日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
ここのところ、この人の言動を、よくニュースで見掛けませんか?
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皆さんもご存知の バラク ・オバマ 大統領!
アメリカ連邦政府の債務超過を回避するための、上限引き上げに関する与野党の攻防が続く中、
いよいよ債務不履行回避へ向けてのタイムリミット(現地時間2日)が迫ってきたため、
オバマ大統領も必死な様子。
USドルに対する円高が進んでいるので、
夏休みにアメリカ旅行を予定している人は、喜んでいるかもしれませんが、
産業界に与える影響が大きいことから、この話題が日本でも数多く報じられていますよね。
ところが、それとは対照的に、日本のメディアが触れていない重要な投票が、
明日行なわれることを、ご存知ですか?
それは、、、
ニューヨーク アイランダーズのホームアリーナ一帯のリノベーション案の是非 を問う住民投票です!
アイランダーズがホームゲームを行なっているナッソーコロシアムは、
チームがNHLに加盟する4ヶ月前の、1972年2月に完成。
現在のホームアリーナの中では最も古い、
マジソンスクエア ガーデン(MSG = ニューヨーク レンジャーズのホーム)よりも、
4年ほど新しいアリーナです。
とはいえ、完成当初から、ほぼ同じ姿のままで、
ニューヨーク郊外のロングアイランドに位置するナッソーコロシアムと、
マンハッタンの中心にあり、既に大規模改修工事に着手しているMSGとでは、
ロングアイランドのほうが、古さを感じるのは明らかなところ。
たとえば、アリーナ内の暗くて狭いコンコースや、、、
古めかしい観客席のイスに、、、
他のアリーナと比べてレトロな感じがする(大型ビジョンではなく)電光掲示板、、、
などを目の当たりにすると、
どことなくロッテオリオンズ時代の川崎球場に似た雰囲気があって、
「語りべ」はキライではないのですが(笑)、
正直言って、かなり見劣りするのは否めません。
そのため、アイランダーズは、
チャールズ ・ワン オーナー が先頭に立ち、
ナッソーコロシアム一帯を再開発する、
リノベーションプラン(左の写真)を、
これまでに何度も提案。
しかしながら、そのたびに、
いずれも地元住民の反対に遭ってきました。
もっとも、それもそのはずで、
ロングアイランドは、セレブたちが住む大きな家が並んでいたり、
マンハッタンで働く人たちが、週末を過ごすエリアなので、
(ナッソーコロシアムは、マンハッタンに比較的近いですが)
リノベーションによって、静かな環境が奪われてしまうことを、歓迎しなかった模様…。
ところがワン オーナーは、ここへ来てアリーナの改修はもちろん、
マイナーリーグのチームが使う球場などを新設し、この一帯をスポーツコンプレックスにするとした、
新しいリノベーションプランを再提案。
建設の段階から多くの雇用が創出され、
最新のアリーナが完成すれば、コンサートやサーカスといった多様なイベントに対応できることから、
周辺のホテルや、レストランの需要拡大につながる。
また、税金から建築資金が供出されるものの、
完成後は、収入の11.5%を分配金として還元する点などをアピールしています。
さらに、もしもアリーナの改修が認められなければ、
ホッケーの試合はもちろん、これまで行なわれてきたイベントが見られなくなり、
エリア一帯の収入や、周辺住民たちが仕事を失ってしまう!
と訴えて、わざわざオリジナルの CM を作ってオンエア。
(残念ながら、CM の動画は、チームが削除してしまいました)
このリノベーションプランの是非を問う住民投票は、明日行なわれますが、
アイランダーズは、ナッソーコロシアムのリース契約が終了する2015年から逆算すると、
2012年に、リノベーションへ着手しなければならず、
そのためには、今年度中に明確な青写真を描かなくては間に合わなくなる!
との(事実上の)最後通達を出しています。
もしも、リノベーションプランが、住民投票で否決されてしまった場合は、
ウィニペグに続けと、地元ファンの意気が上がり続けている ケベックシティ や、、、
以前から、移転先の一つに数えられている カンザスシティ に、、、
新アリーナ建設とともに、NHLのチームを誘致するとの噂が聞こえる シアトル などへ、 アイランダーズが、ホームタウンを移す可能性が、現実味を帯びてきそうな気配。
アトランタから、ウィニペグへのチーム移転が決定 したことで、
既に NHL は、来季からのカンファレンスとディビジョンの再構築を発表し、
AHL チームとのアフィリエイト変更も発生していますが、
この結果次第では、さらに
北米ホッケー界の再編への動き が加速するかも?
それだけに、アイランダーズのホームアリーナ一帯のリノベーション案を問う住民投票は、
文字どおり “重要な投票” となりそうです。