日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
2012年も残すところ、あとわずか。
お正月を前にして、故郷や旅行先で、くつろがれている方も多いのでは?
ところで、ホッケー界のお正月と言えば、
すっかり恒例行事となった、
NHLの「ウインタークラシック」 ですよね。
今季は、2季ぶりに元日(現地時間)の開催となり、
しかも、「デトロイト レッドウイングス vs トロント メイプルリーフス」
という名門チーム同士が激突。
さらに、
「113411人」 のアイスホッケー観客動員数世界新記録を作った、
ミシガン スタジアムが舞台とあって、期待度は高まるばかり!
だったのですが、、、
労使交渉が難航したまま季節は進み、
11月2日にウインタークラシックと、
MLBのデトロイト タイガースの本拠地 コメリカパークで行われる予定だった、
OB戦やAHLのアウトドアゲームなど、全てのイベントの中止が発表されました。
労使交渉は、その後も進展が見られず、
レギュラーシーズン全日程の半分強にあたる来月14日までの全試合と、
オールスターゲームの中止も決定済み…。
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このような状況に、多くのファンから、悲しみと憤りの声が聞こえていますが、
そんな状況を目の当たりにして、一肌脱いだのが、
モントリオール カナディアンズの
ジョシュ ・ジョージス 選手。
P.K.スバン選手に次ぐアイスタイムを誇る、
モントリオールの主力DFのジョージス選手は、自身のツイッターを通じて、
「ホッケーに飢えているみんなで集まって楽しもう!」
と呼び掛けて参加者を募り、
ボクシングデー(26日)に、地元のスケート場を借り切って、アウトドアホッケーを開催!
「アウトドアでプレーするのは久しぶりだ」
と言って、ジョージス選手自身も楽しんでいたようでしたが、
集まったファンの人たちも、いい顔してますね〜
これに限らず、NHLのウインタークラシックが定着してきた近年は、
アウトドアリンクを使ったイベントが、多くみられるようになりましたが、
NHLに負けじと力を入れているのが、
一つ下のリーグにあたる AHL(アメリカン ホッケーリーグ)!
AHLでも、3季前から、真冬のアウトドアゲームをスタートさせ、
近年は、2つの会場で開催。
そのうち、
昨季のフィラデルフィアでの試合では、
NHLのウインタークラシック顔負けの「45653人」もの観客を集め、
リーグ新記録を樹立しました。
今季も2試合を予定していましたが、
前述したとおり、ウインタークラシック中止の余波を受け、
コメリカパークでのデトロイトとトロントの弟分による対決は、残念ながら中止に…。
しかし、
「アウトドア クラシック」と銘打った、もう一つの試合は、
来月19、20の両日に、予定どおり開催されます!
チョコレートタウンとして知られるペンシルべニア州のハーシーで、顔を合わせるのは、
地元の ハーシー ベアーズ と、ウィルクスバリ スクラントン ペンギンズ!
ハーシーは、ワシントン キャピタルズの。
ウィルクスバリは、ピッツバーグ ペンギンズの、それぞれアフィリエイトチームで、
NHLと同様に、激しいライバル関係にある両者が激突 !!
しかも、ホームのハーシーは、6季前から今季の途中まで、
AHLトップの観客動員数を記録し続けている人気チームとあって、
大いに盛り上がりそうですね。
さてさて、ここからが今日の本題です。
今度はAHLの一つ下の ECHL(イーストコースト ホッケーリーグ)に視線を移すと、
一味違う「ウインター クラシック」を催すチームが!
そのチームとは、
ラスベガス ラングラーズ です。
昨季の記事で紹介したとおり、
一昨季のアジアリーグで、ベストディフェンシブDF賞に輝いた、
元日本製紙クレインズの マイク ・マディル 選手が、キャプテンを務めているラスベガスは、
ニューイヤーデーの1月1日に、「ウインタークラシック」を開催すると発表。
舞台となるのは、ホームリンクの
オーリンズアリーナ!
NHLアウォードの会場に近い、このアリーナは、
オーリンズ ホテルの一角にあります。
ラスベガスのホテルには欠かせない、カジノとバッフェレストランが並ぶ、
ホテルのロビーフロアから、通路を歩いて進んでいくと、
エントランスロビーの派手なネオンサインが、お出迎え(=ラスベガスらしいですね!)
肝心のアリーナの中はと言うと、、、
片側のゴール裏にはスタンドがない代わりに、大きなビジョンが!
ビジョンの下には、食事をしながら見られるリンクサイドシートや、
アッパーフロアにはスウィートボックスが設けられたりするなど、
8000人近い観客が、ホッケーの試合を楽しむことができるアリーナです。
と、ここまでご覧になって、
「普通のアリーナじゃないの???」と思われた方は、いらっしゃいませんか?
実は、まさしく そのとおり。
オーリンズ アリーナは、決して大きく特筆すべき点のない試合会場で、
もちろん屋根もあります。
しかし、それでも何ら問題なし!
というのも、ラスベガスが企画したのは、
「インドア ウインタークラシック」 だからです !!
今度はこの企画を知って、
「ウインタークラシックのような演出を、どうやってインドアでやるの???」
と思われた方は、いらっしゃいませんか?
もっともな疑問ですよね。
ラスベガスの社長兼CEOの ビリー ・ジョンソン 氏は、こう話したそうです。
アリーナのドアを開け放って、外の寒さと風を呼び込む!
「え !? ・・・・・・・・・・・・・・・」。
さらに、「予算的な問題をクリアできれば」という条件付きながら、
ジョンソン氏は、こんなプランも抱いているとのこと。
試合中に北風が吹く音を流し続けたり、人口の雪を降らせたい!
「ムムム ・・・・・・・・・・・・・・・」。
半信半疑、、、というより、信じていない方も少なくないでしょうけれど、
ジョンソン氏は、ジョークを口にしているのではなく、至って本気です。
NHLの二つ下のリーグにあたる ECHL のマーケットは、決して大きくなく、
1988年の創設以来、多くのチームが経営難から解散したり、
合併をしたりしてきました。
リーグ側も、チームの負担を軽減させるために、
1試合のベンチ入り選手を、最大18人(GK2 + プレーヤー16)に定めるなど、
様々な方策を打ち出しています。
しかしながら、各チームの営業努力は不可欠。
そこで、どのチームも、マーケットが小さいことを利用して、
ホームタウンや地元のファンから、身近に感じてもらうために、
ありとあらゆるファンサービスを実施。
もちろんラスベガスも同様で、いろいろなイベントが行われる試合ごとに、
オリジナルジャージを作ったり、、、
Source:
lasvegaswranglers.com via
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