加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
2012.11.30
Ho-Sung Won ! For the first time in 1034 days !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今夜、釧路アイスアリーナで行われた、
「日本製紙クレインズ vs アニャンハルラ」の4回戦で、
ハルラの GK #30 ソン ・ホソン 選手が先発して、31セーブをマーク。

5失点を喫したものの、オフェンス陣の援護を受け 6-5 のスコアで勝利しました。


ご存知の方も多いでしょうが、ソン ・ホソン 選手は、
一昨季のプレーオフで、ハルラを初優勝に満ち導いたのを花道に、約2年間の兵役任務に就き
今季から再登録されたことから、
2年連続リーダーズフラッグ獲得を決めた、2010年1月30日の対王子イーグルス戦以来、
実に 「1034日ぶり」 となるレギュラーシーズンでの白星を手にしました !!





釧路アイスアリーナでのプレーオフ ファイナル最終戦に勝利して、優勝を決めたあと、
こんな言葉を残した ソン ・ホソン選手。


その言葉を実践するために、一日でも早く復帰することを考え、
プレーオフの直後に開催された世界選手権の代表も辞退し、兵役任務に就きました。

ソン ・ホソン選手が配属されたのは、最前線の軍隊ではなく公益任務。
日本の皆さんに分かりやすく例えると、市役所勤務といった公共の仕事だったため、
仕事が終わったあとに時間が合えば、氷に乗って体を動かしていたそうですが、
やはり2年間のブランクは大きかった様子。

サマーキャンプの時に話を聞いてみると、
「まだ60%くらいの状態なので、(本来の調子に戻るためには)もう少し時間が必要」
と苦笑いを浮かべていたのが示すとおり、
練習の際に、チームメイトが放つシュートに対して、
しっかりポジションを取りながらも、ゴールを決められてしまうシーンも、しばしば。

そんな姿を目の当たりにする限り、
“アジアリーグの歴史を変えた守護神” の面影は、全く感じられませんでした…。

Ho-Sung Son




険しい道かとも思われたソン ・ホソン選手の復帰へストーリーを早めさせたのは、
他でもない自らの強い気持ちでした。

一日も早く復帰することを考えて、世界選手権を辞退し、
プレーオフ終了直後に兵役任務へ就いただけでなく、
定められた兵役期間を早く済ませて、少しでも早くトレーニングを再開するため、
「有給休暇を使わず、最後に残しておきました」 とのこと。

また復帰してからも、
「(2年間のブランクがある)この状態では、思った通り動けない」
との考えから、学生時代よりも体を絞り、
体重を72kgまで落としてキャンプイン。(現在の登録体重は78kg)


このような強い気持ちが実った1034日ぶりの勝利だけに、
1週間前に迎えた30歳の誕生日にも増して、きっと格別の想いだったに違いないでしょう。



「初優勝した時の感動は、ものすごく覚えています。
またシーズンが始まったら、優勝を目指してプレーしていきたいです」


まだまだブランクを感じずにはいられなかったサマーキャンプの時、
静かな口調で抱負を話していた ソン ・ホソン 選手。

初優勝した時の感動を味わった思い出深いアリーナで、再出発を飾った守護神は、
また感動を味わうことができるでしょうか。

Ho-Sung Son(R)


◆ 2nd photo by TOMOKI OTANI


【RECOMMEND YOU SEE】

★ 熱戦!プレーオフ2010<10>新たなスタート (2010年4月1日付)
 
★ 熱戦!プレーオフ2010<9>歴史を変えた! (2010年3月29日付)

★ 首位攻防3連戦! 苫小牧の陣 〜Love Power〜 (2009年12月1日付)

★ 頑張れホソン! (2009年10月1日付)





アジアリーグ | comments(2) | trackbacks(0)
2012.11.24
NHL Cancels All-star Game
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事でも触れたとおり
昨日(現地時間)NHLから残念なニュースが伝わってきました。


既に今月末までに予定されていた全試合のキャンセルが決定していましたが、
さらに、、、
      レギュラーシーズンのキャンセル期間を12月14日まで延長
すると発表。

これでレギュラーシーズンのキャンセルされた試合は、、、
             全日程の 1/3 を上回る
ことになりました。


また併せてNHLは、1月末にコロンバスのネイションワイド アリーナで開催予定だった、、、
         オールスターウイークエンドの全日程を中止
することも発表しました。

   Natiomwide Arena


オールスターウイークエンドは、
コロンバス ブルージャケッツが創設以来、初めてホストチームとなるとあって、
積極的なプロモーションを行ってきたのですが、全て水の泡に…。


カンナムスタイルのダンスを披露してまでアピールしていた、
マスコットの スティンガー くん
も、きっと悲しんでいるに違いありません !?

            Stinger


【RECOMMEND YOU SEE】
★ NHLロックアウト関連のニュースは、こちらのカテゴリーの記事 をご覧ください。




NHL LOCKOUT 2012-2013 | comments(8) | trackbacks(0)
2012.11.23
No, thanks ! Not Thanksgiving !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨日(現地時間)のサンクスギビングデー(感謝祭)を終えたアメリカでは、
今週末から、クリスマスへ向けた買物をする人たちで、
ショッピングモールやデパートが、最も活気づく季節を迎えました。

しかし、それとは対照的に、全く活気づく気配が見られないのは、NHLです…。


これまでにお伝えしてきたとおり、
新たな労使交渉が合意されないまま、期限満了日を迎え、
9月16日に、各チームのオーナーがロックアウトを行使
して以来、
オーナーの意向を受けたNHLと選手会の交渉は、大きな進展が見られずじまい。

サンクスギビングデーの前に行われた両者の会談も、物別れに終わり、
NHLの ゲーリー ・ベットマン コミッショナーも、冴えない表情を浮かべていました…。

   



既にレギュラーシーズンの 1/4 を超える試合がキャンセルされている上
「12月以降の試合やオールスターゲームも、近日中にキャンセルが発表されるのでは?」
とのニュースも伝わってくるとあって、
メディアに応対しているベットマン コミッショナーに、ファンが詰め寄る騒動も発生!

フィラデルフィア フライヤーズの熱心なファンだそうですが、
怒りの声をぶつけたかった! 
という気持ちは、分かる気がしますよね(苦笑)


このようなファンの声が、報じられているだけでなく、
ここへ来て、現地のメディアでは、
選手の情報についても、少し異なった視点から伝える機会が増えてきました。

オフシーズンから、ロックアウトが行使された直後には、
選手会の交渉にも同席していた、
いわばNHLの顔とも言える “ビッグネーム” のコメントばかりが、報じられていましたが
決して “スーパースター” とは言えない選手たちの言動も、紹介されるように!
(ネタが尽きてきたのかもしれませんけれど…)


たとえば、、、

5チームを渡り歩いている、イアン ・ホワイト 選手が、
「彼は愚か者だと思う」 と、ベットマン コミッショナーへ痛烈な言葉を浴びせると、、、

           Ian White   
   

3季前にスタンレーカップを手にした クリス ・バースティーグ 選手も追随し、
ベットマン コミッショナーとともに、ビル ・デリー 副コミッショナーをも一喝!

           Kris Versteeg


ここまでは、やや感情的な感もありますが、
長野オリンピック金メダリストの ロマン ・ハムリク 選手は、
NHL選手会の ドナルド ・フィール 代表に対して冷静に、
「我々は彼を支持しなければならないのだろうが、
失われたサラリーは誰が取り戻してくれるのか? 彼が払うというのか?
懸案事項について選手会の全員で投票して、賛成票が過半数に達したら、
新しい労使協定を結べばいいじゃないか」 と疑念を呈した
のに続いて、、、

           Roman Hamrlik


同じくチェコ出身の マイケル ・ノイバー 選手も、
「ハムリク選手の考えに100%同意する。
このロックアウトは、多くのプレーヤーのためではなく、
高額な契約を結んでいる限られたスーパースターのためのものだと思う」
という本音をコメント。


           Michal Neuvirth


このような選手たちの声で明らかなとおり、
選手会の中でも、温度差が生じ始めてきているようですが、
現状を見詰め直してみれば、納得させられます。

ロックアウトが始まって以来、
ヨーロッパ各国のチームに移籍した選手が、たくさんいるように思いがちですけれど、
決して、誰も彼もが移籍できたわけではないのです。

特に北米出身の選手の中には、
実績は十分ながら、なかなかチームが決まらなかった選手も。


たとえば、カロライナ ハリケーンズの初優勝に貢献した マイク ・コモドア 選手は、
近年になって、アイスタイムが減少したとは言え、
まだ30台前半で、身長193cm 体重103kgの大型DF。

「(オファーを出した)アジアリーグ(のチーム)からの返事が来ない」
と嘆いていた(?)だけに、動向を気に掛けていたのですが、
昨日になって、NHLの一つ下にあたるAHLのチームと、
ようやく(しかもトライアウト契約で!)合意に達したとのニュースが。



また同じくDFでは、前述のハムリク選手に視線を戻すと、
現在は家族との時間を大切にするため、移籍先を探していませんが、
38歳のベテランながら、チェコのチームで兄がプレーをし続けている縁で、
祖国のトップリーグで、キャリアを続けることが可能なのだそうです。

しかしながら、自身の恵まれた境遇とは裏腹に、
「前回(8季前)のロックアウトの時、どれだけのベテランが犠牲になったか。
もう二度とプレーできなかった選手もいたのに…」
と心配しているとのこと。

実際に、今週初めになって、ともに長野オリンピックでプレーした、
DFの ヤロスラフ ・スパチェク 選手が、引退を決意。

昨季はケガに泣かされましたが、ハムリク選手とは同い年。
攻撃力の高さにも定評があったことを考えると、
「もしも、ロックアウトになっていなかったら?」
と考えさせられてしまいますよね。

他にも、オフに現役続行を決意しながら、まだ今季はプレーしていない、
ティム ・セラニ 選手や、ダニエル ・アルフレッドソン 選手らも、
「このままプレーできなければ、現役引退が濃厚」
だと伝えられています。


このように、選手キャリアを左右し兼ねない新たな労使協定を定めるにあたって、
大きな争点になっているのは、収益の分配比率。

9月15日をもって失効した旧労使協定では、
昨年中に定められたNBAやNFLよりも、選手側への分配率が高いため、
ベットマン コミッショナーは、50%ずつ折半する案を提示したものの、
選手会側は、これを拒絶し続けています。

NHL選手会のフィール代表は、その理由について、
「選手たちの地位と望みをかなえるため」 だとメディアに回答。

そんな言葉に、背中を押されているのか、
「万一、今の年俸よりもダウンするようなら、ワシントンに戻らないかもしれない」
アレックス ・オベチキン 選手が、発言したと報じられるなど、
スーパースターたちは、強気の姿勢を崩さずにいる模様です。


しかし、ノイバー選手が話していたように、
多くの選手たちにとって、ロックアウトの長期化は死活問題!

それだけに、フィアー代表の言動は No,thanks !
ほとんどの選手たちにとって歓迎できない、
まさしく Not Thanksgiving !! だと言えそうですね。





NHL LOCKOUT 2012-2013 | comments(4) | trackbacks(0)
2012.11.14
DALLAS STARS VICTORY !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

国際アイスホッケー連盟が定めた、先週末のナショナルブレイク期間には、
先日の記事でもお伝えしたとおり
オリンピック出場を目指す各国による、男子と女子の一次予選が開催されましたが、
アメリカでは、ちょっと違った大会が行われました。

それは、「USA Hockey Sled Classic」 です!


「語りべ」も頼りにしている “歩くスレッジホッケー辞典” こと、
はたぴょんさん からも伝えていただきましたが、
一昨年からスタートした この大会には、NHLのチームがオフィシャルライセンスを与えている、
アメリカ国内のスレッジホッケーチームが参加。

なかには、ベテランズデー(退役軍人の日)に合わせて、
戦地で負傷した選手たちが、パックを追う姿も見られたそうです。


3回目を迎える今年の大会には、、、

    ボストン ブルーインズ

    カロライナ ハリケーンズ

    シカゴ ブラックホークス

    コロラド アバランチ

    ダラス スターズ

    ニューヨーク レンジャーズ

    フィラデルフィア フライヤーズ

    ピッツバーグ ペンギンズ

    セントルイス ブルース

    タンパベイ ライトニング

    ワシントン キャピタルズ
 の各チームに加え、

    ホスト役を務める バッファロー セイバーズ からの3チームが集結。

合計14チームが、A、B 二つのディビジョンに分かれて、
バッファロー空港に程近いウィリアムズビルで、熱戦を展開しましたが、
トップグループにあたる Aディビジョンの決勝では、
2連覇を狙ったバッファローを、シュートアウトの末にダラスが下し、初優勝を飾りました!


大会の模様は、バッファローのオフィシャルサイトで紹介されていますが、
NHLの選手と全く同じ “ホンモノ” のジャージを着てプレーする選手たちの姿は、
かなりカッコイイですよ〜 !!

   


このようなシーンを目にすると、
バンクーバー パラリンピックで金メダルを勝ち取り、
世界選手権でも2連覇中というアメリカの強さの源を、垣間見た気が。。。

今大会に限らず、以前の記事でも紹介したように
デトロイト レッドウイングスは、カナダ代表選手を練習に参加させたり、
アイスホッケー強国の懐の深さには、思わず脱帽ですね。


パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(2) | trackbacks(0)
2012.11.13
Supposed Schedule ???
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事で紹介したとおり
NHLの労使交渉は、先週火曜日(現地時間)から、6日続けて会談が行われたものの、
未だ解決には至らず、依然として開幕の見通しがつかないままですが、
そんな中、毎年恒例になっている この行事は、今年も催されました。

ホッケー殿堂入りのセレモニーです!


カナダのトロントにある HOCKEY HALL of FAME (アイスホッケーの殿堂)では
功績を称えて殿堂入りを認めた人たちを迎えるセレモニーを、毎年11月に行っていますが、
今年の選手部門では、、、
   ジョー ・サキックアダム ・オーツパベル ・ブレマッツ ・サンディン

の4氏が選ばれ、昨日殿堂入りを祝うリングが手渡されました!

   


ところで、以前の記事でもお届けしたとおり
ホッケー殿堂でのセレモニーの前には、様々なブレイベントが開催されていますが
なかでも一番の盛り上がりを見せるのは、
前日に行われるエアカナダセンターでのセレモニー!

   


2万人近くのファンがスタンドから送られる大歓声の中、
一人ずつセンターアイスに登場するシーンを、ご覧になったことのある方も、
多いのではないですか?

しかし! 今年はちょっと雰囲気が異なる中でのセレモニーとなりました。

というのも、エアカナダセンターでのプレイベントは、
毎年、土曜日の夜にあるトロント メイプルリーフスのホームゲームのフェイスオフ前に行われ、
この試合のチケットを持っているファンは、
殿堂入りを果たす、かつての名選手たちの晴れ姿を見ることができました。

また、CBCテレビの人気番組「Hockey Night in Canada」でも生中継され、
毎年、カナダ中のホッケーファンが楽しみにしていたのですが、
今年に限って、プレイベントは日曜日に。

しかも前日の土曜日も含め、6月に発表されたスケジュールに、
エアカナダセンターでの試合は、組まれていませんでした。


ひよっとして、ひょっとすると…
ロックアウトが長引いてしまう可能性を察して、
プレイベントだけのチケットを販売しておこうと考えた、
“想定どおりのスケジュール” だったのかもしれない !?

なーんていう、うがった見方は間違っているでしょうか???

★本日の小ネタは…

続きを読む >>
NHL LOCKOUT 2012-2013 | comments(2) | trackbacks(0)
2012.11.12
Team JAPAN did a Great Job !!!!!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

日光霧降アイスアリーナで開催されていた「ソチオリンピック男子一次予選」は、
昨夜の試合をもって、全日程が終了しました。

皆さんもご存知のとおり、3位に終わってしまった日本は、
残念ながら出場権を獲得できませんでしたが、
最終戦終了後、スタンドのファンからは、健闘を称える大きな拍手が送られました。


日本の戦いについては、既に多くのところで伝えられていますので、
「語りべ」通信では、趣を異にして、すっかりご無沙汰の(汗)
“LOVE HOCKEYな人たち” シリーズ vol.12 と銘打って、
男子日本代表に勝るとも劣らぬ大健闘で大会を支えた、もう一つの日本代表を紹介します。

それは、オフィシャル フォトグラファー の大役を担った皆さんです!


日光まで足を運べなかった皆さんや、
観戦されたあとに、詳しい結果をチェックされた方の多くは、
国際アイスホッケー連盟(IIHF)のオフィシャルサイトを、ご覧になったでしょうが、
全試合の結果や各データなどともに掲載されているフォトギャラリーや、
レビュー記事の写真を撮影されたのが、こちらの ↓ お三方です!

       Seinosuke Uchigasaki, Yoshimitsu Yamanaka and Masayoshi Kobayashi (from R)


まず向かって右側で、笑顔を見せて下さっているのが、
内ヶ崎誠之助 (うちがさき せいのすけ) 氏。

昔からホッケーを応援されているファンの人には、お馴染みでしょうが、
「アイスホッケーマガジン」誌では、
表紙を飾るなど、メインの写真を撮影されていたのとともに、記事やエッセイも執筆。

また、外国人選手が再解禁された「第30回 ・日本リーグ」以降、
今季の「アジアリーグ」に至るまで、
オフィシャルプログラムの責任編集者としても、ご活躍中です。


カナダをベースに撮影と取材をされていらっしゃる内ヶ崎氏は、
NHLをはじめ、世界のホッケー事情にも精通されていますが、
ホッケーのみならず、様々なスポーツの現場を見続け、
「オリンピック」やサッカーの「ワールドカップ」といった、
ビッグイベントも、長年にわたり撮影されています。

世界中で撮影をしてきた豊富なキャリアは、まさにスゴイ! の一言で、
先日「語りべ」も、サッカーの撮影で訪れた南米での移動の話などを、
楽しく聞かせてもらいました。



続いて、中央に写っているのは、山中美光 (よしみつ)氏。

同期生だった星野好男氏(元国土計画CF オリンピック3大会出場)の、
プレー写真を撮り始めたのをキッカケに、
ホッケーの撮影に、のめり込んでいったという山中氏は、
ご当地の日光で、写真館を営みながら、古河電工の試合を撮影。

その写真からは、“ホッケー愛” と “古河愛” が、にじみ出ていて、
「山中さんに撮ってもらうと、格好良く見えるんですよ!」
と当時の選手たちが、口を揃えていたほどでした。


1999年にチームが活動停止になった際には、
「古河電工よ、永遠に…」 のメモリアルビデオが販売され、、、

   Furukawa Memorial Video


「語りべ」も企画・制作や、ナレーションに携わりましたが、
約90分に及ぶ本編の中で、
“日光のアイスホッケーの母” と選手たちから呼ばれていた 菱沼弘子 氏とともに、
チームに所属した人以外で出演していただいた、二人のうちの一人。

現在は場所を移して フォトスタジオ和楽 のオーナーカメラマンであるとともに、
アイスバックスのオフィシャルフォトグラファーとしても、撮影を続けていらっしゃいます。



最後に、一番左にいらっしゃるのが、小林正芳 氏。

前出の山中氏のアシスタントを務めるなどして、腕を磨かれた小林氏は、
栃木県アイスホッケー連盟からの依頼を受けて、記録写真を撮影されているだけでなく、
スポーツ以外の各方面でも、腕前を披露されています。


にもかかわらず、とっっっても腰の低い方で、
「語りべ」ごときにまで、いつも気をつかってくださる、
心優しきフォトグラファー!(笑)

とは言っても、仕事に対しては厳しい方で、
今大会中には、車のクラッチが効かなくなってしまった!
というアクシデントが発生したにもかかわらず、
「代車の手配が間に合わなかった」と言って、
クラッチの効かない車で、宇都宮市内のご自宅から、霧降アリーナへ。

試合後には、宇都宮市内のホテルへ戻る「語りべ」を、
クラッチの効かないままの車に乗せて送ってくださった !!!
本当に心優しい方なのです〜(笑)



この三人が、どういう経緯で、オフィシャルカメラマンに任命されたのかと言うと、
まず、これまでも同様の役割を担われたことがある内ヶ崎氏へ、
大会を主管する日本アイスホッケー連盟(日ア連)から、オファーがあったそうです。

しかし、内ヶ崎氏は「日光で行われる大会なのだから」と言って、
山中氏と小林氏も、オフィシャルフォトグラファーに加えて欲しいとリクエスト。

日ア連からは、快諾を得たものの、、、
ギャランティーは一人分の予算のままだったため、
内ヶ崎氏は、自らの報酬を三等分。

逆に、日光市内にお住いの山中氏は、ホテル代の負担をなくすために、
内ヶ崎氏を自宅に招き、宿泊先を提供されたそうです。


こうして結成された “オフィシャルフォトグラファーのチームジャパン” は、
大会の二日前から、参加4ヶ国の集合写真を撮影する仕事から始動しましたが、
今度は、こちらの写真 ↓ を、ご覧ください。

    Media Working Room


写真は、一般滑走用の貸靴スペースを改装したメディアルームですが、
まず仕切りの壁の向こう側に写っているのは、メディアのワーキングスペース。

日本の試合が終了すると、右側奥に見える広告ボード前の逆向きになっているイスに、
マーク ・マホン ヘッドコーチと、対戦国の監督がやってきて、
記者会見が開かれます。


続いて、注目していただきたいのは、手前にある横に並んだ机。

いささか手狭な感じがするこの机が、
オフィシャルフォトグラファーの皆さんの仕事場所!

自らで撮影した福藤豊 選手の練習風景や、各国の集合写真の真下は、
パソコンやお菓子などで雑然としていますね。。。。
(あまり散らかっていないな時を見計らって撮影をしましたが…)


もっとも、それもやむなしなのです!

なぜなら、試合の撮影だけすれば、それでOKというわけでなく、
定められたフォーマットに直した写真に、キャプションやクレジットを記して、
ピリオド終了ごとに、大会のオフィシャルサイトへアップしていくのに加え、
IIHFが資料用に保管する写真もセレクトして、
ディスクに書き込む作業も行わなくてはならず、猫の手も借りたいほど大忙し!

大会期間中は、朝8時過ぎにはリンクへやってきて、
仕事を終えるのは、夜11時頃。

マホン ヘッドコーチは、
「(初戦の開始から)50時間で、3試合を戦わなくてはならないハードスケジュール」
だと会見で話していましたが、
オフィシャルフォトグラファーの皆さんは、「50時間のうち、40時間近く」ほどを、
紹介した仕事場所で、過ごしていらっしゃいました(苦笑)


その甲斐あって、あらためてオフィシャルサイトの Photo Galleryを見返すと、
オリンピックを目指した激しい戦いを、思い返させる写真ばかり!

IIHFが定めたインターナショナルブレイクには、日本の他にも、
男子は、ハンガリーと、ウクライナで。
女子も、中国と、ラトビアで。
それぞれ一次予選が開催され、Photo Gallery がアップされていますけれど、、、

同じようなポジションから撮影した写真だけだったり…。

IIHFが定めた「1試合につき10カット以上15カット以下」に満たされていなかったり…。

同様に定められた写真のキャプションやクレジットがなかったり…。


見比べてみると、日本のフォトギャラリーが、群を抜いていると思いませんか?

丁寧で質の高い仕事ぶりは、世界中から認められている日本ですが、
“オフィシャルフォトグラファーのチームジャパン” の素晴らしい仕事ぶりには、
ホッケーファンの皆さんも、何だかうれしい気持ちになってしまいますね!


内ヶ崎さん、山中さん、小林さん、「ご苦労さまでした !!」



〜「語りべ」より〜
大会期間中にも何度かあったそうですが、
IIHFのオフィシャルサイトのサーバーに不具合があり、
紹介したページや、写真が見られない時がある模様です。

見られない時は、お時間を置いたり日を改めてから、ご覧ください。





LOVE HOCKEYな人たち | comments(4) | trackbacks(0)
2012.11.09
Olympic Men's Pre-Qualifiers Begin Today

  Nagano Big  Hat





アイスホッケー | comments(3) | trackbacks(0)
2012.11.08
NHL LOCKOUT move toward resolution !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アメリカでは、ここ数日、大統領選挙の話題でもちきりでしたが、
その陰で(!?)、ロックアウトによって開幕の見通しがたたないNHLの労使交渉が、
ニューヨークで行われました。

これまでの記事でお伝えしてきたように
赤字運営のチームもあるため、オーナーの意向を重視するNHL側と、
高額なサラリーを維持したい選手会側との交渉は、平行線をたどり続け、
 プレシーズンゲームから11月末(現地時間)までの全試合キャンセル

 ミシガンスタジアムで予定されていた「ウインタークラシック」の開催中止
が既に発表されています。


両者の交渉は、先月18日に物別れに終わったあと、ずっと行わずじまいだったせいで、
8季前に続いて、シーズンフルキャンセル の声も聞こえ始めていましたが、
一転して、先週の土曜日に交渉再開!

現地メディアによると、10日に続いて、一昨日と昨日は、交渉会場を明らかにせず、
二日間で約13時間に及ぶ話し合いを実施。
最大の争点と伝えられている収入の分配比率などについて、議論された模様です。


昨夜遅くまで及んだ交渉でも、結論は出なかったものの、
今日も交渉の場を設ける方向だとのこと。

依然として、それぞれの主張は続けているそうですが、
両者ともに、「早く開幕を迎えたい希望はある」とも報じられているだけに、
世界中のホッケーファンをヤキモキさせているNHLのロックアウトは、
一気に解決へ向かうのでしょうか?



NHL LOCKOUT 2012-2013 | comments(7) | trackbacks(0)
2012.11.03
NHL miss out on making world record
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事でも紹介したとおり
アメリカ東部を中心に猛威を振るったハリケーン「サンディ」の爪痕は、
まだ大きく残っている模様ですが、
そんな中、ニューヨーク市のマイケル ・ブルームバーグ市長は、
4日(現地時間)に控えた「ニューヨークシティ マラソン」の中止を、昨日発表しました。

当初は、予定どおり開催する意向を表明していたブルームバーグ市長も、
ハリケーンのダメージが大きく、日常生活に多大な影響を及ぼしている事態を顧みて、
大会前々日に、中止を決断したそうです。


5万人近くが参加する世界最大規模の市民マラソン大会の中止決定が、報じられましたが、
くしくも同じ日に、ニューヨークに本部を置く NHL からも、
「中止決定」のニュースが届きました。


そのニュースの内容は、、、
  新春恒例の「ウインタークラシック」が、今季は中止に!


今季のウインタークラシックの舞台となる予定だったのは、
デトロイト郊外にあるフットボール場 ミシガンスタジアム!

    



“ビッグハウス” の別名もあるミシガンスタジアムと言えば、、、
こちらの記事 を覚えていらっしゃいますか?


そうです! 一昨年の12月に、

アイスホッケーの試合での観客動員世界新記録

を作ったスタジアム !!


その数は、ナント、、、113,411人 !!!

   



一昨年の世界記録は、「ミシガン大学 vs ミシガン州立大学」という、
カレッジホッケーのライバルバトルで、作られたものですが、
来年の元日に予定されていたウインタークラシックは、
「デトロイト レッドウィングス vs トロント メイプルリーフス」
という人気チーム同士の対戦とあって、
世界記録更新! の期待も高かっただけに、残念なニュースとなってしまいました…。


一方、残念と言えば、
MLB デトロイト タイガースの本拠地 コメリカパークで開催される予定だった、
「ウインターフェスティバル」
も、併せて中止されることが発表されました。

ウインタークラシックのプレイベントとして、
12月15日から大晦日まで開催されるはずだったウインターフェスティバルでは、
様々なイベントに加えて、ジュニア(OHL)大学(NCAA)
さらに、デトロイトとトロントのアフィリエイトチーム(AHL)による公式戦と、
ファンを沸かせた元スター選手たちによる OB戦(アラムナイゲーム)も予定されていました。

   


なかでもOB戦は、長い歴史と伝統を誇る両チームの顔合わせで、
豪華絢爛な顔ぶれが居並ぶとあって、
昨季までと異なり、2試合開催される予定だっただけに、
こちらも(特に昔からご覧になっている方には)残念なニュースとなってしまいました…。





NHL LOCKOUT 2012-2013 | comments(2) | trackbacks(0)
2012.11.01
Hurricane Sandy's News
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

日本のメディアでも、大きく取り上げられているとおり、
アメリカ東海岸を中心に、甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」は、
その後、勢力を弱めながら北へ進み、カナダ東部に雨をもたらせている模様です。

既に温帯低気圧になったとはいえ、進路にあたるエリアの住民の方は、
ここ数日、天気予報が気になっていたに違いないでしょうが、
そんな人たちの前に現れたのは、
モントリオール カナディアンズの P.K.スバン 選手!

   P.K. Subban


「???」 と思われた方が多いかもしれませんね。

スバン選手が何をしたのかというと、、、こちら をご覧ください。

     


なかなかサマになってますよね〜
現役引退後の第二の人生は、これで決まりかも !?(笑)



NHL | comments(2) | trackbacks(0)
1 / 1
__