日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
NHLの “頂上決戦” スタンレーカップ ファイナルは、
会場を、再びデトロイトのジョールイスアリーナに戻して、
第5戦 が行なわれましたが、
デトロイト レッドウイングス が、5−0 のスコアで、
ピッツバーグ ペンギンズ に完封勝利。
2年連続12回目の優勝に、王手をかけました!
2万人を超す地元ファンの前で、快勝したレッドウイングスは、
足の負傷で欠場が続いていた
パベル ・ダツック 選手が、
18日ぶりの実戦ながら、2アシストをマークして、セカンドスターに輝けば、
トップC Fの
ヘンリク ・ゼッターバーグ 選手も、
1ゴール1アシストの活躍で、ファーストスターに選ばれたように、
第3戦と第4戦の お返しとばかりに、二枚看板が大活躍!
この二人の働きもあって、ファイナルに入ってから、10回のチャンスがありながら、
わずか1得点と振るわなかったパワープレーで、この日は3ゴールを上げるなど、
レギュラーシーズンでリーグトップの得点を記録した、自慢のオフェンスが炸裂しました。
そんなレッドウイングスが誇る、この数字 →
「11勝1敗!」
これが何の数字なのか、分かりますか?
実は、
今季のプレーオフのホームゲームでの、レッドウイングスの試合結果 なのです!
長いNHLのプレーオフの歴史を振り返っても、
6季前に、ニュージャージー デビルスが上げた 「12勝」 のホームゲーム最多勝利数記録に、
あと1勝と迫る好成績。
試合内容に目を転じても、唯一の黒星を喫したセカンドラウンドの第2戦も、
対戦したアナハイム ダックスのGKの好セーブに苦しめられ、
サードオーバータイムの末、惜敗したもので、シュート数は、62本 vs 46本 と圧倒。
この試合のように、レッドウイングスは、
ここまで12試合のホームゲームのうち9試合で、相手チーム以上のシュートを放っていますが、
そのうち8試合は、10本以上の大差をつけて攻めまくり、
なかには2倍以上のシュートを放った試合(セカンドラウンド第5戦)も!
それに対して、シュート数が下回ってしまったのは、わずか3試合のみ。
しかも、1本差(サードラウンド第2戦)、2本差(ファイナル第1戦)、6本差(ファイナル第2戦)と、
いずれも、その差はわずかだったように、
レッドウイングスは、ホームゲームになると、完全にパックを支配しています。
この要因は、何といっても、ディフェンス力!
え !? オフェンス力でなくて、ディフェンス力???
という方も、いらっしゃるかもしれませんが、
ホームゲームでは、フェイスオフの際に、相手チームの顔ぶれを見てから、
どの選手を起用するかを決めることができる、マッチアップの権利が与えられます。
レッドウインクズは、ここまでのホームゲームで、
シドニー ・クロスビー 選手が出場した時には、ゼッターバーグ 選手を。
エフゲニ ・モルキン 選手が出場した時には、
ダツック選手欠場後、第2セットを率いている、
バルテリ ・フィリップラ 選手というように、
守りにも長けたC Fをマッチアップさせ、
クロスビー、モルキン両選手に、余裕を持ってプレーできるスペースを与えていません。
それとともにDFも、3年続けてノリストロフィー(最優秀DF賞)を受賞している、
キャプテンの
二クラス ・リドストローム 選手をはじめ、
必ず1つ目と2つ目の主力ペアをマッチアップさせ、ペンギンズの二枚看板を封じ込めています。
“ホームアドバンテージの強み” を武器とした、
レッドウインクズのシビアなマークに、イライラが募ったペンギンズは、
モルキン選手が3反則。クロスビー選手も1反則など、
ファーストラウンドから通じて、最も多い12反則。
無用な反則 → ペナルティーキリング → 失点
という悪循環を繰り返して、大敗を喫してしまいました。
昨季のファイナルに続いて、土俵際に追い詰められてしまったペンギンズですが、
第6戦は、ホームのメロンアリーナに戻って、戦うことができます。
それだけに、放送の解説を担当してくださっている
信田憲司 さん(慶応義塾大学コーチ)の、
「第3戦と第4戦のように、状況に応じて、クロスビー選手とモルキン選手を、
同じラインに使うこともできますから、十分にチャンスはあると思います」
という言葉どおり、こちらも “ホームアドバンテージの強み” を利用したいところ。
レッドウイングスが2連覇を達成するのか !?
それともペンギンズが逆王手をかけるのか !?
第6戦は、手に汗握る好ゲームを期待したいですね!
「NHLアイスホッケー」 スタンレーカップ ファイナル
▼第6戦 6月10日(水)14時00分(日本時間)〜 JスポーツPlusで録画中継!
※生中継ではありませんので、ご注意ください。
但し、JスポーツESPNで8時55分から放送予定の大学野球が、
放送開始前までに中止となった場合は、9時から生中継でお届けします。
また、リピート放送もありますので、ぜひご覧ください!
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