加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2012.04.29
Former Cranes players are trying for the Kelly cup
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で紹介したとおり
NHLのプレーオフは、カンファレンス セミファイナル(CSF=セカンドラウンド)に入りましたが、
同じ北米のプロリーグの中で、
一足早く、カンファレンス ファイナル(CF=サードラウンド)が繰り広げられているのは、
ECHL(イーストコースト ホッケーリーグ)です!

ECHLという名前ながら、
ウエストコーストリーグを吸収して、エクスパンションした経緯があることから、
アメリカの西海岸近郊や、中西部の都市にもチームがあり、
今季は、イースタン カンファレンスが12チーム。
ウエスタンは8チームの合計20チームが、それぞれ72試合のレギュラーシーズンを実施。

そのうち、イースタンの上位8チームと、ウエスタンの上位7チームが、プレーオフに進み、
今月13日(現地時間)から、激戦を繰り広げてきましたが、
いよいよ両カンファレンスを勝ち上がったトップ2チームによるCFが、26日にスタート。

スタンレーカップならぬ、
チャンピオンチームに送られる ケリーカップ を目指します!

      Last season Kelly cup playoffs winner Araska aces



ところで、ケリーカップを目指して戦っている選手の中に、
日本のファンの皆さんにもお馴染みの選手がいるのを、ご存知ですか?

それは、マイク ・マディル 選手(写真左)と、アッシュ ・ゴールディ 選手(右)!

  Mike MadillAsh Goldie


昨季は日本製紙クレインズの一員だった両選手ですが、
今季は北米に戻り、揃ってECHLの ラスベガス ラングラーズと契約。

Mike Madillどちらも主力セットの一員として、起用されているようですが、
なかでも、来日前にもラスベガスに所属していたマディル選手は、
Aマークをつけていた経歴を買われ(写真)、今季はキャプテンに就任。
クレインズ時代にも見られた闘志を前面に出したプレーで、
チームを牽引しているとのこと。

一方のゴールディ選手は、
CFで対戦している昨季の王者 アラスカ エイセスに、
ECHLの歴代通算得点記録を更新した、
兄の ウェス ・ゴールディ 選手が在籍しているとあって、
こちらも闘志満々の様子です!


ラスベガスで行われた第1戦と、第2戦では、両者一歩も譲らず1勝1敗。

今夜からは、アンカレッジに舞台を移して、シリーズが進んでいきますが、
昨季は日本一に輝いた二人が、今季はケリーカップを勝ち取ることができるのか !?

日本のファンの皆さんも、ECHLのオフィシャルホームページや、
ストリーミングライブなどで、注目してみてくださいね。

◆ 1st photo courtesy of ECHL



アイスホッケー | comments(2) | trackbacks(0)
2012.04.27
“$550,000” is more valuable than “$5,000,000” !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

11日(現地時間)から始まった NHL のプレーオフは、
カンファレンス クォーターファイナル(CQF=ファーストラウンド)が、
昨夜をもって終了しました。

CQFの結果を振り返ってみると…

   4季前の王者 デトロイト レッドウイングスが、ナッシュビル プレデターズに!

   3季前の王者 ピッツバーグ ペンギンズが、フィラデルフィア フライヤーズに!

   一昨季の王者 シカゴ ブラックホークスが、フェニックス コヨーテスに!

   そして、ディフェンディング チャンピオンの ボストン ブルーインズも、
   ワシントン キャピタルズに、それぞれ敗れてしまい、、、

ここ4年間の優勝チームが、

全て姿を消しました !!



いきなり波乱が相次ぎましたが、
なかでも、最もインパクトが大きかったのは、やはりボストンの敗戦です。


今季のボストンは、スタートダッシュこそできなかったものの、
11月に入ると好調に転じて、
全13試合で勝点をマーク(12勝1OT負け)する驚異的な成績で、上位進出を果たすと、
そのまま強さを発揮し続け、ノースイースト ディビジョンのチャンピオンに!

カンファレンス優勝こそ、ニューヨーク レンジャーズに譲ったとはいえ、
イースタンの2位で、プレーオフへ進出しました。

レギュラーシーズンの得失点差が、
全30チーム中、ナンバーワンだったことでも明らかなように、
今季も屈指のチーム力を誇るとあって
プレーオフを前に、ボストンのファンの間では、2連覇への期待が ふくらむばかり!

ところが、7位のワシントン相手に苦戦を強いられ、
長いNHLの歴史の中でも初めてとなる 7試合連続1点差ゲーム。 
しかも、4試合がオーバータイムに及んだ大接戦を演じた末に、
最終戦で力尽きてしまいました…。

   



残念ながら、1998年のデトロイト以来となる2連覇はならなかった、ボストンに関する この数字 ↓
92 vs 132


これが何の数字か分かりますか?

正解は、
両チームのブロックショットの数
なのです。


ディフェンディング チャンピオンを倒したワシントンといえば、
キャプテンの アレックス ・オベチキン 選手を筆頭に、オフェンス力の高いタレントが多く揃い、
一昨季には、プレジデンツ トロフィー(レギュラーシーズン第1位)を獲得!

…という圧倒的な得点力を誇っていたのも、今は昔のこと。

プレースピードがダウンしてしまったのに比例して、
主力選手のポイントも、こぞってダウン。

昨季こそ、ディフェンス重視の戦いに転じて、カンファレンス優勝を飾ったものの
今季は、チーム記録の開幕7連勝を飾りながら、その後は一進一退。

11月下旬には、ヘッドコーチを交代させるカンフル剤を打ちましたが
チーム状態は上向かず、レギュラーシーズンの残りが、あと1試合となった81試合目で、
辛うじて、プレーオフのチケットを手に入れました。


そんな苦しい戦いを、ずっと続けてきたからか、
プレーオフでは、体を張ったプレーが随所に見られ、
トップDFペアの カール ・アルズナー 選手と、ジョン ・カールソン 選手の「17」を筆頭に、
ワシントンは、ボストンの1.5倍のブロックショットを記録。

これまでに見られなかった、チーム一丸となっての献身的なプレーが実って、
ディフェンディング チャンピオンを倒す、アップセットを演じてみせました。


とはいえ、体を張ったプレーだけが勝因ではありません。

というのは、両チームのシュート数に注目すると、
7試合中、5試合で、ボストンがワシントンを上回り、
シリーズ合計では、ボストンが 「248」 ワシントンが 「207」

つまり、1.5倍も多くブロックショットをされたにもかかわらず、
ボストンは、ワシントン以上のシュートを、ゴールに放ち続けたのです。


そこで注目しなくてはならないのは、両チームのGK!

ボストンのGKと言えば、皆さんもご存知の ティム ・トーマス 選手。


昨季のボストンは、プレーオフシリーズの第7戦(最終戦)を3度も制す、
NHL新記録を樹立して、スタンレーカップを勝ち取りましたが、
トーマス選手は、そのうちの2試合でシャットアウト!

史上3人目となる快挙を演じた大活躍が評価され、
コンスマイストロフィー(プレーオフMVP)を受賞しました。



一方、ワシントンのゴールを守り続けたのは、ブレイデン ・ホルトビー 選手。

  Braden Holtby


昨季のレギュラーシーズンで、初完封を達成したり、週間MVPに輝くなど、
潜在能力の高さをアピールしたとはいえ、
ホルトビー選手は、まだルーキー資格のある22歳。

今季のほとんどを、ファームチームにあたる、
AHL(アメリカンホッケーリーグ)のハーシーベアーズで、過ごしていました。

ところが、レギュラーシーズンの終盤に、
経験豊富な35歳の トーマス ・ボクーン 選手と、
昨季のプレーオフでメインマスクを担った、
24歳の マイケル ・ノイバー 選手
が、相次いで負傷。

そのため、まだAHLのプレーオフでさえ、 
わずか9試合しか経験のないホルトビー選手が、
ワシントンのゴールを守ることになったのです。


そんな二人のGKに関する、この数字 ↓
9割2分3厘 vs 9割4分


これが何の数字か分かりますか?

正解は、
プレーオフでのセーブ率
なのです。


9割2分3厘と、トーマス選手も高い数字を残しましたが、
NHLのオフィシャルホームページで紹介された、
「ボストンが敗れた5つの理由」の中に数えられてしまったように、
神かがりなセーブを連発した昨季(セーブ率9割4分)に比べると、やや物足りなさも…。

それに対して、ホルトビー選手は、
プレーオフ初マスクとなった第1戦で、OTの末に 0-1 で惜敗してしまったとはいえ、
35セーブをマークする獅子奮迅の働き。

ゲームウイニングゴールを決められた クリス ・ケリー 選手に、
「間違いなく、彼は有能なGKだ」
と言わせたほどのプレーオフデビューを飾りました。

さらに、3勝3敗で迎えた第7戦を前にして、
ボストンのキャプテンの ズデノ ・チャラ 選手が、
「我々は、第7戦の戦い方を熟知している」
という自信に満ちた言葉が聞かれたとおり、大方の予想は、ボストン勝利。

そんな中、ホルトビー選手は、メディアからの取材に対し、
「第7戦を楽しみたい」
と公言して、トーマス選手に引けを取らない大物ぶり(!?)を漂わせていましたが、
天下分け目の試合で、トーマス選手を上回るプレーを披露!

史上初の “7試合連続1点差ゲーム” という手に汗握る大接戦を制したのは、
ホルトビー選手の働きを、評価しなくてはならないですね。


最後にもう一つ、こんな数字 ↓ を紹介しましょう。

500万ドル vs 55万ドル


これが何の数字か分かりますか?

正解は、
二人のGKの年俸
なのです。


これまでのキャリアや年齢を見れば、当然の差かも知れませんけれど、
今季のトーマス選手の年俸が、およそ「4億円」なのに対して、
ホルトビー選手は、「4400万円」 (1USドル=80円で紹介しています)

しかし、CQFのプレーぶりを見る限り、
4400万円のGKのほうが、4億円の選手よりも、いい仕事をしたようですね(笑)


今季の最初の記事でご覧いただいたゴーリーマスクに引き続いて
新たなシーズンを迎えるにあたって新調したマスクにも、
「改善」 の文字を記したホルトビー選手。

  Braden Holtby


次なるカンファレンス セミファイナル(CSF)で対戦するのは、
ヘンリク ・ランドクウィスト 選手がゴールを守るレンジャーズ。

ディフェンディング チャンピオンを倒したあとにも、満足することなく、
自らのモットーどおり、プレーを「改善」し、
さらなる活躍を期する言葉を口にしたホルトビー選手が、
年俸「6,875,000ドル」(約5億5000万円)の守護神と対峙して、
どのようなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみなところ。


両者の対戦に先駆けて、
フェニックス コヨーテス 対 ナッシュビル プレデタースのシリーズを皮切りに、
今夜から、CSFがスタートします!

NHL | comments(2) | trackbacks(0)
2012.04.26
NIPPON PAPER CRANES TRANSACTION
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日、日本製紙クレインズは、
チームのOBで、引退後はコーチも務めた賢司氏(現副部長)を父に持つ、
重野駿佑 選手(しげのしゅんすけ=中央大学出身)と、
高木健太 選手(たかぎけんた=駒大苫小牧高校出身)の二人のFWが、
新たにチームに加入したことを発表しました。

一昨季の世界選手権日本代表メンバーだった重野選手は、インカレでベスト6賞を獲得。
一方の高木選手も、インターハイ決勝戦のオーバータイムで、Vゴールをゲットと、
どちらも母校の日本一に大きく貢献した実績を引っさげて、クレインズの一員となります。

また併せて、5年前の全日本選手権でMVPに輝いた 飯塚洋生 選手と、
攻守両面での働きが光った 酒井隆行 選手の退部も発表され、
そのうち飯塚選手は、マネージャーに就任。
石黒史郎マネージャーとともに、チームを支えることになったそうです。


アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2012.04.17
Brendan Shinnimin is hottest scorer !
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日の記事では、北米の各プロホッケーリーグでの新記録となる、
「28連勝中!」 という驚異的な勢いを誇るチームを紹介しましたが、
今日は、驚異的な勢いを誇る選手を紹介しましょう。

その選手とは、トライシティ アメリカンズで CFとしてプレーしている、

ブレンダン ・シャインニミン 選手(21歳)!


カナダ西部をベースとするジュニアチームが所属する、
WHL(ウエスタンホッケーリーグ)でプレー中のシャインニミン選手は、
レギュラーシーズンが佳境に差し掛かった1月29日(現地時間)のカルガリー ヒットメン戦で、
ポイントなしに終わったのを最後に、
続く2月3日のシアトル サンダーバーズ戦から、3月17日の最終戦まで、
「23試合連続ポイント」 をマーク!

レギュラーシーズンのスコアリングリーダー(最多ポイント)に輝いた活躍はダテではなく、
プレーオフに入ってからも、ここまでの「全10試合でポイントを記録」して、

現在 「33試合連続ポイント中」 なのです!


WHLをはじめとするカナダのジュニアリーグでは、
オフェンシブな試合が多く見られるとはいえ、
勝負どころのレギュラーシーズン終盤からプレーオフにかけて、
これだけポイントを記録し続けているのには、「スゴイ」の一言ですよね。



このようなセンセーショナルな働きが評価されたシャインニミン選手は、
昨夏のトレーニングキャンプに参加しがら、
開幕前にリリースされたフェニックス コヨーテスからのオファーを受けて、
3年(エントリーレベル)契約を結びました。


  


来季以降は、本格的なプロキャリアを歩み出すことになりそうなだけに、
WHLでのラストシーズンを、いい形で締めくくりたいシャインニミン選手は、
目下、プレーオフのセカンドラウンドで、スポーケン チーフスとのシリーズの真っ最中で、
ここまで3勝3敗。

いよいよ今夜、最終戦を迎えますが、
シャインニミン選手は、「34試合連続ポイント」をマークして、
地元ファンに勝利をプレゼントするとともに、
チームを次のラウンド(カンファレンス ファイナル)へ導くことができるか、注目が集まります。


ところで、これまでのシャインニミン選手のスタッツを見ると、
毎年、コンスタントに多くのポイントを記録していますが、、、
祖国カナダのジュニア代表に選ばれたことがなければ、
NHLのドラフトで指名されたことも、ありません。

この事実を見るだけでも、“ホッケー大国” の層の厚さを、痛感させられますねぇ。。。


アイスホッケー | comments(2) | trackbacks(0)
2012.04.16
Norfolk Admirals is cinch winner of Calder cup !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で紹介したとおり
NHLのプレーオフが、11日(現地時間)から始まりました。

東西両カンファレンスのトップ8が激突する、
カンファレンス クォーターファイナル(ファーストラウンド)の戦いが続いていますが、
いきなり勢いを見せつけているのは、
フィラデルフィア フライヤーズ と、ロサンゼルス キングス



まず「NHL屈指のライバル関係」 だと言われる、
ピッツバーグ ペンギンズとの “ペンシルベニア ダービー” に臨んでいるのが、
一昨季は、ファイナルに。
昨季は、カンファレンス ファイナルまで勝ち上がった、フィラデルフィア。

前評判に違わず、ファイティングが多発する乱戦模様のシリーズは、
レギュラーシーズンの平均得点がトップ(ピッツバーグ)と、
2位(フィラデルフィア)との対戦だけに、どの試合も点の取り合いとなる中で、
フィラデルフィアが、3試合いずれも逆転勝利!

クロード ・ジルー 選手や、ダニー ・ブリエア 選手といった主力FWが、
しっかり結果を残している一方で、
ルーキーの マット ・リードショーン ・クチューリエ 両選手も大活躍。

なかでも、昨年のドラフトで1巡目(全体8位)指名されたクチューリエ選手は、
第2戦で、プレーオフ史上二人目となる10代(19歳)でのハットトリックを、達成しました!

    Sean Couturier


フィラデルフィアは、引き続いて地元で行われる明後日の第4戦で、
スウィープ勝利を狙います。


一方、終盤のデッドヒートを勝ち抜いて、
ウエスタン最後のプレーオフスポット(8位)を勝ち取ったロサンゼルスは、
敵地で2連勝して迎えた昨夜の第3戦で、
虎の子の1点を守り切って、完封勝利。

プレジデンツトロフィー(レギュラーシーズン第1位)を獲得した、
バンクーバー カナックスを、土俵際へ追い詰めました。

フィラデルフィアとは対照的に、ロサンゼルスで際立つのは、ディフェンス力!


GKの ジョナサン ・クイック 選手を中心としたディフェンス力を前面に出し、
ここまでの3試合で、わずかに4失点。

13回のペナルティキリングがありながら、いずれも無失点で切り抜け、
バンクーバーの反撃を封じ込めているだけに、
地元ファンは、明後日に行われる第4戦でのアップセットを、期待しています。



このように、NHLでは、
フィラデルフィアとロサンゼルスの勢いが、特筆されますが、
この2チームを、はるかに上回る勢いを誇るチームがあるのを、ご存知ですか?


そのチームとは、ノーフォーク アドミラルズ です!

  


NHLの一つ下のリーグの AHL(アメリカンホッケーリーグ)は、
昨夜をもって、レギュラーシーズンが終了し、
チャンピオンに手渡されるカルダーカップを目指して、
19日から、プレーオフがスタートします。

NHLと同様にAHLも、東西両カンファレンスの上位8チームずつが、
プレーオフへコマを進めましたが、
タンパベイ ライトニングのマイナーチームにあたるノーフォークは、
全チーム中、ナンバーワンの勝点113ポイントをマーク。

イースタンのトップシードで、プレーオフに乗り込むとあって、
早くも 「優勝候補」 の呼び声が高まっているようです。



とはいえ、ノーフォークの前評判が高い要因は、
勝点がダントツの1位だっからだけではありません。

ノーフォークの今季の戦いを振り返ると、
最後に黒星を喫したのは、2月5日のスプリングフィールド ファルコンズ戦のこと。

続く10日のアディロンダック ファントムズ戦から、
昨夜のレギュラーシーズン最終戦まで、
北米プロホッケー界の新記録となる、、、、、 「28連勝中!!」 だからです。



驚異的な勢いを誇るノーフォークの中で、最大の注目は、
LWの コリー ・コナカー 選手!

大学卒業後、昨春からプロに転じたコナカー選手は、
本格的なプロ1年目となる今季、最多得点賞の働きが評価されて、最優秀新人賞を獲得。

さらに、驚異的なチームの成績に貢献したことも手伝って、
レギュラーシーズンのMVPにも輝きました!

  



3月には、タンパベイとの2年(NHLとAHLのツーウェイ)契約を結び、
今後の飛躍が期待されるコナカー選手は、
「スーパーポウル以来、ずっと負けていないね」 と話していましたが、
2ヶ月以上も勝ちっ放しのノーフォークの勢いは、どこまで続くのでしょうか?

もしも、あと15試合勝ち続け(AHLは今季からプレーオフのフォーマットを変更)、
「43連勝」 して、シーズンを終えることができれば、
24季前のハーシー ベアーズを凌ぐ、文字どおり “夢のパーフェクトシーズン” に!


「カルダーカップの大本命」 が、プレーオフでも強さを発揮するのか !?
ノーフォークの戦いは、大いに注目されますね。





アイスホッケー | comments(2) | trackbacks(0)
2012.04.11
Because It's the Cup
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

82試合に及ぶレギュラーシーズンを勝ち抜いた16チームによるNHLのプレーオフが、
いよいよ今夜(現地時間)幕を開けます!

“栄光の証” スタンレーカップを目指す激戦を目前に控え、
現地のメディアでは、様々なプレビューが報じられていますが、
前評判では、連覇を狙う ボストン ブルーインズ と、
雪辱を期して、今季もプレジデンツトロフィー(レギュラーシーズン1位)を勝ち取った、
バンクーバー カナックス の昨季のファイナリスト。

さらに、イースタン カンファレンスでは、
ピッツバーグ ペンギンズニューヨーク レンジャーズ

ウエスタンでは、シカゴ ブラックホークスデトロイト レッドウイングス など、
優勝経験のあるチームの評価が、高いようですが、
それ以外にも、「語りべ」 が注目して欲しいチームがあります。

そのチームとは、フロリダ パンサーズ です!


1993年に創設したフロリダは、
新生チームにもかかわらず、3季目の1995-96シーズンには、プレーオフ進出を果たし、
守護神 ジョン ・バンビーズブルック 選手らの働きで、
イースタンの激闘を制して、ファイナルまで勝ち上がりました。

           Florida Panthers



しかし、その後は芳しい成績を残すことができず、
プレーオフに2度進んだものの、いずれもファーストラウンドで敗退。

近年は、レギュラーシーズンが半ば差し掛かる頃には、早くもプレーオフ出場の望みが薄くなり、
主力選手をトレードで放出するというシーズンを、繰り返していました。


ところが!
今季は一転して、初のディビジョン優勝を達成。

イースタンで3番目のシードを得て、
1999-2000シーズン以来となる、プレーオフに臨みます。


フロリダが巻き返しを果たした最大の要因は、積極的な戦力補強!

主力選手を放出し続けたため、高額年俸の選手が少なくなり、
サラリーキャップに大きな余裕があることから、
就任2季目の デイル ・タロンGMは、オフに次々と有力選手を獲得しました。

   


FWでは、クリス ・バースティーグトーマス ・フライシュマントーマス ・コペツキー
スコッティ ・アップシャルマルセル ・ゴッチショーン ・バーゲンハイム

DFでも、エド ・ジョバノフスキプライアン ・キャンベル

そして、最後の砦には、ジョゼ ・テオドア 各選手!

このような錚々たる顔ぶれが加入。
(どのくらいスゴイ顔ぶれなのかは、各選手の名前をクリックして、チェックしてください)


積極的な補強は、選手だけにとどまらず、
AHL(アメリカンホッケーリーグ)の ポートランド パイレーツを6年間率いて、
実に5回もプレーオフへ導いた ケビン ・ディニーン 氏を、ヘッドコーチとして。

また、アトランタ スラッシャーズの最後の指揮官だった、クレイグ ・ラムジー氏を、
アシスタントコーチとして招へい。

このように、今季のフロリダは一大改革を断行して、開幕を迎えました。


新戦力のプレーぶりを見てみると、
トップラインのウイングを担い続けたフライシュマン選手が、
自己最多の27ゴール34アシストをマークして、チームのポイント王となれば、、、

   Tomas Fleischmann



パワープレー(PP)での活躍が光ったキャンベル選手も、
DFながら、リーグ3位の31PPポイントを含む、キャリアハイの53ポイントをマークし、、、

   Brian Campbell



さらに、ベテランのテオドア選手も、
ハートトロフィー(レギュラーシーズンMVP)と、ベジナトロフィー(最優秀GK賞)に輝いた、
これまでの実績に違わぬ存在感を発揮して、メインゴーリーの座に。

好セーブのあとには、新しく作られたテオドア選手の応援ソングが流れ、
スタンドのファンを沸かせるシーンが、何度も見られました。

   Jose Theodore



しかしながら! 
決して順調なシーズンだったわけではありません。

今季のフロリダは、のべ300選手がケガなどによって欠場を強いられ、
苦戦を強いられた時期も・・・。

そんな窮地の時、またまたタロンGMが手腕を発揮。

開幕してからも、スタンレーカップを3度も手にした、ジョン ・マッデン 選手をはじめ、
マイケル ・サミュエルソンマルコ ・スタームウォイテク ・ウォルスキ の3選手ら、
経験値の高いプレーヤーを獲得することで、戦力をキープ。

ワシントン キャピタルズとの終盤のデッドヒートを、最終戦で制して、
サウスイーストディビジョンのチャンピオンに輝きました。


(またまたですが・・・)しかしながら!
プレーオフを前にして、フロリダの前評判は、決して高いとは言えません。。。

というよりも、、、かなり低いようです。

それもそのはずで、ファーストラウンドで顔を合わせるニュージャージー デビルスには、
引退後は、殿堂入りが確実視されている マルタン ・プロデューア 選手をはじめ、
パトリック ・エリアシュ 選手や、ピーター ・シコラ 選手ら、
プレーオフを知り尽くした優勝経験者が、チームの屋台骨として君臨。

それに加えて、キャプテンの ザック ・パリズィ 選手に、
屈指のシュート力を誇る イリヤ ・コバルチャク 選手など、実力派がズラリと居並びます。


またベンチには、昨季まで、3季にわたってフロリダを率いていた、
ピーター ・デヴォアー ヘッドコーチと、
1999-2000シーズンに、スタンレーカップを勝ち取った時に、ヘッドコーチを務めていた、
ラリー ・ロビンソン スペシャル アサイメントコーチらが控え、
レギュラーシーズン終盤を、6連勝でフィニィッシュし、絶好調なだけに侮れません。。。

というより、、、
“最激戦地区” のアトランティック ディビジョンで、4位だったため、
イースタンの6位にランクされているニュージャージーですが、
勝点102ポイントは、フロリダより8ポイントも上。

その他のスタッツを見ても、パワープレーの得点率を除くと、

        ★ 平均得点 → フロリダ27位 ニュージャージー15位
        ★ 平均失点 → フロリダ12位 ニュージャージー10位
        ★ ペナルティキリング防御率 → フロリダ25位 ニュージャージー1位

とあっては、フロリダの前評判が低いのにも、納得ですね(苦笑)


プレーオフに進んだ16チームの中で、得失点差はワーストのマイナス24!
(イースタン最下位のモントリオール カナディアンズでさえ、マイナス14なのに・・・)

レギュラーシーズン終盤の10試合は、2勝8敗(5OT負けを含む)と、
こちらも16チーム中、最低の勝率!

しかしながら、優勝経験者も増え、生まれ変わった今季のフロリダは、
台風の目となる力を備えているだけに、気になるところ。


前回(12年前)出場したプレーオフでは、
スウィープされたニュージャージーとのファーストラウンドで、
どのような戦いを見せてくれるのか?

そしてフロリダは、チームマスコットの名前と同じ、
スタンレーカップを手にすることが、できるのでしょうか?

    Stanley


 


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2012.04.04
REVIVAL JAPAN !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先月25日(現地時間)から、ノルウェーのハーマルで行われていた
「世界選手権」に出場した日本代表のメンバーが帰国。

先日の記事でも紹介しましたが、
日本代表は本来の力を発揮することなく、決勝トーナメントに勝ち上がれず、
誰もが予想しなかった7位という結果で、世界選手権を戦い終えました。

この結果により、8位のエストニアとともに、来季はBプールへ降格・・・。


振り返れば、皆さんもご存知のように、
バンクーバー パラリンピックの準決勝で、地元のカナダを下して、
銀メダルを勝ち取った日本代表。


その躍進が高く評価されて、国際パラリンピック委員会から、
夏冬全競技を通じて、“世界一のチーム” の称号を与えられた
実績を誇るチームの降格は、
まさしく、ハーマルショック!


対して、こちらも先日の記事で紹介した韓国代表は、
決勝戦でアメリカに敗れたものの、見事に準優勝。

大きく注力した代表強化の成果が現れて
世界のホッケーファンに、いい意味でのハーマルショックを与えました。


前回の世界選手権では第7位。
バンクーバーでは6位だった韓国代表の躍進に限らず、
バンクーバーで5位だったチェコが、
日本やアメリカに土をつけて、今大会では第4位。

対照的に、バンクーバーで銅メダルに輝いたノルウェーは、
地元での大会ながら5位に終わったりと、
各国の勢力分布図が、大きく描き変えられ、
アイスホッケーの世界選手権を上回る戦国時代に。

それだけに、日本代表も巻き返して、再びアジアのトップへ!
そして、世界の頂点へ向けて、再挑戦を期待したいですね !!


とは言うものの、、、
決して、それは容易なことではありません。

なぜなら、ピョンチャン(平昌)パラリンピックの招致活動への気運を高める目的で、
プロチームが誕生し、多くの選手が所属している韓国代表や、
(皆さんも分かりやすい例では)アジアリーグの国内チームのように、
会社との社員契約や、チームとのプロ契約を結び、
安定を得た上で競技に没頭できる、恵まれた環境ではないからです。

世界選手権に出場した以外の選手も含め、スレッジホッケーの選手たちは、
職場の人たちや、友人、家族などの理解とサポートを受けながら、
限られた休暇を使って、大会や強化合宿に参加して、腕を磨き続けているのが現状。

たとえば、世界選手権前に紹介した、守護神の 永瀬充 選手が、
約2年もの間、スレッジホッケーから離れていたのも、
仕事に必要な資格を得るための時間を、要したからだと言います。


もちろん、選手だけでなく、スタッフの皆さんも同様で、
チームを率いる 中北浩仁(こうじん)監督は、
著名な企業で重職に就かれていて、超多忙な日々を送っているにもかかわらず、
日本代表の指導にあたるのはもちろん、
スポンサー集めや、海外チームとのマッチアップ役まで担っています。

また、佐々木千絵、塚田鉄平 両トレーナーも、
強化合宿や、大会期間中は、長期にわたり本業をお休みし、
裏方として、選手たちを支えて続けているのです。

このように、多くの犠牲を払うことを厭わず戦い続けている姿を、
「語りべ」 も、垣間見させてもらっているだけに、
やすやすと「頑張って!」とは言いにくいのが本音・・・。


しかし! 日本のホッケー界で初めての銀メダルを勝ち取り、
世界一のチームに選ばれた誇りだけは、決して失って欲しくはありません。

結果もさることながら、日本代表の皆さんには、
リンク上で輝く雄姿を、また見せてくれることを望みましょう !!

  「2012世界選手権(Aプール)」最終結果
  優勝 アメリカ 準優勝 韓国 3位 カナダ 4位 チェコ 5位 ノルウェー
  6位 イタリア 7位 日本 8位 エストニア 詳細は公式ホームページでご確認ください





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