日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
先日の記事でも紹介したとおり、
NHLでは、7月から “アイスホッケー新年度” に入り、
FA(フリーエージェント)の権利を持つ選手の動きが、出始めています。
そんな中、
ミネソタ ワイルド から、ビッグニュースが!
今オフの(制限なし)FA選手の中では、
アレクサンダー ・セミン 選手とともに “トップ 3” に数えられていた、
ザック ・パリズィ 選手と、
ライアン ・スーター 選手と、
それぞれ 13年間の長期契約 を結んだと発表しました !!
この二人は、昨季までニュージャージー(=パリズィ選手)と、
ナッシュビル(=スーター選手)で、なくてはならない中心選手として大活躍。
また、「C」マークや、「A」マークをつけていたことでも明らかなように、
チームの柱として、存在感を発揮していたのは、皆さんもご存知でしょうが、
実は、ともにアメリカ生まれの同期生。
そして、ホッケーアメリカ(=アメリカ アイスホッケー協会)が、1997年から始めた、
ナショナルチームのデベロップメントプログラムで腕を磨き、
U18、U20、さらにはシニアの世界選手権で、チームメイトだった二人なのです。
このような縁があったため、一部の現地メディアよれば、
「また一緒にプレーできるといいな」
とお互いに話していたとの報道も。
それを見逃さなかったミネソタは、両選手と揃って長期契約を結びましたが、
まずパリズィ選手は、父親が(当時の)ミネソタ ノーススターズで、選手として活躍し、
引退後にコーチを務めていた時に生まれたので、地元のミネアポリス出身。
一方のスーター選手も、ミネソタ州に隣接するウィスコンシン州生まれだけに、
アメリカ有数のホッケータウンのファンからも、きっと大きな声援を受けるはず。
しかし、それより何より、数多くのチームが、アプローチをしていたと報じられるほど、
誰もが一目を置く、実力派の二人が加わったとあって、
4年続けてプレーオフに進めずにいるミネソタの “救世主” に、なってくれそうですね。
対して、両選手との契約に動いていた他のチームのGM(ゼネラル マネージャー)にとって、
この知らせは一大事!
なぜなら、別の手段での戦力アップを、考えなければならないからです。
そんな状況の中で、素早い動きをしたのは、
タンパベイ ラントニングの
スティーブ ・アイザーマン GM!
ミネソタの大型契約が発表された同じ日に、
マット ・カール 選手と
6年契約を結びました!
カール選手も、ミネソタと契約した二人と同期生の上、
ホッケーアメリカのデベロップメントプログラムで、力をつけて、
U18、U20代表としてプレーしたキャリアを誇る選手。
NHLにデビューしてからも、
サンノゼや、フィラデルフィアでは、トップ4に名を連ねるDFとして、知られた存在で、
なかでも、昨季まで在籍したフィラデルフィアでは、プレーメイクでも勝利に貢献。
ポジションも、スティックハンドも同じスーター選手に引けをとらず、
攻守両面での働きが、期待される選手です。
アイザーマンGMに限らず、
パリズィ選手と、スーター選手の獲得に動いていたチームのGMは、
セカンドターゲットに、照準を変更しているのは、間違いありません。
以前のように、FA選手と他チームとの交渉が解禁になった7月1日に、
数え切れないほどの動きが見られることは、ありませんでしたが、
ミネソタから届いたビッグニュースが呼び水となって、
このオフのFAマーケットが、いよいよ動き始めそうですね。