日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
先月30日をもって、2012年の日程を戦い終えたアジアリーグは、
明日の苫小牧と上海の試合を皮切りに、レギュラーシーズンが再開されます。
そのうち、2013年最初の戦いとなるのは、、、
「王子イーグルス vs 日本製紙クレインズ」
苫小牧に乗り込んで新年のスタートを切るクレインズは、現在4位。
5位のHigh1(ハイワン)との差は、6ポイントしかありませんが、
残り試合数や、対戦相手との兼ね合いから、
「プレーオフ進出は確実」 との声も聞かれます。
そんなクレインズに関する この数字 →
「12試合」
これが何の数字か分かりますか?
正解は、
オーバータイムまでもつれた試合数 です。
今季のクレインズは、開幕から24試合を消化していますが、
その半分にあたる「12試合」は、第3ピリオドまでに決着がつかず、
オーバータイム(OT)や、ゲームウイニングショット(GWS)に及んだもの。
シーズン「12試合」という数字は、
これまでの「10試合」を上回り、アジアリーグ創設以来最多!
年度によって各チームの試合数が異なるので、
総試合数に対する割合で換算しても、
(このあとの試合で、一度もOTに突入しなくても)既に年間最多記録を更新!
しかも、現在「5試合連続」して、OTに及ぶ試合を戦っていますが、
この数字も、6季前に SEIBUプリンスラビッツが記録した「4試合連続」を上回る、
アジアリーグレコードを樹立!
これほどまで、ロングゲームが多いなんて、
「クレインズの選手は、ホッケーが好きなんだなぁ」
という冗談が聞こえてきそうですけれど、
決して笑うことのできないのが、この数字 →
「10試合」
これが何の数字か分かりますか?
正解は、
追いつかれてOTにもつれた試合数 です。
今季のクレインズがOTまで戦った「12試合」のうち、
実に「10試合」も、リードを奪いながら、逃げ切ることができなかったもの。
OT(GWSも含む)まで及んだ試合では、7勝5敗と勝ち越して、
一見すると、勝負強さを見せ付けているようにも思えますが、
勝点3ポイントを手にできなかった試合も、少なくありません・・・。
2013年は、誰もが認める勝負強さを披露して、順位を上げていきたいところですが、
逃げ切るためのディフェンス力はもちろん、
ここ一番で追加点を奪うオフェンス力も、カギになるかも?
日本代表選手と組むラインに抜擢されて、明日の試合でデビューする気配が漂う(!?)、
新戦力の シン ・ヒョンユン 選手をはじめ、
クラッチシューターの出現に、期待が集まりそうです。
対して、クレインズを迎え撃つイーグルスは、
2位の東北フリーブレイズに、勝点16ポイントも差をつけて年を越しました。
首位を快走するイーグルスに関する この数字 →
「16勝2敗」
これが何の数字か分かりますか?
正解は、
シーズン最高勝率を記録するための成績 です。
全日本選手権終了後の記事でも触れましたが、
ここまで21勝3敗(OT、GWSでの勝敗も含む)のイーグルスが、
残りの試合で「16勝2敗」以上の成績を残すと、
7季前にクレインズが記録した「8割6分5厘」を上回って、
アジアリーグのレギュラーシーズン最高勝率となります!
「16勝2敗」 というと、かなり高い壁のように思えますが、
今季のイーグルスを見れば、決して不可能の数字ではありません。
特に、長丁場のレギュラーシーズンで重要視される、
ディフェンス力の安定感は抜群で、
昨季に続いて今季も、平均失点とペナルティキリングの防御率が、リーグトップ。
「ペナルティキリングには、誰が出ても、チームのシステムを全うしてくれるので、
自信を持って送り込むことができる」
兄の信雄氏と同様に“辛口” で知られる(!?)山中武司監督が、
ここまで言い切るほどだけに、
イーグルスのディフェンス力に、死角はなさそうです。
一方、オフェンス力についても、
今季は、平均得点とパワープレー成功率も、ここまでリーグトップ!
しかし山中監督は、決して満足していない様子で、
昨年最後の試合を終えたあとに、こう宣言していました。
「年明けからは、FWのラインをチェンジします。
プレーオフに向けて、誰と誰を組ませればベストなのかを見極めて、
4つのセットを、しっかりと作っていくつもりです」
このように、かなりシビアな視点で、オフェンス力を評しているのには、
実は理由があって、今季のレギュラーシーズンで敗れた3試合は、
「前半のチャンスを決められなくて、後手に回ってしまった」
からだと山中監督は分析。
それだけに、さらなる進化を目指すニューFWラインは、どのような顔ぶれなのか?
イーグルスファンの方だけでなく、明日の試合は見逃せません。
「毎年、互角の星とりで終わっていますけれど、
今季はイーグルスにかなわないぞ! と思わせたい」
と山中監督が言えば、、、
「やっぱりクレインズには勝てなかったなぁ・・・ と言わせたい」
とクレインズの佐々木博明監督も、笑顔を交えて応戦。
“日本のアイスホッケー界の盟主の座を争う戦い” は、2013年も熱くなりそうですね!
新年の最初を飾る「イーグルス vs クレインズ」の “ニューイヤーバトル”の模様は、
FMくしろ が、通常のラジオ放送と、インターネットのサイマルラジオで、
明日、明後日ともに生中継!
解説には、最近は幼稚園児から人気抜群の(!?)
この方 が、登場される予定です。
どうぞ、お楽しみに !!