから、スペシャルセットのメンバーを考え直します」
と全く慌てる素振りはありませんでした。

というのもキム ・ヒウ監督は、
今季へ臨むにあたって、こんな考えを抱いているからです。

今季は“3年目の正直”を狙うキム・ヒウ監督「昨季までは、レギュラーシーズンに集中し過ぎてしまって、
正直言って、レギュラーシーズンの好成績で満足してしまった感がありました。
プレーオフへ向けて準備するノウハウは、
日本のチームよりも、遅れていると感じました」

一昨季、昨季と、上位でレギュラーシーズンを終えながら、
2年続けて、プレーオフのセミファイナルで、
日本のチームにスウィープされてしまった苦い経験を、無駄にしないためにと
キム ・ヒウ監督は、夏のトレーニングの時に、こう話していました。

それだけに、今季最初の日本への遠征中にも、
「多くの主力選手が入れ替わったので、いろいろなことを試しながら戦って、
プレーオフの時に、チームをベストの状態へ、持っていくようにするつもりです」
という言葉が、キム ・ヒウ監督から聞かれました。

過去2年間の悔しさを晴らして、
今季は、3度目ならぬ、“3年目の正直” で、
プレーオフの階段を、勝ち上がっていくことができるのか !?

今後の High1 の戦いぶりが、楽しみですね!

尚、試合が行なわれる上海大学生体育センター(松江大学城体育中心)へのアクセスは、
こちら と、こちら の記事を、参考にしてください。

また、アジアリーグ ジャパンオフィスから、
明日以降に開催される上海シリーズの試合開始時間が、
下記のように変更になったと発表されましたので、観戦予定の方は、ご注意ください。

【試合日と変更後の開始時間 :11月1日→20:00。 11月2、29、30日、12月6、7日→15:00】
アジアリーグ | comments(11) | trackbacks(0)
2008.10.28
韓国一決定戦開幕!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

海の向こうの韓国では、国内ナンバーワンチームを決める、
「韓国総合選手権」が、今日から始まります!

63回目を迎える今年の大会は、モクトン アイスリンクを舞台に、
アジアリーグに参戦している High1と、アニャンハルラに加えて、4つの大学チームが参加。

この6チームが、トーナメント制になる前の全日本選手権のように、
3チームずつ、2つのブロックに分かれて、今日から3日間、総当りの予選リーグを行い、
両ブロックの上位2チームが、来月6日と7日の決勝トーナメントに進み、
韓国一のタイトルを争います。

かつては、外国人選手の出場を制限していた時も、あったそうですが、
現在は、助っ人選手の出場も認められているため、
High1とハルラが、優勝争いの中心となりそう。

毎年異様な盛り上がりを見せる延世大学vs高麗大学の定期戦しかし、その一方で、
この2チームに挑む、大学生たちの戦いぶりも、
気になるところ。
そんな大学チームの中で、「語りべ」が注目しているのが、
高麗大学です!

高麗大学といえば、延世大学と並ぶ、韓国屈指の名門校。
この図式は、ホッケー界にも当てはまり、
数多くの名選手を輩出してきただけでなく、
以前の記事でも紹介したように、両校の定期戦は、
毎年、異様なほどの盛り上がりを見せています。

しかし、ここ数年は、延世大学に、やや水を開けられてしまい、
定期戦でも、なかなか勝つことができなかったそうですが、
その流れを変えたのが、イ ・ビクトル 監督(39歳)です。

高麗大学の練習を見つめるイ・ビクトル監督ご両親は韓国人ながら、
父親の仕事の関係から、ロシアで生まれた イ ・ビクトル監督は、
「みんなが やっていたから」と、小さい頃から、ホッケーを始めると、
かつて王子製紙のDFとして活躍し、日本リーグのベスト6にも輝いた、
ユーリ・リャプキン氏などから始動を受け、腕を磨いていったそうです。

15歳の時に、3部リーグでデビューを飾ったイ ・ビクトル監督は、
その後も、チームのポイントゲッターとして、
ロシアの国内リーグでプレーしていましたが、
縁あって、昨季から、高麗大学の監督に就任することに。

イ ・ビクトル監督は、チームを率いた早々から、
「厳しい練習ばかりでなく、選手たちが、楽しんで取り組めるような練習も必要」
との方針を打ち出して、様々なメニューを取り入れると、
いきなり昨季の定期戦で、ライバルの延世大学から、10年ぶりの白星を上げただけでなく、
9月に行なわれた今季の定期戦でも、ノーゴールの判定に、何度か泣かされながらも、
1−1の引分に持ち込み、勝負強さを見せつけました。

「今季は、ロシアへの遠征を計画していますし、
来季は、学校同士で交流のある早稲田大学とも、試合をしたいと考えています」
と言うように、イ ・ビクトル監督は、
高麗大学の さらなるレベルアップへ、積極的に取り組んでいるのに加えて、、、
    ・ 大学生たちの長所を把握するために、試合数を、もっと増やして欲しい!
    ・ 中学生や高校生くらいまでは、世界に通用する選手がいるのだから、
             もっとしっかりした強化プランを、組んでいかないといけない!
と韓国アイスホッケー協会に、訴え続けているのだそうです。

ただ、残念ながら、
「現場でアイディアを出しても、なかなか耳を貸してくれません…」 と苦笑い。
しかし、それでも諦めることなく、熱心な指導を続けています。

韓国だけでなく、ホッケーの現場に足を運ぶと、
イ・ ビクトル監督のように、真正面からホッケーと取り組んでいる、
熱心な指導者の人たちと、よく出会います。

そんな人たちのエネルギーが、いつの日か必ず、
アジアのホッケー界を、正しい方向へと導いていくことを、信じたいですね。
アイスホッケー | comments(0) | trackbacks(0)
2008.10.27
千両役者参上 !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「語りべ」が実況を担当している
C S放送・Jスポーツの「NHLアイスホッケー」では、今週の放送で、
シカゴ ブラックホークス vs エドモントン オイラーズ の試合を、ご覧いただく予定でしたが、
現地のテレビ局の技術トラブルによって、放送ができなくなってしまったため、
(両チームのファンの皆さん、ゴメンナサイ!)
代わって ニューヨーク アイランダーズ vs ダラス スターズ の試合を、お届けします。

注目は、何と言っても、10年ぶりの優勝を狙うスターズの戦いぶり。
開幕2連敗を喫するなど、スタートダッシュには成功しなかったものの、
中継の解説を務めてくださっている、ジェイムス ・イエローリーズ さんが、
「戦力が揃っているので、優勝候補の一つ」 と高く評価する強豪チーム。

マイク・モダノ選手GKの マーティ ・ターコ 選手を中心にした堅実な守りを武器に、
毎年、安定した好成績を残し、プレーオフの常連となっていますが、
その一方で、守りだけでなく、攻撃面に目を転じても、
ポイントゲッターの マイク ・モダノ 選手(写真)や、
チームリーダーの ブレンダン ・モロー 選手、
さらに、ブラッド ・リチャーズ 選手など、
NHLを代表するFWが、ズラリと名を連ねています!

そんなスターズのFW陣に、今季から、もう一人、役者が加わりました。
それは、ショーン ・エイブリ 選手です!

ニューヨーク レンジャーズに所属していた昨季のプレーオフでは、
以前の記事でも紹介したように、
NHL屈指のGK マルタン ・ブロデューア 選手に対して、究極のイライラプレーを披露!
(どんなプレーなのかは、こちらをクリック → 青いジャージの16番がエイブリ選手です)

GKに正対して、しつこく両手を左右に振りまくる “千手観音攻撃”(命名=くま三郎さん)は、
現地のメディアで、様々な議論を巻き起こしたほど、話題となりましたが、
エイブリ選手は、プライベートでも、
著名な女優やモデルたちとウワサになるなど、何かとお騒がせな選手です!

そんなエイブリ選手の趣味は、意外にも(?)ファッションなのだそうで、
小さい頃から、着る洋服に こだわりを持っていたのが高じて、
このオフ、ファッション誌「ヴォーグ」の編集部に勤務したところ、
ナント、その時のエピソードが、映画化されることに!

とはいえ、「あくまでも自分はアスリートだ」というエイブリ選手は、
FAでスターズと契約し、新たなシーズンに臨んでいます。

様々な話題を提供しているエイブリ選手が、
本業のホッケーでも、“千両役者” ぶりを披露してくれるのか !?
今週の「NHLアイスホッケー」を、どうぞ ご覧ください !!
NHL | comments(3) | trackbacks(0)
2008.10.25
NHL三昧の一日
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

10月最後の週末を迎えました。
「試合を見に行こう!」と思っているホッケーファンの人は、もちろんのこと、
行楽の秋に、スポーツの秋、そして食欲の秋とあって、
いろいろな予定を立てて、この週末を楽しみにしていた方も、多いのではないですか?

しかし、海の向こうには、
(ちょっと大げさですが)世界で最も楽しい一日を、
過ごすことができるホッケーファンがいるのを、ご存知ですか?

それは、北米のホッケーファン。

というのも、今日(現地時間)は、
NHLの全チームが、一斉に試合を行なう、まさに “NHLの日”!

今から8年前に、コロンバス ブルージャケッツと、ミネソタ ワイルドが加盟して以来、
NHLは、30チームによって争われていますが、
全てのチームが、一斉に試合を行なうのは、2度目のこと。

しかも前回は、労使交渉が決裂して、
シーズンキャンセルとなった翌年の開幕日(2005年10月5日)に、
リーグ再開のセレモニー的な意味合いで行なわれたため、
今日のように、シーズン途中に、全30チームが試合を戦うのは、NHL史上初めて!

バンクーバーカナックスvsエドモントンオイラーズしかも、対戦カードを見てみると、、、
ニューヨーク レンジャーズ vs ピッツバーグ ペンギンズ。
トロント メイプルリーフス vs オタワ セネターズ。
バンクーバー カナックス vs エドモントン オイラーズ(写真)など、
15試合のうちの5試合が、
同じディビジョンに所属するチームのライバルバトルとあって、
ガチンコ勝負は必至!
各地で、激しい試合が繰り広げられそうです。
ご存知のように、北米には時差があり、
NHLは、4つのタイムゾーンにまたがって、試合が開催されているため、
うまく時差を利用しながら、ケーブルテレビなどで、各チャンネルをハシゴしていけば、
家にいながらにして、NHL三昧の一日を、過ごすことができますね!

と言っても、「なーんだ、北米のファンだけなのか…」
という声が、聞こえてきそうですが、皆さん、あきらめないでください!
日本に居ながらにして、NHL三昧の一日を、過ごすこともできるのです !!

今季から、一新されたNHLの公式ホームページの中の、
GameCenter」にアクセスして、(有料ですが)会員登録をすれば、
ほとんどの試合のライブ中継を、見ることが可能。

「どこに行っても混んでいるから、家でゆっくりしよう」
と思っているホッケーファンの人は、インターネットのライブ中継をハシゴして、
“NHL三昧の一日” を楽しんでみては、いかがですか?

★本日の小ネタは…
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2008.10.24
故郷でデビュー !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグアイスホッケー ジャパンオフィスは、
昨季限りで、アニャンハルラを戦力外となっていた、
佐藤正和 選手(FW 32歳 182cm 85kg 釧路緑岡高−クレインズ−バックス−ハルラ)を、
チャイナシャークスが、新たに選手登録したと発表しました

正和選手は、明日、釧路で行なわれるクレインズ戦からの出場が可能となりますが、
いきなり古巣相手に! しかも故郷での再デビュー !!
が予想されるだけに、頑張って欲しいですね。

尚、シャークスでの背番号は、「2」となるそうです。
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2008.10.23
今夜デビュー !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグアイスホッケー ジャパンオフィスは、
先日の記事で紹介した チャイナシャークスの 佐藤画 選手の登録を 認めたと発表しました

これで、晴れて試合出場が可能となり、
中国のトップチームと初めて契約した(日本生まれの)日本人選手が、
今夜、デビューを飾るかもしれません !?

尚、佐藤選手の背番号は、同じく今日付けで、選手登録を抹消された、
FWの ラン ・ビンユ 選手がつけていた 「14」 に。

バックス時代を含めて、ずっとつけていた「13」よりも、
1つ背番号が大きくなった分、これまで以上の働きを、期待したいですね!

一方、チャイナシャークスからの連絡によると、
フィジカルなプレーが持ち味の FW #31 ジャン ・ウェイヤン 選手と、
昨季は、新生シャークスのキャプテンを務めていた DF #22 ジョー ・ユディ 選手を、
元の所属チームであるハルビンと、チチハルに戻して、再調整をさせるとのこと。

厳しい指導方針を貫くデレック・アイスラーHC上海で行なわれた 14日のSEIBUプリンスラビッツ戦では、
外国人選手を、ズラリと揃えたスペシャルセットが、
5人対3人のパワープレー中に、まさかの失点…。

すると、デレック ・アイスラー ヘッドコーチは、
外国人選手たちを、その後、試合に出場させなかったりするなど、
就任2年目となる今季は、たとえ実績のある主力選手であっても、
決して特別扱いをしない厳しい指導方針を貫いて、
目標のプレーオフ進出へ、導こうとしているようです。
アジアリーグ | comments(6) | trackbacks(0)
2008.10.22
描き続けられないシナリオ
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのレギュラーシーズンは、開幕から1ヶ月が過ぎ、中盤戦へと向かいますが、
これまでホームゲームが続いていたHigh1が、今季初めての日本遠征に臨み、
今日から、日光アイスバックスと、SEIBUプリンスラビッツ相手に、3試合を戦います。

High1といえば、アジアリーグを代表するポイントゲッターの #79 アレックス ・キム 選手や、
クレインズから移籍した #71 桑原ライアン春男 選手。

さらに、昨季のヤングガイ・オブ・ザ・イヤー賞を獲得した、#31 オム ・ヒョンスン 選手に、
先日、初完封劇を演じた #39 金丸久 選手 など、日本でも、おなじみの選手が多いですが、
この他にも、「語りべ」が、注目して欲しい選手がいます。

それは、#11 ペク ・ヒョング 選手です!

今季初の日本遠征に臨むペク・ヒョング選手昨季まで、第1セットのウイングに起用されていたとはいえ、
身上としているのは、ゴール前での粘りや、しつこいチェックなど、
どちらかといえば、地味な働きで、チームに貢献するプレーヤー。

とはいうものの、High1(当時はカンウォンランド)が、
初めてプレーオフのチケットを手にした一昨季には、
34試合で、25ポイント(11ゴール14アシスト)をマーク。
プレーオフでも、劇的な決勝ゴールをゲットして、
大活躍したのを覚えている方も、いらっしゃるのではないですか?

そのペク ・ヒョング選手と、開幕前に話をしていた時のこと。
近くにいたHigh1のパク ・ビョンチョル マネージャーが、
「語りべ」に向かって、こんな言葉を口にしたのです。

「彼は、今季が最後のシーズンなんですよ…」

韓国の男性には、およそ2年間の兵役義務があることは、よく知られていますが、
これには年齢制限があり、大学院で学んでいるなど、一部の特例を除いて、
29歳までに、兵役に就かなければならないと、法律で定められているのだそうです。

そのため、High1や、アニャンハルラの選手たちは、
大学卒業後に、数年間プレーしたあと、
兵役のため、チームを離れる選手が、ほとんどなのですが、
ペク ・ヒョング選手は、これまでずっと、スティックを握り続けてきました。

しかし、来年4月に誕生日を迎えると、29歳になってしまうため、
ペク ・ヒョング選手にとって、今季が 区切りのシーズンとなるのです。

「なぜ今まで、ずっとホッケーを続けていたの?」
という問い掛けに、ペク ・ヒョング選手は、ハッキリとした答えを返してくれませんでしたが、
もしかしたら、韓国北部にあるピョンチャン(平昌)が、
冬季オリンピックの開催地に、立候補を続けていたことで、

   オリンピックの開催が決まったら、強化のために、兵役が免除されるかもしれない。

というシナリオを、描いていたのかもしれません──。

しかしピョンチャンは、2010年のオリンピックでは、カナダのバンクーバーに。
続く2014年も、ロシアのソチに、いずれも決選投票の末に惜敗。

韓国国内では、2018年の開催地に、
ピョンチャンが3度目の立候補をするのではないか、という話も聞かれますが、
ペク ・ヒョング選手に、シナリオの続きを描く時間は、もう残されていないのです…。

「韓国人のFWでは最年長ですけれど、
日本だったら、28歳の選手は、ベテランって言わないでしょう?(笑)
若くて上手な選手が増えてきたけれど、負けずにルーキーに戻ったつもりで、やりますよ!」

ペク ・ヒョング選手は、こう明るく言い放って、区切りのシーズンに臨んでいます。

間もなく30歳という年齢を考えると、
兵役によって、2年間もスティックを握ることができないのは、大きな痛手となるのは明らか。

それだけに、ペク ・ヒョング選手にとって、区切りのシーズンは、
パク ・ビョンチョル マネージャーが言うように、
最後のシーズンとなってしまう可能性が、大きそうです・・・。

「いつもラーメンを食べるのが楽しみ!」
という残り少ない日本への遠征で、
ペク ・ヒョング選手が、悔いのないプレーをしてくれることを、願わずにはいられません。

◆photo by YONSU
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2008.10.21
HOME SWEET HOME !
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
終盤のイーグルスの猛攻を耐え抜いてハルラが勝利
今夜、アニャンアイスアリーナで行なわれた、
アニャンハルラ vs 王子イーグルスの3回戦は、
イーグルスの激しい追い上げに耐え抜いたハルラが、
リードを守り切り、4−3で勝利。

ディフェンディングチャンピオンのイーグルス相手に、
3連勝を飾って、地元ファンに白星をプレゼントしました!
この試合では、ハルラの二人のポイントゲッターが、勝利を呼び込みました。
まず一人目は、ルーキーの #1 キム ・ギソン 選手。

4試合連続得点中のキム・ソンギ選手以前の記事でも紹介したように、
ルーキー離れした抜群の得点センスを誇る キム ・ギソン選手ですが、
今夜の試合では、序盤の先制点を含めて、2ゴールをゲット。

これで4試合連続得点となり、ゴールランキング2位タイに浮上!
同じく今夜の試合で、学生時代から一緒にプレーしている、
同期生の #36 パク ・ウサン 選手が、
アシストを2ケタに乗せたのに負けじと、しっかり結果を残しています。

そして二人目は、何と言っても、#96 ソン ・ドンファン 選手。

アジアンロケット全開の日も近い !?先月27日の このカードでは、
実に928日ぶりとなる、アジアリーグ復帰初得点を決めましたが、
今夜も2つのパワープレーゴールを決めて、またイーグルス戦で活躍!

「お互いのプレーを熟知し合っている」
と話す #43 パトリック ・マルティネツ 選手とのプレーも、
得点王になった3年前の絶妙なコンビネーションに、戻りつつあるだけに
“アジアンロケット” が全開となる日も、遠くはなさそうです。

これでハルラは、今季のホームゲームでは、4勝1敗。
敗れたクレインズ戦も、シュートアウトの末での黒星だったため、
5試合全てで、勝点をマークしています。

昨季のホームゲームでは、8勝5敗2分と、際立った勝率を残せませんでしたが、
今季のハルラにとって、アニャンアイスアリーナは、
まさに、“HOME SWEET HOME” となりそうですね!
       アニャンアイスアリーナは、ハルラのHOME SWEET HOME !!
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2008.10.20
チャイナシャークス新戦力獲得!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

チャイナシャークスから入った連絡によると、
ここまで低迷しているチームのテコ入れ策として、新戦力を獲得することが決まったそうです。

クリス ・コリンズGM から白羽の矢を立てられたのは、
昨季まで、日光バックスでプレーしていた、佐藤 画 (さとうかく FW 29歳 177cm 76kg) 選手!

チャイナシャークスとの契約が合意に達した佐藤画選手東京生まれの佐藤選手は、早稲田実業高校を卒業して、
北米のチームや、日本のクラブチームなどで腕を磨き続けたあと、
「一番上のリーグでプレーしてみたい」
という夢を叶えるため、2004年の夏にトライアウトを受験して、見事合格。

バックスの一員になった佐藤選手は、豊富な運動量を武器に、
ハードなプレーを身上とするFWとして、昨季まで4年間プレーしましたが、
戦力外通告を受けたことで、今季は栃木県の社会人チームに所属し、
仕事をしながら、バックを追っていました。
しかし、その一方で、
「またアジアリーグでプレーしたい」
との思いを捨てきれずに、トレーニングを続けていたところ、
「日本、韓国、中国籍保有選手は、外国籍選手枠外での登録を認める」
というリーグ規定を用いての戦力補強を目ろんでいた、シャークスと思惑が一致。
この度、双方が大筋で合意し、入団が内定しました。

これまで、アニャンハルラに在籍していた 瀬高哲雄 選手(現バックス)を皮切りに、
前述のリーグ規定を用いて、韓国のチームと契約した(日本生まれの)日本人選手は、
High1でプレーしている 金丸久 選手を含めて、4人いますが、
中国のチームと正式契約を済ませることになると、佐藤選手が第1号!
(注:日本国籍を持つ #3ワン ・ジアン=岡江輝 選手は中国生まれ)

それだけに、パイオニアとして注目が集まる一方で、
韓国よりも、シビアな環境でのプレーを強いられることが予想されますが、
「これまでエリートコースを歩んできたわけじゃないし、悔しい思いを何度もしたけれど、
ホッケーが好きだ! っていう気持ちだけで、ここまでやってきました。
だからこそ、こんなチャンスが巡ってきたんだと思うし、
これが最後のチームだと思って、期待に応えられるよう、精一杯やります!」
と意気込む佐藤選手の表情からは、一点の迷いも感じられません。

対して、日本人選手を迎え入れるシャークスの デレック ・アイスラー ヘッドコーチも、
「外国人選手枠を使わずに、アジアリーグの経験がある選手を補強できたことは、
中国のホッケー界を、より良い道に導くためにも、大きな移籍だと言えるだろう」
と話し、早くも期待を寄せています。

佐藤選手は、シャークスが、今週のクレインズ3連戦のために来日する際、チームに合流し、
正式契約と、移籍手続きなどが完了次第、試合に出場する見込みだとのこと。

「背番号は何番がいいか? って聞かれたから、
空いていたので、バックスの時と同じ、13番をリクエストしました」

こう言って、笑顔を見せた佐藤選手。
早ければ、23日の帯広での試合で見られるかもしれない 背番号「13」のジャージは、
どんなプレーを見せてくれるのでしょうか?

これから佐藤選手が拓いていく道に続こうとする、後進の選手たちのために。
そして何より、アジアのホッケー界の発展のために、活躍を期待したいですね!

◆photo by YONSU
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2008.10.15
レイズに続け!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

開幕したばかりのNHLとは対照的に、
MLB(メジャーリーグ)は、ポストシーズン(プレーオフ)が、佳境に差し掛かっていますが、
今季のハイライトは、何と言っても、
岩村明憲 選手が所属する、タンパベイ レイズ の大躍進!

1998年の創設以来、昨季までの10年間で、ポストシーズン進出はおろか、
実に9年も、ディビジョンの最下位に低迷していた “お荷物チーム” が、
デビルレイズから、チーム名を改めた今季は、
ボストン レッドソックスや、ニューヨーク ヤンキースといった強豪を抑えて、
見事、アメリカンリーグ東地区のチャンピオンに!

初めてコマを進めたポストシーズンでも、
ディビジョンシリーズ(ファーストラウンド)で、シカゴ ホワイトソックスを下すと、
アメリカンリーグのチャンピオンシップでも、ここまで3勝1敗と、
世界一を決めるワールドシリーズ進出まで、あと1勝。

ワイルドカード(2位の中で最高勝率チーム)で勝ち上がってきた、
昨季の覇者レッドソックスを、土俵際まで追い詰めています!

ところで、誰もが予想しなかった大躍進を遂げた今季のレイズには、
9=8 」 というスローガンがあるのを、ご存知ですか?

「グランドで戦う9人が一つになって、9回を戦い抜けば、
プレーオフに進むことができる、8チームの中に入ることができる」
というジョー ・マドン 監督の発案で、
選手たちに、「 9=8 」とプリントしたTシャツを配布。

このスローガンが、選手たちの意識を変えたと話題になって、
最近では、ファン向けのTシャツまで、販売されているほどなのだそうです。

そんなレイズの大躍進に負けじと、アジアリーグの中にも、
スローガンをプリントしたオリジナルTシャツを、選手に渡したチームがあります。

それは、チャイナ シャークス!

今季のスローガンがプリントされているチャイナシャークスのオリジナルTシャツワン ・リアン通訳が手にしているチームカラーのTシャツは、
トレーニングキャンプの時から、選手たちが愛用しているもので、
「トライアウトを勝ち抜いた23人の選手が、力を合わせて、
プレーオフ進出の5枚のチケットを手にしよう!」
という 「 23−5 」の文字に加えて、
Me,WE 」 (自分のために! チームのために !!)
というスローガンが、背中にプリントされています。

しかし、威勢のいいスローガンとは対照的に、今季のシャークスは、
11日の上海シリーズ開幕戦 で、初勝利こそマークしたものの、ここまで最下位に低迷中。

しかし、レイズに続け! とばかりに、これから巻き返して、
プレーオフのチケットを手にすることができるのか !?
今後のシャークスの奮起に、期待が集まります!
   23人の力を合わせてプレーオフのチケットを手にすることができるか !?
◆special thanks to WANG LIANG
◆photo supported by CHINA SHARKS
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