加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2011.02.28
日本代表メンバー発表!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で お伝えしたように、アジアリーグのプレーオフが、一昨日からスタートし、
苫小牧と釧路では、“アジアの4強” が激突していますが、
その一方で、“世界の4強” が一同に会する戦いも、間もなく始まります。

それは、「ジャパンパラリンピック アイススレッジホッケー大会」(ジャパラ)です!

先日の記事でも紹介しましたが、昨年の「バンクーバー パラリンピック」でメダルを争った、
アメリカ(金メダル)、日本(銀)、ノルウェー(銅)、カナダ(4位)
という世界の4強が、3月11日から長野市のビッグハットで、熱戦を繰り広げますが、
大会に先駆けて、日本アイススレッジホッケー協会は、
昨日、日本代表メンバー16選手を発表しました!
  ジャパラへ向けて練習中のスレッジホッケー日本代表

この中には、バンクーバーの銀メダルメンバーが11人含まれているのに対して、
“(今月6日に誕生日を迎えて)36歳になったルーキー” 熊谷昌治(くまがい まさはる)選手や、
日本代表に復帰した選手たちも!

オリンピックとともに、公式マスコットが発表されるなど
少しずつ足音が聞こえ始めた 「ソチ パラリンピック」 へ向けて、
日本代表が、どんな戦いを見せてくれるのか !?

ジャパラの開幕が、今から待ち遠しいですね!

      「2011・ジャパンパラリンピック アイススレッジホッケー大会」

   【予選リーグ】
   3月11日(金) 14:30〜 アメリカ vs カナダ 18:00〜 日本 vs ノルウェー
   3月12日(土) 13:30〜 日本 vs カナダ   17:00〜 アメリカ vs ノルウェー
   3月13日(日) 13:30〜 日本 vs アメリカ  17:00〜 ノルウェー vs カナダ

   【順位決定戦】
   3月14日(月) 11:00〜 3位決定戦  14:00〜 決勝戦  17:00〜 閉会式   
 
   試合会場 : 長野ビッグハット  全試合入場無料です!


尚、ジャパラや日本代表に関するインフォメーションは、
日本アイススレッジホッケー協会の公式ホームページを、ご覧ください!
パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(0) | trackbacks(0)
2011.02.25
熱戦!プレーオフ2011<1> 最大の財産
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

いよいよ明日から、アジアリーグのプレーオフが始まります。

          ▼ 王子イーグルス vs アニャンハルラ
          ▼ 日本製紙クレインズ vs 東北フリーブレイズ

という顔合わせのセミファイナルを皮切りに、アジアの頂点を目指す激しい戦いがスタート!

レギュラーシーズンを勝ち抜いた4強が、鎬を削るとあって、
プレーオフへの興味は尽きませんが、
最も気になるのは、王者 ・アニャンハルラの戦いです。


アジアリーグ創設7年目にして、初めて韓国へ王座を持ち帰った昨季に続いて、
V2への期待が高まる中、今季に臨んだハルラでしたが、
レギュラーシーズンの最終順位は、第4位。

一昨季、昨季と、2年続けてリーダーズフラッグを勝ち取った勢いは見られず、
王者らしからぬ苦しい試合を強いられることも、珍しくはありませんでした。

その要因は、この数字を見れば一目瞭然です。
【1試合の平均得点】
一昨季 → 4.2点(リーグ1位)  昨季 → 5点(1位)  今季 → 3.6点(5位)

【パワープレー成功率】
一昨季 → 38.30%(リーグ1位) 昨季 → 34.97%(1位) 今季 → 24.81(3位)

「今季初めてイーグルスと対戦した時に、ここまで研究されているのかと驚かされました」

ポイントゲッターの #1 キム ・ギソン 選手が、思わず本音を漏らしていたように、
各チームが、ハルラへの対策を講じたことから、
これまで対戦相手から恐れられていた “アジア最強の攻撃力” がダウン。

このことは、シム ・ウィシク監督も、
「ウチの戦略面には大きな変化はないけれど、
ポイントゲッターがマークされてしまって、いいところを発揮できなかった」
と素直に認めていました。
    選手たちに指示を与えるシム・ウィシク監督

それとは対照的に、ディフェンス面に目を転じると、1試合の平均失点は、
一昨季2.9点(4位)。 昨季は、3.1点(3位)だったのに対して、 今季2.6点。 
これは、最少失点を誇ったイーグルスの 2.5点 に次いで、少ない数字です。

ところが、このデータにも決して満足することなく、シム ・ウィシク監督は、
「一昨季や、昨季に比べると、体力面での不安がある」
との苦言を呈していました。

「今季は、第2ピリオドまでは対等に戦っても、
第3ピリオドに入ってから、運動量が落ちてしまう試合が見られたので、
戦略を建てるのが難しかった」

シム ・ウィシク監督は、厳しい表情を垣間見せながら、レギュラーシーズンを振り返りましたが、
今季のハルラの失点を、ピリオドごとに見てみると、、、
   第1ピリオド → 21点   第2ピリオド → 30点   第3ピリオド → 39点

というように、試合が進むにつれて、失点が増えてしまっていて、
第3ピリオドの失点は、プレーオフに進んだ4強の中では最多。

皆さんもご存知のように、プレーオフでは、決着がつくまでオーバータイムが続き、
ロングゲームとなる可能性も、十分考えられるだけに、気になる数字です。

このデータを裏づけるように、
今季のハルラは、第2ピリオド終了時点でリードしていた試合の最終成績が、13勝3敗。

勝率 8割1分2厘 と聞くと、高い確率で逃げ切りに成功したように思えますが、
他のチームと比べると、、、
           イーグルス → 10割 (20戦全勝)
           フリーブレイズ → 9割3分8厘 (15勝1敗)
           クレインズ → 9割0分9厘 (20勝2敗)
           ※いずれも同点にされたあと再びにリードした試合も含む。

とあって、4強の中では、勝てる試合を落としてしまったことが、一番多かっただけに、
「優勝したあとだから、選手たちがオフに鍛えて来なかったんじゃないかな?
来季は氷上トレーニングを始める前に、体力面の強化を厳しくやらせないとね(笑)」
という本音とも、ジョークともとれる言葉が、シム ・ウィシク監督から聞かれました。
    インタビューに応じるシム・ウィシク監督

しかし、だからと言って、
シム ・ウィシク監督は、決してネガティブなわけではありません。

「ほとんどの選手が、昨季のプレーオフで激しい試合を経験しているので、
それを貴重な財産にして、戦っていくつもり」

指揮官から、このような言葉が聞かれたように、今季のハルラのロースターの中には、
5試合中 4試合がオーバータイムに及んだ、クレインズとのファイナルを制した、
昨季の優勝メンバー(登録選手)が、実に 23人も!

これは、フリーブレイズ4人イーグルス15人 だけでなく、
過去3回の優勝を誇る クレインズ17人 をも上回ります。

プレーオフのような大事な試合では、「経験の差」が勝負を分けると、よく言われるだけに、
優勝の味を知る23人の選手たちが、“最大の財産” となるのは間違いないでしょう。


開幕前の記事でも紹介しましたが、
ハルラのホームゲームが行なわれるアニャンアイスアリーナには、
今季から、チームの歩みを振り返ることができるヒストリーブースが設けられました。

もちろんその中には、昨季のアジアリーグ初優勝にまつわるグッズも展示され、
試合の日には、多くのファンが熱心に見入っていましたが、
果たして、王者・ハルラは “最大の財産” を武器にして、
新たな栄光の歴史を、加えることができるでしょうか?
    王者・ハルラの最大の財産

尚、セミファイナルのスケジュールは、アジアリーグのホームページでご確認ください。
また、アニャンアイスアリーナへのアクセスは、こちらの記事 を、ご参照ください。
アジアリーグ | comments(6) | trackbacks(0)
2011.02.22
「語りべ」通信アウォード2011<後編>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

レギュラーシーズンを振り返りながら、
「語りべ」が、独断と偏見でアジアリーグの各賞を選ぶ、「語りべ」通信アウォード2011!

昨日の前編に続いて、今日は、最優秀監督賞、ホッケータウン・イン・アジア、
さらに、ヤングガイ オブ ザ イヤーと、レギュラーシーズンMVPを発表します!

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▼最優秀監督賞

これまで「語りべ」通信アウォードでは、
一昨季にチャイナシャークス(当時)を率いていた、デレック ・アイスラー ヘッドコーチ(HC)や、
新生チームを5位に導いた、昨季の クリス若林 HC(東北フリーブレイズ)のように、
前評判の低さを覆して、チームを著しく進化させた指揮官を、最優秀監督に選んでいましたが、
今季のレギュラーシーズンは、ほぼ戦力に比例した結果に…。

一方、躍進を遂げたチームが見られなかったのに対して、
今季は、これまで以上に上位チームの戦力が拮抗し、
プレーオフに進んだ4強が、終盤まで首位争いを演じていました。

そんな激戦を制して、最終戦でリーダーズフラッグを勝ち取った、
王子イーグルスの 山中武司 監督が、最優秀監督賞です!
    「語りべ」通信アウォード 最優秀監督賞 山中武司監督

今季のイーグルスの成績に注目すると、ペナルティキリングの防御率こそ第2位ながら、
1試合の平均得点、平均失点、パワープレーの成功率は、いずれもトップ。

これだけの成績を残せたのは、選手の頑張りはもちろんのこと、
桜井邦彦コーチや、佐々木勇次マネージャーらを含めたチームスタッフの力も、必要不可欠のはず。

その全てを結集して、初のリーダーズフラッグを手にしたチームの指揮官を、
評価しないわけには、いかないですよね。

昨年5月の監督就任会見で、
「まずは、必ずアジアリーグのファイナルに勝ち上がって、常に優勝争いをするチーム。
次のステップとして、そこ(ファイナル)で勝つこと。
それを2、3年続けて、常勝チームにしていきたいと思っています」
と山中監督は抱負を語っていましたが、その第一歩を記すことができるのか、
プレーオフでの手腕発揮に、注目が集まります。

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▼ホッケータウン・イン・アジア

日本、韓国、中国と、今季も「語りべ」はアジアをさまよって、
各チームのホームゲームに足を運びました。

チャイナドラゴンだけは、
残念ながら、積極的にホームタウンを盛り上げようという姿が、見られなかったものの、
毎年「語りべ」通信アウォードで、ホッケータウン・イン・アジアに選んでいる、
ハルラのホームタウンのアニャン(安養)は、
スタッフの皆さんのプロフェッショナルな仕事ぶりで、
今季もファンサービスが盛りだくさんの上、ホッケーやスケートの普及活動にも注力

同じく韓国のHigh1(ハイワン)も、チョンチョン(春川)で、ホッケースクールを開催。
日本でも、名門チームのイーグルスや、日本製紙クレインズが、
あぐらをかくことなく、ファンサービスに努めれば、
2年目のフリーブレイズも、活動拠点の八戸を中心に、市民との交流をしたり、
日光アイスバックスも、新たなスタイルでホームアリーナを演出していました。

しかし、経済情勢の影響もあるのか、残念ながら、どのホームタウンも、
昨季に比べると、元気がなくなってしまったのは否めない印象…。

そこで、今季の「語りべ」通信アウォードのホッケータウン・イン・アジアは、
該当都市なし とします。

各チームや、ファンの有志の皆さんたちの努力には、頭が下がる思いですが、
ここで、もう一度、見詰め直して欲しいのは、今後の方向性。

冬季オリンピック開催によって、飛躍的に人気がアップする可能性がある韓国は別にして、
日本では、見るスポーツが増えているのに対して、
スポーツ観戦に使うお金は、少なくなっているのは明らか。

それだけに、新規ファンを獲得すること以上に、
今もアリーナに足を運び続けている熱心なファンの皆さんが、離れてしまうことのないように、
満足度をアップさせるための十全なフォローが、必要なのではないでしょうか?

8年目に入って、アジアリーグの運営が安定期に入ってきた中で、
各チームのホームタウンの盛り上げや、ファンサービスが、
次なるステップへ踏み出してくることを、期待したいところです。

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▼ヤングガイ ・オブ ・ザ ・イヤー

23歳以下のベストルーキープレーヤーに与えられるヤングガイ ・オブ ・ザ ・イヤーは、
今季は、この選手しかいないでしょう。 王子イーグルスの 久慈修平 選手!
    「語りべ」通信アウォード ヤングガイオブザイヤー 久慈修平選手

久慈選手の選出に関しては、説明不要ですね。
ルーキーながら、24ゴールをマークして、
日本人プレーヤーでは、元クレインズFWの 伊藤雅俊 氏以来となる、
6年ぶりの得点王に輝きました。

イーグルスに入団した際に、
「新人賞だけてなく、MVPを狙える活躍をするのが目標です」
と話していた久慈選手。

レギュラーシーズンでは、クレインズ戦こそ、6ゴール3アシストを記録しましたが、
セミファイナルで顔を合わせるアニャンハルラ相手には、1ゴール1アシスト。
フリーブレイズ戦も、2ゴール3アシストと物足りなかっただけに、
プレーオフでは、どの相手からもポイントをマークして、MVPを狙って欲しいですね。

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▼レギュラーシーズンMVP

「語りべ」通信アウォード2011 の最後にして最大のタイトルの、レギュラーシーズンMVP。

126試合に及ぶ戦いの中で、最も活躍が光った選手は、
東北フリーブレイズの 田中豪 選手です!

2年ぶりに、アジアを舞台にプレーした今季の田中選手は、
得点王とポイント王に輝きフリーブレイズの強力なオフェンスを支えたのとともに、
昨日の記事でも紹介したように、ディフェンス面での働きもピカイチでした

田中選手のMVPと言えば、2年前のこのシーン。
          「語りべ」通信アウォード レギュラーシーズンMVP 田中豪選手

シーズン終了後の廃部が決まっていたSEIBUプリンスラビッツの、
最後の日本一に大きく貢献する活躍で、
全日本選手権のMVPを受賞したことを、覚えていらっしゃる方も多いのでは。

「チームを勝利に導くことができる働きをするのが、一番の目標です」

こんな風に意気込んで、今季に臨んだ田中選手。

初めてのプレーオフに挑むフリーブレイズの27歳のリーダーは、
どんな働きを披露してくれるでしょうか?

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アジアリーグ | comments(7) | trackbacks(0)
2011.02.21
「語りべ」通信アウォード2011<前編>
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨年の9月18日に開幕したアジアリーグのレギュラーシーズンは、
王子イーグルスが、初めてリーダーズフラッグを勝ち取って、昨夜 全日程を終了しました。
レギュラーシーズン第1位 王子イーグルス

いよいよ26日からは、プレーオフが始まりますが、その前に!
もうすっかり恒例となった、「語りべ」通信アウォード2011 を、お届けします。

今季もアジアをさまよった(!?)「語りべ」が、独断と偏見で選ぶ各賞をご覧いただいて、
レギュラーシーズンを振り返りながら、プレーオフへのワクワク感を高めてくださいね !!

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▼ベストGK賞

今季のレギュラーシーズンのベストGK賞は、日光アイスバックスの 福藤豊 選手です!
    「語りべ」通信アウォードベストGK賞 福藤豊選手

7季ぶりに、日本に戻ってきた福藤選手は、
アジアリーグの公式表彰対象となる規定滞氷時間(18時間)を上回るGKの中では、
シュートを打たれまくった(笑)チャイナドラゴンのアレクセイ ・アプラモフ 選手を除いて最も多い、
1試合平均37本 ものシュートを浴びながら、リーグトップのセーブ率(92.24%)をマーク。

残念ながら、13勝18敗と負け越してしまったとはいえ、
総得点がリーグ6位と、オフェンス面で見劣りしたバックスが、
終盤戦まで、プレーオフ進出争いに絡むことができたのも、
福藤選手の存在があったからだと言っても、過言ではないでしょう。

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▼ベストディフェンシブDF賞

福藤選手と同様に、チームの中で際立った存在感を誇っていたのが、
High1(ハイワン)の #5 ブライアン ・ヤング 選手!
    「語りべ」通信アウォードベストディフェンシブDF賞 ブライアン・ヤング選手

今季のHigh1は、DFが8人のみの登録だったのに加えて、
そのうち3人は、ルーキーと2年目の若手選手。
さらに、ケガをした選手が出たことも相まって、DFを5人で回す試合も見られましたが、
その中でヤング選手は、大きな体と、NHLでもプレーした経験を武器に、フル回転しました。

記録を見ると、王子イーグルスの アーロン ・キャラー選手や、クリス ・ハリントン選手らの、
プラスマイナス レイティング(滞氷時の得失点差)が目立つのに対して、
ヤング選手の成績は、プラス5(得点50 失点45)だったものの、
失点の 1/3 以上は、ペナルティキリングや全員攻撃時のもの。
(アジアリーグでは、スペシャルプレーでの得失点も加算)

逆に、記録としてはカウントされていませんが、苦しいDFの台所事情を支え続けて、
リーグトップクラスのアイスタイムを誇ったヤング選手の働きは、
まさしく、ベストディフェンシブDF賞に値しますよね。

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▼ベストオフェンシブDF賞

本業の守りだけでなく、攻撃でも勝利に貢献したベストオフェンシブDF賞は、
文句なしに、東北フリーブレイズの コール ・ジャレット 選手です!
    「語りべ」通信アウォードベストオフェンンシブDF賞 コール・ジャレット選手

この賞に関しては、あえて説明はいりませんね(笑)
アジアリーグ創設以来、初めてとなる DFプレーヤーのポイント王誕生か !?
という期待が高まったほどの活躍をしたジャレット選手。

タイトルには手が届かなかったとはいえ、
威力抜群のスラップシュートや、ゴール前での強さを武器に、
リーグ3位の51ポイントをマークしたのは、まさに圧巻。

今季の開幕前に、各チームのキャンプを取材した時、
ブラッド ・ファリヌック選手の攻撃力を警戒する声を、多く耳にしましたが、
各チームが警戒する中で、昨季よりもパワープレーの成功率がアップしたのは、
ジャレット選手の加入があったからこそ。

ジャレット選手とファリヌック選手の “ダブルキャノン” は、
プレーオフでも、フリーブレイズの大きな武器になりそうです。

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▼ベストプレーメイキングFW賞

続いてFWの各賞に移って、まずベストプレーメイキングFW賞は、
こちらも文句なしに、王子イーグルスの 今洋祐 選手!
    「語りべ」通信アウォードベストプレーメイキングFW賞 今洋祐選手

日本リーグ時代から通じて、今季が10年目となる今選手。
西武鉄道時代は、ハードチェックや、時にはファイティングも辞さない、
アグレッシブなウイングの役目をしていましたが、
イーグルスに移籍してからは、押しも押されもせぬ主力CFに。

今季は、序盤こそ4試合連続ポイントなしということもありましたが、
百目木政人、久慈修平両選手と組むようになってからは、ポイントを量産!
12月18日の日本製紙クレインズ戦から、レギュラーシーズン終了まで、
11試合連続アシストをマークして、チームにリーダーズフラッグをもたらせただけでなく、
初めてのタイトルとなるアシスト王にも輝きました。

学生時代から、「目標のCF」に挙げていた桜井邦彦コーチは、
MVPに選ばれるほどの大活躍を披露して、イーグルスをアジアの頂点に導きましたが
スコアリングラインのCFを担う今選手は、プレーオフで どんな活躍を見せてくれるでしょうか?

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▼ベストオフェンシブFW賞

スタンドのファンが最も沸き上がるのは、何と言っても、ゴールが決まった瞬間ですよね。
そんなシーンを何度も演出する攻撃的なプレーが光ったのは、
アニャンハルラの #87 チョ ・ミンホ 選手です!
    「語りべ」通信アウォードベストオフェンシブーFW賞 チョ・ミンホ選手

チョ ・ミンホ選手の今季の成績は、ゴールランキングの8位タイ。
ポイント部門でも9位タイと、決して突出していたわけではありませんが、
その内訳を見ると、ランキングの上位にいる各チームの主力FWたちに、
引けをとらない数字を残しています。

放ったシュート数は、アッシュ ・ゴールディ選手に続いて、2位タイ。
ポイントを記録できなかった試合数も、
田中豪選手(フリーブレイズ)に続いて、2番目に少ない8試合。

また今季は、プレーオフ進出のボーダーラインを境にして、
上位チームと下位チームの間に、例年以上の勝点差がついてしまいましたが、
チョ ・ミンホ選手は、44ポイントのうちの約半分にあたる21ポイントを、
プレーオフに進んだ上位チームとの試合でマーク。

これは、オフェンス部門のタイトルを手にした久慈選手(44ポイント中16ポイント)、
田中選手(59ポイント中25ポイント)、今選手(57ポイント中26ポイント)を、上回る割合です。

今季のハルラは、昨季までのアジアリーグ屈指のオフェンスが影をひそめたことから、
頻繁にラインの組み替えたため、第1セットから、第4セットまでにシフトされ、
CFも、ウイングも務める中で、これだけの成績を残したのは、お見事!
それだけにチョ ・ミンホ選手は、
ベストオフェンシブFW賞に、ふさわしい働きだったと言えるでしょう。

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▼ベストディフェンシブFW賞

ベスト6の最後となるベストディフェンシブFW賞として、「語りべ」が称えたいのは、
東北フリーブレイズの 田中豪 選手!
    「語りべ」通信アウォードベストディフェブFW賞 田中豪選手

得点王とポイント王に輝いただけに、
ベスト “オフェンシブ” FWとして評価したいのは、もちろんなのですが、
その一方で、田中選手のディフェンシブな働きを、絶対に見逃すわけにはいきません。

ペナルティキリングにシフトされて、ショートハンドゴールを2回決めたのはもちろん、
アグレッシブかつ、タイミングのいいチェックで、
テイクアウェイ(相手からパックを奪ってチャンスにつなげる)というシーンが、何度も見られました。

そして、何よりも素晴らしいのは、決して手を抜くことのないバックチェック!
リンク上で華麗なプレーを披露する田中選手を、目標にしているチビッコも多いでしょうが、
どんな状況でも、全力でバックチェックをする姿も、ぜひ見習ってくださいね。

アジアリーグ参戦2年目にして、早くもプレーオフのチケットを手にしたフリーブレイズですが、
強力な攻撃力とは対照的に、1試合の平均失点は、
イーグルス、クレインズ、ハルラが2点台なのに対して、フリーブレイズは、3.1点。

この数字を見ると、田中選手の献身的なディフェスプレーは、
プレーオフを勝ち抜くために、必要不可欠となりそうです。

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2011.02.20
アジアの守護神最後の試合
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日、チームから発表されたとおり
日光アイスバックスの 菊地尚哉 選手が、今季限りでの引退を決意し、
今日の試合をもって、現役生活にピリオドを打ちます。


U20やユニバシアード代表に選ばれて、日本のゴールを守った実績を引っさげ、
法政大学を卒業後、西武鉄道(当時)に進んだ菊地選手でしたが、
長野オリンピックに出場した芋生(いもお)ダスティ選手がいたことから、
西武入りしてからの3年間で、日本リーグの出場は、わずかに1試合だけ。

学生時代には経験のなかった、ベンチから試合を見続ける日々に、
「正直に言うと、このまま出られないで終わっちゃうんじゃないかなって、思う時もありますね」
と寂しそうな表情を、浮かべることもありました。

   ベンチから試合を見続ける日々


しかし、菊地選手の高い実力が、そのまま埋もれてしまうことは、ありませんでした。

4年目のシーズンに、芋生選手のケガからチャンスをつかむと、
チームがコクドに(事実上の)吸収合併されてからは、押しも押されもせぬ守護神として大活躍。

アジアリーグの歴史の中で、一人しかいない 2年連続MVPを受賞するなどして、
アジアのホッケーファンを沸かせました!

   押しも押されもせぬ守護神として大活躍!


そんな “アジアの守護神” も、13年間の戦いを終えようとしています。

「引退することは、(今季の)早い時期に決めていました。
ホッケーに関しては、もう悔いはないです。
(トップリーガーとして)東伏見からスタートして、東伏見で終わるのも、
いいのかもしれないなって思いますね」

こう言って、少しだけ笑みを見せた菊地選手。

くしくも2年前に、感謝の気持ちを抱きながら東伏見で戦った “アジアの守護神” は、
どんな思いを胸に秘めて、最後の試合に臨むのでしょうか?

   感謝の気持ちを抱きながら戦ったアジアの守護神

尚、菊地選手の最後の試合となった 東北フリーブレイズ vs 日光アイスバックスの試合と、
引退セレモニーの模様は、CS放送の EXスポーツ でも録画中継される予定です。
どうぞ、お楽しみに!

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2011.02.17
盟主の座を争う戦いはクライマックスへ!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事で、今週末の韓国ダービーにまつわる話題を紹介しましたが、
西東京のダイドードリンコ アイスアリーナでは、
明後日から、日本の4チームが一堂に会して、
アジアリーグの 「クライマックス ゲームズ」 が開催されます。

クライマックスゲームでは、
得点王をはじめとする個人タイトル争いも、気になるところですが、
最大の注目は、リーダーズフラッグの行方。

アジアリーグのプレーオフや、各国の国内選手権とは異なって、
長丁場のレギュラーシーズンを、1位で戦い終えたチームに与えられるリーダーズフラッグは、
まさしく、実力ナンバーワンの証し!
      ここ2年間は、いずれもアニャンハルラが手にしたリーダーズフラッグ

ここ2年間は、リーダーズフラックが海を渡り、いずれもアニャンハルラが手にしていましたが、
今季は再び日本へ戻ることとなり、
レギュラーシーズン最後の二日間に、王子イーグルスと、日本製紙クレインズの両チームが、
“実力ナンバーワン” の称号を懸けて、激突します。


初めてのリーダーズフラッグ獲得を目指す、首位イーグルスの山中武司監督は、
「二つのタイトルを取ることを、目標にしてきましたけれど、
そのうちの一つ(全日本選手権)を逃してしまったので、
アジアリーグ(のタイトル)は、絶対に取りにいきます。
これまでは、試合内容を重視していましたけれど、これからは、結果にこだわって戦います」
と話していただけに、
プレーオフを制する機運を高めるためにも、リーダーズフラッグを勝ち取りたいところ。

先週の全日本選手権では、
準決勝で、ゲームウイニングショット戦の末に惜敗を喫し、3位に終わりましたが、
3季前に、アジアリーグ初優勝を飾った時も、
全日本選手権の準決勝で惜敗を喫したあとに、チームが一段と引き締まり、
プレーオフでは、全てのラウンドで、相手チームをスウィープ!

それだけに、全日本選手権の惜敗を、再び “良薬” とすることが、できるでしょうか?


対して、イーグルスを勝点4ポイント差で追いかける、クレインズの佐々木博明監督は、
2年連続日本一を勝ち取った直後
「まだ低いほうのハードルを、越えただけです」
とキッパリ言い切って、2年ぶりのアジアリーグ制覇へ、すぐさま視線を切り替えていました。

その佐々木監督は、夏のキャンプの時に、
「相手チームに対して、クレインズには絶対かなわないと思わせるために、
レギュラーシーズンの順位にも、こだわります」
と話していましたが、4年ぶりのリーダーズフラッグ獲得となるでしょうか?


以前の記事でも お伝えしたとおり、
イーグルスとクレインズは、日本代表に多くの選手を送り込んでいるだけでなく、
ともにアイスリンクを持ち、ホッケータウンの発展に寄与しているのに加え、
日本代表、ジュニア、女子、チビッコなどといった各カテゴリーの指導者や、
レフェリー、ラインズマンにも、人材を派遣し続けています。

そんな日本のホッケー界を、長きに渡り支え続けている両チームによる、
“盟主の座を争う戦い” は、いよいよクライマックスへ!

リーダーズフラッグを争う 「イーグルス vs クレインズ」 の2連戦は、19日、20日ともに、
先月の八戸国体で、オーバータイムにゲームウイニングゴールをゲットして、
まだまだアジアリーグでプレーできそうな姿を披露していた(!?)、
元クレインズのFW 伊藤雅俊 さんを解説にお招きして、FMくしろ で生中継の予定です。 
どうぞ、お楽しみに!
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2011.02.15
ピーター・フォースバーグ引退!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

古巣のコロラド アバランチと契約を結び、
NHL復帰を果たしたばかりの ピーター ・フォースバーグ 選手が、
昨日(現地時間)記者会見を開き、現役引退を発表しました。

    


先日の記事でも紹介しましたが、
度重なるケガの影響から、今季は第一線から遠ざかっていたフォースバーグ選手でしたが、
プレーオフ進出のために得点力アップを迫られた、
コロラドからのアプローチを受け、チーム練習に合流。

復帰への準備も整ったことから、今月6日に1年契約を済ませ、
11日のコロンバス ブルージャケッツ戦と、翌日のナッシュビル プレデターズ戦に出場し、
いよいよ今日、復帰後初めてとなるホームゲームに登場!
と注目されていましたが、そんなコロラドファンの期待は、残念ながら叶いませんでした。

記者会見の席上で、フォースバーグ選手は、
慢性的な痛みがあった足の状態の悪化から、決意に至ったと語ったように、
移動後の連戦となったナッシュビルでの試合中に、現役引退のシナリオを描き始めた模様。

スタンレーカップを2回獲得したのをはじめ、
カルダー トロフィー(新人賞)や、ハートトロフィー(レギュラーシーズンMVP)を受賞。
さらにオリンピックでも、2つの金メダルを手にしたスーパーヒーローも、
ケガには勝てなかったようです。


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2011.02.14
アピールの時!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

日本では、昨日「日本製紙クレインズ2年連続日本一」のニュースが報じられましたが、
お隣の韓国からも、気になるニュースが!

それは、IOC(国際オリンピック委員会)による現地視察です。

以前の記事でも紹介しましたが、
韓国北部にある カンウォンド(江原道)の ピョンチャン(平昌)は、
2010年、2014年に続いて、2018年の冬季オリンピックの開催地に立候補

ミュンヘン(ドイツ)、アヌシー(フランス)とともに、招致活動を続けていますが、
今日、IOCの評価委員11人と、事務局職員3人で構成される視察団が、韓国へ到着し、
明日から、メイン会場となるピョンチャンや、
アイスホッケー会場の候補地 カンヌン(江稜)を視察するとのこと。

過去2回の立候補時は、ともに最終投票で敗れてしまいましたが、
アジアのホッケー界を盛り上げるためにも、
南アフリカで行なわれる 7月6日(現地時間)のIOC総会で決まる開催地に、
「ピョンチャン」の名前が呼ばれるよう、今こそ “アピールの時” ですね。


ところで、オリンピック開催への期待が高まる韓国のホッケー界ですが、
今週末には、アニャンハルラと、High1(ハイワン)の両チームが対戦します。
    アジアリーグ最大のライバルバトル

常に激しい試合が繰り広げられることから、この2チームによる韓国ダービーは、
「アジアリーグ最大のライバルバトル」 と称されますが、
今週末の2連戦を迎えるにあたっては、
既にプレーオフ進出のチケットを手にしているハルラに対し、
High1はレギュラーシーズン敗退が決定と、明暗がクッキリ。


アジアリーグ参戦初年度以来、
5年ぶりに、プレーオフへ進むことができなかったHigh1の キム ・ユンソン 監督は、
「僅差で負けてしまった試合が多いように、チームに粘りがありませんでした」
とレギュラーシーズンを振り返り、
17の黒星を喫したうちの10試合が、1点差での敗戦だったことを、最大の敗因に挙げていました。
      キム・ユンソン監督

さらに、キム ・ユンソン監督は、
「(シーズン中盤に)アレックス ・ブレ選手が退団して、雰囲気が落ち込んでしまっていた時に、
もう少し私が、チームをまとめていくことができれば…」 と残念そう…。

しかし、その一方で、今季の活躍が著しかった選手を聞くと、一転して明るい表情になり、
獅子奮迅の働きをした DFの #5 ブライアン ・ヤング 選手とともに、
上野拓紀(ひろき)選手を、「チームのMVP」に名指ししました。
      上野拓紀選手

夏のキャンプを取材した時、キム ・ユンソン監督は、
「ルーキーシーズンは、パックに集中し過ぎてしまうことが多かったので、
周りの状況を見ながらプレーするように、心掛けて欲しい」
との課題を、上野選手に課していたのですが、
「期待以上の活躍をしてくれました」 と2年目の働きには太鼓判。

指揮官の言葉が示すように、今季の上野選手は、21ゴールをマークして、
最多得点賞を狙えるほどの大活躍。

特に、12月以降は、14試合で14得点と、ゴールを量産していますが、
「シーズン序盤は、自分でパックをキープして、攻め上がっていましたけれど、
ダーシ(ミタニ選手)と組むようになってからは、
彼にパックを渡して、ゴール前に入っていけば、ちゃんとパスをくれますから」
と言っていたように “ダーシ効果” で、得点王に輝くことができるでしょうか。


キム ・ユンソン監督が、上野選手の働きを高く評価していたのに対して、
チームを統括する パク ・ビョンチョル マネージャーは、
守護神の 井上光明 選手を大絶賛!
      井上光明選手

「今季の彼のプレーは、素晴らしかったですけれど、
ウチのチームの守りが良くなれば、もっといい成績を残せるはずです。
だから、来季も外国人のDFを、2人獲得する予定にしています」
と打ち明けてくれたように、
“守護神” の存在をベースにした補強の青写真を、描いているのだそうです。

「シーズン中盤に、調子を落としてしまいましたけれど…」
と井上選手は、決して満足していない様子でしたが、
ここのところ4連勝している間のセーブ率は、95.6%と驚異的な数字!

上野選手と、井上選手の成績が物語るように、
先月の8試合で7勝1OT負けと、High1は尻上がりに調子を上げてきているだけに、
ハルラとの2連戦では、意地を見せたいところ。

プレーオフ進出の望みは叶わなかったものの、
High1にとって、今季最後の韓国ダービーは、まさしく “アピールの時!” となりそうですね。

尚、19日の試合が行なわれる アニャンアイスアリーナ へのアクセスは、こちらの記事 を。
20日の試合が行なわれる コヤン アイスリンク へのアクセスは、こちらの記事 を、
それぞれご参照ください。

◆photo supported by iSONIC

★本日の小ネタは…
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2011.02.13
20年目の笑顔
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

栃木県日光市に30チームが集まって、今月7日に開幕した「第78回 ・全日本選手権」は、
今日、霧降アイスアリーナで決勝戦が行なわれ、
日本製紙クレインズが、6-2 のスコアで、東北フリーブレイズを下し、
2年連続4回目の日本一に輝きました!
     2年連続4回目の日本一

試合後、両チームから聞かれた言葉は、「経験の差」

準決勝で、大会最多34回の優勝を誇る王子イーグルスを、
ゲームウイニングショット戦の末に振り切って、初めての決勝進出を果たしたフリーブレイズは、
今日の試合でも、第1ピリオドに、2点をリードされながらも同点に追いつき、
勢いを見せ付けました。

しかし、8年続けて決勝に勝ち上がってきたクレインズは、
試合が振り出しに戻った3分半後に、鬼頭俊行 選手のゴールで突き放すと、
その後は、主導権を手放すことなく、今年も日本一に!
 今年も日本一に輝いたクレインズの選手たち


これでクレインズの選手たちは、今季も含めて、ここ5年間で、全日本選手権3回。
さらに、アジアリーグ2回と、優勝の味を知り尽くしているはずなのですが、
よーく見ると、、、
          MVPの大澤選手(左下)をはじめ、みんなうれしそう
MVPの大澤秀之選手(左下)をはじめ、みんな うれしそうですね〜

          胴上げはそっちのけ !?
こちらは、あまりにうれしくて、胴上げはそっちのけの様子 !?

   左から小原大輔選手、清川和彦選手、飯村喜則選手、西脇雅仁選手
さらに、「語りべ」通信へ “志願登場” の、
(左から)小原大輔、清川和彦、飯村喜則、西脇雅仁各選手。

しかも、このうち西脇選手は、
「アジアリーグのプレーオフで、MVPになります!」 と力強く宣言していましたよ !!


このように、優勝の味は、やはり格別なようで、誰もが笑顔を見せていましたが、
クレインズのメンバーの中で、一際、うれしそうだった人の姿がありました。

それは、重野賢司 さん!

1980年に、クレインズの前身の十條製紙に入部した重野さんは、いきなり1年目から活躍し、
日本リーグの新人賞に輝いたり、最多アシスト賞を受賞するなど、
日本を代表するCFとして、その名を轟かせました。

ところが、16年間の現役生活と、
引退直後からの3年間コーチをしていた、19年ものクレインズ在籍期間中は、
「カップ戦みたいな小さな大会で優勝したことはあるけれど、
全日本選手権や日本リーグで優勝したことが、一度もなかった」のだそうです。

しかし、日本リーグ運営委員会や、アジアリーグ事務局の勤務などの担当を終えて、
アイスホッケー部の副部長として、12年ぶりに古巣のクレインズへ戻った今季、
重野さんにとって、初めてのビッグタイトルとなる全日本選手権のチャンピオンに輝き、
“20年目の笑顔” を、リンク上で見せていました!(上段中央)
         20年目の笑顔を見せる重野賢司さん(上段中央)

生まれて初めての胴上げも体験した重野さんは、
「やっぱり優勝はいいねー!」 とニッコリ。

ところが、すぐさま、その言葉に続いて、
「胴上げをしてもらった時に、下にいた坂上(太希選手)が、重くて大変そうな顔をしていたから、
少しやせないとダメかな」
と言って、また笑顔を見せていました。


果たして、次に重野さんの体が舞うのは、いつの日か !?
今季のアジアリーグで、最後に笑顔を見せることができるのは、どのチームか !?

もうすぐ始まるプレーオフが、今から待ち遠しいですね。
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2011.02.10
続々・日本全国津々浦々のGKの皆さんへ!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨夜(現地時間)の ボストン ブルーインズ vs モントリオール カナディアンズ戦で、
またまた、こんなシーンがありました!




一週間前のピッツバーグ ペンギンズとニューヨーク アイランダーズの試合でも、
GK同士のファイティングがありましたが

その時は、勝敗の行方が既に決していた試合終了17秒前。

しかし今回は、第2ピリオド中盤の12分36秒に、
ボストンの ティム ・トーマス 選手と、モントリオールの キャリー ・プライス 選手という、
NHLを代表するGK同士のバトルが勃発!

他のプレーヤーたちのペナルティに触発されてしまったのか、
それとも、この時点までに、トーマス選手が 3失点。
プライス選手に至っては 5失点と、大量失点してしまったストレスもあったのか、
どちらも、やる気満々の様子(!?)で、
最後はレフェリーも、仲裁するのをあきらめてしまいました(笑)

一週間前の試合とは違って、
今回は、ゲームミスコンダクト ペナルティが課せられなかったため、
両GKとも、この後もマスクを被り続けましたが、ともに失点を重ねて、
終わってみれば、8-6 という点の取り合いに。

黒星を喫したプライス選手は、被シュート34本で、8失点(セーブ率.765)と散々の出来。
一方、勝ったトーマス選手も、被シュート33本で、6失点(セーブ率.818)と、
今年のオールスターゲームに出場したほどのGKでも、
両チーム合わせて 47反則! という大乱戦の流れには、逆らえなかったようです…。


ここで、「語りべ」から一言。

日本全国津々浦々のGKの皆さん!

やっぱりファイティングは控えたほうがいいですよ(笑)

尚、こちらの動画では、両GKのファイティングが至った経緯が紹介されています。
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