加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2010.10.29
ゴールデンデュオに負けるな!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先週、アニャンハルラが、釧路と苫小牧を訪れたのに続いて、
High1 (ハイワン)が、北海道遠征に臨み、
明日から、日本製紙クレインズ、王子イーグルスの両チームと対戦します。

High1 の試合を観戦される方は、
昨季のポイント王の #21 ティム ・スミス 選手をはじめとする外国人選手や、
馴染みのある日本人選手のプレーに、目を引かれることが多いでしょうが、
実は、韓国人選手にも、見逃せない選手が、たくさんいるんですよ!

なかでも FWには、
女性ファンから人気抜群の #14 ソ ・シニル 選手と、
卓越したゴールセンスを誇る #74 アン ・ヒョンミン 選手の 2年目コンビや、
豊富な運動量を武器にリンクを駆け巡る ルーキーの #10 キム ・ヒョンジュン 選手など、
好選手がズラリ。

そんな FW 陣のリーダー格は、#56 イ ・ヨンジュン 選手です!
      イ・ヨンジュン選手

イ ・ヨンジュン 選手は、学生時代に、DFをしていた経験があり、
以前は、よく 「DFをやりたい」 と話していましたが、
思いとは裏腹に、キム ・ヒウ前監督から、常にFWとして起用され、
ここ数年は、韓国代表でも、主力セットの CFを担っています。

また、チョン ・ジホ トレーナーが、
「ウチのムードメーカー」 だと評価していたことが示すとおり、
プレー以外の面も含めて、チームに欠かすことのできない存在で、
今季は、キム ・ユンソン新監督から、Aマーク(オールタネードキャプテン)を託されました。

その自覚もあってか、イ ・ヨンジュン 選手は、
「40ポイント以上マークする!」 という高い目標を、自らに課しましたが、
その言葉にウソはなく、ここまでチームトップの得点をマークしています。


ところで、アジアリーグにデビューして、4年目を迎えている イ ・ヨンジュン選手は、
1985年2月4日生まれの 25歳。

誕生日が全く同じ #33 イ ・スンジュン 選手をはじめ、
#16 クォン ・テアン 選手や、前述の ソ ・シニル選手といったチームメイトに加えて、
ハルラの #1 キム ・ギソン選手と、#36 パク ・ウサン選手も同い年。

1985年生まれの選手には、韓国ホッケー界を支える有力な FWが揃っていますね!

なかでも、早生まれではないため、学年では一つ下になりますが、
キム ・ギソン、パク ・ウサン両選手とは、
延世大学1年生(ハルラの二人は高校3年生)の時に、
NHLの ニューヨーク アイランダーズ のプロスペクトキャンプへ、一緒に招待された間柄。

その後、二人が延世大学に進んだことから、
今度はチームメイトとして名門校を牽引し、何度も栄冠も手にしてきました。

しかしながら、アジアリーグでは、
ハルラの二人に、先に優勝されてしまった イ ・ヨンジュン 選手。
それだけに、闘志を秘めているに違いありません。

さらに、年齢的にも、
そろそろ真剣に、兵役任務と向き合わなくてはいけない時期へ、差し掛かったとあって、
夏のキャンプの時には、こんな意気込みを話してくれました。

「新たに力強い選手が入ってきたので、今季はいけると思います。
チームとしての第一目標は、ファイナルへ勝ち進むこと。
そのためには、ライバルのハルラだけではなくて、
日本のチームにも、勝たなくてはいけないので、
気持ちはクールに! プレーは激しく! を心掛けて、チームの役に立ちたいです」


イ・ ヨンジュン選手と同じく、6得点している #17 アレックス ・ブレ 選手が、
26日の日光バックス戦でのマッチペナルティによって、
明日から 4試合出場停止 のリーグ裁定が下されたことで、
北海道遠征では、より一層の活躍が求められることに。

息の合ったプレーを武器に、ハルラの初優勝の原動力となった、
キム ・ギソン選手と、パク ・ウサン選手の、
“アジアのゴールデンデュオ” に負けないような働きを、
イ・ ヨンジュン選手には、披露して欲しいですね!


尚、明日と明後日の 釧路アイスアリーナでの試合では、
それぞれ先着 500人に、クレインズのオリジナルグッズのプレゼントが。
また、2日と3日の 苫小牧の試合は、
フットサルチームとのコラボ企画 があるそうなので、
北海道のファンの方は、アリーナへ足を運ばれてみては、いかがですか?

◆photo by Nick19
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2010.10.26
ヤングドラゴンの成長
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季初めての日本への遠征を終えたチャイナドラゴンが、昨日 帰国しました。

日光アイスバックス、東北フリーブレイズと対した6連戦では、
17日の日光での試合で、ゲームウイニング ショットの末に惜敗し、
勝点1ポイントをマークしたものの、白星を手にすることはできずじまい…。

そんなチャイナドラゴンの戦いをご覧になった方は、実感されたと思いますが、
チームの中核を成すのは、やはり 6人の外国人選手たち。

前回の記事で紹介したように、彼らが揃って体調を崩し、
試合に出場できなかった 21日のフリーブレイズ戦で、0-15 という大敗を喫したことが、
皮肉にも、それを証明する形になりました。

それだけに、今後の巻き返しには、外国人選手たちの働きが不可欠ですが、
エフゲニ ・レベデフ監督の口から、残念な知らせが!

FWの #21 アレクサンドル ・コフシク 選手が、
籍を置いている母国の大学に戻らなくてはならず、
今月いっぱいで、ベラルーシへ帰国することになったそうです。
      ベラルーシへ帰国することになったアレクサンドル・コフシク選手

チームを統括する ジー ・ジュンヘン 団長によると、
「中国人選手も含めて、今のところ新しい選手を加える予定はありません」
とのことなので、ベラルーシからの助っ人が顔を揃えていた第1セットは、早くも見納めに…。

DFでは、中国代表のキャプテンを務めていた、ベテランの #9 ワン ・ダハイ 選手が、
本来の所属チーム(ハルビン)のアメリカ合宿を終えて、合流する予定ですが、
逆に FWは、#11 リ ・ウェンス、#61 チェン ・リン 両選手に対して、
開幕前に戦力外通告をしたこともあり、今後は 11人で戦う見込みです。


大黒柱の #17 ドミトリー ・ドウディク 選手と並んで、
チーム最多ポイントをマークしている コフシク選手が、退団することによって、
得点力(1試合平均 1.4点)が、さらにダウンしてしまう可能性が高いだけに、
今後は、より一層のディフェンス強化が必須課題。

そうなると、大きな役割を担うことになるのは、GKの #1 アレクセイ ・アブラモフ 選手。  
      アレクセイ・アブラモフ選手

19日のバックス戦で、49セーブの働きを見せたとはいえ、
ここまでの成績は、シュートブロック率は、88%。平均失点も、5.6と、
各チームのメインGKの中では、最低の数字です。

「(186cm 100kgという体格なのに) 全く大きさを感じない」 とか、
「リバウンドのコントロールができていない」
といった第一印象を、対戦した選手が話していただけでなく、
バックアップGKを務める ルーキーの #30 ハン ・ポンフェイ 選手からも、
「動きが遅いと思うよ」
とまで言われてしまうほどで、守護神と呼ぶには、程遠いプレーぶり。

「彼は、家庭の事情によって、昨季までプランクがあったので、
これから試合をするごとに、調子が上がってくるはずですよ」
とレベデフ監督は話していましたが、
アブラモフ選手は、その期待に応えることができるでしょうか?


一方、中国人選手たちに目を移すと、
新キャプテンの #3 ジャン ・ウェイヤン 選手に、
「夏のキャンプで力をつけた」 とワン ・ベンユ コーチが名指しした、
#16 チュ ・イードン 選手と、#18 リ ・ジエン 選手らが揃う第2セットは、
スペシャルプレーにも起用され、ここまで 5得点を記録して、オフェンス面でも貢献!
      5得点を記録している第2セット  

しかしながら、第3セット以降のシフトの際には、自陣での時間帯が長くなり、
4人のルーキーがいる第4セットが登場すると、防戦一方になってしまうことも、しばしば。

「ビクビクしながらやっている感じで、このレベルの試合はキツイんじゃないか…」
という声が、対戦相手から聞かれたほどで、
残念ながら、アジアリーグでプレーすることが、
現状では、身の丈に合っていない若手選手もいるようです。

このことは、レベデフ監督にとっても、見込み違いだった様子。

というのも、夏のハルビン キャンプの時には、
力不足の若手選手の代わりに、アジアリーグでのプレー経験がある選手を加えて、
開幕を迎える構想を話し、
「戦力が整えば、攻撃的なホッケーをお見せします」
との青写真を描いていました。

ところが中国協会は、2022年以降の冬季オリンピック開催を視野に入れ、
「3年から 5年くらいの間に、若い選手をレベルアップさせて、
日本の選手と、変わらない実力にすることが目標です」
とジー ・ジュンヘン 団長が、選手の入れ替えを最小限にとどめたことから、
“レベデフ構想” も方向転換。

「ウチは、7チームの中で一番弱いのだから、
ディフェンスを考えて、プレーしなさいと言われている」 (ジャン ・ウェイヤン 選手)

「守りが良くなれば、いいチームになれると教えられている」 (リ ・ジエン選手)

こんな言葉が聞かれたとおり、ディフェンス面の強化に、注力しているそうです。
      ジャンウェイヤン選手に指示を与えるレベデフ監督(左)

このように、厳しい戦力での戦いを強いられることになったレベデフ監督は、
指導者としての胸の内を、打ち明けてくれました。

「チームとしての目標は、最下位脱出です。
それよりも、若い選手たちが成長していく姿を、皆さんにお見せしたいと思っています」


9連敗を喫した序盤戦の経験と、24日間もあるブレイク期間の練習で、
どこまでレベルアップできるのか !?

来月18日からのホームゲーム12連戦を皮切りに再開される戦いでは、
“ヤングドラゴンが成長していく姿” を、見せてくれることが期待されます。

◆special thanks to TAMAMUSHI  author of 中国ホッケー散歩
アジアリーグ | comments(7) | trackbacks(0)
2010.10.24
巨大戦力のポジション争い
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

21日から今夜まで、八戸と盛岡で行なわれた、
東北フリーブレイズ vs チャイナドラゴンの3連戦は、
フリーブレイズが、3連勝を飾りました、

日光バックス相手に、今季初めての勝点をマークするなどして、
東北遠征に乗り込んだチャイナドラゴンでしたが、
エフゲニ ・レベデフ監督と、6人の外国人選手が、揃って体調を崩してしまい、
21日のフリーブレイズとの初戦に、いずれも出場できないアクシデントが発生!

幸いにして、翌日には全員がベンチ入りしたものの、本調子には程遠く、
日光の試合で、大きな存在感を発揮していた外国人選手たちが、
東北のファンの前では、活躍する姿を見せることができませんでした。
      活躍する姿を見せられなかったチャイナドラゴンの外国人選手たち

対照的に、フリーブレイズの中心選手たちは大暴れ!

田中豪 選手、鈴木雅仁 選手、スコット ・シャンペイン 選手のラインが、
合わせて30ポイントをマークして、ポイントランキングのトップ3に名乗りを上げたり、
コール ・ジャレット 選手が、アジアリーグでは2年ぶりとなる、
DFプレーヤーのハットトリックを達成するなど、
強烈なオフェンス力を見せつけ、3試合で、実に32得点を叩き出しました。

その一方で、なかなか出場機会に恵まれなかった選手の働きも光りましたが、
筆頭株は、GKの 酒井大輔 選手!
      初完封勝利を達成した酒井大輔選手

「昨季は、試合の途中から出場して、バタバタしてしまったことが多かったですけれど、
その経験が活きています」
と話していましたが、今季3度目のマスクとなった21日の試合で、初勝利をマーク!

クリス若林 ヘッドコーチ(HC)も、
「今は自信を持ってプレーしている」 と認めたほど、落ち着いたプレーに終始した酒井選手は、
24本のシュートを全てブロックして、初勝利とともに、初完封も達成。

試合後に、「最後までゼロで抑えたのは、気持ちいいです」 と言って笑顔を披露。
自らの初完封だけでなく、アジアリーグ参戦2年目のフリーブレイズにとっても、
初めてのシャットアウト劇を演じる立役者となりました。


そんな酒井選手の初完封を、サポートする働きをした選手がいます。
それは、DFの 原優人 選手です!

昨季の原選手は、終盤にケガをしてしまったとはいえ、
ルーキーながらレギュラーポジションを獲得し、ペナルティキリングにも起用され、
上々のアジアリーグデビューを飾りました。

ところが、当の本人は、
「昨季は、中国や韓国の選手に当たり負けして、自分の持ち味が発揮できませんでした」
と反省し、オフの間もハードなトレーニングを続けて、ビルドアップ!

万全の準備をした上で、2年目のシーズンを迎えたのですが、
開幕から12試合もの間、出番に恵まれず、
「レギュラーからも外れて、遠征にも連れて行ってもらえなかったので、
マイナス志向になってしまうことが多かったです」 と肩を落とす姿も…。

しかし、「チームメイトや、知人の方たちから、励まされたおかげで、
心を折らずに、頑張り続けることができました」
という原選手は、12日の試合で、試合出場のチャンスをもらうと、
本業の守りはもちろん、1ゴール1アシストを記録して、オフェンス面でもアピール。

残念ながら、その後の2試合は、ペンチを外れてしまいましたが、
「チームがレベルアップしたことで、自分の弱点も分かったので、
コツコツやっていけば、必ずチャンスが来ると思って、頑張り続けます!」
と気持ちをプラス志向に切り替えて、前を見据えていました。


今季のフリーブレイズは、9人の新顔を加えたのとともに、
「成長過程にいる選手たちばかりなので、少なくとも2年くらいは見ないといけない」
との若林HCの考えから、退団選手を少なくしたことで、
チーム設立当初の構想を上回り、リーグ最多の 30選手が在籍する巨大戦力に!

「チームができた1年目のシーズンに、一緒に頑張った選手を、
本当は、もっと使ってあげたいんですけれど…」
と若林HCが苦悩するほど、し烈な競争が繰り広げられています。

チャイナドラゴンとの3連戦では、27選手に出場機会を与えたのに加えて、
キャンプ中のケガで出遅れていた ルーキーの 田中僚 選手も、順調に回復中とあって、
“巨大戦力のポジション争い” は、ますます激しさを増してきそう。

2週間のプレイクを挟んで、新横浜から始まる中盤戦で、
フリーブレイズのベンチには、どんな顔ぶれが並ぶのか、興味深いところです。
アジアリーグ | comments(5) | trackbacks(0)
2010.10.21
クイズ・LOVE HOCKEY !! 〜第15問〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日から、八戸と盛岡を舞台にして、
東北フリーブレイズ vs チャイナドラゴンの3連戦が行なわれますが、ここで、、、

突然ですが、問題です!

フリーブレイズの 田中豪 選手と、
          田中豪選手

チャイナドラゴンの #3 ジャン ・ウェイヤン 選手。
          ジャン・ウェイヤン選手

今季から就任した両チームの新キャプテンには、実は、ある共通点があります。
それは一体、何でしょう?

正解は ↓ こちらをクリック!
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2010.10.20
守護神百花繚乱!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

“アジアリーグのゴールデンカード” と呼ばれる、
日本製紙クレインズ vs アニャンハルラの第2戦が、昨夜、釧路で行なわれ、
ハルラが、ゲームウイニングショット(GWS)戦の末、クレインズを下しました。

これでハルラは、今季初めて首位に浮上しましたが、
その立役者となったのは、守護神の #31 オム ・ヒョンスン 選手!
      オム・ヒョンスン選手

同点に追いつかれて迎えた第3ピリオド終盤から、
オーバータイムに掛けてのペナルティキリングを、守り抜いたのに続いて、
GWSでは、3人のシューターをシャットアウト!

クレインズの開幕からの連勝を、6でストップさせたのとともに、
High1(ハイワン)時代から数えて4試合目で、初めてとなる、
GWS 戦での勝利をマークしました。

以前の記事でも お伝えしましたが、
開幕当初は、勝った試合でも、自分のプレーに納得していなかった オム ・ヒョンスン選手。

古巣の High1 との開幕4連戦では、気合が空回りしてしまったのか、
シュートセーブ率は、90%に達していませんでしたが (89.7%)、
今月に入ってからの6試合では、一転して 5勝 1敗の好成績。

しかも、92.9% という高いセーブ率を記録しているのを見ると、
ハルラの新しい守護神は、これからも勝利に貢献してくれそうです。


オム ・ヒョンスン選手だけでなく、
日光アイスバックスの 菊地尚哉 選手も、GWS 戦で活躍!
10日のチャイナドラゴンとの第2戦で、二人のシューターを、完璧に封じてみせました。
      菊地尚哉選手

西武鉄道(当時は日本リーグ)と、プリンスラビッツに在籍していた時には、
GWS 戦で、通算 9勝 3敗 という勝負強さを誇っていた菊地選手ですが、
バックスに移籍した昨季は、1勝 2敗。

しかも、7ラウンド目まで もつれた末に、悔しい黒星を喫したり、
レギュラーシーズン最後の試合を、 GWS 戦の末に落として、6位が確定してしまったりと、
イヤな負け方が続いてしまいましたが、
今季は、西武時代の勝負強さが、完全に戻ってきたようです。

これに刺激を受けたのか、次の試合では、福藤豊 選手も、
アジアリーグがスタートしたシーズンで、クレインズ相手に達成して以来、
7年ぶり2度目となる完封勝利。

「GK以外のポジションも含めて、その時の状態が一番いい選手を起用していくつもり」
村井忠寛監督は、開幕前に、こう話していましたが、
これからは、先発を誰にするのか、うれしい悩みが続きそうですね。


一方、バックス相手に、昨夜の試合で完封負けを喫したチャイナドラゴンでは、
#1 アレクセイ ・アプラモフ 選手の働きが、際立ちました。

立ち上がりに1失点してしまったものの、
その後は、次々と飛んでくるシュートを、ことごとく阻んで、
ナント! 49セーブ を記録する獅子奮迅の働き!!
      アレクセイ・アブラモフ選手

王子イーグルスとの開幕シリーズでは、途中交代を命じられた試合もありましたが、
エフゲニ ・レベデフ 監督によると、
「彼は、家庭の事情によって、昨季までプランクがあったので、
これから試合をするごとに、調子が上がってくるはずですよ」
と大きな期待を寄せています。

ところが、その一方で、
「中国人GKのレベルアップも、我々の急務なので、チャンスを与えていきたい」
ともレベデフ監督は、話しているだけに、
9日間で 3都市を移動しながら、6試合を戦うハードな遠征が後半に差し掛かる、
明日からの東北フリーブレイズとの3連戦で、
21歳の #30 ハン ・ポンフェイ 選手や、
22歳の #20 リウ ・ジーエイ 選手の出場機会が、あるかもしれません。


出場機会といえば、2年目を迎えたフリーブレイズの 酒井大輔 選手が、
先週の韓国遠征で、アジアリーグ初先発。

残念ながら、初めて先発した12日のハルラ戦、途中出場した17日の High1 戦ともに、
惜敗してしまいましたが、
開幕前に、カナダのサドベリーまで赴いて、
ゴーリースクールで腕を磨いてきた成果を、これから発揮したいところ。

故郷のチームに移籍して、心機一転張り切っている 白鳥洋 選手とともに、
初勝利を狙います。

しかしながら、豊富な経験と実績を誇る 橋本三千雄 選手を、忘れるわけにはいきません。
      橋本三千雄選手

「最低でも 91% 以上のセーブ率を残さないと、プレーオフに進めないと思っています」
とキャンプの時から話していた橋本選手は、
開幕してからも、自らのプレーを向上させるために、スタイルの微調整などにトライ中。

その影響から、失点が増えてしまった試合もあり、
チーム創設以来、45試合目にして、先発マスクを譲ってしまいましたが、
存在感は絶大なだけに、フリーブレイズファンからの、大きな期待が寄せられています。


ここに登場しなかった選手も含めて、
アジアリーグの各チームには、実力派のGKが揃っているだけに、
これからも、“守護神百花繚乱(ひゃっかりょうらん)” となりそうですね。

尚、アプラモフ選手や、橋本選手だけでなく、若手GKのプレーが見られるかもしれない、
明日と明後日の フリーブレイズ vs チャイナドラゴン の八戸シリーズの模様は、
八戸テレビ で録画中継されます。どうぞお楽しみに!

◆photo supported by Nick19
◆special thanks to TAMAMUSHI  author of 中国ホッケー散歩
アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2010.10.18
ハルラを支えてきた男たち
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨季のアジアリーグを制したアニャンハルラが、昨日、釧路に到着。
明日から、日本製紙クレインズ、王子イーグルスの両チームとの4連戦に臨みます。

今季のハルラは、これまでのような決定力が影をひそめて、敗れた試合もありましたが、
9日からの東北フリーブレイズとのシリーズでは、
16回のパワープレーチャンスに、6得点するなど、
自慢の攻撃力に復活の兆しが見え始めて、3連勝!

それだけに、1試合の平均失点が最も少ない(平均2失点)クレインズと、
2番目に少ない(平均2.2失点)のイーグルスと顔を合わせる、
“3強” の直接対決が、大いに注目されます。

なかでも、一昨季と昨季のプレーオフで死闘を演じて、
「アジアリーグのゴールデンカード」と呼ばれるクレインズ戦は、
2日の試合で、45本ものシュートを放ちながら決定力を欠き、敗れたとあって、
明日と明後日の釧路での対戦で、リベンジを目ろんでいるに違いありません。

しかし、そのハルラに、残念なニュースが…。

主力 CF の #17 キム ・ギュホン 選手が、兵役任務の免除(軽減)審査のため、
前回の東京遠征に続いて、チームに帯同することができませんでした。
           キム・ギュホン選手

韓国の成人男子には、およそ2年間の兵役任務が課せられていることは、
皆さんも、ご存知だと思います。

ただ、なかには例外もあって、病気や大きなケガをしたことにより、
兵役任務を全うするには、支障をきたす可能性があると認められた場合は、
大幅に期間を短縮されたり、事務職などの負担が少ない職務に配属されるといった、
実質的な、兵役免除になる場合も。

キム ・ギュホン 選手も、過去のケガによる影響を審査されている最中で、
その間は、海外への出国が認められない規定となっているため、
日本や中国への遠征に参加することが、できないのだそうです。

皆さんの中には、
「ホッケーの試合に出られるのなら、過去のケガの影響はないのでは?」
と思われる方も、いらっしゃるかもしれませんが、
ホッケーに限らず、他のスポーツ選手も、同様の理由で、免除されている事例も多いそうですし、
それより何より、アスリートとして “旬” な時期に、
国の決まりとはいえ、第一線から離れなくてはならないのは、無念な思いのはず…。

ちなみに、キム ・ギュホン 選手は、
昨日誕生日を迎えて、28歳になりましたが 〜Happy Birthday!!〜
日本のチームの中で、同い年の選手を探してみると、、、

日光アイスバックスから、福藤豊 選手が!
クレインズから、西脇雅仁 選手が!
フリーブレイズから、奥山章文 選手が!

2年間もいなくなってしまったら、ファンの皆さんは、どう思いますか?

そんな国の事情がある中、ハルラと High1(ハイワン)は、
毎年、戦力を整えていかなければならないことを考えると、
外国人選手枠を多くすることで、各チームの戦力がアンバランスにならず、
高いレベルをキープできるようにしているアジアリーグの規定も、納得がいきますよね。


このように、ハルラは、攻守両面での働きが計算できる CF が不在の中、
北海道遠征を戦わなくてはなりませんが、
その穴を埋める活躍を期待したいのは、#6 キム ・ホンイル 選手!
           キム・ホンイル選手

どうしてキム ・ホンイル選手の名前を、挙げたのかというと、
実は、キム ・ギュホン選手と同じように、
昨季の終盤、兵役任務の免除審査のため、日本に来ることができなかったからです。

キム ・ホンイル選手は、身長 173センチと、決して大きくはないものの、
スマートなプレーと、巧みなパスを武器に、ハルラのトップラインの CF を担い、
シーズン30ポイントを2回もマーク。

しかし近年は、力のある若手選手たちに押し出される形で、
4つ目のラインでの出場が多くなり、ポイントも年々減少…。

その理由を尋ねると、「ここ2年間は、ケガをしてしまったこと」 に加えて、
キム ・ホンイル 選手の口からは、こんな言葉が聞かれました。

「正直なところ、兵役任務についても悩んでいました…」

幸いにして、兵役任務の免除が認められた今季は、
「プレーに集中できるので、結果を残したいです。
CF にこだわるのではなくて、チームに貢献できるようなプレーをします」
と話していたので、以前のような活躍が期待できそう。

昨季のファイナルでは、アニャンでの3試合には出場したものの、
前述のとおり、韓国に居残りとなってしまい、
初優勝の瞬間を、チームメイトと一緒に、味わうことができなかったキム ・ホンイル選手。

それだけに、久しぶりの釧路アイスアリーナでの試合には、思い入れも強いはずです。

また、キム ・ホンイル選手と同じく、
アジアリーグ創設当初から、チームを引っ張ってきた、
#96 ソン ・ドンファン 選手と、#89 キム ・ハンソン 選手のベテランFWも、
「スター選手であるかどうかは関係ない。現状でベストな選手を、試合ごとに起用していく」
とのシム ・ウィシク監督の方針で、
ここ2試合は、ロースターから外されてしまっているので、こちらも、やる気に満ちている様子。

奮起を期している “ハルラを支えてきた男たち” のプレーに、
日本のファンの皆さんも、声援を送ってくださいね!
アジアリーグ | comments(3) | trackbacks(0)
2010.10.16
トロントメープルリーフスが17年ぶりの好スタート!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季のNHLは、開幕から一週間が過ぎましたが、
序盤戦のトピックスは、何と言っても、トロント メープルリーフスの好スタート!

エアカナダセンターでのオープニングゲームで、
最大のライバル ・モントリオール カナディアンズを、下したのに始まって、
オタワ セネターズ、ピッツバーグ ペンギンズ と、
昨季のプレーオフ進出チームを、次々に撃破。

さらに、昨日(現地時間)のニューヨーク レンジャーズ 戦では、
オーバータイムの末、サヨナラ勝ちを収めて、
実に17年ぶり(シーズンキャンセルの年を含む)となる、開幕4連勝を飾りました !!

    


今季の戦いを振り返ると、これまでとの大きな違いは、ディフェンス力。

開幕からの4試合で、15回のペナルティキリングがありながら、
得点を許したのは、わずかに1回だけと、
リーグワーストの成績に終わった昨季とは、正反対の姿を見せています。

戦力的に見ても、昨季途中の電撃移籍でトロントへやってきた
GK の ジャン ・セバスチャン ・シゲール 選手と、
新キャプテンに抜擢された ディオン ・ファヌフ 選手の二人が、
今季は、完全にチームにフィット。

また、“放出候補” と言われ続けながらも残留した、トーマス ・カベルレ 選手や、
2年前のドラフトで1巡目指名を受けた、ルク ・シェン 選手ら、
主力DFが活躍して、チームに勝利をもたらせています。


17年前に好スタートを切った時は、一気に10連勝して、波に乗りましたが、
今季は、どこまで連勝を伸ばせるでしょうか?

スタンレーカップを13回も獲得した、輝かしい歴史を誇る名門も、
ここのところは、5年続けてプレーオフに進むことができず、
チームワースト記録を更新中だけに、
今季こそは、ホッケータウン ・トロントのファンを、沸かせて欲しいですね。


NHL | comments(3) | trackbacks(0)
2010.10.15
なぜ、あなたは中国へやってきたのですか?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日、ホームタウンの上海で、開幕シリーズを戦ったチャイナドラゴンが、
今季初めて日本にやってきて、
明日から、日光(vsバックス)と、八戸、盛岡(vsフリーブレイズ)で、ロード6連戦に挑みます。

今季のチャイナドラゴンは、例年にない早めの始動で、シーズンに臨んだものの、
王子イーグルスとの開幕シリーズは、3連敗を喫してしまいました。

特に開幕戦は、前回の記事で紹介したように、
国内のチームとしか、プレシーズンゲームを行なえなかった影響で、
イーグルスのスピードについていくことができず、2-10 のスコアで完敗…。

ところが、試合後に、ポジティブなコメントを口にしていた選手がいました。
それは、新キャプテンの #3 ジャン ・ウェイヤン 選手!
        ジャン・ウェイヤン選手

「これだけスピードのあるチームと対戦するのは初めてなので、大変だった」
と力の差を素直に認めていた一方で、
「試合をしていけば、スピードに慣れていけるはずだし、
外国人選手とも、コミュニケーションがとれているので大丈夫」 とキッバリ。

その言葉どおり、翌日の第2戦では、第1ピリオドを 1-1 の同点で終了。
12日の第3戦に至っては、終盤まで1点差の試合を演じて、
今後への期待感を、抱かせてくれました。


ところで、今季のチャイナドラゴンの顔ぶれを見渡すと、
最大の注目は、ペラルーシからやってきた5選手が揃う第1セット。

開幕シリーズ3連戦で、チャイナドラゴンがマークした6ゴールのうち、
第1セットで、5得点を決めたことでも明らかなように、
チームの命運を左右するセットだと言えるでしょう。

なかでも、#17 ドミトリー ・ドゥディク 選手の存在は、見逃すことができません!
         ドミトリー・ドゥディク選手

チャイナドラゴンの第1セットの選手の中には、
ベラルーシ代表として、U20世界選手権に出場した経験がある、
#5 ワディム ・ノビツキー 選手や、#24 セルゲイ ・パクリン 選手など、
トップレベルでのプレーキャリアを誇る選手が、名を連ねていますが、ドゥディク選手は別格!

これまでの経歴を見てみると、、、

           ★ オリンピック出場 1回
           ★ 世界選手権出場 6回
           ★ U20世界選手権出場 3回
           ★ KHL(ロシアを中心としたトップリーグ) 34試合出場
           ★ DEL(ドイツトップリーグ) 215試合出場

というように、第一線でプレーし続けてきた選手なのです。

それだけに、他の外国人選手たちも、ドゥディク選手には一目を置いていて、
8月のハルビンでのキャンプの時から、存在感を発揮していました。


ところで、経歴に続いて、今度は年齢をご覧になって欲しいのですが、
ドゥディク選手は、1977年11月2日生まれの 32歳!

これまでにも、アジアリーグには、
NHLのスタンレーカップを5回も手にした エサ ・ティッカネン 選手(元ハルラ)や、
プレーオフMVPに輝いた クロード ・ルミュー 選手(元チャイナシャークス)など、
輝かしい実績を誇る名選手たちが、登録されたこともありましたが、
いずれもアジアにやってきたのは、ピークを過ぎてから。

それに対してドゥディク選手は、まだまだ中心選手として、十二分に活躍できる年齢で、
今季も、ヨーロッパの複数のチームから、オファーがあったと言います。

しかも、昨季のチャイナドラゴンでプレーした、
イゴール ・アンドリュシュチェンコ 選手とは旧知の仲で、
中国のホッケー界の環境や待遇が、決して良くないことに加えて、
生活様式や風土といったことまで、全て教えてもらったのだそうです。


ここまでの話を聞くと、こんな疑問が沸いてきませんか。

「なぜ、あなたは中国へやってきたのですか?」


ハルビンキャンプを取材している時、
「語りべ」も、当然のことながら、こんな疑問が沸いてきたので質問してみると、
ドゥディク選手は、こう答えてくれました。

「中国という国に関心があったんだ」


ハルビンにやって来て間もない頃から、ドウディク選手は、街を探索しながら歩き回ったそうで、
「広場で音楽を聞きながら、太極拳や体操をやっていて、みんな楽しそうだったよ。
中国料理の店にも入ってみたけれど、ちょっと辛かったね(笑)」
と初めてやってきた中国での生活を満喫。

さすがに開幕が近づいてからは、ホッケーにかかわる時間の割合を、高めているそうですが、
慣れない中国の文化を受け入れようとする姿勢は、変わっていない様子です。


そんなドゥディク選手が、
「これまでのキャリアの中で、最高の思い出だ」
と迷うことなく言い切るのが、
ベラルーシの一員として4位の好成績を残した、2002年のソルトレイク オリンピック。

クライマックスとなったのは、2次リーグでカナダやチェコを下して、
優勝候補の一角と言われていたスウェーデンと対戦した、準々決勝。

圧倒的に不利と言われていた前評判を覆して、
ベラルーシが 4-3 で勝利するという “超サプライズ劇” を演じたことを、
覚えていらっしゃる方も、多いのではないですか?


果たして、ドゥディク選手の活躍で、
チャイナドラゴンも、今季のアジアリーグで “超サプライズ劇” を演じることができるのか !?

日光や東北のファンの方は、リンクへ足を運んでみては、いかがですか?
        ソルトレイクオリンピック4位の実績を誇るドゥディク選手        
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2010.10.12
目覚めの予感
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先週末から今夜まで行なわれた、アジアリーグの上海開幕シリーズは、
「(チャイナドラゴンに)何かは起こさせませんよ(笑)」
と冗談めかしながら話していた 山中武司 監督の言葉どおり、
王子イーグルスが、3連勝を飾りました。


前回の記事で紹介したように、
他の6チームよりも、3週間遅れて開幕を迎えたチャイナドラゴンですが、
「国内チーム(ハルビンとチチハル)と、6、7試合オープン戦をやっただけなので、
レベルの高い相手と、どこまで戦うことができるのか?」
と開幕戦の前に話していた、ワン ・ベンユ コーチの不安が的中…。

キャプテンの #3 ジャン ・ウェイヤン 選手が、
「これだけスピードのあるチームと対戦するのは初めてなので、大変だった」
と振り返ったとおり、自陣に攻め込まれるシーンが何度も見られました。
      自陣に攻め込まれることが何度も見られたチャイナドラゴン

対して、3連勝で中国遠征を終えたイーグルスは、首位に浮上。

とはいえ、日本製紙クレインズよりも、3試合多く消化しているため、
大喜びというわけにはいきませんが、
今後へ向けての明るい材料は、得点力不足解消の兆しが見え始めたことです。

まず9日の第1戦では、学生時代からオフェンス力に定評があるルーキーの 久慈修平 選手が、
開幕7試合目で、ついに初ゴールをゲット!

「大学の時に、5試合続けてゴールを決められなかったこともあったので、
1点決まりさえすれば、どんどん行けると思っていました」

こんな言葉が、試合後に聞かれたとおり、その後も2つのゴールを決めて、
今季のルーキーの中では初めてとなるハットトリックを達成し、思わずニッコリ。
           ハットトリックを達成して笑顔を見せる久慈修平選手(右)

さらに、続く第2戦と第3戦でも、ゴールネットを揺らして、
ポイントゲッターの本領を発揮し始めました。

また、第1戦では、18歳のルーキー 三田村康平 選手も、
鮮やかなバックハンドシュートで、初ゴールをゲットしたのに続いて、
「完璧に出遅れてしまいました(笑)」
と先を越されてしまった 金子亮介 選手も、翌日の試合でアジアリーグ初得点。

ルーキーFWトリオの活躍に刺激を受けたのか、
外崎慶 選手と、河本彰仁 選手のスティックからも、今季初ゴールが飛び出しました。

開幕からの6試合は、思うように得点することができず、
「正直言って、ストレスがたまっていました」
と看板セットのCFを担う今洋祐選手が、本音を漏らしていたものの、
この3連戦で、中国遠征に帯同しなかった 佐藤翔 選手を除く、全てのFWが得点を決めただけに、
ストレスを解消することが、できたのではないでしょうか。


もう一つイーグルスにとっての好材料は、クリス ・ハリントン 選手のプレーです。
          アジアリーグデビューを飾ったクリス・ハリントン選手

DFのケガ人が続いたための緊急補強策として、イーグルスの一員となったハリントン選手が、
中国遠征で、アジアリーグデビューを飾り、
スマートなプレーを披露し、本職の守りを支えただけでなく、オフェンス面でもチームに貢献。

「走っているFWの前に、しっかりパスを出すことができるから、攻撃の基点になれる」
と言って、本間貞樹 GM が絶賛していたのに加えて、
「日本食はおいしいね。寿司とウナギはナイス! 中国料理にもトライしてみたよ」
と初めてやってきたアジアの文化にも、積極的に溶け込もうという姿勢が見られるだけに、
今後の活躍が期待できそうです。
 

「ずっとチャンスは多いのに、なかなか得点することができなくて、
去年の悪いイメージを、引きずっている感じでした。
まだ完璧ではないですけれど、次はハルラとの対戦があるし、
中国遠征をキッカケにして、オフェンスも、チーム状態も、どんどん上げていきたいですね」

齊藤哲也 キャプテンの言葉が物語るとおり、
今季も決定力不足に苦しんでいたイーグルスのFW陣から、
ようやく “目覚めの予感” が漂い始めただけに、これからの戦いが注目されます。

★本日の小ネタは…
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2010.10.08
上海開幕戦で何かが起こる !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグは、先月18日に開幕しましたが、
7チームの中で、ただ一つ、これまで試合が組まれていないチャイナドラゴンが、
明日、今季の開幕戦に挑みます!

以前の記事でも紹介しましたが、
チームを運営する中国アイスホッケー協会が、ベラルーシ協会との提携を強化したことにより、
今季のチャイナドラゴンは、早くも開幕戦の2ヶ月前に、
エフゲニ ・レベデフ監督と、6人の外国人選手が合流して、キャンプに参加。
       開幕戦の2ヶ月前には6人の外国人選手がキャンプに参加

また、その一方で、将来の冬季オリンピック招致も視野に入れ、
1985年以降に生まれた若手選手を集めたキャンプを、7月初旬から実施するという、
例年にないほどの準備をして、新しいシーズンを迎えます。
          例年にないほどの準備をして開幕戦に臨むチャイナドラゴン

ハルビンで行なわれていたキャンプの時に、
「若手選手とアジアリーグ経験者との入れ替えも行なう予定」
だとワン ・ベンユ コーチが、話していただけに、
上海にやってきたドラゴンの選手たちは、どんな顔ぶれになっているのか? 
そして、どんな戦いを見せてくれるのか?  注目されるところです。


対して、上海開幕戦に乗り込む王子イーグルスにも、注目しなければならない選手がいます。
それは、GKの 春名真仁(まさひと)選手!
          2試合連続完封勝利中の春名真仁選手

今季の春名選手は、東北フリーブレイズとの開幕戦こそ、黒星を喫してしまったものの、
その後は、先月25日の日光アイスバックス戦、2日の High1 戦と、
いずれも 1-0 のスコアで完封勝利!

「まだ本調子ではないですね」
と春名選手は、先週 話を聞いた時に、答えていましたが、
2試合続けて虎の子のリードを守り切ったのには、「さすが!」の一言ですね。

今季のイーグルスのGKは、春名選手と、
「いいセーブを続けている」
と山中武司監督が評価する 荻野順二 選手が、交互に先発していますが、
これまでのローテーションを見ると、明日の試合は、春名選手の先発が濃厚。

古河電工(バックスの前身)に入って2年目の日本リーグ時代と、昨季のアジアリーグで、
春名選手は、2試合連続完封を達成したことがありますが、
どちらも、その次の試合では黒星を喫しているだけに、
アジアリーグ新記録となる 「3試合連続完封勝利」 の期待が集まります。


昨季のチャイナドラゴンは、ハルビンで開幕を迎えましたが、
初めてアジアリーグの試合が上海で開催された、一昨季の開幕戦では、
土つかずで首位を走っていた SEIBUプリンスラビッツ に、
チャイナ シャークス(当時)が土をつける “サプライズ劇” が!

上海開幕戦で何かが起こる !?

チャイナドラゴンと、イーグルスの両チームには、
そんな期待感が高まるような熱戦を、演じて欲しいですね!
   初めてアジアリーグの試合が上海で開催された一昨季の開幕戦

尚、試合会場の 松江大学城体育中心(上海大学生体育センター)へのアクセス方法は、
こちらの記事こちらの記事 を、ご参照ください。
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