加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2010.02.28
「語りべ」通信アウォード2010<5>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日までの4回にわたって、お届けしてきた 「語りべ」通信アウォード2010!
最終回は、ヤングガイ ・オブ ・ザ ・イヤーと、レギュラーシーズンMVPの発表です !!

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▼ヤングガイ ・オブ ・ザ ・イヤー

アジアリーグの最優秀新人賞にあたる、ヤングガイ ・オブ ・ザ ・イヤーは、

        ★ 23歳以下(3月末現在)
        ★ レギュラーシーズンの半数以上の試合に出場

という条件を満たした上に、これまでのアジアリーグで、

        ★ 公式表彰されるタイトルを受賞
        ★ レギュラーシーズンの3/4以上の試合に出場

した経験のない、日本、韓国、中国人選手の中から選ばれますが、
今季は、第1セットでフル出場した、今城和智選手(東北フリーブレイズ)や、
長野カップ」の日本代表としてもプレーした、
梁取慎也選手(日本製紙クレインズ)と、芳賀陽介選手(王子イーグルス)。

さらに、ケガに泣かされたものの、高い得点センスを披露していた、
#74アン ・ヒョンミン選手(High1)など、有力候補がズラリと揃っています。

しかし、その中でも、最も印象的だったのは、#87チョ ・ミンホ選手(アニャンハルラ)の活躍!
     「語りべ」通信アウォード ヤングガイ オブ ザ イヤー チョ・ミンホ選手

学生時代からプレーしていた、本職のCFだけでなく、
「スピードと得点力を活かしたい」という、シム ・ウィシク監督の狙いから、
ウイングとしても起用されたチョ ・ミンホ選手ですが、
全試合に出場して、ルーキーの中では群を抜く、
44ポイント(14ゴール30アシスト)をマーク。

しかも、その内訳を見ると、、、

             ・vs  イーグルス  → 6ポイント
             ・vs   クレインズ  → 7ポイント
             ・vs    High1   → 8ポイント
             ・vs フリーブレイズ → 9ポイント
             ・vs  日光バックス  → 5ポイント
             ・vs チャイナドラゴン → 9ポイント

というように、どのチームからも、ポイントを稼いだのに加えて、
2試合続けてポイントなしに終わったのは、わずかに一度あっただけと、
好不調の波が ほとんどなく、ルーキーとは思えないほどの、コンスタントな活躍でした。

チョ ・ミンホ選手は、一昨年の12月に、ドラフト全体1位で指名され
すぐさま選手登録をされたものの、
昨季は、ケガの影響から、1試合も出場できなかっただけに、
来月11日から始まる初めてのプレーオフで、どんなプレーを見せてくれるか、楽しみですね。

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▼レギュラーシーズンMVP

「語りべ」通信アウォード2010 の最後のタイトルとなる、レギュラーシーズンMVP。

4ヶ月半にわたって繰り広げられた激しい戦いの中で、最も輝いていたのは、
ハルラの #43パトリック ・マルティネツ選手です!

前々回の記事で、ベストプレーメイキングFW賞を発表した時にも、紹介しましたが、
今季は、FWのラインの組み替えが何度も行なわれ、
ウイングの顔ぶれが頻繁に変わったにもかかわらず、
巧みなゲームメイクで、チャンスを演出し、チーム最多のアシストと、ポイントを記録。

そして、首位攻防3連戦の最後の試合となったイーグルス戦で、見せつけたように、
大事な場面になると、勝負強さを発揮して、
2年連続のリーダーズフラッグ獲得に、大きく貢献しました。

さらに、忘れてはならないのが、マルティネツ選手の責任感!

11月末に、北海道へ遠征したハルラは、
クレインズとの3連戦を終えたあと、苫小牧へと乗り込みましたが、
タイトな試合が続いたことから、
マルティネツ選手は、足を痛めてしまい、最悪のコンディションだったそうです。

それでも何とか、試合に出場し続けていたものの、
北海道遠征の締めくくりとなる、イーグルスとの第3戦の前に、
さしものマルティネツ選手も、休ませて欲しいと直訴。

しかし、#8 キム ・ウォンジュン、#17 キム ・ギュホン 両選手に続いて、
前日の試合で、#25ブロック ・ラドゥンスキ選手と、#27ブラッド ・ファスト選手も負傷と、
主力選手が、次々に戦列を離れてしまっていたため、シム ・ウィシク監督から、
「何とかして、プレーすることはできないか?」
と尋ねらると、何事もなかったかのように、その日の試合にも出場。

コンディションは、最悪だったにもかかわらず、
9日間に6試合を戦うハードな遠征を、最後まで戦い続けました。

普段の話しぶりも静かな上、
北米出身の外国人選手のように、あからさまに感情を表に出すタイプではありませんが、
自分の役割を十二分に認識して、
プライドと強い責任感を持ってプレーしているマルティネツ選手。

11月の「韓国総合選手権」で優勝した際に浮かべていた笑顔を、
アジアリーグでも、見せてくれるのか !?

初優勝を狙うハルラの “頼れる男” の戦いが、間もなくスタートします!
     「語りべ」通信アウォード レギュラーシーズンMVP パトリック・マルティネツ Patrik Martinec 選手
アジアリーグ | comments(5) | trackbacks(0)
2010.02.27
「語りべ」通信アウォード2010<4>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

レギュラーシーズンを振り返りながら、
「語りべ」が、独断と偏見で、アジアリーグの各賞を選ぶ、「語りべ」通信アウォード2010!

前回の記事まで、3回にわたって、ベスト6の顔ぶれを紹介してきましたが、
今回は、最優秀監督賞と、ホッケータウン・イン・アジアを、発表します!

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▼最優秀監督賞

今季の各チームの戦いぶりを見ると、
アニャンハルラを、2年連続トップに導いた、シム ・ウィシク監督や、
ハードな練習を続けて、チームの完成度を高めた、
王子イーグルスの城野正樹監督にも、注目が集まりますが
誰よりも、チームのレベルアップに大きく寄与した指揮官は、
東北フリーブレイズの クリス若林 ヘッドコーチ(HC)!
       「語りべ」通信アウォード 最優秀監督賞 クリス若林HC

アジアリーグ参戦にあたって、選手の補強が遅れ気味だったことから、
開幕前には、「戦力不足」との声も聞かれていたフリーブレイズでしたが、
終わってみれば、5位と大健闘。

(いい意味で)前評判に反する結果を残した要因として、
若林HCの手腕を、挙げないわけにはいきません。

以前の記事でも紹介したように、
選手たちの特徴とコンディションを、しっかり把握して、
FWのライン構成や、ゲームウイニングショットのシューターを、組み替えたり、
熱意が感じられない時には、練習を打ち切って、選手のやる気を促したりするなど、
昨季まで、SEIBUプリンスラビッツや、日本代表を率いてきた経験を武器に、
新しいチームをレベルアップ!

フリーブレイズの指揮官に就任して、八戸に移り住んだ若林HCは、
「食べ物が美味しいので、…キロも太りましたよ(笑)」と話していましたが、
(本人の名誉のため、何キロ増えたのかは、ご想像にお任せします!)、
チームも、8月から本格的に始動して以来、わずか半年あまりの間に、
しっかりと力を蓄えていきました。

ところで、この記事をご覧いただいている皆さんの中には、
「最優秀監督賞と言っているけれど、フリーブレイズの監督は、荒城啓介氏では?」
と思っている方が、いらっしゃるかもしれませんが、
アジアリーグが公用語としている英語表記ならば、監督 = Head Coach 。

さらに、荒城GM兼監督自身が、
「ベンチワークは、クリスに任せるつもりです」
と開幕前に話していたとおり、主にGM役を。

一方、練習中や、試合中の采配は、
若林HCが行なうというスタイルで戦っていただけに、
肩書きに、こだわる必要はないですよね。

ところで、開幕前に話していたといえば、若林HCは、
昨季まで率いていたラビッツと違って、若い選手が多いチームを指導するにあたって、
「いい選手がいなければ、若林はダメじゃないかって言われないように、
コーチ人生を懸けるつもりで、フリーブレイズにやってきました」
との強い決意を持っているだけに、
来季以降、フリーブレイズを、どうやって育てていくのか、その手腕が注目されますね。

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▼ホッケータウン・イン・アジア

各チームのホームゲームに足を運んで、
文字どおり、アジアをさまよった「語りべ」が選ぶ、
アジアリーグでナンバーワンのホッケータウンは、
ハルラのホームゲームが行なわれている、韓国のアニャン(安養)です!

最近は、日本のファンの方にも、
アニャンアイスアリーナで試合を見た人が、ずい分と増えてきましたが、
演出や仕掛けを目の当たりして、さすがにプロチームだなぁと、感じませんでしたか?

選手の特大パネルで、アリーナをデコレーションしたり(下の写真)、
毎年恒例となったホーム開幕戦や、12月に開催されるチーム創設記念日の試合など、
いろいろなイベントや、ファンサービスがあって、いつも楽しませてくれますよね〜。
      「語りべ」通信アウォード ホッケータウン・イン・アジア 韓国アニャン市

だからと言って、たくさんお金を掛けているわけではなく、
なかには、毎試合テーマを決めて、
ファンの人から、そのテーマにふさわしいベストプレーヤーを選んでもらおう!(下の写真)とか、
受験熱の高い国だけに、受験票を持参した学生さんは入場無料! 
というように、アイディア勝負の企画も。
     「語りべ」通信アウォード ホッケータウン・イン・アジア 韓国アニャン市

決して人数が多いとはいえないにもかかわらず、
チームと、ホームゲームを、プロフェッショナルに運営している、
ハルラのスタッフの皆さんの努力には、本当に頭が下がります。

しかし、今季は残念なことに、お客さんの数が 1000人に満たず、
スタンドに空席が目立つ中での試合も見られ、
「ホームゲームが、1ヶ月もない時期があったのが、影響してしまったと思います」
とヤン ・スンジュンGMが、残念そうに話していたことがありました。

もっとも、このような状況は、アニャンだけでなく、
経済不況の影響もあってか、
他の会場でも、観客動員数が伸びなかった試合は、珍しくありません。

ただ、そんな中でも、アニャンのみならず、各チームのホームタウンでは、
ファンサービスへの努力を続けていた姿を、「語りべ」は目の当たりにしただけに、
それが実って、プレーオフでは、スタンドも! リンクの上も !!
熱く盛り上がることを期待しましょう。
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2010.02.25
「語りべ」通信アウォード2010<3>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

もうすっかり 毎年恒例となった(!?)、「語りべ」通信アウォード2010!

今季も、「語りべ」が独断と偏見で選ぶ各賞を、お届けしていますが、
一昨日昨日に続いて、ベスト6の 残る2つの賞を発表します !!

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▼ベストプレーメイキングFW賞

日光バックスのパワープレー成功率や、1試合あたりの平均得点を、
昨季よりもアップさせた立役者の一人、兄のバド選手と、
アシスト王に輝いた、弟・ティム選手(High1)という、
スミス兄弟の働きにも、注目したいものの、
“プレーメーカー” の名前に、最もふさわしい働きを見せてくれたのは、
この選手しかいないでしょう。

アニャンハルラの #43パトリック ・マルティネツ 選手!
             「語りべ」通信アウォード ベストプレーメイキングFW賞 パトリック・マルティネツ Patrik Martinec 選手

        ・#8 キム ・ウォンジュン 選手  ・#10 チョン ・ビョンチョン 選手
        ・#11 イ ・ユウォン 選手      ・#87 チョ ・ミンホ 選手  
        ・#88 キム ・グンホ 選手     ・#89 キム ・ハンソン 選手
        ・#93 キム ・キョンテ 選手    ・#96 ソン ・ドンファン 選手

日本のファンの皆さんにもお馴染みの、この8人の選手たち。
彼らには、ある共通点がありますが、それは何か、分かりますか?

正解は、今季のレギュラーシーズンで、トップラインのFWに、起用された選手たちなのです。

「1つ目や、2つ目のラインで使われている選手でも、
もし油断しているようだったら、すぐに入れ替える。
特定の選手を使い続けるのではなくて、
毎試合、コンディションを見極めて、FWのラインを決めていくつもり」

夏のトレーニングの際に、こう話していた シム ・ウィシク監督は、
その言葉を、忠実に守って、
今季のレギュラーシーズンでは、頻繁にFWの組み替えを実施。

第1セットに登録された選手だけを見ても、
実に、9通りものFWラインを組んで、試合に臨みましたが、
その中で、不動だったのが、トップセンターのポジション。

かつての大相撲でいえば、抜群の風格と実績で、常に東の正横綱に位置した、
千代の富士や、北の湖のように(ちょっと古くてスイマセン…)、マルティネツ選手の名前は、
“チームの顔” ともいえる、第1セットのCFとして、常に記されていました。

自分の力と技を磨き続けていけば、戦うことができる横綱とは違って、
ウイングの選手が変わると、プレーのスピードやテンポ、
さらに、バスのタイミングも、変えなくてもいけないはずですが、
マルティネツ選手にとっては、ノープロブレム!

チェコのトップリーグで、アシスト王とポイント王に輝いたほどの腕前は、
38歳になっても、全く衰えることなく、
アジアでナンバーワンの得点力を誇る、ハルラの攻撃の基点として、
昨季を上回る 40アシストをマークしました。

身長 174cm と、アジアの選手の中でも、小柄な部類に入るにもかかわらず、
プレースピードや、パスの強弱を巧みに使って、
次々とアシストを上積みしていったマルティネツ選手は、
まさしく “アジアリーグでナンバーワンのプレーメーカー” ですね!

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▼ベストディフェンシブFW賞

ベストディフェンシブDF賞と同じように、数字だけで判断するのは、難しい賞ですが、
「語りべ」通信が選ぶ ベストディフェンシブFW賞は、
王子イーグルスのキャプテン 齋藤毅 選手です!
            「語りべ」通信アウォード ベストディフェンシブFW賞 齋藤毅選手

DFの選手が少ないチーム事情から、
ほとんどの試合で、本業のFWではなく、DFとしてプレーした #16 イ ・クォンジェ 選手や、
3つのショートハンドゴールをゲットした、
ジョン ・スミス選手(東北フリーブレイズ)の働きも、評価iに値しますが、
やっぱり見逃せないのは、イーグルスの安定した守備力。

総失点、ペナルティキリングともに、リーグトップの成績でしたが、
その堅い守りを支えたのは、何もGKとDFだけではありません。

FWの選手たちが、高い守りの意識を持ってプレーし続けたことも、大きな要因でしたが、
その中でも、「語りべ」が、齋藤毅選手を、ベストディフェンシブFW賞に選んだのは、
何を隠そう、対戦した韓国チームの選手たちの声なのです!

というのは、シーズン中に、ハルラやHigh1の選手を取材していた時に、
齋藤毅選手のアグレッシブなフォアチェックや、
ペナルティキリングの時でも、隙があれば、シュートを狙ってくる姿勢を、
警戒しているという声を耳にしました。

前述のように、ディフェンス面の評価は、なかなか数字では、表しにくいところですが、
対戦相手の中でも、とりわけ攻撃力に長けたハルラと、High1の選手たちから、
一目置かれているのであれば、間違いないはず。

今季の齋藤毅選手のプレーは、
ベストディフェンシブFW賞に値する働きだと言えるでしょう!

◆photo supported by YONSU
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2010.02.24
「語りべ」通信アウォード2010<2>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季もアジアをさまよった(!?)「語りべ」が、独断と偏見で、アジアリーグの各賞を選出する、
「語りべ」通信アウォード2010 !

昨日に引き続いて、今日もベスト6の発表です!

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▼ベストオフェンシブDF賞

本業の守りだけでなく、攻撃面でも活躍した選手といえば、
43ポイントをマークした ブラッド ・ファリヌック選手(東北フリーブレイズ)と、
12ゴールを決めた 山田佑哉 選手(High1)が、
それぞれ、DFではトップの数字を残しました。

しかし、その二人にも増して、オフェンス面での活躍を評価したいのは、
今季から、High1でプレーしている #2 ジェレミー ・バン・フーフ 選手!
               「語りべ」通信アウォード ベストオフェンシブDF賞 ジェレミー・バン・フーフ Jeremy Van Hoof 選手

チームメイトの山田選手や、ファリヌック選手は、
強烈なスラップシュートで、ファンを沸かせましたが、
バン ・フーフ選手の持ち味は、状況に応じたプレー。

ブルーラインからのシュートはもちろんのこと、
ディフェンディングゾーンから、FWへ的確なパスを出したりするなど、
野球のピッチャーに例えれば、緩急を使い分けて、
スコアリングチャンスを演出するシーンが、何度も見られました。

得点こそ、山田選手や、ファリヌック選手(11ゴール)よりも少ない、4ゴールだったものの、
アシストは、ファリヌック選手と並んで、DFでは最も多い 32。
それに加えて、注目したいのは、オンアイス時の得点。

アジアリーグでは、各選手が滞氷している際の、
スペシャルプレーも含めた、全てのシチュエーションでの得点と失点が、
+ / − で記録されますが、この3選手の数字を比べると、、、

                ・バン・フーフ選手    +80 / −43
            ・ファリヌック選手、山田選手 +75 / −46

というように、両選手を上回っているだけでなく、
バン ・フーフ選手が、滞氷していた時にチームが記録した80得点は、
全チームのDFの中で、ナンバーワンです。

「フィジカルで、強いディフェンスプレーをすること」
がセールスポイントだと話していた、バン ・フーフ選手ですが、
だからと言って、不必要な反則を繰り返すこともなく、
ペナルティの数は、“反則王” だったファリヌック選手の 1/3 。

このように、得点以外の数字を見ると、明らかなように、
バン ・フーフ選手のチームへの貢献度の高さは、
ベストオフェンシブDF賞に、値するでしょう。

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▼ベストオフェンシブFW賞

やはり、この賞は、#21ティム ・スミス選手と、#79アレックス ・キム選手という、
High1が誇る “最強コンビ” から、選ばないわけにはいきません。

というのも、この成績を見れば、一目瞭然。

   ・ティム ・スミス選手  27ゴール(2位) 48アシスト(1位) 75ポイント(1位タイ)
   ・アレックス・キム選手 29ゴール(1位) 46アシスト(2位) 75ポイント(1位タイ)

ティム ・スミス選手と、アレックス ・キム選手は、
今季のオフェンス部門のタイトルを総なめにした、掛け値なしの最強コンビなのです!

この両選手は、それぞれ2つずつのタイトルを獲得しているため、その他の成績に注目すると、
プレーオフに進出した上位3チームとの対戦成績では、
ティム ・スミス選手の 33ポイント(10ゴール23アシスト) に対して、
アレックス ・キム選手が、38ポイント(16ゴール22アシスト)と、
大事な試合での働きが光りました。

しかし、その一方で、ポイントをマークできなかった試合の数は、
アレックス ・キム選手が、7試合もあったのに対して、
ティム ・スミス選手は、3試合しかなく、こちらはコンスタントな活躍をしていたことに。

このように、甲乙つけ難い両選手ですが、
ベストオフェンシブDF賞の際にも紹介した、オンアイス時の得点に注目すると、
ティム ・スミス選手の 89点に対して、アレックス ・キム選手は 96点。

さらに、アレックス ・キム選手が記録した、
オンアイス時の、得点と失点の差を表す 貢献ポイント +50 と、
放ったシュート数 201 本は、いずれもリーグトップ!

この数字を評価して、「語りべ」通信アウォード2010の ベストオフェンシブFW賞 は、
アレックス ・キム 選手に決定です!
           「語りべ」通信アウォード ベストオフェンシブFW賞 アレックス・キム Alex Kim 選手

とはいうものの、アレックス ・キム選手は、ティム ・スミス選手と、一緒にプレーをすると、
「1+1=2」ではなくて、「3」にも、「4」にもなるほど、攻撃力がアップするだけに、
プレーオフでも、High1の最強コンビから、目が離せそうにありません。

◆photo supported by YONSU
アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2010.02.23
「語りべ」通信アウォード2010<1>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

2月7日をもって、レギュラーシーズンの全日程を終了したアジアリーグは、
3月11日からスタートするプレーオフまで、現在 31日間のブレイク中。

このブレイクを利用して、日本、韓国ともに、代表チームの強化期間を設けたのに加えて、
アニャンハルラ、王子イーグルス、日本製紙クレインズ、High1(ハイワン)の4チームは、
セミファイナルへ向けて、練習を行なっているだけに、
プレーオフが待ち遠しい! というファンの方も、多いのではないですか?

そこで、プレーオフまでのブレイク期間が、丁度 半分を過ぎた今日から、
もうすっかり恒例となった、「語りべ」通信アウォード2010 を、お届けします!

今季もアジアをさまよった(!?)「語りべ」が、独断と偏見で選ぶ各賞をご覧いただいて、
レギュラーシーズンを振り返りながら、プレーオフへのワクワク感を高めてくださいね !!

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▼ベストGK賞

今季のレギュラーシーズンのベストGK賞は、何と言っても、この人!
イーグルスの 春名真仁 (まさひと)選手 !!
      「語りべ」通信アウォード ベストGK賞 春名真仁選手

「特別に調子が良かった時は、なかったですけれど、
逆に、すごく調子が悪かった試合もなかったです」
と振り返っていたように、今季の春名選手のプレーは、高いレベルで安定し続けて、
シュートブロック率 91.51% 平均失点 2.03 という好成績をマーク。

これは、規定滞氷時間(総試合数の半分×60分)を上回った7選手の中では、
ナンバーワンの数字です。

もう一つ、春名選手がナンバーワンと言えば、
各チームのメインGKを務めた7選手の、1試合(60分)あたりの平均被シュート数を見ると、、、

             ・春名選手 → 23.9本
             ・ソン ・ホソン選手(ハルラ) → 28.3本
             ・オム ・ヒョンスン選手(High1) → 28.9本
             ・石川央(ひさし)選手(クレインズ) → 32.1本
             ・菊地尚哉選手(日光バックス) → 33.7本
             ・橋本三千雄選手(東北フリーブレイズ) → 35.6本
             ・井上光明選手(チャイナドラゴン) → 39本

というように、春名選手が最も少なく、
イーグルスのチームディフェンス力の高さが、好成績につながった要因に。

しかし、城野正樹監督や、山中武司コーチから、
春名選手のプレーを称えるコメントが、いつも聞かれたように、
守護神の活躍で、白星を手にした試合も多く、
背番号「61」番の働きを、見逃すわけにはいきませんね。

ところで、今季の春名選手は、一昨季に、自らが打ち立てた、
シーズン6完封(レギュラーシーズンのみ)のリーグ記録を更新する、
7つのシャットアウト勝利を演じました。

しかし、意外なことに、大量リードとなって、試合途中で交代したり、
「シュートの本数は少なくても、決めるのは上手ですよ」
と春名選手が振り返った、最下位のドラゴンとの対戦だけは、
3試合で、マスクを被ったものの、完封はゼロ。

実は、一昨季も、High1戦だけ、シャットアウトができなかっただけに、
来季は「全チームから完封勝利!」 という、新たなリーグ記録を目指して欲しいですね。

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▼ベストディフェンシブDF賞

ベストGKの紹介でも触れましたが、
今季のレギュラーシーズンで見逃せないのは、イーグルスのディフェンス力。

レギュラーシーズンでの1試合の平均失点は、わずか 2.2。
この数字は、2位の日本製紙クレインズ(平均失点 2.8)よりも、
大幅に少ないことでも明らかなように、リーグ屈指の堅実な守りが光りました。

長野カップ」の日本代表メンバーを見ても、8人のDFのうち、5人を占めたように、
イーグルスは、まさしく “DF王国” 。

それだけに、どの選手が、ベストディフェンシブDF賞に輝いても、不思議ではないですが、、、
「語りべ」通信アウォードが選ぶのは、
アニャンハルラの #23 ダスティン ・レオナルド ・ウッド 選手です!
      「語りべ」通信アウォード ベストディフェンシブDF賞 ダスティン・レオナルド・ウッド Dustin Leonard Wood 選手

開幕直後に、#2ジョン ・オゥ選手が、ヘルニアの手術をすることになったため、
ハルラが、緊急補強策として獲得した ウッド選手

強力なスラップシュートが武器の オゥ選手や、
積極的に攻め込んで行く #27ブラッド ・ファスト選手のような、派手さこそないものの、
「セールスポイントは、フィジカルに、一生懸命プレーすること」
と話していたように、開幕4試合目から、ハルラの一員として、プレーするようになって以降、
常にチームトップのアイスタイムを与えられ、守りの要としてフル回転!

以前の記事でも紹介しましたが、
レギュラーシーズン中盤戦に、シム ・ウィシク監督が、
「彼が来てから、守りが安定してきた」
との言葉を口にしていたとおり、
ウッド選手のチームへの貢献度の大きさは、数字では表し難いほど。

強力なFWの顔ぶれとは対照的に、
選手数も少なく、やや不安視されていたDF陣に、頼れる大黒柱ができたことが、
2年連続のリーダーズフラッグ獲得にも、つながったと言えるでしょう。

ウッド選手の当初の契約は、
オゥ選手の復帰が予定されていた、12月末までとなっていましたが、
ファスト選手が、ヒザのじん帯を損傷したことで、シーズン終了まで契約延長。

昨季のセミファイナルでは、あと一歩のところで、クレインズに敗れたハルラにとって、
ウッド選手の存在が、文字どおり “ケガの功名” となるのか !?

今季のプレーオフでの戦いぶりが、注目されますね。
アジアリーグ | comments(3) | trackbacks(0)
2010.02.20
3階級制覇を達成できるか !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「バンクーバー オリンピック」の開幕に伴って、
男子アイスホッケーの代表に、多くの選手を輩出しているヨーロッパ各国のトップリーグや、
NHLは、現在 レギュラーシーズンが中断しています。

しかし、バンクーバーがあるカナダでは、
WHL(ウエスタン ホッケーリーグ)や、OHL(オンタリオ ホッケーリーグ)といった、
ジュニアリーグの試合が、休みなく続いているのに加えて、
お隣のアメリカでも、NHLのマイナー(下部)リーグに相当する、
AHL(アメリカン ホッケーリーグ)や、
ECHL(イーストコースト ホッケーリーグ)といったプロリーグが、熱戦を展開中。

なかでもAHLは、オールスターゲームに出場した選手のジャージや防具のオークションを、
昨日(現地時間)から、一斉にスタートしたり、
今日は、NHLの ウインタークラシック に負けじと、
初めての屋外試合となる 「アウトドア クラシック」 を開催!

それ以外にも、各チームが、
オリンピックブレイク中は、試合を見られないNHLファンを取り込もうと、
より一層、プロモーションに力を入れています。

アジアリーグは、中国協会の反対があったことなどから、
オリンピック期間中は、試合を行なわないことになったそうですが、
シーズン真っ只中の上に、ホッケーに関心を持つ人が、増えることも予想されただけに、
プレーオフまでの1ヶ月のブレイクは、残念な気がしますよね…。


ところで、熱戦が続いているAHLと、ECHLでは、
ともに昨季のチャンピオンに輝いた、
ハーシー ベアーズ(AHL)と、サウスカロライナ スティングレイズ(ECHL)が、
今季のレギュラーシーズンでも、ここまでトップに立っていますが、
この両チームには、ある共通点があるのを、ご存知ですか?

それは、どちらも ワシントン キャピタルズ と提携している、ファームチームなのです。

先日の記事でも紹介したように、
史上3位タイとなる14連勝を飾るなど (その後は3連敗でしたが…)、
30チーム中、最も多い勝点をマークして、オリンピックブレイクを迎えたワシントンですが、
ここまで全試合に出場しているのは、
第1セットのCFの ニクラス ・バックストローム 選手はじめ、わずかに4人のみ。

他のチームと同様に、ケガ人が例年以上に出たことから、
元々手薄だと言われるディフェンス面の布陣を、心配する声が聞かれたものの、
GKでは、チェコの名門 スパルタプラハで育った、マイケル ・ノイバー 選手(21歳)。
 17試合に出場したマイケル・ノイベァー Michal Neuvirth 選手

DFでも、2季前に、WHLでMVPに輝いた カール ・アルズナー 選手(21歳=下の写真)や、
今季のU20世界選手権の決勝で、オーバータイムにVゴールをゲットした、
ジョン ・カールソン 選手(20歳)といった若手を昇格させて、
苦しい台所事情を乗り切ってきました。
       21試合に出場したカール ・アルズナー Karl Alzner 選手

このような起用は、一昨季の途中に、
ハーシーを率いていた ブルース ・ブードロー ヘッドコーチが、
ワシントンの指揮官に昇格してからは、頻繁に見られ、
レギュラーシーズンで、わずか6試合しか出場していない、シミョン ・バーラモフ 選手を、
昨季のプレーオフで、いきなり先発GKに抜擢した “サプライズ采配”を、
覚えていらっしゃる方も、多いのではないですか?

もっとも これは、トップチームだけでなく、AHLや、ECHLに至るまでの、ワシントンの組織力と、
戦力を把握する指揮官の眼力があってこそ!

それを象徴するような起用をされているのが、ブレイデン ・ホルトビー 選手(20歳)です。
       北米プロリーグを3階級制覇した ブレイデン・ホルトビー Braden Holtby 選手

2008年にドラフト指名され、今季からプロ契約をしたホルトビー選手は、
AHLのハーシーで開幕を迎え、好セーブを続けていましたが、
ワシントンから、GKが降格してくると、
出場機会を与えるために、首脳陣は、ECHLのサウスカロライナ行きを通告。

ホルトビー選手は、サウスカロライナでも、1番手のGKとして活躍したあと、
再びハーシーに戻って、ゴールを守り続けていましたが、
1月末には、メインマスクを務めていた ジョゼ ・テオドア 選手が故障して、
ワシントンのGKが、1人だけになってしまったことから、ついにNHLへ昇格!

ナント! ホルトビー選手は、4ヶ月の間に、
ワシントンを筆頭とする3つのレベルのチームのジャージに、全て袖を通して、
北米プロリーグを “3階級制覇”(笑)
(日本に例えると、アジアリーグ、インカレ、国体で選手登録されたようなもの???)

一見すると、たらい回しのような起用をされているにもかかわらず、
NHLでこそ、バックアップでのベンチ入りのみで、試合に出場できなかったものの、
AHLと、ECHLでは、ともにセーブ率9割1分以上という、好成績を残しています。

このように、トップチームのワシントンの状況や、若手選手の育成プランなどによって、
選手を頻繁に移動させながらも、
3つのレベルのチームが、いずれもトップの成績を残していることは、
プロスポーツチームとして、特筆されますね。


ところで、そんなホルトビー選手に、あやかりたいのが、
何を隠そう、ワシントン。

というのも、昨季は、弟分のハーシーと、サウスカロライナが、揃って優勝を飾りながら、
プレーオフのセカンドラウンドで敗れてしまったとあって、
今季こそは、何としても “長男の面目” を保ちたいですよね(笑)

果たして、北米プロリーグ 3階級制覇を達成できるか !?
今後の戦いに、注目が集まります。

もちろんワシントンだけでなく、レギュラーシーズン終盤戦から、プレーオフへ進んでいくと、
各チームが、激しく鎬を削るのは間違いありません!

オリンピックブレイクに入ってから、1週間が経ちましたが、
来月1日から再開されるNHLの戦いが、今から待ち遠しいですね。
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2010.02.18
氷上の日韓戦
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で、ディビジョン1残留を目標に、
かつてない強化体制を予定して、4月に開催される世界選手権へ臨む、
韓国代表チームの話を紹介しましたが、
代表監督も歴任する、High1の キム ・ヒウ 監督は、
現在 「バンクーバー オリンピック」 を視察中とのこと。

オフの間は、カナダで暮らしていることから、現地には知人も多いそうで、
オリンピックブレイクを有効に活かし、精力的にスカウティング活動をしているようです。
     韓国代表も率いるキム・ヒウ監督

ところで、そのキム ・ヒウ監督が、
オリンピックブレイク中に、どうしても実現させたかった試合がありました。

それは、アイスホッケーの 「日韓代表戦」!

多くの移動時間や遠征費をかけずに、試合を行えることから、
「こちらが日本に赴いてもいいし、日本代表に、韓国へ来てもらってもいい」
と言って、日本の関係者へアプローチ。

12月に High1 が、郡山で試合をした際には、
日本代表の マーク ・マホン ヘッドコーチ(HC)に、直談判までしましたが、
返ってきた答えは、、、 残念ながら 「No」

その理由を、マホン HC に聞いてみたところ、
長野カップ」の対戦国とスケジュールが、既に決まっていたことと、
「今の日本には、上位チームとの対戦が必要」 だからと話していました。

現在の世界ランキングを見ると、日本21位 に対して、韓国30位

世界選手権トップディビジョンへの昇格を目指す日本にとっては、
ランキングが下回る韓国ではなく、
長野カップのように、格上の強豪国との試合を増やして、腕を磨くべきだというのです。

それだけに、マホン HC は、長野カップ終了後、来季の強化プランとして、

   ▼9月に、若手選手による日本代表と、アジアリーグのチームとの試合をする
   ▼2月に、冬季アジア大会に参加する。

というアジアでの強化とともに、
「11月のインターナショナルブレイクを利用して、ヨーロッパに遠征し、1週間で4試合ほど戦う」
との青写真を描いていると、教えてくれました。
     自<br />
らの人脈も活かして来季の強化プランを描いている日本代表のマーク・マホンHC

マホン HC は、長年ドイツでプレーし、国籍も取得していることから、
ヨーロッパに、数多くの人脈を持っているそうで、
これまでにも、その人脈を有効に使って、「ドイツカップ」などの国際大会に参戦してきました。

さらに、マホン HC によると、
「各国から、日本は評価されているので、対戦相手には困らない」
とのことなので、青写真を現実の物にするのは、容易なことのように思われますが、
その一方で、マホン HC の口からは、こんな言葉が。

「全ての強化には、予算が必要になってくる」

地理的な条件から、日本代表が、海外遠征をするには、
バス移動も可能なヨーロッパ諸国よりも、はるかに多くの時間と予算が、必要になります。

しかも、鳩山政権が発足してからの動きを見る限り、
盛んだとは言えないスポーツ競技に対しての強化資金の配分は、
減らされてしまう気配が濃厚…。

それだけに、マホン HC は、以前から、マーケティングの重要性を口にしていますが、
昨今の経済情勢を考えると、
短期間で、一気に強化予算が増えることは、望めそうにありません。

そこで注目したいのが、キム ・ヒウ監督が提案した、「日韓代表戦」です!


「ハルラとの試合のほうが、疲れますよ」
という長野カップで、ある日本代表のDFが口にした言葉や、、、

「セミファイナルのほうが、キツかったですね」
という昨季のファイナルの最中に、クレインズの選手たちが話していた言葉が示すように、
アジアリーグに参戦してからの、ハルラと High1 のレベルアップは、誰もが認めるところ。

しかし、それは、日本のチームよりも、多く在籍している外国人選手たちの力だけではなく、
韓国人選手たちがレベルアップしていることも、見逃すわけにはいきません。

しかも、日本に比べて韓国は、ジュニア世代の指導が、確立されていないそうなので、
若手選手たちには、まだまだ伸びしろがありそう!

それだけに、多くの時間と予算をかけずに行なえる 「日韓代表戦」 を繰り返して、
韓国代表が、さらにレベルアップしていけば、
やがて日本代表のレベルアップにも、つながっていくのではないでしょうか?

それに加えて、キム ・ヒウ監督が、日本の関係者へアプローチしていた際に話していた、
こんな意見にも、耳を傾けなくてはなりません。

「お互いをライバルだと思っているから、必ず日韓代表戦は盛り上がっていくはず。
アジアのホッケー界全体のためにも、絶対にいいことだと思う」

サッカーや野球のように、
ホッケーでも、日本と韓国が、国際的な競争力を高めながら、
定期的に、試合を開催し続けていけば、だんだん注目を浴びるようになって、
いずれは、興行面での期待もできるようになるのでは、ないでしょうか?


2年前に、「アジアの春」と題したシリーズ記事でも論じましたが、
「語りべ」が取材をしていて、耳にした意見を集約すると、
各カテゴリーの指導者の方たちが、尽力してきた甲斐あって、
日本の選手たちのレベルは、間違いなく上がっているようです。

にもかかわらず、世界ランキングが、目に見えて上がっていかないのは、
他の国も、日本と同じか、それ以上に、レベルアップしているのです!

前述のような事情を考えると、これからの日本代表の強化は、
限られた予算の中で、的確かつ効率的に行なう必要性が高まってくるはず。

それだけに、バンクーバーで、世界各国が金メダルを目指して戦っている今、
「日韓代表戦」の実現を、真剣に検討するべきではないでしょうか?


というようなカタイことを言う前に、、、 ホッケーファンの皆さん!
2003年9月の西東京での対戦以来、日本では行なわれていない “氷上の日韓戦” を、
見てみたいと思いませんか???

サッカーや野球の両国の対戦のように、
“氷上の日韓戦” が、スポーツファンの注目を集める日が、やってくることを願いたいですね。
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2010.02.16
代表メンバー発表!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのレギュラーシーズンが、オリンピックブレイクに突入した昨日(現地時間)、
「バンクーバー オリンピック」の男子アイスホッケーに参加する12ヶ国が、
最終の代表メンバーを発表し、
いよいよ金メダルを目指しての熱戦が、スタートします。

その一方で、今日、韓国アイスホッケー協会は、
4月17日から、スロベニアで開催される「世界選手権ディビジョン1(グループB)」に出場する、
韓国代表メンバーを発表しました

その顔ぶれを見ると、、、

   GK #30 ソン ・ホソン (ハルラ)
      #31 オム ・ヒョンスン (High1)

   DF #5 キム ・ウジェ  #20 ホン ・ヒョンモク  #58 イ ・スンヨプ
      #61 イ ・ドンク (ハルラ)
      #10 キム ・ユンファン  #17 オ ・ヒョンホ  #24 キム ・ヒョンス
      #96 キム ・ドンファン (High1)

   FW #1 キム ・ギソン  #8 キム ・ウォンジュン  #11 イ ・ユウォン
      #36 パク ・ウサン  #87 チョ ・ミンホ  #88 キム ・グンホ
      #89 キム ・ハンソン  #96 ソン ・ドンファン (ハルラ)
      #14 ソ ・シニル  #33 イ ・スンジュン  #56 イ ・ヨンジュン
      #74 アン ・ヒョンミン (High1)      ※背番号は所属チームのもの

というように、日本のファンの皆さんにも お馴染みの22選手が、顔を揃えているのに加えて、
昨年の世界選手権に続いて、High1の キム ・ヒウ 監督が、代表監督を兼任し、
参謀役のアシスタントコーチには、ハルラの シム ・ウィシク 監督という、
まさしく “オール韓国” チーム!

韓国代表は、地元で開催した3年前の世界選手権ディビジョン2で、見事に優勝して、
ディビジョン1昇格を果たしたものの、
翌年の大会では、1つの白星も上げられずに、わずか1年で、ディビジョン2に降格…。

しかし、その悔しさを、昨年の世界選手権で晴らし、
今年は、ディビジョン1に再昇格した経緯があるだけに、
キム ・ヒウ監督は、「何としても、ディビジョン1に残留する!」 という目標を設定。

これまでは「世界選手権の直前に集まって、練習するだけ」(キム ・ヒウ監督)だったそうですが、
今年は、アジアリーグのレギュラーシーズンが終了して、プレーオフが始まるまでの間に、
強化合宿を予定するなど、かつてない強化体制で、世界選手権に臨む方向とのこと。

アジアリーグでも証明されているように、
若手を中心に、韓国の選手たちは、メキメキと力をつけているだけに、
韓国代表チームには、今年の世界選手権で、好成績を残して欲しいですね!
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2010.02.15
アジアの代表
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのレギュラーシーズンは、
昨日(現地時間)の試合を最後に、オリンピックブレイクに突入し、
いよいよ明日から、バンクーバーでは、男子アイスホッケーが開幕します。

しかし、皆さんもご存知のように、女子アイスホッケーは、
一足早く、一昨日からスタート。

メダルを目指す戦いの火ぶたを切る、スウェーデン vs スイスのオープニングゲームには、
いきなり 中山美幸 ラインズマンが、出場しました。
     日本から、ただ一人選出された中山美幸ラインズマン

以前の記事でも紹介したように、
中山さんは、世界選手権の決勝戦で、ホイッスルを吹いたキャリアなどを評価されて、
わずか9人しかいない オリンピックのラインズマンとして、日本から、ただ一人選出。

今月7日の壮行会では、
「日本のアイスホッケー界の代表として、バンクーバーへ向かいます」
と話していただけに、メダルを争うビッグゲームのラインズマンを託されるように、
頑張って欲しいですね。


一方、一昨年の11月に、上海で行なわれた最終予選で日本を下し、
バンクーバー行きのチケットを手にした中国 が、アメリカと対戦。

試合は 1−12 と大敗を喫し、
世界ランキング第1位の強豪に、力の差を見せつけられてしまいましたが、
試合終了間際に、一矢を報いるゴールを決めたのが、#12 ジン ・フェンリン 選手!

中国女子代表の第1セットのCFとして、
これまでも、世界選手権や、オリンピック予選でも活躍してきた ジン ・フェンリン選手は、
実は、昨年の春に結婚したばかりの 新婚さん♪

そして、そのお相手はと言うと、、、
こちらも以前の記事で紹介しましたが、中国男子代表のキャプテンを務めたこともある、
チャイナドラゴンの #17 イン ・カイ 選手。
   アメリカ相手に一矢を報いるゴールを決めたジン・フェンリン選手 ジン・フェンリン選手のプレーを大注目しているに違いない(?)イン・カイ選手

シーズン中に、話をした時には、
「オリンピックになったら、背番号12番の選手に注目してね」
と言って、おどけた表情を見せていましたが、
今は きっと、イン ・カイ選手自身が、
テレビの前で、奥さまのプレーに、大注目しているに違いないはず(笑)

中山さんとともに、ジン ・フェンリン選手にも、
“アジアの代表” として、バンクーバーを沸かせてくれることを、期待しましょう!
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2010.02.14
フリーブレイズのキーマン
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

長野市のビッグハットで、11日から開催されていた「長野カップ2010」は、
カザフスタンが優勝を飾り、昨日 閉幕しました。
      長野カップはカザフスタンの優勝で閉幕

いずれも世界ランキング上位の3ヶ国を迎え撃った日本は、
初戦こそ、3−1 のスコアで、スロベニアを下したものの、
その後は、カザフスタンに 1−3。
デンマークにも 2−4 と、いずれも逆転負けを喫してしまい、残念ながら最下位に…。

日本代表の マーク ・マホン ヘッドコーチは、
ケガなどによって、中心選手が出場を辞退したことから、
「全体的に、CFが弱かった」 という印象に続いて、
「大学生選手たちのフィジカルレベルは、決して良い状態とは言えなかったし、
王子の選手たちのコンディションも、かなり疲れていたように感じた」
と大会を振り返っていました。

しかし、その一方で、
「(海外チームの)大きい選手と対戦した時は、
狭いスペースでも、パックをキープすることができる選手が、必要になってくるが、
この両選手は、いいプレーを見せてくれた」
と言って、活躍を称えていた選手がいます。

それは、河合卓真 選手と、石岡敏 選手の 東北フリーブレイズコンビ!

全試合でスターターに起用されチーム最多ポイントをマークした河合卓真選手出場を辞退した選手のピンチヒッターとして、
長野カップを戦った河合選手は、
初めての日本代表でのプレーにもかかわらず、
各ピリオドのスターターとして、
強力なラインと、常にマッチアップ。

「強い責任感が必要な仕事を任されましたけれど、
自分の役割を果たせた上に、
プラスアルファの仕事もできたと思います」

こんな自己評価どおりに、河合選手は、
相手チームの得点源を、封じていただけでなく、
日本代表の中では、ただ一人、
全ての試合で得点に絡み、
チームトップのポイントをマークしました。

デビューを飾った今季のアジアリーグでは、
18試合にプレーして、2ゴールのみでしたが、
今大会では、カザフスタン戦と、デンマーク戦で、ともに先制点をゲットしたとあって、
「3試合だけで、(アジアリーグのゴール数と)並びましたね」
と口元が ほころぶシーンも。

とはいえ河合選手は、決して浮かれることなく、
「スコアラーとして(日本代表に)呼ばれたわけじゃなくて、
自分の仕事は、チェックに行って、相手選手に絡んで、
ラインメイトに、チャンスがやってくるようなプレーをすることです」
と話し、サイズを活かしたハードチェックを、何度も披露していました。


河合選手とは対照的に、新生フリーブレイズのポイントゲッターとして、
今季のアジアリーグで、SEIBUプリンスラビッツ時代の過去2年間を上回る、
32ポイント(14ゴール18アシスト)を記録した石岡選手は、
ピンチヒッターではなく、中心選手としての働きを期待されて、日本代表に選出。
     世新生フリーブレイズのポイントゲッター石岡敏選手

ところが、今季の石岡選手は、決して順風満帆だったわけではありません。

というのも、1月にラインの組み替えが行なわれた以降、
新しく組むことになった外国人選手に、
「必要以上に気をつかってしまった」 ことから、まさかのスランプに突入。

「全然(イメージどおりに)走れなくて…」
と言うほど苦しんでいた、レギュラーシーズン最後の日光バックスとの2連戦では、
何とかキッカケをつかもうとして、白、赤、黒、黄色、、、と
インターミッションごとに、アンダーシャツを着替えて、“お色直し” をしていたほど。

日本代表に合流してからも、なかなかスランプを抜け出せず、長野カップの初戦でも、
「1ピリが終わったあとに、また着替えようかと思った」 という石岡選手。

しかし、あえて、「そのまま行こうと思い直して」と、“お色直し” を我慢したところ、
第3ピリオドに決勝ゴールをゲットして、ゲームベストプレーヤーに!

「2戦目と3戦目もチャンスがあったのに、決められなかったですし、
大事なところで、ペナルティもしてしまいましたし…」
と言って、石岡選手は、悔しそうな表情を垣間見せていたものの、
「いいリズムで、プレーできるようになりました」
との言葉も聞かれただけに、スランプ完全脱出の日は、間近の様子です。


「世界選手権の戦力として、プレーを注目したい」

大会終了後に、マホン ヘッドコーチが、
今に期待感を口にしたほどの活躍を見せてくれた、河合選手と石岡選手。

来月の全日本選手権は、大会規定によって、
4人登録されている外国人選手のうち、3人しか出場できないことから、
これまで以上に、日本人選手の働きが、勝敗を左右するのは必至。

それだけに、河合選手と石岡選手は、
初出場で初優勝を狙う “フリーブレイズのキーマン” となりそうですね。


尚、「長野カップ2010」の日本戦全試合が、
3月16日まで、こちら のサイトで、オンデマンド放送されています。

河合選手と石岡選手だけでなく、日本代表の選手たちのプレーを、ぜひ ご覧ください!
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