加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2010.03.29
熱戦!プレーオフ2010<9>歴史を変えた!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフ ファイナルは、
昨夜、超満員となった釧路アイスアリーナで、第5戦 が行われました。

試合は、チャンピオンを決める最終決戦にふさわしく、手に汗握る大熱戦となり、
このシリーズ4度目のオーバータイムに突入しましたが、
アニャンハルラが、5−4のスコアで、日本製紙クレインズにサヨナラ勝ち!
悲願の初優勝を達成しました !!
 アニャンハルラ初優勝!

ハルラ初優勝の瞬間ベンチを飛び出していく選手たち
歓喜のハイタッチチームを支え続けたチョン・モンウォンオーナー

キム・ウジェ選手

決勝ゴールをゲット #5 キム ・ウジェ 選手

「(決勝ゴールの瞬間は)
うれし過ぎて、覚えていません(笑)」
プロック・ラドゥンスキ選手

プレーオフMVP #25 ブロック ・ラドゥンスキ 選手

「優勝できた理由?
みんなが強い気持ちを持って、
ハードワークを続けたからだよ」
尾野貴之選手

移籍1年目で優勝 #3 尾野貴之 選手

「去年は(日光バックスで)最下位でしたから、
すごくうれしいです!」


3選手の言葉に代表されるように、誰もが うれしさを隠し切れない様子でしたが、
チームを優勝に導き、最優秀監督賞を受賞した シム ・ウィシク監督(写真左)は、
こんなことを話していました。
      シム・ウィシク監督

「(セミファイナルで敗れた)昨季との違いは、守りが安定したことが大きかったです。
特に、#23 ダスティン ・ウッド 選手が加わってからは、DFの層が厚くなって、
ペナルティキリングの時も、耐えることができるようになりました。

そして何より、選手はもちろん、コーチも、スタッフも、
全員が一生懸命やってくれたことが、勝因です」

(選手として出場した)アジアリーグの最初の試合(2003年11月15日)で、
コクドに1−11で大敗した時は、同じレベルで試合するには、10年は掛かるなと思いましたから、
思っていたよりも早く、優勝できたと言えるかもしれませんね(笑)」


日本のチーム以外では、唯一、初年度からアジアリーグに参戦しているハルラは、
毎年、力をつけていき、ついに頂点に立ちました。

7年目にして初めてとなる韓国チームの優勝は、アジアリーグ戦国時代到来の予感が漂うだけに、
来季以降は、これまで以上の激しい戦いが繰り広げられることで、
日本、韓国、中国の各チームが、さらなるレベルアップが見込まれるところ。

そんな期待感を抱かせる、ハルラの初優勝。
アジアのホッケー界の歴史を変えた選手たちを、大きく称えたいですね。

おめでとう! アニャンハルラ !!

◆photo supported by TOMOKI OTANI
アジアリーグ | comments(13) | trackbacks(0)
2010.03.28
熱戦!プレーオフ2010<8> クレインズが逆王手!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アニャンハルラ vs 日本製紙クレインズのプレーオフ ファイナル第4戦は、
昨夜、釧路アイスアリーナに舞台を移して行われ、
クレインズが、シリーズ3度目のオーバータイムを、3−2 のスコアで制して、
2連覇へ逆王手を掛けました。
     クレインズが逆王手!

この試合のヒーローは、文句なしに 西脇雅仁 選手 !!

アジアリーグで初めてとなる韓国チーム優勝の瞬間まで、あと2秒!
という大詰めの場面で、
「時間がなかったので、ショートを打とうと決めていました」
という西脇選手は、ニュートラルゾーンでパックを拾うと、
ブルーラインを超えるや否や、渾身のスラップシュート。

放たれたパックは、DFの #5キム ・ウジェ 選手の体と、
好守を続けてきたGKの #30ソン ・ホソン選手のミットの左側を抜けて、
ゴールに突き刺さりました。

昨季までのプレーオフでは、31試合に出場し、実に 20ゴール17アシスト。

3季前のファイナルでは、優勝を決めるVゴールをゲットしたり、
昨季のプレーオフの初戦では、いきなりハットトリックを達成したりと、
自他ともに認める “プレーオフ男” の西脇選手ですが、
今季はセミファイナルから、ファイナル第2戦まで、まさかの6試合連続ノーゴール…。

それだけに、勝った試合のあとでも、ややうつむき加減の姿が見られましたが、
「以前の試合のビデオを見返したり、シュート練習をしました」
という成果が表れて、
王手を掛けられ土俵際に追い詰められてから、2試合連続ゴールをゲット。
完全復活の のろしを上げました。

とはいえ、試合終了直後にこそ、笑顔を見せていたものの、
「次の試合で勝たないと、意味がない」
と言って、すぐさま引き締まった表情に戻った西脇選手。

今日の第5戦でも “プレーオフ男” の真価を発揮して、
日本一の時に見せた笑顔を、今夜、釧路のファンの前でも、見せてくれるでしょうか?
          プレーオフ男の真価を発揮して、今夜も笑顔を見せてくれるか?

今季のアジアリーグのチャンピオンが決まる ファイナル第5戦も、FMくしろ で生中継。
また、CS放送の EXスポーツ でも録画中継されます。 どうぞ、お楽しみに!

◆photo supported by OSAMU KIMURA  editor of K-HOCKEY!
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2010.03.26
熱戦!プレーオフ2010<7>王者の底力
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのチャンピオンを決める、プレーオフ ファイナルは、
明日、釧路アイスアリーナで、第4戦が行なわれます。

今季の頂上決戦は、
レギュラーシーズントップのアニャンハルラの地元から、スタートしましたが、
前回の記事で紹介したように、
2試合続けてオーバータイムを制したハルラが、一気に初優勝へ王手を掛けました。

追い詰められてしまった ディフェンディングチャンピオンの日本製紙クレインズは、
第2戦で、パワープレーのチャンスが10回もありながら、
わずか1ゴールのみに終わるなど、決定力不足が深刻だったことから、
ラインの組み替えをはじめとしたテコ入れ策も、予想されましたが、
「ずっとこのメンバーで戦って来たのだから、ここまで来たら、選手を信頼するだけ」
と相沢浩二監督は、これまでと同じ顔ぶれで、後のない戦いへ。

すると 第3戦 は、指揮官の期待に奮起したクレインズが、5−2のスコアで勝利して、
ハルラ一色となったスタンド中で、必死に応援し続けたファンの声援に応えました。   ハルラ一色となったスタンド中で、必死に応援し続けたクレインズファン

土俵際で踏みとどって、2連覇への望みをつないだクレインズですが、
キャプテンの大澤秀之選手に、勝因を尋ねると、
「全員が強い気持ちを持ってプレーしたこと」 との答えが!

「昨季(のセミファイナル)も、土壇場でハルラに勝った自信と、
チャンピオンのプライドもありますから、
ベテランも、若手も、全員が頑張ってプレーしたことが、勝利につながったと思います」

チームリーダーが、試合後に振り返っていたように、
第1戦と、第2戦では、1対1でのバックの争いに、競り負けることが多かったものの、
第3戦では、ゴール前やコーナーでのバトルで、気持ちのこもったプレーが見られました。   「全員が強い気持ちを持ってプレーしたクレインズ

気持ちがこもったプレーといえば、GKの石川央(ひさし)選手も見逃せません。

「これまでの2試合は、先制されてしまっていたので、
自分たちのペースで戦うために、第1ピリオドは、絶対に失点しないように、
いつも以上に集中して、試合に入りました」

こんな意気込みを心に秘めていた石川選手は、
3人対5人のペナルティキリングもあって、実に17本ものシュートを浴びたものの、
好セーブの連続で、20分間を無失点に抑え、味方の先制ゴールの呼び水に。

第2ピリオドに入って、
#25 ブロック ・ラドゥンスキ選手の 鮮やかなディフレクションゴールなどで、
2点を許してしまいましたが、
「アニャンの声援もスゴイですけれど、
地元で待ってくれているファンも多いので、釧路に帰りたい一心でした」
という石川選手は、最後までリードを保って、ファイナル初勝利をマークしました。   釧路に帰りたい一心でプレーした石川央選手

「原点に戻って、泥臭くゴールへ突っ込んで行くような、気持ちのこもったプレーが見られたし、
今日は、100点満点の試合!」

オフェンス面でも、課題だったパワープレー(5回)で、3ゴールをゲットしたとあって、
相沢監督も笑顔を見せたほどの試合を演じた、クレインズの選手たちですが、
「コミュニケーションミスが原因で、2失点してしまったので、
次の試合は、ちゃんと修正しないといけないですね」
と言って、会心の勝利の中でも、2年目の久保直也選手が、課題を見詰めなおしていたように、
すぐさま気持ちを、次の試合へと切り替えていました。


一方、悲願の初優勝を、超満員の地元ファンの前で決められなかったハルラの選手たちは、
さすがに残念そう…。

しかし、こちらも、すぐさま気持ちを切り替えて、
「悔しい気持ちはあるけれど、敗因は選手たちも分かっているはず。
これまでの試合のように、無理をしないで、自分たちのプレーを続けていけば、
必ず結果がついてくる」
というシム ・ウィシク監督の言葉に続いて、
ホーム最終戦となった第3戦終了後に行なわれた懇親パーティーでは、選手たちが、
「絶対に優勝して帰ってきます!」
との決意を口にして、釧路へ向かって行きました。


土俵際で “王者の底力” を見せたクレインズが、2連覇を飾るのか !?
ハルラが初優勝して、アジアのホッケー界に新たな歴史を刻むのか !?

プレーオフファイナルの釧路ラウンドの試合は、FMくしろ で生中継します。
どうぞ ご期待ください !!

◆photo by OSAMU KIMURA  editor of K-HOCKEY!
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2010.03.23
熱戦!プレーオフ2010<6>アニャンハルラ初優勝に王手!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフ ファイナルは、
春近しとは思えないような大雪にも見舞われた中、
アニャンアイスアリーナで、第1戦と第2戦が行われました。
  春近しとは思えないような大雪にも見舞われたアニャンアイスアリーナ


試合は、いずれもオーバータイムに もつれ込む熱戦となりましたが、
一昨日の初戦が 3−2。 昨夜の2戦目も 2−1と、
アニャンハルラが、日本製紙クレインズを振り切って、サヨナラ勝ち!
   ファイナル第1戦と第2戦は、いずれもアニャンハルラがサヨナラ勝ち

その立役者は、2試合続けて決勝点をゲットした、
#25 ブロック ・ラドゥンスキ 選手です。

「オーバータイムに入ってから、最初のスコアリングチャンスを、
得点に結びつけることができて良かった」
と話していたように、第1戦は 57秒。第2戦も 1分48秒と、
ともにオーバータイムの開始早々に、自陣からパックをキープして、アタッキングゾーンに入ると、
右サイドからゴール前へドライブして、シュート!
   2試合連続決勝ゴールで、チームを勢いづけたラドゥンスキ選手

「今季のプレーオフは、ベストオブ5(5回戦制)になって、シリーズが短くなったから、
第1戦と、第3戦に勝てば、チームに勢いが出るはずだ」
と話していたラドゥンスキ選手ですが、
第3戦を迎える前に、自らの2試合連続決勝ゴールで、チームを勢いづけました。
   2試合連続決勝ゴールで、チームを勢いづけたラドゥンスキ選手

セミファイナルの第1戦で、
レギュラーシーズンMVPの #43 パトリック ・マルティネツ選手が負傷し、
戦前には、「ハルラが苦戦するのでは?」 との声も。

しかし、「全員で穴を埋めるように、戦っていきたい」 と、
トップラインに起用されている #88 キム ・グンホ 選手と、
ポイントゲッターの #1 キム ・ギソン 選手が声を揃えていたように、
チーム全員が、ハードワークを心掛け、
「相手よりも、パックへの反応を早くするように」
というシム ・ウィシク監督の指示を実践して、勝利を呼び寄せています。


「自信はありますけれど、急がば回れという ことわざがあるように、
焦らずに、普段どおりのプレーを心掛けたいです。
そうすれば、きっと結果がついてくると思います」

キャプテンの #5 キム ・ウジェ 選手は、こう話していましたが、
昨季のセミファイナルでも、土俵際まで追い詰められながら、逆転勝利を演じた、
王者 ・クレインズの底力に、打ち勝つことができるのか !?

初優勝に王手を掛けたハルラの第3戦での戦いに、注目が集まります。

◆photo supported by OSAMU KIMURA  editor of K-HOCKEY! 

★本日の小ネタは…
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2010.03.21
大きな一歩
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今月13日(現地時間)から続いていた、
「バンクーバーパラリンピック」のアイススレッジホッケーは、昨日 決勝戦が行われ、
昨季の世界選手権を制したアメリカが、2−0 のスコアで日本を下し、
ソルトレイク大会以来、2度目の金メダルを勝ち取りました。

準決勝で、ディフェンディングチャンピオンのカナダに勝って、
初のメダル獲得を決めていた日本は、
攻守に長けた世界ランキング1位のアメリカの前に、無念のシャットアウト負け…。

とはいえ、日本の健闘は、誰もが認めるところ!
オリンピックも含めて、日本のホッケー界で初めてとなる銀メダル獲得は、
まさしく、“歴史を変える大きな一歩” ですよね !!


「我々の強みは、国際試合を数多く戦ってきたことです」

バンクーバーへ旅立つ前に、中北浩仁 (こうじん)監督が、こう話していたように、
ここ数年は、年間30試合ほどの国際試合を戦ったのとともに、
強化合宿やトライアウトを繰り返して、腕を磨き続けたことが、
銀メダル獲得への大きなステップとなりました。

しかし、だからといって、決して恵まれていたわけではありません。

金メダルを手にしたアメリカでは、
バッファローセイバース、コロラドアバランチ、ニューヨークレンジャーズといったNHLのチームが、
スレッジホッケーチームを作って、支援しているのとは対照的に、
日本では、中北監督が、自ら資金集めに東奔西走したものの、
選手たちへの、資金面や時間の負担は避けられず、
トリノ大会終了後には、日の丸のジャージに、別れを告げた選手もいたほど。

「ほとんど何も(代表強化)をできなかったシーズンもありましたし、
主力選手を欠いて、厳しいシーズンもありましたから、
正直言って、よくここまで来れたなという気持ちもあります」
と中北監督は、本音を打ち明けていましたが、
一度はチームを離れた選手たちも、
ホッケーへの想いが、決して消えることはなく、やがて復帰を果たし、
バンクーバーへの道を、再び歩み始めていきました。


遠藤隆行 キャプテンをはじめとする選手たちに、
青木久和 GMや、中北監督をはじめとするスタッフ陣を加えた、
パラリンピック日本代表メンバーはもちろんのこと、
そのご家族と、友人の皆さんに、所属クラブのチームメイトや、会社の同僚の方たち。

さらに、笠原芳文 レフェリーのように、
常に選手たちをサポートし続けてきた人など、
全ての思いが、一つになった証の銀メダルには、心からの拍手を送りたいですね。

歴史を変える一歩を記したのに続いて、
4年後のソチ大会では、“新たな歴史を作る大きな一歩” を刻めるように、
日本のスレッジホッケーを応援していきましょう!

「これからも、カンバレ! ニッポン !!」

 日本代表銀メダル!
◆special thanks to MOTO YOSHIMURA  photographer of MA SPORTS 




パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(11) | trackbacks(0)
2010.03.20
熱戦!プレーオフ2010<5> 二冠を目指せ!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季のアジアリーグのチャンピオンを決める、
プレーオフファイナルが、いよいよ明日からスタートします。

セミファイナルに勝利して、頂上決戦にコマを進めた2チームは、、、

韓国総合選手権のチャンピオン アニャンハルラ と、     韓国総合選手権を制したアニャンハルラ

全日本選手権の覇者 日本製紙クレインズ 。     全日本選手権の覇者 日本製紙クレインズ

ともに、国内トップのタイトルを手にしたのに続いて、アジアリーグとの “二冠” を目指しますが
実は、この両チームがプレーオフで対戦するのは、3年連続のこと。

過去2年は、いずれもセミファイナルで顔を合わせ、
一昨季は、クレインズがスウィープ劇を演じて、快勝しましたが、
昨季は、一転して大激戦に!

王手を掛けて地元に戻ったハルラが、
怒とうの攻撃を繰り広げて、土俵際まで追い詰めながら、
クレインズが懸命に踏みとどまって、逆転でファイナルへ進出。

シリーズの中では、エースCF の負傷や、守護神の体調不良。
さらには、デビューしたばかりのルーキーが活躍するなど、
思いもよらないできごとが次々と起こり、スリリングな展開に。

さらに、「攻めのハルラ vs 守りのクレインズ」
という対照的なチームの ぶつかり合いだったことから、
文句なしに、“アジアリーグの歴史に残る好勝負” となっただけに、
今季のファイナルも、エキサイティングなシリーズになりそうです。

とはいえ、両チームには、新人や移籍選手が加わったのに加えて、
外国人選手も入れ替わっているように、
昨季の対戦とは、いくつか異なる点がありますが、
なかでも、最も大きな違いは、シリーズが短くなったこと。

アジアリーグにプレーオフが導入されて、5年目を迎えた昨季は、
セミファイナルとファイナルが、それまでの5回戦制(ベストオブ5)から、
NHLのプレーオフで取り入れられている、7回戦制に変更されました。

しかし、今季のプレーオフは、
遠征経費削減などの観点から、再び5回戦制に戻って行われています。

そのことを、「大きく違いますね」と話していたのが、
昨季のプレーオフMVP 石川央(ひさし) 選手(日本製紙クレインズ)!

「(シリーズの)試合数が減ったことが、一番の違いですね。
昨季は、途中で立て直すことができましたけれど、
今季は、1つの負けで流れを奪われて、
ズルズルと行ってしまうかもしれないですから」

昨季のセミファイナルを振り返ると、
石川選手は、第1戦から第3戦まで、いずれも5失点していましたが、
第4戦で、プレーオフ初完封を達成したのをキッカケに、
本来のリズムを取り戻して、プレーができるようになりました。

しかし、もしも昨季のプレーオフが、5回戦制だったら、
リズムをつかめないまま、敗れてしまっていた可能性も???


これまでアジアリーグのプレーオフでは、
5回戦制で争われたシリーズが、20カードありますが、
そのうちの17回は、第1戦に勝ったチームがシリーズも勝利!

今季のセミファイナルで、初戦に敗れたあと、ハルラが3連勝した例もありますが、
短期決戦に戻った5回戦制のプレーオフでは、
第1戦の勝敗が、大きく勝敗を左右することは間違いないだけに、
アニャンアイスアリーナでは、二冠を目指す両チームの激しいバトルが、繰り広げられそうですね。
 ファイナル第1戦の舞台となるアニャンアイスアリーナ

尚、第1戦から第3戦までの舞台となる、アニャンアイスアリーナへのアクセスは、
こちらの記事 をご参考にしてください。
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2010.03.19
日本初のメダル獲得!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

「バンクーバー パラリンピック」のスレッジホッケーは、
昨日(現地時間)から、決勝トーナメントに突入しました。

先日の記事で紹介したように、
予選リーグで、チェコと韓国に連勝して、決勝トーナメント進出を果たした日本は、
最終戦でアメリカに 0−6 で敗れ、予選A組2位で準決勝に臨み、
予選B組を3連勝で勝ち抜けた カナダ と対戦しました。

試合は、個人技で上回るカナダに、
第1ピリオドにパワープレーゴールを決められ、先制点を許したものの、
日本は、第2ピリオドに入ると、
パパになって張り切っている 遠藤隆行 キャプテンのゴールが飛び出して、同点!

その後は、1−1の均衡が続きましたが、
試合終了1分13秒前に、高橋和廣 選手のアシストから、
エースの重責を果たそうと、風越アリーナで汗を流し続けていた 上原大祐 選手が、
勝越しゴールをゲット !!

男女揃って優勝したオリンピックに続いて、パラリンピックでも金メダル獲得を目指すカナダは、
地元ファンの大声援を受けて、全員攻撃に転じますが、
遠藤選手が、この日 2得点目となるエンプティネットゴール(カナダのオウンゴール) !!!
3−1のスコアでカナダを下し、決勝戦にコマを進めました。

日本は、ソルトレイク大会に続いて、カナダ相手に大金星を勝ち取ったことで、
パラリンピック4度目の出場にして、初めてのメダル獲得が決定 !!!!

準決勝第2試合でノルウェーを下した、
世界ランキング1位のアメリカと顔を合わせる 20日の決勝戦にも、
この勢いを持ち込んで、金メダルを勝ち取って来て欲しいですね。

「ガンバレ! ニッポン !!」

 日本初のメダル獲得!

◆special thanks to MOTO YOSHIMURA  photographer of MA SPORTS
パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(16) | trackbacks(0)
2010.03.18
熱戦!プレーオフ2010<4> Battle of 61
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフセミファイナルは、
昨夜、韓国のチュンチョン(春川)と釧路で、第4戦が行なわれ、
アニャンハルラと、日本製紙クレインズが、ともに勝利して、ファイナル進出を決めました!

セミファイナルの戦いを振り返ると、
ハルラとHigh1(ハイワン)が激突した “韓国ダービー” では、
4試合で、合計32回ものゴールシーンが見られたのと対照的に、
クレインズ vs 王子イーグルスのシリーズでの両チームの総得点は、半分の16点。

この数字どおり “北海道ダービー” は、
選手たちから、「守り」という言葉が何度も聞かれ、
両チームともに、ディフェンスを重視して、リスクを回避する、
プレーオフホッケーを心掛けていたことで、手に汗握るロースコアの接戦が続きました。

そんなシリーズの中で、出色だったのは、
背番号「61」番のジャージを着た 二人の守護神!

イーグルスのゴールを託された 春名真仁 選手は、
被シュート数が少なかったため、セーブ率こそ低かったものの、
1試合あたりの平均失点は、わずかに 2.13 。
なかでも印象的だったのは、第2戦での働きです!
          春名真仁選手

全日本選手権の決勝戦 と、セミファイナル第1戦で、クレインズに連敗したことから、
「この試合に負けてしまったら、一気に流れが傾いてしまうから、
ハル(春名選手のニックネーム)は、絶対に先制点を与えてはいけない」
と言って、日本代表の マーク ・マホン ヘッドコーチ(HC)が、注目していましたが、
春名選手は、第2ピリオド14分過ぎに、チームが先制するまで、
安定したセーブを続けて無失点。

勝敗の行方が決した試合終了間際に、1点を許したものの、
「プレッシャーが掛かる中で、ハルは強いハートを見せてくれた」
とマホンHCが絶賛したほどの働きで、日本代表の守護神のプライドを感じさせました。


しかし、春名選手を上回る働きをしたのが、クレインズの 石川央(ひさし)選手!
          石川央選手

「プレーオフで大事なことは、我慢することです。
失点を最少限にして我慢していれば、必ず流れが来るはずなので」

MVPを獲得した昨季のプレーオフでの経験から、こう信じてプレーし続けた石川選手は、
各試合のシュート数が示すように、ピンチの数は多かったものの、
我慢強くシュートをセーブし続けて、ゴールを死守。

「ハルさんが相手だから、ロースコアの試合になると思っていたので、すごく疲れました」

昨夜の試合のあとに、石川選手は、セミファイナルの戦いを振り返っていましたが、
94.12% という驚異的なシュートセーブ率をマークして、
アジアリーグにプレーオフが導入されて以来、6年連続となる、
クレインズのファイナル進出に、大きく貢献しました!


以前の記事でも紹介したように、日光で育った石川選手にとって、
「中学校の時に初めて教えてもらって、高校、大学に進んでからも、いつも声を掛けてもらっていた」
という春名選手は「目標のGK」で、同じ背番号「61」をつけてプレーしているほど。

しかし、一昨季から出場機会が増えた石川選手は、一気に才能を開花させ、
2年続けて、「目標のGK」の春名選手とともに、世界選手権の日本代表に選出。

先月行なわれた 長野カップの際には、
春名選手が、インタビューを受けている側を歩きながら、「世代交代!」とジョークを飛ばしたり、
第4戦の前には、「明日も試合(第5戦)をやろうよ」と春名選手に声を掛けられると、
「イヤです!」 と笑顔で応え返したりと、
石川選手の成長と自信を、感じさせるシーンも見られました。

昨季の世界選手権の直前合宿の際に、
「自信をつけて、央は伸びて来ましたね」 と春名選手も認めていたように、
「目標のGK」が、今では「ライバル」となっているようです。


春名選手と石川選手。

今季のプレーオフでの戦いには、ピリオドが打たれましたが、
背番号「61」番のジャージを着た 二人の守護神は、
来月の世界選手権でも、日本代表の守護神の座を競い合うことが予想されるだけに、
“Battle of 61” は、これからも続いていくことになるでしょう。


尚、セミファイナルに勝利したハルラと、クレインズの両チームから、
ファイナルの日程が、下記のように発表されました。
     第1戦 21日(日) 17:00〜 @アニャンアイスアリーナ
     第2戦 22日(月) 19:00〜 @アニャンアイスアリーナ
     第3戦 24日(水) 19:00〜 @アニャンアイスアリーナ

     ★アニャンアイスアリーナへのアクセスは、こちらの記事 をご参考ください。          

     第4戦 27日(土) 18:00〜 @釧路アイスアリーナ
     第5戦 28日(日) 18:00〜 @釧路アイスアリーナ

     ★どちらかのチームが3勝した時点で、シリーズは終了となりますが、
     <1>第2戦終了時に1勝1敗の場合は、23日(火)から。
     <2>どちらかが2連勝したあと、第3戦で、もう一方のチームが勝利して、
     2勝1敗となった場合は、25日(木)から、
     十條アイススケートセンター事務所と、スケートハウス釧路にて、
     第4戦の前売り券を販売。

     ★また、第4戦終了時に2勝2敗の場合は、28日の10:00〜15:00まで、
     スケートハウス釧路にて、第5戦の前売り券が販売されるそうです。
    
アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2010.03.17
熱戦!プレーオフ2010<3>ただ一人のリベンジ
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフ セミファイナルは、
アニャンハルラ vs High1(ハイワン)のシリーズと、
王子イーグルス vs 日本製紙クレインズのシリーズともに、舞台を移して、
今夜 第4戦が行なわれます。

このうち “北海道ダービー” となった、イーグルスとクレインズの対戦は、
初戦 はクレインズが。 第2戦 はイーグルスが、それぞれ勝利して迎えた 第3戦 では、
クレインズが 3−2 のスコアでイーグルスを下し、ファイナル進出に王手を掛けました。

第1戦に続くオーバータイムの死闘を制したクレインズの中で、
勝利の立役者となったのは、小原大輔 選手!
         勝利の立役者となった小原大輔選手

「これまでの試合は、あまりチャンスがなかったので」
と第1戦と第2戦を振り返り、積極的なオフェンスを心掛けて、試合に臨んだ小原選手は、
試合開始直後の24秒に、三谷ダーシ選手からのパスを、右サイドでシュートして、先制ゴール。

さらに、2−2で迎えたオーバータイムの9分過ぎには、
「ワンタイム(ノートラップ)でシュートしようと思ったんですけど、
パスラインに相手の選手がいたので、少し動いてパスをレシーブしてから狙いました」
と話していたように、ゴールライン近くの角度のないポジションだったにもかかわらず、
シュートを鮮やかにトップネットへ突き刺して、ゲームウイニングゴール!

本来はCFながら、相澤浩二監督の
伊藤雅俊(選手=元アジアリーグ得点王)が抜けた穴を埋める得点能力に期待して」
との狙いから、ほとんどの試合で、ウイングとして起用された小原選手ですが、
レギュラーシーズンで、チームトップの得点を記録したのに続いて、
プレーオフでも、勝利を呼び込む働きをして、指揮官の期待に応えました。


ところで、小原選手は、プレーオフが始まる前に、
地元メディアに対して、こんなことを話していたそうです。

「ウチのチームに、SEIBU(プリンスラビッツ)から来たのは、一人だけですから」

昨季限りで、強豪 ・ラビッツが活動を終了したことから、
日光バックスの6人を筆頭に、日本の4チームが、
こぞって優勝経験が豊富なラビッツの選手を移籍させ、戦力アップを試みましたが、
クレインズが移籍で獲得したのは、小原選手ただ一人。

それだけに、「優勝に貢献するために、クレインズへ呼ばれたと思っています」と、
自らの役割を肝に銘じて、新天地でプレーしています。


昨季は、ラビッツの主力FWとして、クレインズとのファイナルで、
鈴木貴人選手(現バックス)に次ぐ、8ポイントをマークしながら、
最終戦で敗れて、有終の美を飾れなかった小原選手。

「ああいう形で負けたので、今年こそは! という気持ちはあります」

アジアリーグ2連覇を狙うクレインズの中で、
“ただ一人のリベンジ” を期している小原選手のプレーに注目です!

クレインズ vs イーグルスのセミファイナルは、
釧路に舞台を移して行なわれる試合も、FMくしろ で生中継します。
どうぞ ご期待ください !!
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2010.03.16
日本決勝トーナメント進出!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

12日(現地時間)に開幕した「バンクーバー パラリンピック」のアイススレッジホッケーで、
日本は、決勝トーナメント進出を決めました!

世界ランキングによって、参加8ヶ国が、4ヶ国ずつ、
2つのグループに分かれて総当りする予選リーグでは、
A組の 日本アメリカ が、チェコ と 韓国 に。
B組の カナダノルウェー が、スウェーデン と イタリア に、それぞれ2連勝し、
最終戦を待たずして、上位4チームによる決勝トーナメントへ、コマを進めました。

初戦で、チェコ相手に 2−1
続く韓国戦では、5−0 のスコアで、完封勝利を演じた日本は、
守っては、GKの 永瀬充 選手を中心に、わずか1失点のみ。

対して、攻撃面でも、パパになって張り切っている! キャプテンの 遠藤隆行 選手が、
2試合連続ゴールをゲットしているのに加えて、
韓国戦では、高橋和廣 選手を中心に、
吉川守 選手、上原大祐 選手で組むラインが、揃ってゴールを決めるなど、
攻守がガッチリ噛み合って、いいスタートを切っています。

なかでも、高橋選手のラインは、厳しいマークもあってか、なかなか結果につながらず、
トップラインから、2つ目のラインに下がって起用されていたとあって、
“名誉挽回の活躍!” となったようです。

このあと日本は、今日、予選リーグ最終戦となるアメリカとの試合に臨み、
その結果によって、明日の準決勝の対戦相手(カナダ or ノルウェー)が決まります。

初めて出場した長野大会以降、3大会連続で5位の日本は、
既に、パラリンピック最高成績を収めることが確定しましたが、
「アグレッシブにゴールへ向かって、がむしゃらに戦います!」
と力強く意気込む 中北浩仁(こうじん)監督の下、
悲願のメダル獲得へ向けて、このあとの試合でも、勝利を手にして欲しいですね!
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