加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2011.05.31
第1戦と第2戦でスタンレーカップの行方が決まる !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日の記事でも触れたとおり、
今季の NHL のチャンピオンを決める、「スタンレーカップ ファイナル」の対戦が、
このように決まりました!

           バンクーバー カナックス vs ボストン ブルーインズ


明日(現地時間)バンクーバーで行なわれる第1戦を前に、
多くの現地メディアが、シリーズの展望をしていますが、
そのほとんどは、バンクーバーを PUSH !

メディアのみならず、ファンの声を総括しても、
トロントをベースにしている ホッケー専門紙 「The Hockey News」はもちろん、
アメリカのスポーツ専門テレビ局 「ESPN」 のホームページでも、
バンクーバーが優勝する! という予想が、大半を占めています。


もっとも、それもそのはずで、
レギュラーシーズンの勝点が、リーグナンバーワンだったバンクーバーは、
プレーオフの成績でも、平均失点、パワープレー、ペナルティキリング などで、
ボストンを上回っているところに、
レギュラーシーズン終盤に左目を負傷した、
フェイスオフに強い CF の マニー ・マルホトラ 選手の復帰も見込まれるとあって、
アラン ・ビニョー ヘッドコーチから、思わず笑顔がこぼれるシーンも。



しかも、以前の記事で紹介したカナダのオリンピック開催都市の必勝神話が、
NHLのオフィシャルサイトでも、ピックアップされ
初優勝へ向けてのバンクーバー ファンの期待は、高まるばかりのようです!


一方、戦前の予想では、劣勢と目されているボストンファンとすれば、
ポジティブ データが欲しいところかも?

そんな方に注目してもらいたいのは、GK の ティム ・トーマス 選手。

笑顔が見られた敵将とは対照的に、
カンファレンス ファイナルでは、こんなアクシデントにも見舞われたトーマス選手。

     〜「語りべ」より〜

     画像提供元の Fotoglif が、
    リニューアルのためと銘打ち、サイトを休止していましたが、
    その後、予告なく閉鎖してしまったため、
    この記事を含めた複数の記事に掲載した写真が、
    表示されなくなってしまったことを ご承知の上、各記事をご閲覧ください。



しかし、プレーオフに入ってからの16試合を、一人で守り続け、
ボストンを、21年ぶりのファイナルへと導きました。

そんなトーマス選手に関する この数字 → 「9割9分」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、トーマス選手のバンクーバー戦での通算セーブ率 なのです!


バンクーバーの守護神 ロベルト ・ルオンゴ 選手も、
NHL での初勝利と、初完封が、いずれもボストン戦だったとあって、
ファイナルで顔を合わせる相手との相性は、なかなかのもの。

通算成績は、11勝10敗3OT負け(引分も含む)ながら、
9割2分9厘 という高いセーブ率を、記録しています。

しかし! トーマス選手の相性の良さは、それをはるかに上回る、別次元の数字(笑)

NHLでメイン GKとなったのが遅かったため、
これまでバンクーバーとは、3回しか対戦がないとはいえ、、、
   2006年12月21日  @ボストン  被シュート39本/39セープ → 完封勝利!
   2008年10月28日@バンクーバー 被シュート31本/31セーブ → 完封勝利!
   2011年 2月26日 @バンクーバー 被シュート28本/27セーブ → 1失点で勝利!
というように、3戦全勝!

しかも、そのうち2試合は完封していることから、
バンクーバー戦の通算成績は、被シュート98本で、わずか1失点。

セーブ率 9割9分! と、まるで壁のような存在になっているだけに、
ボストンファンの方にとっては、これ以上はない、ポジティブ データですね(笑)


ところが、その一方で、こんな数字もあります → 「5連敗中」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、ボストンのスタンレーカップ ファイナルでの成績 なのです!

近代NHLの創成期から歴史を刻み続けている “オリジナル6” の一つであるボストンは、
今年で18回目のファイナル進出となりましたが、
1972年にスタンレーカップを手にして以来、ここのところファイナルでは、5連敗中…。

こちらは、これ以上はない、ネガティブ データですね…(苦笑)

しかも、そのうち最近4回のファイナルでは、
いずれも第1戦と第2戦に敗れて、苦しいスタートを強いられ、
それを取り返すことができずに敗退。

実は、このデータは、最近に限ったことではありません。
ボストンが、ファイナルで敗退してしまった 12回 のシリーズのうちの 8回 は、
第1戦と第2戦で連敗 しているのです。

対して、スタンレーカップを手にした 5回のファイナルのうちの 4回は、
第1戦と第2戦で、いずれも勝利

残る1回も、第2戦こそ、オーバータイムの末に、惜敗したものの、
第1戦では、しっかり白星を収めています。


一方のバンクーバーは、これまで3つのラウンドを戦って、
対戦成績がタイになったことはあっても、黒星が先行したことは一度もありません。

というのも、一昨年のプレーオフから数えて、7シリーズ続けて第1戦に勝利 している、
スタートの良さが光ります。

しかも、労使交渉の決裂によるシーズンキャンセルのあとは、
5年続けて、ホームチームがファイナルの第1戦に勝利 していることも相まって、
バンクーバーのファンは、白星スタートを信じて疑わないのかも?(笑)


このように、両チームに関するファイナルでのデータを見る限り、今年のファイナルは、、、

 “第1戦と第2戦でスタンレーカップの行方が決まる”

ような予感が漂いますね。

★本日の小ネタは…
続きを読む >>
NHL | comments(6) | trackbacks(0)
2011.05.30
究極の世界一フィーバー
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのプレーオフは、先日の記事で紹介した バンクーバー カナックスに続いて、
ボストン ブルーインズが、イースタン カンファレンスを制して、
今季のスタンレーカップ ファイナルの対戦カードが決定しました。


一方、NHL 以外のリーグに目を転じると、AHL(アメリカン ホッケーリーグ)では、
カルダーカップを争うファイナルが、27日(現地時間)からスタートし、
ECHL (イーストコースト ホッケーリーグ)は、
“PERFECT SEASON” 達成とはならなかったものの、
アラスカ エイセスが、わずかに1つ敗れただけでプレーオフを制し、2度目の優勝。

また、カナダのジュニアチームのチャンピオンを決める メモリアルカップ も、
昨夜、優勝決定戦が行なわれたように、
北米のホッケーシーズンは、クライマックスを迎えています。


それに対して、ヨーロッパをはじめとする世界のホッケー界は、
南半球を除くと、シーズンオフに突入していますが、
まだまだホッケーの話題で盛り上がっている国があります。

それは、フィンランドです!

今年の世界選手権で、実に16年ぶりの世界一に輝いたとあって、
タルヤ ・ハロネン大統領を筆頭に、国を挙げての大歓迎 !!



そんな “世界一フィーバー” は、世界選手権から半月経った現在も続いているそうで、
金メダルメンバーたちは、メディアから取材攻めにあっているとのことですが、
なかでも、大注目されているのは、19歳の ミカエル ・グランルンド 選手。

   


準決勝で見せたアメイジングな “ラクロス ゴール” は、インパクト十分だっただけに、
一気に脚光を浴びるようなったグラルンド選手ですが、
ついに、こんなところにまで登場! (クリックしてください)

グラルンド選手のラクロスゴールが、ナント 切手 になったのです !!
これこそ “究極の世界一フィーバー” ですね(笑)


いつかアジアでも、氷上のパフォーマンスには定評がある この選手 や、
各チームのスター選手たちの切手が登場! なーんていう日が来ないですかねぇ???
アイスホッケー | comments(2) | trackbacks(0)
2011.05.27
速報!アジアリーグニュース 新キャプテン誕生&元キャプテン復帰
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日、日本製紙クレインズは、
来季からのチームキャプテンに、小原大輔 選手が就任することを発表しました。
          小原大輔選手

小原選手は、新キャプテン就任に際して、
背番号を、学生時代や SEIBUプリンスラビッツでつけていた 「16」 へ変更。

        昨季は、全日本選手権2連覇の目標は達成できましたが、
        アジアリーグのプレーオフ セミファイナルでは、
        王手をかけながら、第4戦、第5戦と連敗してしまい、
        ファイナル進出を逃し、悔いの残るシーズンでした。
        今季は、全日本選手権大会3連覇・アジアリーグ優勝を目標に、
        チャレンジャーとして戦っていきます。
と意気込み、副キャプテンの 西脇雅仁、外崎潤 両選手とともに、
30日からの合同陸上トレーニングで始動するチームを、リードしていきます。


また、日光アイスバックスも、
今季限りで王子イーグルスを退団した 高橋淳一 選手と、来季の契約を結んだことを発表。

古河電工とバックスでプレーしていた高橋選手は、
キャプテンを務めていた 2003-04シーズン以来となる、故郷のチームへの復帰にあたり、
        バックスファンに受け入れてもらえるか、不安もあります。
        しかし、また日光でプレーすることができるのは、大きな喜びです。
        結果を求められると思うので、
        勝ちにこだわって、良い成績を残したいと思います。
とチームを通じて、コメントしています。
          古河電工時代の高橋淳一選手

◆photo supported by Nick19
アジアリーグ | comments(3) | trackbacks(0)
2011.05.26
二度あることは三度ある
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事でも紹介したとおり、NHLのプレーオフは佳境に差し掛かってきました。

イースタンカンファレンスのファイナルは、
王手を掛けられていたタンパベイ ライトニングが、地元での第6戦を競り勝って逆王手!
明日(現地時間)の第7戦で、ボストン ブルーインズと対戦し、雌雄を決します。


一方、シリーズ最終戦まで もつれ込んだイースタンとは対照的に、
バンクーバー カナックスは、ウエスタン カンファレンスの戦いを、第5戦で制して、
早々とスタンレーカップ ファイナル進出!


レギュラーシーズンで、最も多い勝点をマークして、
プレジデンツ トロフィーを手にしたバンクーバーは、
プレーオフに入ってからも、強さを見せつけて、
ディフェンディング チャンピオンの シカゴ ブラックホークスを皮切りに、
ナッシュビル プレデターズと、サンノゼ シャークスを倒しました。

まだ次の対戦相手は決まっていませんが、
バンクーバーのファンは、そんなことはお構いなし(笑)

1994年以来となるファイナル進出を果たしたとあって、
興奮のボルテージは、最高潮に達しているようです!



そんなバンクーバーに関する この数字 → 「3チーム目」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、オリンピック開催の翌年に、ファイナルに進出したカナダのチームの数 なのです!


開幕前にも お伝えしましたが
過去にオリンピックを開催したカナダの都市と、フランチャイズチームの成績を見ると、、、

   モントリオール → 1976年夏季オリンピック開催 → 翌年にカナディアンズ優勝!

   カルガリー → 1988年冬季オリンピック開催 → 翌年にフレームス優勝!

というように、これまでの2回は必ず、オリンピックを開催した次の年に、
その都市をフランチャイズとするチームが、スタンレーカップを手にしています !!

このデータを見ると、昨年の冬季オリンピックを開催したバンクーバーのファンは、
もう優勝した気分になっているかも、しれませんね(笑)


その一方で、もう一つのバンクーバーに関する この数字 → 「3回目」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、バンクーバーがファイナルへ勝ち進んだ回数 なのです!


1970年から、NHLに参戦しているバンクーバーは、
これまでに 2回ほど、スタンレーカップ ファイナルへ勝ち進んだことがあります。

ところが、その結果を見ると、、、

             1982年 → ニューヨーク アイランダーズに、4連敗

             1994年 → ニューヨーク レンジャーズに、3勝4敗

というように、いずれも敗れているのです !!

このデータを見ると、バンクーバーのファンは、
かなり不安になってしまうかも、しれませんね(苦笑)


「二度あることは三度ある」 という諺がありますが、
今季のバンクーバーには、果たして、どちらの結末が待っているのでしょうか?


NHL | comments(4) | trackbacks(0)
2011.05.25
ホッケー界再編へ !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

スタンレーカップを目指して、激しい戦いが続いている NHL のプレーオフは、
ウエスタンでは、バンクーバー カナックスが、
昨夜(現地時間)サンノゼ シャークスを4勝1敗で下して、ファイナルに進出!

対するイースタンは、ボストン ブルーインズが、
タンパベイ ライトニング相手に、3勝2敗とリードして、今夜の第6戦を迎えます!

このように、佳境へと差し掛かり、多くのメディアやファンが注目しているようですが、
それに劣らぬほどの… 
というよりも、それ以上の注目を集めているニュースがあります !!

既に目にされた方も多いでしょうが、そのニュースとは、、、
              「ウィニペグに NHL のチームが戻ってくる !?」
というものです。


カナダ中部に位置するマニトバ州の州都 ・ウィニペグには、
かつてWHA(ワールドホッケーアソシエーション)で、3度の優勝を果たした、
「ジェッツ」という名のチームがありました。

WHAが(事実上)吸収されて、1979年に NHL へ加盟してからは、
優勝こそできなかったものの、
ホッケー殿堂入りを果たした デイル ・ハワチャック 氏や、ティム ・セラニ 選手ら、
スターたちのプレーが、ファンを沸かせていましたが、
財政難により、1997年にフェニックスへ移転し、チーム名はコヨーテスに。

しかし、ホッケー好きが揃うウィニペグの人たちは、
再び NHL のチームが戻ってくることを願い続けると、その気持ちが叶って、
2004年の秋には、ダウンタウンに 15000 人収容の MTSセンターが完成。


ジェッツと入れ替わって、ミネソタから移転してきた、
AHL(アメリカン ホッケーリーグ=当時はIHL)のマニトバ ムースのホームゲームや、
NHLのプレシーズンゲームを開催するなどして、高い気運を保ち続けてきました。


その後、カナダドルの貨幣価値が上昇したのを追い風にして、
ウィニペグや、同じようにNHLのチームを失った ケベックなどのファンが、
NHLのチームを熱望。

それに合わせたかのように、ここ数年の間、
財政難のため、フェニックスの存続が危ぶまれたり、
ニューヨーク アイランダーズのオーナーが、
ホームアリーナ一帯の再開発プランを、地元住民に反対されたのに対して、
移転をほのめかしたことで、
「カナダにNHLのチーム戻ってくる!」との噂も!

しかし、フェニックスに関しては、
NHL の ゲーリー ・ベットマン コミッショナーが、移転を認めず、
地元も財政支援することを決定。

また、アイランダーズの移転話にも進展が見られず、
この噂は、立ち消えになってしまうのかと思われたところで、新たに聞こえ始めたのが、
              「アトランタ スラッシャーズ が移転する !?」
とのニュースです。


1999年に、NHLへ加盟したアトランタは、
ゼロからスタートした新チームとあって、低迷が続きましたが、
2006-07シーズンには、マリアン ・ホッサ選手や、
イリヤ ・コバルチャク選手ら、ポイントゲッターが大活躍。
ディビジョン制覇を果たし、初めてプレーオフへ進みました。

ところが、その後は、再び低迷が続き、
今季も、レギュラーシーズン中盤までは、好位置につけながら、徐々に失速してしまい、
終わってみれば、イースタン カンファレンスで、下から4番目(12位)。

ホームゲームの平均観客動員数(13469人)も、全30チーム中 28 位と、こちらも低迷。
対戦カードによっては、フィリップスアリーナのスタンドで閑古鳥が鳴き、
試合があるのに、コンコースのショップは、シャッターを下ろしたままということも多く、
チームの経営は、苦心続きとの声が…。
   フィリップスアリーナのスタンドには閑古鳥が…


そのような状況を見て、さらに気運を高めたのが、ウィニペグのファンたち。

市長自ら、「NHLのチームが移転してくるのを熱望している」と報じられ、
ジェッツ時代を知っているオールドファンから、若いファンまで、早くもお祭り騒ぎに!



対して、31年前に、フレームスがカルガリーへ移っていった、苦い歴史があるアトランタでも、
遅まきながら、チーム存続への動きがスタート!



NBA の アトランタ ホークスのファンを巻き込んだり、
MLB の アトランタ ブレーブスなどでプレーした元サイヤング賞投手で、
ロサンゼルス キングスから、ドラフト指名された経歴を持つ、
トム ・グラビン 氏らを中心とする投資家グループに対して、
出資を要請しているとの報道も見られました。


しかしながら、昨日、アトランタの市長が、
チームの移転は決定的! とも思わせる発言をするなど、
まだ正式な決定事項は、何一つ発表されていないとは言うものの、
現地メディアの報道を総合すると、ウィニペグへの移転は濃厚な情勢。


そこで、(少し早いかもしれませんが)考えてみたいのは、、、
「もし、アトランタからウィニペグへチームが移転したら、どんな影響があるのか?」
についてです。


まず第一に、ウィニペグは、ミネソタよりも西に位置するため、
(初年度には間に合わなくとも)所属するカンファレンスが、
イースタンから、ウエスタンへ移ることが、確実視されます。

すると、ナッシュビル プレデターズの新規加盟に合わせて、
ウエスタンから、イースタンへ移ったトロント メイプルリーフスのように、
既存のチームのカンファレンス変更があるはず。

ホームタウンの位置で見ると、
タイムゾーンはイースタンながら、ウエスタン カンファレンスに所属している、
デトロイト レッドウイングスや、コロンバス ブルージャケッツの名前が、
有力候補として挙げられそう。

そのうち、過去11回もの優勝経験を誇り、
1991年以来、毎年プレーオフに勝ち進んでいる強豪のデトロイトが、
イースタン カンファレンスへ移ることになったら???
   優勝11回を誇るデトロイトがイースタンへ!?

エリア的に、同じディビジョンになりそうなトロントや、バッファロー セイバーズは戦々恐々 !?

逆に、これまで同じデイビジョンのライバルだった、シカゴ ブラックホークスは、
年間の対戦試合数が減ってラッキー! かもしれません(笑)

いずれにしても、カンファレンス分けが変われば、
それに伴って、各ディビジョンの所属チームの変更も予想されるだけに、
NHLの勢力分布図に影響を与えるのは、間違いないでしょう。


また、それとともに、マイナーリーグのチームにも、影響を及ぼしそうです。

というのも、ウィニペグをホームタウンとしているAHLのマニトバは、
同じアリーナで、NHLの試合も行なわれるようになった場合は、
新たなマーケットを求めて、6年前まで、トロントのマイナーチームがあった、
カナダ最東端のニューファンドランド島へ、移転するのではないか? との報道も。

この件に関しては、その後、チームから否定的なコメントが聞かれたものの、
アトランタのマイナーチームにあたるシカゴ ウルブスなども含めて、
NHLのチームと、AHLのチームのアフィリエイト関係の変更と、
それに伴う若手選手たちの動きも、十分予想されます。

NHLを頂点とする北米のホッケー界では、
アフィリエイト関係が変わることは、珍しいことではありませんが、
ホームタウンと、カンファレンス構成の変化を伴うとあって、
大きな動きを招くことになるでしょう。


              「ウィニペグに NHL のチームが戻ってくる !?」
              「アトランタ スラッシャーズが移転する !?」

北米のホッケーファンを騒然とさせている、このニュースの結末次第では、
“ホッケー界再編へ” 向かっていくのは必至だけに、
スタンレーカップの行方以上に、目が離せそうにありません!


     〜「語りべ」より〜

     画像提供元の Fotoglif が、
    リニューアルのためと銘打ち、サイトを休止していましたが、
    その後、予告なく閉鎖してしまったため、
    この記事を含めた複数の記事に掲載した写真が、
    表示されなくなってしまったことを ご承知の上、各記事をご閲覧ください。

NHL | comments(2) | trackbacks(0)
2011.05.24
速報!アジアリーグニュース 〜ソン・ドンファン選手が移籍〜
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日、日光アイスバックスは、
今季までアニャンハルラでプレーをしていた FWの ソン ・ドンファン 選手(31歳)と、
来季の選手契約を結んだことを、地元メディアを通じて発表しました。

兵役任務を終えて復帰して以来、
ブランクの影響もあって、かつてのようなゴールラッシュを見せられずにいたところへ、
#1 キム・ギソン#36 パク・ウサン#87 チョ・ミンホ#71 シン・サンウ#19 キム・サンウク、、、
といった高い実力を誇る若手FWたちが、次々に台頭してきたことで、
今季のソン ・ドンファン選手は、しばしばヘルシースクラッチになることも…。

しかし、2連覇を達成した韓国総合選手権では、MVPを獲得(写真)したり、
アジア大会や世界選手権の韓国代表としてもプレーして、健在ぶりをアピールしました。
        今季の韓国総合選手権でMVPを受賞したソン・ドンファン選手

これまでに「語りべ」通信で、何度も紹介してきたとおり、
韓国人選手初の得点王に輝いただけでなく、世界記録を持つ選手とあって、
アジアリーグ創設以来、8年続けて平均得点が2点台にとどまっている、
バックスの得点力アップへの使者として、来季は大きな期待が寄せられそうです。
アジアリーグ | comments(6) | trackbacks(0)
2011.05.19
夢のPERFECT SEASON
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事で紹介したとおり、世界選手権が終了し、
ヨーロッパのホッケー界は、オフシーズンに入りました。

その一方で、スタンレーカップ獲得を目指すNHLと、
一つ下のリーグにあたる AHL (アメリカン ホッケーリーグ)のプレーオフは、
カンファレンス ファイナルまで進み、
AHLの下部リーグに位置づけられる ECHL(イーストコースト ホッケーリーグ)では、
ファイナルの真っ只中。

このように、北米のプロリーグでは、まだまだ熱いバトルが続いているとあって、
ローカル局も含めた各放送局で、生中継が行なわれていますが、
試合の模様とともに楽しみなのは、コマーシャル!

ホッケー大国を自負するカナダは言うに及ばす、
アメリカでも、ホッケーのシーンが出てくる CM を、試合の合間に見ることができます。

   



昨年の記事でも紹介しましたが、
スポンサーや放映権といった契約を結んでいる企業は、
このように、スター選手をCMに起用することも、珍しくはありません。

なかでも、アメリカの通信会社 ベライゾン ワイヤレス は、
試合のハイライト映像や、ラジオの生中継などを携帯電話で楽しめる、
「NHL GAME CENTER」 のサービスを提供していることで、
今季のレギュラーシーズンの期間中、こんなユニークな CM を、オンエアし続けていました。

  



プレーオフでの願掛けにあやかって、
レギュラーシーズンでも、負けるまでヒゲを剃らないでいたら、
82戦全勝を飾って “PERFECT SEASON” になった! という内容の CM ですが、、、
実際には、NHL はもちろん、
AHL も 80試合。 ECHL でも 72試合を、戦わなくてはいけないので、
北米のプロリーグで、レギュラーシーズンを全勝するのは、あり得ない話ですよね(笑)

ただ、プレーオフであれば、厳しい戦いが続くとはいえ、
総試合数は、レギュラシーズンより少ないので、可能性がありそうな気も…。

その思いを、今季のプレーオフで高めてくれたチームが、アラスカ エイセス


セントルイス ブルースのアフィリエイトチームのアラスカが所属している ECHL は、
7季前には 31 チームが所属していたものの、
リーマンショックによる経済不況の影響などから、
シャーロット チェッカーズのように、ECHL から撤退したチームや、解散したチームが相次ぎ、
今季のレギュラーシーズンは、 19チームだけで争われました。

その中でアラスカは、レギュラーシーズンの成績が、
ウエスタン カンファレンスのトップだったことから、
プレーオフのカンファレンス クォーターファイナル(ファーストラウンド)をシードされ、
セミファイナル(SF=セカンドラウンド)から登場。

プレーオフに入っても、アラスカの強さは変わらず、
カンファレンスSFでは、アイダホ スティールヘッズに対して。
続くカンファレンス ファイナルでは、ビクトリア サーモンキングスを相手に、
それぞれ4連勝のスウィープ劇を演じて、ファイナルへ進出しました。

ECHL のチャンピオンに与えられる ケリーカップ を懸けてのシリーズは、
レギュラーシーズンの成績で上回るアラスカが、
イースタンを制したカラマズー ウイングスを、ホームに招いて幕を開けましたが、
14日(現地時間)の第1戦を、5-0 。
翌15日の第2戦は、オーバータイムの末、3-2 のスコアで、いずれも制して 2連勝!

これには地元ファンだけでなく、OBの NHL選手 や、
自他ともに認める “アラスカのホッケーママ” の この人 も、
きっと5年ぶり2度目の優勝への期待感が、ふくらんだことでしょう(笑)

ところが、カラマズーに舞台を移して行なわれた昨夜の第3戦で、
残念ながらアラスカは、1-4 で敗れ、初黒星。

「プレーオフの全ラウンドで相手チームをスウィープ!」
という PERFECT SEASON とは、なりませんでした。


北米のプロリーグの歴史を紐解くと、
かつてはチーム数が少なく、2つのラウンドだけで優勝を決めたり、
ベストオブ5(3戦先勝)といった短期決戦で、プレーオフを争っていたことも。

しかし、今季のECHLのように、ベストオブ7で争うシリーズを、
3つ以上のラウンドで戦うフォーマットの中、
全てのラウンドをスウィープで制して、チャンピオンに輝いたチームは、ECHL に限らず、
1917-18シーズンにスタートした NHL でさえ、前例がありません。

それだけに、プレーオフといえども、
PERFECT SEASON を達成するのは、まるで夢のような話…

かと思われましたが、AHLでは、夢を現実にしたチームがあったのです!


今から23年前(1988年)のプレーオフで、
ハーシー ベアーズ が、4連勝スウィープ劇を3度演じて、無傷の12連勝でチャンピオンに !!
   Official Mascot of the Hershey Bears COCO

とはいえ、北米のプロリーグのプレーオフで、
このような快挙を達成して、シーズンを締めくくったのは、
わずかに 1チームだけとあっては、やっばり夢のような話かもしれないですね(笑)


果たして “夢の PERFECT SEASON” の歓喜を次に味わうのは、
どのチームなのでしょうか?

というよりも、、、
このような快挙を達成するチームは、今後現れるのでしょうか???
アイスホッケー | comments(2) | trackbacks(0)
2011.05.18
最年少選手も見逃すな!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのプレーオフは、2つのラウンドを勝ち抜いた4チームによる、
カンファレンス ファイナルの戦いが始まりました。

そのうち、先日の記事で紹介したイースタン カンファレンスのファイナルは、
昨夜(現地時間)第2戦が行なわれ、
ボストン ブルーインズが、タンパベイ ライトニングに、6-5 のスコアで勝利して、
対戦成績を、1勝1敗としました。



昨夜の試合では、タンパベイの41歳の守護神 ドゥウェイン ・ロロソン 選手が、
27本のシュートで 6点を献上してしまい、途中交代…。

勝ったボストンの中でも、NHL最年長 43歳の マーク ・レッキ 選手は、
ポイントに絡めなかっただけでなく、滞氷時の得失点がマイナス2と、
これまで活躍してきた “オヤジたち” が振るわなかったのとは対照的に(苦笑)、
存在感を示したのが、ボストンのルーキー タイラー ・セギン 選手!


完敗を喫した第1戦に続いて、
第2戦も、試合開始直後の13秒に、いきなり先制を許してしまったボストンは、
その後、一度は同点としたものの、
19分53秒に、勝ち越しゴールを決められて、第1ピリオドを終了。

そんなイヤな流れを断ち切ったのが、
第2ピリオドの立ち上がりに飛び出した、セギン選手のゴールでした!

  


「ニュートラルゾーンを突破する時のスピードを見たかい !?
ゴールが決まった瞬間に、ワォ! と思わず叫んでしまったよ(笑)」

チームメイトの デニス ・サイデンバーグ 選手が、
冗談めかしながら振り返ったほどの鮮やかなゴールで、同点に追いついたボストンは、
オフェンス陣が一気に勢いづいて、第2ピリオドだけで、怒涛の5得点!

第3ピリオドのタンパベイの追い上げを振り切って、
ホームアリーナの TDガーデンに集まったファンを、沸かせました。


というように、試合の流れを引き寄せたセギン選手に関する この数字 → 「6ポイント」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、プレーオフでセギン選手がマークしたポイント数 なのです!


この答えを見て、
「ここまで勝ち上がってきたチームは、もう10試合以上戦っているのだから、
もっとたくさんポイントをマークしている選手が、たくさんいるのに…」
と思われた方が、多いかもしれません。

それでも、セギン選手のポイント数が特筆されるのは、
プレーオフに入ってから、まだ2試合しかプレーしていないからです!


OHL(オンタリオ ホッケーリーグ)で、MVPを受賞した実力が評価され、
昨年のドラフトで、ボストンから全体2位指名を受けたセギン選手でしたが、
レギュラーシーズンの成績は、22ポイント。

ルーキーとしては、上出来の数字と言えるでしょうが、
OHL時代のライバルで、昨季のドラフトでは、自分よりも後に指名された(全体7位)、
ジェフ ・スキナー 選手(カロライナ ハリケーンズ)が、63ポイントもマークして、
カルダートロフィー(最優秀新人賞)の最終候補に選ばれているとあっては、
存在をアピールしたいに違いないはず。

しかし、FWの選手層が厚いチーム事情から、
プレーオフに入ってからは、全く出場機会をもらえずにいましたが、
ポイントゲッターの パトリス ・バージュロン 選手が、
前のラウンドの最終戦で、脳震盪になってしまったため、
カンファレンス ファイナル第1戦で、待ちに待ったプレーオフ デビュー!

すると、セギン選手は、いきなり1ゴール1アシストをマーク。

さらに、昨夜の第2戦では、パワープレーにも起用され、
試合の流れを引き寄せた同点ゴールも含めて、2ゴール2アシストの活躍で、
ファーストスターに輝きました!


欠場中のバージュロン選手も、練習を再開していることから、戦列復帰が見込まれますが、
「彼が素晴らしいプレーをしたことは、間違いない」
と言って、クロード ・ジュリアン ヘッドコーチが称えていただけに、
これからも、セギン選手のプレーを見られそう。


背番号と同じ19歳のルーキーは、
戦いの場をタンパベイに移して行なわれる第3戦でも、活躍できるのか !?

オヤジたちだけでなく、
今季のプレーオフの “最年少選手”(1992年1月31日生まれ)も、見逃すことができませんよ!


★本日の小ネタは…
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2011.05.16
フィンランド16年ぶリ2度目の世界一 !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先月29日(現地時間)から、スロバキアで開催されていた「世界選手権」は、
昨夜、ブラスチラバのオレンジアリーナで、決勝戦が行なわれ、
フィンランド が 6-1 でスウェーデンを下し、16年ぶり2度目の世界一 に輝きました!




来年と再来年には、世界選手権を共同開催する、
ライバル ・スウェーデンとの北欧対決を制して、見事に優勝したフィンランドは、
キャプテンとしてチームをまとめた ミッコ ・コイブ 選手や、
決勝トーナメント3試合を、わずか2失点に抑えた GKの ペテリ ・ベハネン 選手を筆頭に、
全てのプレーヤーが役割を果たして、“アイスホッケー世界一” の座に!

大会のベストプレーヤーには、誰一人として選ばれませんでしたが、
それも、チームの総合力が勝因だった証しと言えるだけに、
ヤリ ・クリ GMの手腕が、称えられますね。


そんなフィンランドの中で、インパクト抜群のプレーを披露して、
世界のホッケーファンを驚かせた選手がいます。

それは、FW の ミカエル ・グランルンド 選手(19歳)!

何はさておき、このプレーをご覧ください!

   


「ラクロス ゴール!」 とも報じられた このシーンは、
優勝候補と言われていたロシアとの準決勝で、貴重な先制点をもたらせましたが、
大一番で、このようなプレーを瞬時にイメージして、
しかも得点に結びつけてしまうのは、まさに、お見事 !!


先日の記事で紹介した ジェフ ・スキナー 選手と同じように、
昨年、18歳で世界選手権デビューを飾ったグラルンド選手は、
フィンランドのトップリーグでプレーをしていますが、
昨年のNHLドラフトで、ミネソタ ワイルドから1位(全体9位)指名を受けているとあって、
これからどんな活躍を見せてくれるのか、期待感が高まりますね!

尚、グラルンド選手の “アメイジングゴール” を、
国際アイスホッケー連盟のハイライト映像では、クリアな映像でご覧になれます。
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2011.05.14
オヤジたちを見逃すな!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのチャンピオンを争う「スタンレーカップ プレーオフ」は、
今夜(現地時間)から、カンファレンス ファイナル(サードラウンド)の戦いが幕を開けます!

カンファレンスのチャンピオンに輝き、ファイナル進出を目指すシリーズは、
このようなマッチアップになりました。
     【イースタン】 ボストン ブルーインズ vs タンパベイ ライトニング
     【ウエスタン】 バンクーバー カナックス vs サンノゼ シャークス


レギュラーシーズンのトップ2チームが勝ち上がってきたウエスタンのシリーズも、然ることながら、
興味深いのは、イースタン カンファレンスの ファイナルの行方!

というのも、ボストンとタンパベイの両チームは、
カンファレンス クォーターファイナル(QF=ファーストラウンド)は、最後まで戦った末に4勝3敗。
逆に、カンファレンス セミファイナル(SF=セカンドラウンド)では、初戦から4連勝と、
どちらも全く同じ展開で、勝ち上がってきました。

苦しんだ末のシリーズ制覇と、勢いのつくスウィープ勝利という、
対照的な勝ち方を演じた経験が財産になって、
チーム力がアップしているのは間違いないだけに、
イースタンのファイナルは、激しい戦いとなりそうです。


ところで、経験が財産になっていると言えば、
この両チームには、チームの中核を担っている経験豊富な “超ベテラン” がいます。

まず、7年ぶりの優勝を狙うタンパベイには、プレーオフ全試合で、ゴールを守り続けている、
ドゥウェイン ・ロロソン 選手(1969年10月12日生まれ)!


カンファレンスSFのプレビュー記事でも紹介したように、
1月1日に移籍してきたロロソン選手は、守護神の座に君臨し、
タンパベイを、4年ぶりのプレーオフに導いただけでなく、
カンファレンスQFでは、王手を掛けられながらも、“土壇場に強い守護神” ぶりを発揮。

さらに、トップシードのワシントンとのシリーズでは、
全ての試合で、9割を超すセーブ率をマークして、4連勝を呼び込みました。


そんなロロソン選手に関する この数字 → 「4回目」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、ロロソン選手のプレーオフキャリア なのです!


24歳の時に、カルガリー フレームスと契約したロロソン選手は、
NHLの6チームに加え、AHL(アメリカンホッケーリーグ)や、フィンランドのトップリーグで、
キャリアを積み重ねてきましたが、
これまでNHLのプレーオフでマスクを被ったのは、

      ◆ バッファロー セイバースに所属していた 1999年(当時29歳)
      ◆ ミネソタ ワイルド でプレーをしていた 2003年(当時33歳) 
      ◆ エドモントン オイラーズへ移籍した 2006年(当時36歳)
      ◆ そして、41歳になった今年

というように4回ありますが、各年度のセーブ率と平均失点を見てみると、、、

      ◆ 29歳の時 → セーブ率 8割5分1厘   平均失点 4.32
      ◆ 33歳の時 → セーブ率 9割0分3厘   平均失点 2.59
      ◆ 36歳の時 → セーブ率 9割2分7厘   平均失点 2.33 でしたが、
      ◆ 41歳の今年は セーブ率 9割4分1厘   平均失点 2.01

ナント! 年齢を重ねるごとに、成績がアップしています !!

所属チームや対戦相手との兼ね合いもあるとはいえ、肉体面での衰えを否定できない中で、
プレーオフでのパフォーマンスが、年齢とともにアップしているのは、
これまでの経験が、財産になっているに違いないはず。

ロロソン選手は、エドモントン時代に、ファイナルまで勝ち進みながら、
第1戦でヒザを故障して、その後の試合は全て欠場。
チームも最終戦で力尽きて、優勝を逃してしまっただけに、
5年前の苦い経験も財産にして、悲願のスタンレーカップを手にすることが、できるでしょうか?


対して、39年ぶりの栄冠を目指すボストンの “超ベテラン” といえば、
マーク ・レッキ 選手(1968年2月1日生まれ)です!


クリス ・チェリオス氏の引退後
NHL現役最年長となったレッキ選手は、実に43歳!

GKのロロソン選手と異なり、ポジションはFW。
しかも本職はライトウイングとあって、肉体面の衰えは、命取りになってしまいますが、
プレーオフでフル出場しているのはもちろん、
今季のレギュラーシーズンでも、欠場したのは1試合のみ。

今も尚、主力ラインに起用されて、パワープレーに登場したり、
ゴール前で、相手DFとガチンコ勝負をしたりと、
衰えを感じさせないプレーを、披露し続けています。


そんなレッキ選手に関する この数字 → 「歴代3位」

これが何の数字か、分かりますか?
実は、プレーオフでゴールを決めた時の年齢 なのです!


NHLのプレーオフでゴールを決めたことがある最年長選手は、
“ミスターホッケー” と呼ばれた ゴーディー ・ハウ 氏(当時52歳)!

さらに、45歳の時にゴールをネットを揺らした チェリオス氏に続いて、
昨年のプレーオフで得点したレッキ選手は、史上3位となりましたが、
43歳になった今年のプレーオフでも、2ゴールをゲット。

この記録に限らず、現役選手の中では、出場試合数、ポイント、アシストで、
いずれもナンバーワンの数字を残しているレッキ選手に対して、
ボストンの ピーター ・チアレリ GMは、このような賛辞を送っています。

「間違いなく、彼はアイスホッケー殿堂入りをするだろう」


ロロソン選手と正反対に、23歳の時にピッツバーグ ペンギンズで。
38歳になった時にも、カロライナ ハリケーンズで、
スタンレーカップを勝ち取った経験が、大きな財産になっているレッキ選手。

自宅には、専用の冷蔵庫があるほどのワイン通だというNHL最年長選手は、
3度目の美酒に酔うことが、できるでしょうか?


カルダートロフィー(最優秀新人賞)の最終候補に選ばれた、
サンノゼ シャークスの ローガン ・クチュール 選手が、ゴールを量産しているように、
ここ数年のNHLの時流に乗って、プレーオフでも、若手選手の働きが目立ちます。

しかし、その流れに反旗を翻すかのように、存在感を示し続けている、
ロロソン選手と、レッキ選手。

40代に突入し、“超ベテラン” となっても、
第一線で活躍し続けているオヤジたち(失礼!)を、見逃すことはできませんよ!
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