日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
昨日、上海大学生体育センター(上海大学生国際氷球館)に、
2500人の観衆を集めて行なわれた、
チャイナシャークス vs 日光アイスバックスの5回戦は、
両GKの攻守もあって、延長まで もつれ込む接戦となりましたが、
パワープレーのチャンスを逃さなかったバックスが、
3−2のスコアで、サヨナラ勝ち!
大差で敗れてしまった 前の試合の雪辱を果たしました。
1点を争うスリリングな試合にケリをつけたのは、バックスの篠原亨太(こうた)選手!
この日は、サヨナラゴールを決めただけでなく、
「今季は(試合中に放つ)シュートの数にも、こだわっていきたい」
と開幕前に話していたとおり、両チームの選手の中でトップとなる 6本ものシュートを、
相手GKの #33 ウェド ・フラハティ選手に浴びせ、勝利を呼び込むヒーローとなりました。
対して、惜しくもヒーローになり損なってしまったのが、
シャークスの #14 佐藤画(かく)選手。
以前の記事でも紹介したように、
(日本で生まれた)日本人選手として、
初めて中国のチームと契約した画選手ですが、
シャークスに合流する直前に、こんなことを口にしていました。
「上海でバックスと試合する時に、自分が活躍して、チームが勝つ!
っていうシーンを、ついイメージしちゃうんですよね」
画選手が、こう言っていたのも無理はありません。
彼にとってバックスは、
25歳にして、トップリーグでプレーしたいという長年の夢を、叶えてもらった一方で、
戦力外を受けてしまったチームでもあるだけに、
「もちろん感謝もしていますけれど、見返したい気持ちもありますよ!」
という言葉は、本音に違いないはず。
それだけに、今回の3連戦に懸ける思いは、一際 強い様子ですが、
その思いを見せつけたのが、
1点ビハインドで迎えた、第3ピリオド5分22秒のこと。
見事に、移籍初得点となる 同点ゴールをゲットしました!
試合を振り出しに戻して、うれしそうに記念のパックをもらっていた画選手でしたが、
第3ピリオド終盤には、#2佐藤正和選手とともに、
2on1になるという絶好のチャンスが訪れて、シュート!
しかし、この場面では、決勝点に結びつかなかっただけでなく、
その後、試合が残り1分半を切ったところで、痛恨のペナルティ…。
結局、このペナルティキリングを守り切れなかったシャークスは、
チームにとっても、画選手にとっても、痛い黒星を喫してしまいました。
延長戦での敗戦によって、勝点を1ポイント加え、最下位転落こそ、まぬがれたものの、
シャークスは、バックスよりも、5試合も多く消化しているにもかかわらず、
両チームの勝点の差は、わずかに2ポイント。
しかも、直接対決は、あと1試合だけとあって、
プレーオフ進出へ向けて、巻き返しを狙うシャークスにとって、
今日の試合は、まさしく背水の陣!
試合後は、しっかり気持ちを切り替えて、バックスベンチに歩み寄り、
伊勢泰監督と握手を交わしていた画選手でしたが、
「自分が活躍して、チームが勝つ!」
という思い描いていたイメージを、現実のものとすることができるのか !?
今日のバックスとの最終戦での、
“ヒーローになり損なってしまった男” のリベンジに、注目が集まります!
◆special thanks to
MASAHARU
◆photo supported by
YONSU