加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2010.11.30
アジアリーグの歩き方2010-11<15> 中国のホッケーどころ
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

明日から12月になります。

今年も残すところ、あと1ヶ月のみとなりましたが、
気づけば、アジアリーグのレギュラーシーズンも、全日程の折り返しを過ぎて、
プレーオフを視野に入れた順位争いも、白熱してきそうです。

その一方で、開幕から15連敗(バックス戦での2つのOT負けを含む)を喫し、
プレーオフ戦線から、完全に取り残されてしまっているチャイナドラゴンは、
先の週末に行われた日光バックスとの3連戦をもって、
ホームタウンの一つに定めている上海での試合が、全て終了。

これからは北へ向かって、ホームゲームを戦います!


まず、吉林省の省都・長春(チャンチュン)に移動して、
明後日からは、東北フリーブレイズとの3連戦。

会場となる 富奥(フォア)氷球館(長春富奥ホッケー体育館)は、
チチハルをベースにした長春富奥が、
4季前にアジアリーグに参戦した際のホームアリーナです。
    富奥氷球館

同じシーズンに、アジア冬季大会も開催されることから、
アジアリーグの開幕1ヶ月前に、新設されたとあって、
(中国にしては)収容人員こそ少ないながら、とてもキレイなアリーナで、
同じ建物の中には、日本料理のお店やホテルも併設。

「語りべ」 が、その年の開幕シリーズとなった、
“中国ダービー” (写真=浩沙 vs 長春富奥)に足を運んだ際は、
アリーナ周辺は、工事中のところばかりで、
シンナーの臭いが漂っていたのですが(苦笑)、 
アジア大会の開催前にはトラムも開通し、
長春市内中心部からのアクセスが、便利になったとのこと。
    今は見られなくなってしまった中国ダービー

以前の記事でお届けしましたが、
長春市内には、かつて日本軍が統治していた頃の建築物が、
今でも数多く残っていますので、
応援に駆けつける方は、市内観光がおススメですよ。

       富奥氷球館へのアクセス
       市内中心部からタクシーで「富奥D区北門」まで、約15〜20分
       トラムを利用する際は、長春軽軌3号線(ラインカラー赤)の、
       「仙台大街駅」、または「会展中心駅」が最寄り駅。


フリーブレイズとの長春シリーズを終えると、
チャイナドラゴンはさらに北上して、黒龍江省の省都・ハルビンへ。

ハルビンは、中国屈指のホッケータウンとして知られますが、
9日からの日本製紙クレインズとの3連戦は、
ハルビン体育学院大学生滑氷館(ハルビン体育学院氷球場)で行われます。
    ハルビン体育学院滑氷球館

ハルビン体育学院は、中国国内のアスリートたちが集まる体育大学で、
キャンパス内には、体育施設が充実していることから、
アリーナに隣接するホテルを宿舎にして、
昨季、今季と、2年続けてチャイナドラゴンがキャンプを開催

一昨季のユニバシアードや、昨季の開幕シリーズも行われた会場は、
明るくて、試合も見やすい上に、2500人収容という立派なスタンドもあります。

ところで、ハルビン体育学院があるのは、
街のランドマークとなっているハルビンタワー(写真)など、
高層ビルが いくつもそびえる、開発区と呼ばれるエリア。
          ランドマークのハルビンタワー

このエリアには、周辺に住む富裕層たちをターゲットにした、
おいしいレストランが、たくさんありますので、
名産のハルビンビールと一緒に、グルメを楽しむことができますよ!
          ハルビン体育学院大学生滑氷館へのアクセス
          ハルビン駅からタクシーで「哈体院」まで、約15分〜20分
          ハルビンタワーからは、約5分。


韓国遠征を挟んで、年明けの1月6日からは、
ハルビン氷球館(ハルビン八区アイスアリーナ)で、
今季最後のホームゲームシリーズとなる、High1(ハイワン)との3連戦。
   ハルビン市氷球館

6000人のキャパシティを誇るハルビン氷球館は、
文字どおり、中国屈指のホッケータウンを支え続けてきたアリーナで、
アジアリーグはもちろん、男子世界選手権の極東予選や、女子世界選手権など、
国際大会の舞台にもなってきました。

歴史があるアリーナだけに、スタンドのイスが壊れていたりもしますけれど…
(興奮した観客が投げてしまうからだとか)
ずっとホッケーを見てきたという “通” のファンの姿を、
見掛けることができるアリーナです。

ところで、ハルビン氷球館でのHigh1戦に合わせるかのように、
ハルビンでは、1月5日から氷祭りが開幕します。

世界中から観光客が集まることでも知られる氷祭りの時期には、
メイン会場はもちろん、ハルビン市内のあちらこちらに、氷のモニュメントができ、
夜になってライトアップされると、とても幻想的!
   photo from picapp


真冬の寒さはハンパじゃありませんが、(「語りべ」が行った時も、マイナス30度に !!)
一見の価値は、十二分にありますので、
ハルビンへ “ホッケー&氷祭りツアー” は、いかがですか?

        ハルビン氷球館へのアクセス
        ハルビン駅からタクシーで「八区氷球館」まで、約10〜15分。

        尚、ハルビン市は、燃料代の高騰による影響を考慮して、
        タクシー代に、1元の燃料代を上乗せするようになりました。
        メーターで表示された金額よりも1元多く請求されても、
        決してボラれているわけではありませんよ(笑)


これまでホームゲームが行われていた上海とは違い、
ハルビンはもちろん、長春もクラブチームによる試合が、古くから行われていたという、
“中国のホッケーどころ”!

チャイナドラゴンが、ホッケーどころのファンを沸かせてくれるような試合を、
見せてくれることに期待しましょう!


☆「語りべ」注
現地でのリサーチを含め、情報には万全を尽くしたつもりですが、
実際に足を運ばれる方は、どうぞ、ご注意ください。

◆last photo from picapp
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2010.11.29
続・Busy weekend
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日の記事で、Thanksgiving weekend は、
NHLの選手にとって、ハードスケジュールを強いられる Busy weekend だと、お伝えしましたが、
ハードスケジュールを強いられたのは、NHLの選手たちだけではありません。
取材をするメディアも大変なのです。

各チームのホームタウンのメディアの中には、
ロードゲームもカバーしている人もいて、
チームと同様、先週末は Busy weekend に…。

というより、専用機やチャーター機で移動する選手たちと違って、
多くのメディアは、一般の航空便での移動となるため、乗り継ぎもあることから、
先週末に限らず、選手たちよりも、常にハードな移動を強いられてしまいます。

ところで、NHLのメディアと言えば、
既に「語りべ」 通信でも何度か紹介しましたが、
3季前に、日本製紙クレインズでプレーしたタイソン・ナッシュ氏が、
フェニックス コヨーテスの、ほとんどの試合を生中継している、
FOX SPORTS NET (FSN) ARIZONA の解説者をしています。

以前の記事でもお届けしたように、
ファンがスタンドを白一色に染めるホワイトアウトの企画に合わせて、
ナッシュ氏も、上から下まで真っ白のスーツで登場したりするなど、
ちょっと異色な(?)解説者として、活躍中。

そのナッシュ氏が、今季も、こんな企画に登場しました!

     

ジュニアのホッケーチームは、多くあるものの、
他のメジャースポーツに比べると、
NHLの認知度は、高いとは言い難いとあって、
FSN ARIZONA の中継では、ホッケーの基礎知識を説明したり、
視聴者からの質問に答える企画を、取り入れているのですが、
その一環として、防具のつけ方を分かりやすく紹介。

ナッシュ氏は、現役時代のプレーさながらに、
体を張った解説者(!?)として、頑張っているようですよ!
NHL | comments(2) | trackbacks(0)
2010.11.28
Busy weekend
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

11月も残り少なくなりました。

海の向こうのアメリカでは、
11月第4木曜日のサンクスギビングデー(感謝祭=現地時間25日)を終え、
クリスマスムードが、一気に高まってきています。

毎年、この時期は、帰省や旅行に出掛けたり、
友だち同士で集まって、ターキーを食べながらパーティーをしたり、
クリスマスバーゲンのスタートとともに、
早朝からデパートやモールに並んで、ショッピングを楽しむなど、
日本の年末年始のように、一年の中で、最も賑わいを見せますが、
それに合わせてNHLも、多くの試合を組んでいます。

今季のレギュラーシーズンの日程を見ると、
サンクスギビングデー当日こそ、1試合しかありませんでしたが、
サンクスギビングイブの24日と、
ブラックフライデーと呼ばれる翌日の26日は、それぞれ13試合ずつ。

さらに、27日も土曜日とあって、11試合が行われ、
全30チーム中、17チームが、
4日間に3試合を戦う、ハードスケジュールを強いられることに。

「4日間に3試合」と聞くと、アジアリーグでもあるじゃない!
と思う方も、いらっしゃるでしょうが、
NHLは、アジアリーグと違って、
各チームのホームアリーナで、同じチームとの連戦を行うことはないため、
「4日間に3試合」のスケジュールを戦うには、長距離移動が必須となります。

なかには、ニューヨーク レンジャーズのように、
まず24日のライトニング戦のため、
タンパベイの セントピートタイムスフォーラムへ!

移動日を挟んで、26日のパンサーズ戦へ向けて、
フロリダの バンクアトランティックセンターへ !!

さらに翌日は、ナッシュビルへ移動して、ブリヂストンアリーナへ !!!
            ブリヂストンアリーナ

そして、遠征の最終戦となるプレデターズとの試合を終えたあと、
ニューヨークへ戻ってくるという、超弾丸ツアー!

「4日間で3試合」を戦うために、日本列島の長さをはるかに超える、
4500キロもの移動をしなければならないチームもあるのです!

アメリカの人たちが楽しんでいる Thanksgiving weekend は、
NHLの選手たちにとっては、“Busy weekend” になったようですね(笑)
NHL | comments(3) | trackbacks(0)
2010.11.26
速報!アジアリーグニュース 〜High1がブレ選手を解雇〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

現在7連敗中で、6位に低迷してしまっている High1(ハイワン)は、
パク ・ビョンチョル マネージャーが、自身のブログを通じて、
#17 アレックス ・ブレ 選手との選手契約を、昨日付けで打ち切ったことを明らかにしました。
       アレックス・ブレ選手

以前の記事でも紹介したように、
ブレ選手は、NHLのアトランタ スラッシャーズから、
ドラフト1位(全体16位)で指名を受けた経歴を誇るとあって、
大きな期待が寄せられましたが、
開幕戦での活躍こそあったものの、ここまで16試合に出場して、7ゴール6アシストと、
特筆した成績を残すことはできませんでした。

それに加えて、パク ・ビョンチョル マネージャーによると、
ブレ選手は、アジアリーグとチームに馴染めなかったことに加えて、
不誠実な言動も見られたことが、解雇に至ったとのこと。

「災い転じて福となす」 という ことわざがあるように、
このことをキッカケに High1の結束力が高まって、5年連続プレーオフ進出なるか !?
今後の戦いぶりが注目されますね。
アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2010.11.23
札幌のアイスホッケー殿堂
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で紹介した 王子イーグルス vs 日本製紙クレインズの2連戦は、
1勝1敗に終わりました。

“盟主の座を争う戦い” の名に違わず、
いずれの試合も、終盤まで 1点を争う攻防となりましたが、
この2連戦の舞台となった苫小牧からは、
両チームの対戦を前にして、こんなニュースが伝わってきました!

以前から、一部のメディアなどで報じられていましたが、
今月18日に、苫小牧市が、北海道アイスホッケー連盟に対し、
アイスホッケー殿堂設立への試案書を、正式に提出したそうです。

それによると、アイスホッケー殿堂は白鳥アリーナ内に設けられ、
既存の展示コーナー(写真)を、さらに充実させるなどして、
日本のアイスホッケーの歴史を、振り返ることができるのとともに、
功労者を称える施設にする構想だとのこと。
      白鳥アリーナの資料展示コーナー

もし完成すれば、“氷都” と謳われる苫小牧のシンボルの一つになりますが、
今後は、まず提出された試案書を元に、北海道連盟内で協議が行なわれるそうで、
苫小牧のアイスホッケー殿堂が現実化するには、
残念ながら、まだ時間が必要な模様…。


ところが! 氷都・苫小牧から、およそ60キロ離れた札幌には、
ファンの皆さんが、足を運びたくなるようなホッケーグッズが、
ズラリと並んでいる場所が、既にあるのをご存知ですか?
     札幌のアイスホッケー殿堂
          札幌のアイスホッケー殿堂
     札幌のアイスホッケー殿堂         


思わずパソコンのディスプレイに顔を近づけて、
写真を覗きこんでしまったファンの方もいるのでは(笑)

こんなお宝グッズが並んでいるのは、
札幌にある 「CAFE DINING TIMEOUT」!


このお店のオーナーの 片岡慰津雄(いつお)さんは、
ご自身も、小さい頃からホッケーをプレーしていただけでなく、
女子チームの指導にあたったり、
札幌アイスホッケー連盟の評議員や、レフェリーを務めるなどして、
北の都のホッケー界を、支え続けていらっしゃいます。
(陣内孝則監督の映画「SMILE」に、レフェリー役としても出演されました)

そんな片岡さんの豊富な人脈から集まった超レアなホッケーグッズが、
お店に中には、所狭しと飾られていて、
さながら、“札幌のアイスホッケー殿堂” といった雰囲気!

もちろんグッズだけでなく、
旬のお魚や、ジンギスカンなど、美味しい北の味覚を、
かなりお安く楽しむことができて、お店としても殿堂級です !!

CAFE DINING との名がついていますが、
お店は、片岡さんの人柄も相まって、とてもフレンドリーな雰囲気で、
ついつい長居をしてまうほど。

「これからは寒くなりますから、海鮮鍋がおススメですよ」
と片岡さんが話されていたように、
来月行なわれるアジアリーグの「クリスマスゲームス」観戦の際や、
これからの冬のスキーシーズンや、雪祭り観光の時に、
足を運んでみるのは、いかがですか?

余談になりますが、いろいろなホッケーキャリアを積んできた片岡さんのトークも、
殿堂クラスですから(笑)、お店に行かれた方は、楽しまれてくださいね。
     片岡慰津雄さん
   CAFE DINING TIMEOUT
   札幌市中央区南3条東1丁目 新二条市場東口 
   TEL 011-223-6678
   お店は不定休ですので、来店前にご確認ください。
   「商売する気があるの?」というほど激安のランチタイム営業もしているそうです。

   「語りべ」通信を見てきました!と言うと、
   もしかしたら、片岡さんからのサービスがあるかもしれませんよ !?

     
アイスホッケー | comments(7) | trackbacks(0)
2010.11.19
盟主の座を争う戦い!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

明日と明後日、苫小牧の白鳥アリーナでは、
王子イーグルス vs 日本製紙クレインズ の2連戦が行なわれます。

この両チームは、プレシーズンゲームでの対戦はありますが、
今季のアジアリーグでは、初顔合わせ。

先週のハンガリー遠征に参加した日本代表22選手のうち、
イーグルスから 6人。クレインズからは 8人を、
それぞれ送り込んだことでも明らかなように、
実力派選手が居並ぶ両チームの、直接対決となります。


ところで、「語りべ」は、
毎年「アジアリーグ・オフィシャルプログラム」に、寄稿をさせてもらっていますが、
今季の特集記事として、「激突! ライバルバトル !!」 との企画案があり、
夏のキャンプの際に、取材をしました。

その内容は、常に激しい火花を散らしている、
アニャンハルラ vs High1(ハイワン)の「コリアンダービー」とともに、
イーグルス vs クレインズの「北海道ダービー」を採り上げ、
見逃すことのできない2つのダービーマッチを、紹介するというもの。

しかし、残念ながら、他の企画との兼ね合いで、
採用には至らなかったため…(取材させてもらった皆さんゴメンサナイ)、
今季最初の北海道ダービー直前企画! と銘打って、
地元にクレインズを迎え撃つ、イーグルスの監督と選手の声を、お届けします。


 ボクらがホッケーを始めた頃は、メッカと言えば苫小牧でしたけれど、
 (現役引退後に)中学生のコーチになった時は、
 釧路のチームに、かなわなかった印象が強いです。
 個人的には釧路に負けたくないという気持ちが、常にあります。〜山中武司監督〜

イーグルスのホーム苫小牧と、クレインズの本拠地の釧路は、
数え切れないほどの名選手を輩出してきた、屈指のホッケータウン!

どちらも、「ウチの街こそが日本一のホッケータウンだ」 との思いを持っているはずで、
生まれも育ちも苫小牧の山中監督が話してくれたとおり、
ライバル意識は、かなり強いに違いありません。

それだけに、イーグルス vs クレインズの戦いは、
“ホッケータウンのライバルバトル” でもあるのです!


 年齢が近い選手も多いので、かなり意識はしますよ。
 それ以上に、製紙会社同士なので、周りの人たちも盛り上がってきますから、
 社員じゃないのに、自分もテンションが上がってきます(笑)〜齊藤哲也主将〜

ホッケーに限らず、日本のスポーツ界は、
長きに渡って、企業チームによって支えられてきました。
そんな経緯から、同じ業種のチーム同士の対決は、
どの競技でも、他のカードにも増して盛り上がるのは必至。

それだけに、イーグルス vs クレインズの戦いは、
“製紙会社のライバルバトル” でもあるのです!


  (3季前に)優勝した時は、後半に勝ち続けましたけれど、
  それ以外の年は負け越してしまって、優勝もできませんでしたし、
  クレインズは、ビッグゲームの戦い方を知っているので、
  このカードの前は、少なからずナーバスになりますね。  〜春名真仁選手〜

前述したとおり、この両チームには、
日本代表でも主力を担う有力な選手が、ズラリと名を連ねているだけでなく、
昨季は、全日本選手権の決勝戦と、
アジアリーグのセミファイナルで顔を合わせて、鎬を削ったように、
チーム力の観点から見ても、現時点での国内二強。

それだけに、イーグルス vs クレインズの戦いは、
“日本一を争うライバルバトル” と呼んでも、過言ではないでしょう!


さらに、この両チームに関して、見逃してはならないことがあります。
それは、日本のホッケー界への大きな貢献度です。

イーグルスも、クレインズも、ともにアイスリンクを持ち、
ホッケータウンの発展に寄与しているのに加えて、
日本代表、ジュニア、女子、チビッコなどといった各カテゴリーの指導者や、
レフェリー、ラインズマンにも、人材を派遣し続けています。

それだけに、イーグルス vs クレインズの戦いは、
日本のホッケー界に於いて、まさしく “盟主の座を争う戦い” !

“アジアリーグ最大のライバルバトル” と呼ばれる「韓国ダービー」に負けないような、
熱く激しい「語りべ」北海道ダービー」となることを、期待しましょう。

尚、明日と明後日の試合は、いずれも FMくしろ で生中継!
CS放送の EXスポーツ でも録画中継される予定です。 どうぞお楽しみに !!
  盟主の座を争う戦い!

◆photo by Mr.M
アジアリーグ | comments(6) | trackbacks(0)
2010.11.17
復帰の日はいつ?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

国際アイスホッケー連盟が定めたナショナルブレイク(代表活動奨励期間)に合わせて、
7日の試合を最後に中断していたアジアリーグが、今日から再開!

今季3度目の来日となる High1(ハイワン)が、 今夜の郡山での試合を皮切りに、
東北フリーブレイズ、日光アイスバックスとの4連戦に挑みます。

この3チームの順位を見てみると、、、

3位 フリーブレイズ (17試合消化 勝点29ポイント)。
4位の日本製紙クレインズ(12試合 25ポイント)を挟んで、
5位 バックス (17試合 20ポイント)、
6位 High1 (16試合 19ポイント)と続いています。

このうち、クレインズの消化試合数の少なさと、
フリーブレイズとバックスが、
白星のないチャイナドラゴンとの対戦を、既に3試合終えていることを考えると、
プレーオフ進出へ向けて、4番目のイスを争うのは、
フリーブレイズ、バックス、High1の3チームになりそうな雲行きに。

それだけに、High1にとっては、
敵地に乗り込んで、当面の敵と戦う今回の日本遠征が、
大事な4連戦となるのは、間違いありません!

ところが、パク ・ビョンチョル マネージャーが、
「ウチはケガ人ばかりです…」
と苦笑いしていたように、決して万全のチーム状態とは言えず、
5年連続のプレーオフ進出へ向けて、正念場となりそう。

そんな High1 にとって、心待ちなのは、#20 三谷ダーシタケシ 選手の復帰です!
       復帰が待たれる三谷ダーシタケシ選手


皆さんも ご存知のように、昨季まで13年間クレインズでプレーしていた三谷選手は、
このオフ、High1へ移籍して、プレーイングコーチに就任しました。

「クレインズでのこれまでの経験もあるし、実力もある。
それを活かして、チームを引っ張って欲しい」
とキム ・ユンソン監督から、大きな期待を寄せられましたが、
8月のチェコキャンプで、トレーニング中にアキレス腱を断裂。

そのため、新天地では、まだ1試合もプレーすることができず、
これまでは、もっぱらコーチとしての役割に従事しています。
      プレーイングコーチとして戦況見つめる三谷選手

しかし、開幕当初は、松葉杖姿だった三谷選手も、
今ではチームメイトと一緒に、氷上練習も行なえるようになり、
動きを見ていると、試合に出場することもできそうなほど。

何より、本人の表情が明るかっただけに、ひょっとすると、慣れ親しんだ日本で、
“High1の三谷選手” が、デビューを飾るかもしれませんね。


14日に行なわれた韓国総合選手権の決勝戦で、
High1は、ハルラを10本も上回る 43本のシュートを放ちながら、1点しか奪えず、
2年ぶりの優勝を逃してしまいました。

昨季終了後に、コーチから昇格したキム ・ユンソン監督は、
「パワフルなオフェンスを、もう一度 取り戻して戦うつもり」
との青写真を描いていましたが、
もしも、ゲームメイクや、ティフェンス面で頼りになる三谷選手が、
ラインナップに加われば、、、

これまで冴えがない #21 ティム ・スミス選手への守りの負担が軽減されて、
昨季のポイント王が、本来の力を発揮し始めたり、
ここ一番の場面では、三谷選手と、4人外国人選手を揃えた、
“超スペシャルセット” を起用することもできるとあって、
「パワフルなオフェンス」からリズムを作って勝利を呼び込む、
High1 ホッケーを展開できるようになるはず!

それだけに、三谷選手の復帰の日は、いつなのか?
今後のレギュラーシーズンの行方を、大きく左右することになりそうです。

★本日の小ネタは…
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2010.11.16
NHLの恒例行事 !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先月7日(現地時間)にスタートした NHLのレギュラーシーズンは、
各チームの試合消化数が 1/4 に差し掛かり、
開幕当初の混戦模様から、明暗が分かれ始めました。

序盤戦から好調をキープしているのは、ロサンゼルス キングス!

1試合の平均失点と、ペナルティキリングのアベレージが、ともにトップなのに加えて、
開幕以来、ホームゲームは 8戦全勝という “地の利” を武器にして、
ウエスタンカンファレンスのトップを走っています。

対照的に、ウエスタンでは、エドモントン オイラーズ。
イースタンでも、強豪の ニュージャージー デビルスや、
好スタートを切って、地元ファンを沸かせた トロント メープルリーフス など、
ここへ来て、上位チームとの差が大きくなってきたチームも。

その筆頭が、ニューヨーク アイランダーズです。

先月21日に、タンハベイ ライトニングとの接戦を制して3連勝を飾り、
開幕からの7戦で、4勝1敗2OT負けと、出足は順調だったものの、
その後の10試合で、勝点をマークしたのは、
サンノゼ シャークスに、オーバータイムで敗れた際の 1ポイントだけ…。

まさかの10連敗! という現状を打開するべく、
アイランダーズの ガース ・スノー GMは、ついに大なたを振るい、
スコット ・ゴードン ヘッドコーチ(HC)を、昨日付けで、解任したと発表しました
       解任されたスコット・ゴードンヘッドコーチ

2008年8月に就任した ゴードン HCは、
一昨季が、イースタンの最下位。 昨季も13位と、
アイランダーズでの成績こそ、振るわなかったものの、
NHLの1つ下のマイナーリーグの AHLでは、最優秀コーチ賞に選ばれたり、
バンクーバー オリンピックでは、アシスタントコーチとして。
昨季の世界選手権では、ヘッドコーチとして、
それぞれアメリカ代表の指導を、任されたほどの人材。

こんなゴードン HCのキャリアを考えると、
アイランダーズの低迷の要因は、戦力補強などのチーム構成を担う、
GMの力量のほうが、主因である気がするのですが…。

もっとも、周囲からは高く手腕を評価されながら、自身の責任を回避しようとするGMから、
解任を言い渡されてしまうことも、よくあるのと同時に、
解任された HCが、他のチームに招かれることも珍しくはないだけに、
ゴードン HCが、アイランダーズと対戦!
というシーンが、見られるかもしれませんね。


ところで、近年の NHLは、あるチームが HCを解任すると、
待ってましたとばかりに(?)、他のチームも続くことが、まま見られ、
シーズン途中の HC解任劇が、すっかり “NHLの恒例行事” に。

昨季は、3チームが、シーズン途中に HCを解任し、
そのうち、フィラディルフィア フライヤーズは、
12月から指揮を執った ピーター ラビオレット HCの下で、ファイナルへ進みましたが、
新たに、AHLのブリッジポートの指揮官だった ジャック ・カプアノ 氏を、
暫定 HCに招いたアイランダーズが、
これから順位を上げていけるのか、注目されるところです。
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2010.11.15
アニャンハルラ2連覇達成
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

ソウルのモクトン アイスアリーナを舞台にして、9日から開催されていた、
第65回 ・韓国総合選手権」は、昨日をもって全日程を終了しました。

昨夜 行なわれた決勝戦では、
アニャンハルラ と High1(ハイワン)が、2年ぶりに激突!

“アジアリーグ最大のライバルバトル” と呼ばれる両チームの対戦は、
序盤から、フィジカルなプレーが随所に見られ、
ハルラの #27 ブラッド ・ファスト 選手が、負傷退場を強いられたり、
#10 チョン ・ビョンチョン 選手が、足を痛めて、うずくまるシーンも。

しかし、42セーブを記録した GK #31 オム ・ヒョンスン 選手の活躍もあって、
試合が進むにつれ、主導権を握っていったハルラが、
5-1 のスコアで High1 を下して、2連覇を達成しました!
アニャンハルラ2連覇達成

準決勝では、試合終了1分半まで、2点をリードしながら、追いつかれてしまい、
オーバータイムの末、辛くも延世大学を振り切ったハルラでしたが、
その流れを断ち切るかのように、決勝戦では、開始早々の1分31秒に、
カウンターアタックから、#8 キム ・ウォンジュン 選手のファインゴールで先制。
続く第2ピリオド8分10秒にも、#87 チョ ・ミンホ 選手(写真左)が、
追加点をゲットします。
   追加点を上げたチョ・ミンホ選手(左)

さらにハルラは、第3ピリオド5分39秒に、
ショートハンドにもかかわらず、キム ・ウォンジュン選手のドライブから、
#17 キム ・ギュホン 選手がゴールを決めて、3-0とリードしましたが、
そこから High1 も、反撃開始。

6分42秒に、#21 ティム ・スミス 選手が、パワープレーゴール。
これで試合の流れが、一気に High1 へ傾くかと思われましたが、
その20秒後に、#17 アレックス ・ブレ 選手が、エルボーイング。

ジャッジに納得がいかなかったブレ選手は、暴言を吐いてしまったことから、
加えてミスコンダクトペナルティも課せられ、12分間の退場に…。

ポイントゲッターの痛恨のペナルティで、流れを引き寄せられなかった High1 を尻目に、
ハルラは、#71 シン ・サンウ 選手の連続ゴールが飛び出して、
試合の行方を決定づけました。
   試合の行方を決定づけたシン・サンウ選手

ところが、試合中のガッツポーズとは対照的に、
優勝決定の瞬間は、ライバルのHigh1を倒して、韓国ナンバーワンの座を守ったというのに、
普段の試合で勝利した時と変わらず、至って平然とした様子。
   優勝決定の瞬間も至って平然な様子

今大会の MVP に輝いた #96 ソン ・ドンファン選手に、
その理由を聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

「チームの目標は、あくまでもアジアリーグで2連覇をすることです」

昨季のアジアリーグで、初めてのチャンピオンに輝いたハルラの選手たちにとっては
韓国ナンバーワンの座は、あくまでも通過点に過ぎないようで、
ソン ・ドンファン選手は、全員の思いを代弁して、
「High1 に勝つ自信はありました」 とキッパリ。

さらに、ソン ・ドンファン選手からは、
自らのプレーに関しても、「自信」という言葉が聞かれました。

これまでは、押しも押されもせぬハルラの顔だったソン ・ドンファン選手ですが、
今季は、シフトがあまり多くなかったり、ベンチ入りできなかった試合も。

ところが、ソン ・ドンファン選手は、
「自分の調子が良くなかったせいで、悔しい思いをしましたけれど、
何よりもチームの一員として、監督の判断に従わなくてはなりません」
と言って、決して言い訳をしません。

しかし、もちろん、このまま悔しさに甘んじているだけでなく、
巻き返しを、心に秘めています。

「若い選手に比べれば、体力面は、かなわないかもしれないですけれど、
これまでに得た、たくさん経験を積んできましたから、
若い選手たちに負けない自身はあります!」


日本リーグのオールスターゲームで、MVPを受賞したり、
アジアリーグで、得点王のタイトルを手にしてきた高い実力は、
日本のホッケーファンの皆さんも、誰もが認めるはずのソン ・ドンファン選手。

兵役任務に就いたため、2年間のブランクがありながら、
先月には、アジアリーグ通算200ポイントを達成したように、
“コリアンロケット” は、まだまだ健在!

間もなく再開するアジアリーグでも、
ソン ・ドンファン選手のスマイルを、見せて欲しいですね!
           MVPに輝いたソン・ドンファン選手
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2010.11.08
動き始めた日本代表!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

最近の・・・
というより、ここ数十年来の日本のホッケー界で、最も明るいニュースといえば、
何と言っても、、、

バンクーバー パラリンピックで、スレッジホッケー日本代表が銀メダルを獲得!
             photo by picapp

特に、準決勝で地元のカナダを下した瞬間は、
日本のホッケーファンの間で、語り継がれていくに違いない、感動的なシーンでしたよね〜。

             photo from picapp


そんなバンクーバーの感動から、半年余りが過ぎ、
スレッジホッケー日本代表が動き始めました!

10月9日〜11日のトライアウトキャンプに続いて、
先月末〜3日まで、長野県岡谷市で、第1次強化合宿を実施。
    日本代表第一次強化合宿

合宿を終えた日本代表のメンバーは、
アメリカ ニューヨーク州 ロチェスターで開催される国際大会に出場するため、
今日、成田空港を発ちました。

スリーネーション エキシビションシリーズ
と銘打たれた大会には、その名のとおり、日本、アメリカ、カナダの3ヶ国が参加。

バンクーバーで金メダルを手にしたアメリカと、
トリノで優勝したカナダが相手となるだけに、新生・日本代表の戦いぶりが期待されますが、
必ずしも、期待感ばかりというわけには、いかないようです。

というのも、大きな目標だったパラリンピックを終えた直後のシーズだけに、
キャプテンの 遠藤隆行 選手のように、ケガの治療に専念したり、
仕事との兼ね合いなどから、今季は代表活動を辞退した選手もいることから、
銀メダルメンバー15人のうち、今大会に参加するのは、
エースの 上原大祐 選手ら、7人だけ。

一方のアメリカとカナダは、
新チームになってから、既に何度も強化試合を行なった上で、
16選手をエントリーしたのに対して、
今大会が、今季初めての実戦となる日本は、それより少ない14選手で臨みます。

しかも、今大会では、国際ルール変更への動きを視野に入れ、
これまでの 「各ピリオド15分制」 から、
アイスホッケーと同じ 「20分×3ピリオド制」 で行なわれることで、
フィジカル面に長けた選手が揃う、アメリカとカナダに対して、
厳しい戦いを強いられることになりそう…。


ところが、中北浩仁(こうじん) 監督は、現状をポジティブに捉えて、
「今季のテーマは、ディスカバリー(発見)。
選手たちの新たな力を見つけていくことが、最大の目標です」
と言って、強化合宿では、精力的に指導する姿が見られました。
    ディスカバーをテーマに掲げて精力的に指導する中北浩仁監督
    
その言葉どおり、今大会の日本代表の顔ぶれを見ると、
朝の情報番組のコメンテーターとしても活躍していた 杉浦勝 選手をはじめ、
惜しくもバンクーバーのメンバーには選ばれなかった 代表復帰組 や、フレッシュな選手も。

その中で注目されるのは、熊谷昌治( くまがい まさはる)選手です!
      熊谷昌治選手

なぜ、熊谷選手に注目するのかというと、その理由は、
スレッジホッケーと出会ってから、わずか3ヶ月で日本代表に選ばれたこと !!

スレッジホッケーをはじめ、障害者スポーツを、長年にわたって取材されている、
フリーライターの 荒木美晴 さんのブログ でも紹介されていますが、
バンクーバー パラリンピックに出場した 吉川守 選手が、新しい選手を勧誘するため、
車イスバスケットの会場へ足を運んだ際に、声を掛けられたことから、
スレッジホッケーを始めたという熊谷選手。

「最初は、バランスがとれなくて、コケてばかりでした」
と笑っていましたが、
「吉川選手が、スケーティングの基本を、マンツーマンで教えてくれました」
という成果もあって、一気に力をつけていきました。


   吉川選手に銀メダルを見せてもらったのが、
   スレッジホッケーをやろうと思った、一番の決め手でした。

   目標は、常にリンク上でプレーしている日本代表の主力選手になることと、
   あまり知られていない障害者スポーツに、
   もっと注目してもらえるように頑張ることです。

   2年前にバイクの事故を起こした時は、目の前が真っ暗になりましたけれど、
   前向きな気持ちで、ソチを目指します!


明るく穏やかな表情で、こう話してくれた熊谷選手には、
「たった3ヶ月で、これだけ伸びたのは、スレッジホッケーの適性がある証しでしょう。
センスも、ポテンシャルも高いし、マインドもいいので、これからもっと伸びてくれるはず」
と中北監督からも、大きな期待が!

それだけに、2014年のソチ パラリンピックへ向けて “動き始めた日本代表” とともに、
3人の子供のパパでもある35歳のルーキーが、どんな飛躍を遂げていくのか !?
大いに注目されますね。
       熊谷昌治選手

ところで、バンクーバーパラリンピック以来、「語りべ」通信をご覧の皆さんから、
「スレッジホッケーの試合は、どこで見られるのですか?」
という質問メールを、たくさんいただいていますが、
日本でも、トップレベルの戦いを、目の当たりにすることができますよ!

毎年恒例となっている 「ジャパンパラリンピック アイススレッジホッケー大会」 が、
アメリカ、カナダらの強豪チームを招いて、
来年3月に、長野市のビッグハットで開催されます。

尚、大会のスケジュールや開催場所は、変更となる場合もありますので、
日本アイススレッジホッケー協会のホームページで、
最新情報をご確認の上、お出掛けください。

◆ 1st and 2nd photo from picapp

〜「語りべ」より〜
当初、一部表記に誤りがありましたので、修正しました。
また「ジャパンパラリンピック」の開催時期が変更となったそうです。
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