日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
先月15日(現地時間)からスタートしたNHLのプレーオフは、
いよいよ今日から、サードラウンド(カンファレンス ファイナル)に突入します。
激しいシリーズばかりとなった セカンドラウンドを勝ち抜いた4チームによる、
スタンレーカップ ファイナル進出を懸けての戦いは、、、
【イースタン カンファレンス】
ピッツバーグ ペンギンズ(4位) vs カロライナ ハリケーンズ(6位)
【ウエスタン カンファレンス】
デトロイト レッドウインクズ(2位) vs シカゴ ブラックホークス(4位)
※( )内の数字はレギュラーシーズンの順位
というマッチアップになりました。
今季のプレーオフは、ここまで12シリーズのうち、第6戦まで及んだシリーズが4つ。
最終戦まで もつれたシリーズが5つというように、手に汗握る戦いが続いていますが、
“
夢の対決” を制したペンギンズと、
ここまで2つのラウンドを、ともに敵地での第7戦で勝利してきたハリケーンズが激突する、
イースタン カンファレンスのファイナル。
スタンレーカップに名前を刻んだ選手を数えると、延べ44人にもなる、百戦錬磨のレッドウイングスに、
平均年齢25.6歳というリーグ最年少の顔ぶれで、今季を船出したブラックホークスが挑む、
ウエスタン カンファレンスのファイナルのどちらも、またまた手に汗握るシリーズとなりそうです。
接戦が予想されるだけに、キーポイントになりそうなのが、ラッキーボーイの出現!
両シリーズとも、決定的な戦力差は見られないだけに、流れを変える男が出てきたチームが、
スタンレーカップ ファイナル進出へ、近づくことになるような気配が… !?
そこで「語りべ」通信では、
それぞれのシリーズの中で、ラッキーボーイになりそうな “有力候補” を紹介します!
まず、イースタン カンファレンスのファイナルでのラッキーボーイ候補は、
ハリケーンズの
エリック ・ストール 選手!
2003年のドラフト1巡目(全体2位)で指名されたストール選手は、
まだ21歳だった3年前に、初めてプレーオフに臨みましたが、
いきなりファーストラウンド第2戦で、4アシストを記録すると、
その試合から、ナント 15試合連続ポイント。
コンスマイス トロフィー(プレーオフMVP)こそ、
GKの
キャム ・ウォード 選手に譲りましたが、
その年のプレーオフではトップとなる、28ポイントをマークして、
ハリケーンズを、初優勝に導きました!
そんな勝負強さは、自身2度目となる今季のプレーオフでも健在で、
ここまでの14試合で、9ゴールをゲット。
この数字だけ見ると、12ゴールの
シドニー ・クロスビー 選手(ペンギンズ)や、
11ゴールの
アレックス ・オベチキン 選手(ワシントン キャピタルズ)と比べて、
見劣りしてしまいますが、その内訳を見てみると、、、
▼ストール選手がゴールをした試合 → 7戦全勝
▼ストール選手が無得点だった試合 → 1勝6敗
というように、チームの勝敗を、大きく左右しているのです。
ニュージャージー デビルスとのファーストラウンド第7戦では、
試合終了32秒前に、決勝点を叩きだすなど、クラッチシューターぶりを発揮しているストール選手。
「両親が一番エキサイトしているよ(笑)」
と話していた弟の
ジョーダン 選手と対する、ペンギンズとのシリーズでも、
ゴールを決めればチームが負けない! という “不敗神話” を続けることができるか、注目されます。
一方、ウエスタン カンファレンスのファイナルに登場する選手の中には、
ストール選手を上回る “不敗神話” を誇る選手がいます。
それは、
トーマス ・ホルムストローム 選手(レッドウイングス)!
昨季のコンスマイストロフィー受賞者の
ヘンリク ・ゼッターバーグ 選手や、
今季のハートトロフィー(レギュラーシーズンMVP)最終候補の
パベル ・ダツック 選手といった、
卓越したスキルをウリにしているチームメイトとは対照的に、ホルムストローム選手は、
叩かれても! 小突かれても !! 絶対にゴール前のポジションを譲らない !!! 肉体派プレーヤー。
36歳となった今季も、その役割を忠実に果たしているだけに、
パワープレーなど、大事な場面でシフトされることも多く、
ファーストラウンドでは、2試合連続ゴールを決めて、存在をアピールしていますが、
ホルムストローム選手が、プレーオフでゴールを決めた試合は、
5年前から数えて、ナント 13試合連続勝利中なのです!
アナハイム ダックスと激突したセカンドラウンドでは、
ホルムストローム選手が、得点できなかったせいで(?)、決着が、最終戦まで もつれただけに、
サードラウンドでは、ゴール前の強さを武器に、得点をもたらせて、
レッドウイングスを、2年連続の頂上決戦に導くことができるか、こちらも注目されます。
もちろん、ハリケーンズと対戦するペンギンズには、キャプテンのクロスビー選手や、
今季のアートロス トロフィー(最多ポイント)を手にした、
エフゲニ ・モルキン 選手。
レッドウイングスと顔を合わせるブラックホークスにも、
21歳の
ジョナサン ・テイズ 選手や、20歳の
パトリック ・ケイン 選手ら、
活躍が期待されるポイントゲッターが揃っているだけに、
誰が “勝利を呼ぶ男” になるのか !? どちらのシリーズも、目が離せそうにありませんね!