加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2013.02.28
Which is Better ?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨年9月8日に開幕した今季のアジアリーグは、
今週末の西東京と、コヤン(高陽)での試合をもって、
レギュラーシーズンの全日程が終了します。

一足早く42試合を戦い終えたチャイナドラゴンを除く、日韓の6チームが、
最後の2連戦に挑みますが、
注目されるのは、2位の座を争う戦い!


3年続けてリーダーズフラッグを手にした王子イーグルスの首位と、
4位以下の順位は、既に確定していますが、
現在2位の 東北フリーブレイズ と、3位の 日本製紙クレインズ は、
わずか勝点1ポイントの差で、最後の2試合に挑みます。

この両チームは、セミファイナルで顔を合わせるだけに、
2位の座を勝ち取って、ホームアリーナからプレーオフをスタートしたいところですが、、、

ここで皆さんに紹介したいのが、こちらの ↓ 数字。

         3年連続勝利

これが何の数字か、分かりますか?

正解は、、、

   現在のフォーマットになってからの、
   3位チームのセミファイナルでの成績

なのです!


今季で10年目を迎えたアジアリーグでは、
創設2年目から、プレーオフ制度を導入しましたが、
参加チーム数や、各ラウンドの試合数。
さらに、上位チームと下位チームのホームアリーナでの試合順など、何度かの変更を経て、、、

   ・レギュラーシーズンの上位4チームが出場

   ・セミファイナル、ファイナルともに、ベストオブ5(5回戦制)

   ・第1戦〜第3戦まで上位チーム。第4戦、第5戦は下位チームのホームで開催

という現在のフォーマットを採用して、今季が4年目になります。


ちなみに、過去3年間のレギュラーシーズン2位 vs 3位のセミファイナルは、、、

2009-103位のクレインズが、2位のイーグルスに、3勝1敗!

2010-113位のフリーブレイズが、2位のクレインズに、3勝2敗!

2011-123位の日光アイスバックスが、2位のアニャンハルラに、3勝2敗

全て3位のチームがアップセット劇を演じて、ファイナルへ勝ち上がっているのです!


続いて、この3カードを戦ったチームのレギュラーシーズンでの勝点を見てみると、、、

          2009-106 ポイント差

          2010-116 ポイント差   

          2011-129 ポイント差


この数字が物語るとおり、2位と3位のチームには、ほとんど力の差がなく、
それだけに、3連勝してスウィープでファイナル進出!
というのは困難なので、むしろ大詰めの第4戦、第5戦を、
慣れ親しんだホームアリーナで戦ったチームが、競り勝ってきたのです。


今季のセミファイナルで対戦するフリーブレイズとクレインズの、
現時点での勝点は、わずかに1ポイント差とあって、
今季も激しい戦いになりそうな雲行きですが、
両チームは、一昨季のセミファイナルでも顔を合わせ、最終戦までもつれる激闘を演じました。

  2011 Asia League SemiFinals


その際、フリーブレイズのゴールを守った橋本三千雄選手は、
敵地での第1戦に勝利したあと、
「これで(第4戦以降が行われる)郡山のファンの人たちの前で試合ができる」 とコメント。

一気に3連勝してファイナルへ!
というファンの期待がふくらむ中で、3位のフリーブレイズの選手たちの中には、
「シリーズがもつれても、最後はホームで戦える」
という精神的なアドバンテージがあったのかも?

実際のところ、いくつかのチームのプレーオフ経験者に話を聞くと、
「上位チームだからといって、決定的なアドバンテージがもらえるわけではない」
といった意見も。。。


しかし! 
だからと言って、わざと3位になるようなことは、ありませんよね(笑)

フリーブレイズのクリス若林監督が、采配を振る上で、
「(上位チームに与えられる)セットのマッチアップの権利は、大きいですから」
と言えば、前述の橋本選手も、
「今季はホームでスタートできる2位になって、チームが成長したことを証明したいです」
と話しているように、このまま2位の座をキープして、プレーオフを迎える心積もりの様子。


一方のクレインズも、1勝5敗と大きく負け越しているフリーブレイズを最後に抜き去り、
勢いをつけてプレーオフに臨みたいに違いないだけに、
2位の座を争う両チームの戦いぶりと、セミファイナルの行方が注目されますね。



プレーオフを目前に控えた “レギュラーシーズン最終章” の戦いの中から、
2日(土)15時〜「クレインズ vs イーグルス」戦と、
3日(日)16時30分〜「フリーブレイズ vs クレインズ」戦は、
FMくしろ が、通常のラジオ放送と、インターネットのサイマルラジオで、生中継!

また、2日「クレインズ vs イーグルス」戦は、
同じ日に行われる「アイスバックス vs フリーブレイズ」戦とともに、
アジアリーグ オフィシャル中継として、EXスポーツで録画中継されます。

また、EXスポーツでは、
1月19日に西東京で開催された「日韓集結シリーズ2試合」の模様も、
併せて録画中継される予定です。

どうぞお楽しみに!






アジアリーグ | comments(5) | trackbacks(0)
2013.02.26
High1 Make First Trip to HACHINOHE
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのレギュラーシーズンも、残りわずかとなりましたが、
21日から日光アイスバックスと3試合を戦った High1(ハイワン)が、
今夜からは、東北フリーブレイズとの2連戦に臨みます。


ロードゲームが続く High1 は、既に6位が確定し、
4年ぶりのプレーオフ進出の可能性こそ、ついえてしまったものの、
自らの持つシーズン最多ポイント記録を塗り替えた マイケル ・スウィフト 選手に、
2年連続三冠王(ゴール、アシスト、ポイント)獲得の期待が!

対するフリーブレイズは、2年ぶりのプレーオフ出場を決めたのに続いて、
セミファイナルを、ホームからスタートできる2位の座を勝ち取るためにも、
今夜と明日の試合で、勝点を上積みして、
今週末の西東京での試合に、乗り込みたいところ!

といった見どころは、もちろんですが、
何と言っても最大の注目ポイントは、、、
High1が初めて八戸のファンの前にお目見えすること !!


フリーブレイズは、アジアリーグに参戦してから4季目になりますが、
これまでHigh1とのホームゲームは、
福島県郡山、新横浜、西東京での開催だけで、
活動拠点としている八戸では、初顔合わせになるのです。


High1のメンバーの中には、、、

河合龍一 選手や、


       Ryuichi Kawai



石岡敏 選手。


       Bin Ishioka



さらに、キム ・ヒョック 選手と、


       Hyeok Kim



八戸のファンを沸かせていた面々がいるだけに、
今夜と明日の試合を、心待ちにしていた方も多いのでは?

いずれの選手も、フリーブレイズの一員としての活躍が、印象的だったとあって、
ひょっとして、ひっょとすると・・・・・・・・・
オペラ歌手顔負けのナイスボイスで、熱い声援を送り続けている、
私設応援団 八戸ブルーファングス の皆さんが、ついつい彼らを応援してしまう!

なーんていうシーンが、見られるかも???


“八戸凱旋” となる3選手の働きで、High1が勝利をつかむのか !?

それとも、フリーブレイズが2連勝して、
このカードで初めて勝ち越すことができるのか !?


「フリーブレイズ vs High1」の2連戦は、
いずれも八戸テレビ で録画中継されます。

また会場内では、佐藤弘一 (こういち)前女子日本代表監督の解説とともに
場内限定FM生放送がオンエアされる予定ですので、
ラジオを持って、テクノルアイスパーク新井田(にいだ)へ、お越しください!

<<追記>>
27日の試合は、女子日本代表チームの守護神 ・中奥梓 選手(トヨタシグナス)が、
解説者に初挑戦! どうぞお見逃しなく !!




アジアリーグ | comments(4) | trackbacks(0)
2013.02.21
Contributors Leave the Team
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

間もなく年度末を迎える韓国や、
もうすぐ卒業や転勤などの知らせが伝わり始める日本などでは、
“別れの季節” に差し掛かってきましたが、
ホッケー界からも、別れのニュースが届きました。


まず日光アイスバックスからは、
瀬高哲雄 選手が、今季終了後に引退すると、昨日 発表されました。


     「悔しくて、腹立たしくて、情けなくて、眠れなかったんです。

     それから一週間くらい、毎晩、酒を飲みに出掛けてました。
     でも、どれだけ飲んでも酔えないんです。
     酔えないから、強い酒を飲むんだけど、それでも全然酔えないんです。
     気づいたら、もう3時、4時になっていて。

     でも、部屋に戻って、一人っきりになるのはイヤだったんで、
     朝まで飲み続けていました・・・」


アニャンハルラへの移籍が決まり、韓国に移り住む日を、目前に控えていたにもかかわらず、
瀬高選手は時間を作ってくれて、
丁寧ながらも、胸の内が伝わってくる言葉づかいで、
長時間のインタビューに応じてくれました。


中学から高校へ。
高校から大学へ。
そして、大学からアジアリーグへ。

その度に、つまずきながら、それを乗り越えて成長していったという瀬高選手が、
コクド(当時)でのルーキーシーズンを終えて、戦力外通告をされた時は、
「涙をこらえるのに精一杯で、その後、何を言われたのかさえ分からなかった」ほどで
、冒頭に紹介したとおり、なかなか現実を受け入れられなかったのだそうです。


しかし、当時の監督から、戦力外通告の理由を聞くうちに、やるせない気持ちが一変。

       よし、それだったらしょうがない。もう一丁、やってやろう!

こう思い直した瀬高選手は、ハルラで2年。アイスバックスで6年にわたって、
チームになくてはならない存在だったことは、皆さんもご存知のはず。


2005年6月のアジアリーグ実行委員会で、
「日本、韓国、中国籍の選手が、自国以外のチームで選手登録される際は、
外国籍選手の扱いとしない」 との新規定が制定されましたが、
ハルラから日光神戸アイスバックス(当時)へ移籍した シン ・ヒョンデ 選手ともに、
瀬高選手は、新規定の第一号に!

今では当たり前になった国境を越えての移籍も、
先陣を切った二人のパイオニアの存在があってこそ。

アジアリーグの発展に貢献した功績を、見逃すわけにはいきませんね。


余談になりますが、瀬高選手の当時の心境をつづった特集記事は、
2005-06シーズンの「アジアリーグアイスホッケー オフィシャルプログラム」に
巻頭特集として掲載してあります。

お持ちのファンの方は、お時間のある時に、振り返ってみてはいかがですか?

また「語りべ」通信でも、
瀬高哲雄の「新たなる戦い」シリーズとして紹介しましたので、ご覧ください。

      Tetsuo Setaka



一方、時同じくして昨日(現地時間)、NHLからも別れのニュースが。

バッファロー セイバーズは、1997年6月から指揮官を務めてきた、
リンディ ・ラフ ヘッドコーチ(HC)の解任を発表。


現地のスポーツメディアが一斉に、速報として伝えました。

   


バッファローのキャプテンも担ったラフ氏は、
現役の晩年には、AHLやIHL(現在は解散)のマイナーリーグでプレーイングコーチに。

なかでもIHLのサンディエゴ ガルズでは、
「シーズン62勝」という北米プロリーグ記録を樹立しました。


33歳になって、完全にスティックを置いたラフ氏は、
新設されたフロリダ パンサーズのアシスタントコーチに任命されると、
3年目にスタンレーカップ ファイナルへ導くなどした手腕を発揮。

すると今度は、古巣から声が掛かり、
1997年6月にバッファローのHCに!

以来、バッファローを率い続けてきたラフ氏は、
NBAサンアントニオ スパーズの グレッグ ・ポポビッチ HCよりも、およそ半年遅れながら、
NHLの現HCの中で最長となる「就任16年目」

これまで、あのドミニク ・ハシェク選手を擁して、ファイナルまで勝ち進んだり、
レギュラーシーズンでトップの勝点をマークして、ブレジデンツトロフィーを手にしたり、
ジャックアダムス アウォード(最優秀HC賞)に選出されるなどして、
多くのメディアやファンから、一目を置かれる存在でした。


もっとも一目を置いていたのは、メディアやファンだけではありません。

昨季のジャックアダムス アウォードに輝いた、
セントルイス ブルースの ケン ・ヒッチコック HCも、
バンクーバー オリンピックで、ともにアシスタントコーチを務めた時に、
指導者としての “引き出しの多さ” を目の当たりにして、こう感じたそうです。

「彼は本当にクリエイティブで、素晴らしいコーチだ」

     Lindy Ruff


これほどのまでの実績と評価を受けているラフ氏が、
契約期間を残して、突然解任されたことから、
バッファローのみならず、ライバルチームのファンからも、
名将の解雇を惜しむ声が、多数上がっている様子。

しかしながら、ラフ氏の自宅へ赴いて解任を伝えた ダーシー ・ルギア GMは、
今季のレギュラーシーズンが、ロックアウトによって、例年よりも短くなったことが、
「大きな影響を与えた」 と打ち明けました。


バッファローは、これまで6勝10敗1OT負けと出遅れて、
イースタン カンファレンスの13位。

例年であれば、「まだ17試合」という時期なのですが、、、
48試合で争われる今季の場合は、既に 1/3 を消化してしまっただけに、
あと一歩でプレーオフ進出を逃してしまった、昨季の悔しさを晴らすためには、
“超サプライズ” とも言えるカンフル剤を打つしか、なかったのかもしれません。



解任を通達した一方で、ルギアGMは、
選手、HCとして、バッファローのチームや地元エリアに対して、
長年にわたって寄与し続けたラフ氏の貢献度を、高く評価しています。

バッファローでは、今季からホームアリーナに、
OBたちの功績を称えるアラムナイプラザを建立しましたが、
ラフ氏の名前も、きっと記されるでしょうね!
       



という前に、、、
昨季も見られたように、NHLでは交代劇が連鎖して起こることが、しばしば。

もしかしたら、ラフ氏が他のチームのHCに就任して、バッファローと対戦する!
というシーンが、近いうちに見られるかもしれませんよ !?




NHL | comments(2) | trackbacks(0)
2013.02.20
Just 15 Years Ago

  1998 Nagano Winter Olympic Games' Men's Ice Hockey Semi-Finals Game 1. Czech Republic Defeated Canada 2-1 in Shootout

1998 Nagano Winter Olympic Games' Men's Ice Hockey Semi-Finals Game 1.
Czech Republic Defeated Canada 2-1 in Shootout.










Season's Greetings | comments(4) | trackbacks(0)
2013.02.12
“SMILE JAPAN” Makes Triumphant Return !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

一昨日まで、スロバキアで行われていた、
2014年冬季オリンピック最終予選Cグループ」を制した女子日本代表の一行が、
今朝 ルフトハンザ機で、凱旋帰国!

日本へ到着するや否や、成田空港内で「帰国報告会見」が催されました。


会見に先駆けて、日本アイスホッケー連盟の 奥住恒二(つねじ)会長から、
前回(長野オリンピック)は、開催国特権での出場。
今回(の出場権獲得)は日本アイスホッケー連盟にとって、初めての快挙!」
という最大の賛辞が伝えられたのに続いて、
飯塚祐司 監督以下、女子代表全員に、祝福の花束が手渡されました。

   Tsuneji Okuzumi (L) & Yuji Iizuka


祝福を受けた飯塚監督(上の写真右)は、
中国に敗れて涙を呑んだ、4年前のオリンピック最終予選との違いを、
「バンクーバーへの予選の時は、自分たちに自信が持てない状態で、臨んでいましたけれど、 
今回は、選手たちが早く試合をやりたい! っていうほど前向きで、
4年前のチームとは、精神面が大きく違いました」
と言って、自ら采配を振った2度の最終予選を、振り返りました。


もっとも、精神面の充実を育んだのは、
これまでにないほど機会を設けた、強化合宿の成果だと言えるでしょう。

今季だけを見ても、昨年5月から国内で7回。海外でも1回の強化合宿を実施したことで、
「ものすごく選手たちが成長してくれたと思います」
と飯塚監督も納得の表情。

それだけに飯塚監督は、最終予選の期間中、
「対戦相手の情報を与えすぎて、萎縮させてしまうよりも、
自分たちの力を信じさせ、前の試合のビデオを見て修正することを心掛けました」
と打ち明けてくれました。


そんな指揮官の言葉を裏付けるように、
キャプテンの大役を担った 大澤ちほ 選手も、
「勝因は、チーム全体の自信と、勝ちたい! という気持ち」
とキッパリ。

さらに続けて、「一番の勝因はチーム力」だと言い切って、
「みんな団結して、仲がいいチーム」と話していました。


最終予選で、ゴールを決めた際、選手たちが輪になって おじぎをする、
セレブレーションのシーンを、ご覧になった方も多いでしょうが、あれは、、、
「カーラ(マクラウド)コーチに、日本の文化の一つとして、おじぎを教えたら、
しっかり覚えてくれたので、みんなでやろうって」
と大澤選手は、まるでいたずらっ子のように、少しおどけてニッコリ。

さらに、「いつもみんなが笑顔でいるチーム」だとキャプテンは評して、
女子日本代表のニックネームに話が及ぶと、
「選手たちの中では “スマイルジャパン” がいいって話しています」
と言って、また笑顔を見せてくれました。

   SMILE JAPAN


「メダルを狙っていきたいです」

大澤選手(上の写真下段左から4人目)は、1年後の晴れ舞台へ向けて、
頼もしいばかりの抱負を口にしていましたが、
「オリンピックで対戦する各国は、最終予選の相手よりも格上の国ばかりで、
(勝利を収めるには)ホッケーの全ての要素が、まだ日本には足りないです」
との飯塚監督の評価が物語るとおり、決して容易な目標ではありません。

それだけに飯塚監督は、
「(今季の)世界選手権が4月にあるので、
来季へ向けては、また5月から毎月1度ずつ、強化合宿を行っていくつもりです」
という青写真を描くと同時に、海外のチームと顔を合わせる強化合宿も、
「できれば今季以上に行いたいと思っています」 と話しています。


近年の日本アイスホッケー連盟は、マーケティング部門の成果が見られ、
新たなスポンサーの獲得にも、成功している模様ですが、
さらなる資金面の充実は、オリンピックへ向けても、
メダルへの望みを高めていくための強化にも、直結していくはず。

そこで、強化本部長の坂井寿如(としゆき)氏に、
「来季は男子の予算も、全て女子に投じるような大胆な強化をするのは?」
と水を向けてみたところ、
「男子も4年後へ向けて、地道にやっていかないと・・・」
との考えとともに、坂井氏の口からは、このような言葉が。

        「女子代表には、最大のサポートをしていくつもりです」


耳にされた方もいらっしゃるでしょうが、
国際オリンピック委員会のジャック ・ロゲ会長は、
バンクーバー オリンピックを終えたあと、
メダル争いが限られた国に片寄っていることや、大差の試合が多いことなどを顧みて、
女子アイスホッケー競技の存続に、疑問符を灯したとの報道が見られました。

記憶に新しいところでは、野球やソフトボールが、正式種目から外れ、
ここへ来て、日本のメダル獲得が期待されるレスリングも、
除外種目の対象になっているとのニュースも。

このような事例もあるだけに、
非公式な発言だったとはいえ、ロゲ会長のコメントを軽視するわけにはいきません。


初めて自ら勝ち取ったオリンピックの切符を、有意義なものにするためにも。

そして、女子日本代表のスマイルを、ソチでも見られるようにするためにも。

悔いの残らないオリンピックシーズンになるように、望みたいですね!






アイスホッケー | comments(6) | trackbacks(0)
2013.02.10
What a Pass ! What a Shot !! What a Save !?
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日はそれだけでなく、、、
韓国のホッケーファンの皆さん、새해 복 많이 받으세요!
そして、中国のホッケーファンの皆さん、新年好 万事如意!

この冬は日本だけでなく、
ソルラルを迎えた韓国や、春節に沸く中国も、寒い日が続いているようですが、
アジアのホッケーファンの皆さんは、お元気ですか?


アジアに限らず、今週末はアメリカ東部でも、強い寒波と大雪に見舞われ、
ボストン ブルーインズ vs タンパベイ ライトニングの試合は、
開始時間を6時間遅らせて、何とか昨夜(現地時間)開催しようとしたものの、
マサチューセッツ州に非常事態宣言が発令され、試合が延期になってしまいました・・・。

   



幸いにして近隣での他の試合は、予定どおりに行われましたが、
冷え込みが厳しい中、足を運んだファンを沸かせたのが、GKのプレーでした。


まずは、ワシントン キャピタルズの ブレイデン ・ホルトビー 選手!

    Braden Holtby


昨季のプレーオフで大活躍し、一躍名を馳せたホルトビー選手でしたが、
今季は開幕から波に乗れず、1勝3敗・・・

セーブ率も9割に届かず、平均失点も4点台と、精彩を欠いていましたが、
昨夜のフロリダ パンサーズ戦で、こんなプレーを見せてくれました!

   


鮮やかなロングパスですね〜!

このアシストパスで気を良くしたのか、
ホルトビー選手は、今季初完封勝利を達成。


ホルトビー選手からのパスを受けてゴールを決めた トロイ ・ブラウワー 選手は、
「リンクを見渡して、いいパスを出せるのが、彼の素晴らしい点だ」
と称えていましたが、
ホルトビー選手は、NHLの通算出場が、わずか27試合だというのに、アシストは2つ目。

ジュニア時代に始まって、AHLやECHLのマイナーリーグでプレーしていた時にも、
毎年のようにアシストを記録していただけに、
これからもチームに得点を呼び込む鮮やかなパスが、見られるかもしれません。


一方、ニュージャージー デビルス vs ピッツバーグ ペンギンズ戦では、
アシストではなく、GKがゴールをゲット!
という珍しい出来事が、見られそうなシーンがありました。

惜しくもゴールを決め損ねてしまったのは、
ピッツバーグの マークアンドレ ・フルーリー 選手!

しかし、そのシーンの主役だったのは、
対峙していたニュージャージーの マルタン ・ブロデューア 選手!

   Martin Brodeur


画面右側のゴールを守っていたブロデューア選手が、プレーヤーと接触し、
ゴーリースティックを離してしまったところから、そのシーンは生まれました。

   


危機一髪のセーブでしたね〜(笑)

スタンレーカップを3回。
ベジナトロフィー(最優秀GK賞)を4回も手にしているブロデューア選手も、
この珍プレーには、さすがに苦笑い。

ただ、これが厄払いとなったのか、
その後は落ち着いたプレーで、ゴールを守りきって、
通算1200試合目の節目を、勝利で飾りました。


対照的に、残念だったのはフルーリー選手。

NHL史上6人目(のべ7点目)のゴールは、決められなかったとはいうものの、
ナイスシュートでしたよね!

最初に紹介したホルトビー選手と同様に、
大きくて重いゴーリースティックでも、強く的確にパックを放てるのには、さすがの一言。

チビッ子ゴーリーの皆さんは、参考にしてみてはいかがですか?


★本日の小ネタは…

続きを読む >>
NHL | comments(6) | trackbacks(0)
2013.02.09
Old Rookie Makes Excellent NHL Debut !
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事で紹介したとおり、
今季のNHLのレギュラーシーズンは、例年よりも3ヶ月以上遅れて
1月19日(現地時間)に開幕してから、3週間が経ちました。


遅い開幕になったと言っても、
シーズン当初は、やはり各チームの新戦力に注目が集まりますが、
今季も多くのルーキーが、華々しくデビューし、
なかでもティーンエイジャーの活躍が、際立っています。


一例を挙げると、、、

目の肥えたハブスファンから、早くも一目を置かれている、
モントリオール カナディアンズのCF アレックス ・ガルチェニャク 選手(18歳)!

先輩FWを差し置いて、シュートアウトの一番手に起用されるほどの得点センスを持つ、
フロリダ パンサーズの ジョナサン ・フバドー 選手(19歳)!


このように、次々と名前が挙がりますが、絶対に見逃せないのは、
エドモントン オイラーズのFW ネイル ヤクポフ 選手(19歳)です !!

   



昨年のドラフトで、アレックス ・オベチキン 選手(ワシントン キャピタルズ)以来となる、
ロシア人選手の全体1位指名
を受けたヤクポフ選手は、
期待に応えて、レギュラーポジションを勝ち取り、開幕戦に出場。

デビュー戦こそ、ポイントなしに終わりましたが、
地元でのオープニングゲームとなったデビュー2戦目で、初ゴールを決めたのに続いて、
昨季の王者 ロサンゼルス キングスを迎えての試合では、
試合終了4.7秒前に、値千金の同点ゴールをゲット!

   



得点を決めたあとの派手なパフォーマンスに対して、
HOCKEY DAY IN CANADA のホスト役として、今日は忙しくなりそうな(笑)
ご意見番の(!?)あの方が、苦言を呈していましたが、、、

   


実は同点ゴールの1分前に、ネットの中に入ったシュートが、
相手GKへの接触があったため、ノーゴールとジャッジされていたので、
かなりうれしかったんでしょうね〜。

ヤクポフ選手は、このあとの試合でも、
オーバータイムでゴール決めるなど、勝負強さを発揮!

開幕10試合で、8ポイント(5G3A)を記録して、
エドモントンの熱いファンを、大いに沸かせています。



ヤクポフ選手と同じく、ロシア人FWで見逃すことができないのは、
セントルイス ブルースの ウラジミール ・タラセンコ 選手!


3年前のドラフトで1巡目(全体16番目)指名を受けながら、
昨季まで祖国でプレーをしていたので、ティーンエイジャーではありませんが、
オフに契約を結び、21歳にしてNHLデビュー。

すると、早速 デトロイト レッドウイングスとの開幕戦で、
名刺代わりの先制ゴールをゲット!

   


タラセンコ選手は、この試合で、もう1ゴール決めたのに続いて、
開幕2戦目には3ポイントを上げて、まさに “満点デビュー!”

(年齢では)先輩の意地を見せつけて、
ヤクポフ選手を上回る 10ポイント(9試合5G5A)をマークしています。



このように、各チームのヤングパワーが、
新戦力とは思えないような活躍をして、ファンの視線を釘づけにしていますが、
もう一人、プレーだけでなく、
いろいろな話題でファンを驚かせている新戦力がいます。

それは、アナハイム ダックスのGK ビクトル ・ファス 選手!

   


インタビューの中で、テロップで紹介されていたように、
ファス選手は、バックアップ(2番手GK)役として、チームに招かれましたが、
今季NHLデビューを飾った選手の中で、最初のGK。

しかし、驚かされるのは、そのことではありません。


ファス選手は、30歳 (1982年8月8日生まれ)の “オールドルーキー” なのです!



スウェーデンの北部で生まれたファス選手は、
父親と同じGKとして、ホッケーキャリアを歩んできましたが、
所属していたチームは、国内のマイナーリーグばかり・・・。

その流れに変化が生じたのは、ようやく28歳になってからでした。

2部リーグで、最高セーブ率を記録したのを評価されて、
初めてエリート(1部)リーグでプレーすると、ベストGKに選ばれただけでなく、
スウェーデンアイスホッケー協会から、年間最優秀GKにも選出。

さらに、負傷した選手の代役として、
世界選手権に出場すると、ビックセーブを連発。大会MVPに輝きました!


一気にブレイクした姿は、決してフロックではなく、
ファス選手は、翌年も好セーブを披露。

ヘンリク ・ランドクウィスト 選手(ニューヨーク レンジャーズ)以来の、
2年連続年間最優秀GKに選ばれ、
世界選手権でも、スウェーデンのゴールを守りました。


この大活躍を見逃さなかったアナハイムと、昨年5月に1年契約を結んだファス選手は、
開幕4戦目のナッシュビル プレデターズ戦で、初めてマスクを被り、
シュートアウトの末、白星を手にすると、
その後も2試合に先発して、いずれも勝利。

チーム記録となるデビュー3連勝の勢いを買われ、
一昨日のサンノゼ シャークス戦に、初めて2試合続けて先発に起用されると、
今度は、31セーブで初完封勝利!

デビューから、シャットアウトを演じるまでの4試合の平均失点は、0.96。
セーブ率に至っては、9割6分2厘 !!

周囲の期待を大きく上回る、“オールドルーキー” の素晴らしいNHLデビューには、
「神様からの恵みだ」
ブルース ・ブードロー ヘッドコーチ(HC) の口から、
冗談めいた賞賛の言葉が、飛び出したほどでした。


ところが! ブードローHC の言葉が、現実になったのです。

昨夜の試合で、正GKの ヨナス ・ヒラー 選手が負傷し、途中退場。

絶対的な守護神の負傷で、本来ならば緊急事態!
となるはずだったのが、ファス選手が加入したことで、大きな戦力ダウンは避けられそう。

アナハイムにとっては、本当に “神様からの恵み” となりましたね(笑)


28歳になってから、一気に上昇気流に乗ってきたファス選手ですが、
一つだけ残念なのは、このような大活躍を続けても、
カルダートロフィー(新人王)を手にできないこと・・・。

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
かつて旧ソビエトのスターだった セルゲイ ・マカロフ 選手が、
カルガリー フレームスと契約し、31歳でNHLにデビュー。

サラエボ、カルガリーと、二大会続けてオリンピック金メダルに輝いた実力を見せつけ、
文句なしにカルダートロフィー受賞! と相成ったのですが、、、
「さすがに、それはないんじゃない?」
との声が多く上がったため、現在は「26歳以下の選手」が対象になったのです。


カルダートロフィーを手にするのは無理だとしても、
ファス選手が、アナハイムの浮沈のカギを握ることになりそうなのは、明らかなところ。

それだけに、30歳にしてNHLへ挑んだ “オールドルーキー” のプレーは、
大いに注目ですよ!



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2013.02.08
It's PROFESSIONAL !
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

新たな労使協定の締結に、長い時間を要したために
例年よりも、大幅に遅れて始まったNHLのレギュラーシーズンは、
1月19日(現地時間)の開幕から、早くも3週間になろうとしています。


今季は通常の半分強にあたる、各チーム48試合の “ショートシーズン” だけに、
これまでにも増して、「スタートダッシュ」の重要性が報じられていますが、
それを叶えたのが、シカゴ ブラックホークス


開幕から11試合を消化して、9勝2SO(シュートアウト)負け。

ホームゲームは、2試合だけだったにもかかわらず、
全試合でポイントを上積みして、30チーム中 トップの勝点をマークしています。


さらに、スタートダッシュとともに、
今季のキーポイントに数えられているのは、ズバリ 「ケガ」!

レギュラーシーズンの試合数が、例年の半分強である上に、
タイトなスケジュールが組まれている時期も多く、
「ケガのため半月ほど欠場」 となってしまうと、
例年よりも大きなダメージを、チームに与えてしまうからです。


そうは言っても、ホッケー選手にケガは付き物のようで、、、

昨季のカルダー(最優秀新人)賞に輝き、シドニー ・クロスビー 選手を抜いて、
NHL史上最年少で(=19歳286日)キャプテンに就任した、
ガブリエル ・ランデスコッグ 選手(コロラド アバランチ)

   


対照的に、36歳にしてキャプテンに任命された、
エド ・ジョバノフスキ 選手(フロリダ パンサーズ)や、
リーグ屈指の守護神 ヤロスラフ ・ハラク 選手(セントルイス ブルース)などなど・・・

各チームの主力クラスが、ケガによるリザーブリストに名を連ねてしまっています。


チームの顔とも言える選手の欠場は、大きな戦力ダウンにつながるのと同時に、
ファンの皆さんにとっても、残念な限り。

それだけに(なかなか難しいでしょうけれど)選手たちは、ケガに気をつけて欲しいですね。


ところで、ケガに気をつけて欲しいのは、何も選手だけではありません!

というのも、昨夜行われたマジソンスクエアガーデンでの試合で、
このような ↓ シーンがあったのです !!

   


近年のNHLの試合中継では、
両チームのベンチの間に、解説者やレポーターを配して放送することが増えてきましたが、
よーく考えてみると・・・ かなり危ない仕事場ですよね(苦笑)

しかし! MSG の ジョン ・ジォンジョーニ レポーターは、
ラインズマンがよけたせい(?)で、災難に遭ってしまったというのに、
マイクを離さず、しっかりレポートしている姿は、これぞプロ !!


「語りべ」は、プロ野球の実況中、ヤフードームの放送席に、
勢いよくファウルボールが飛び込んできた体験はしましたが、
ホッケーの実況中に、パックに当たってしまったことは、幸いにしてありません。

とはいえ、「語りべ」も、試合を観戦するファンの皆さんも、
パックの行方には気をつけましょうね!


★本日の小ネタは・・・

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2013.02.07
Olympic Women's Final Qualifiers Begin Today

  1998 Nagano Olympic





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2013.02.06
FORZA GIAPPONE !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

2006年の冬季オリンピックとパラリンピックを開催したトリノに、
昨季の世界選手権で6位となった地元の イタリア と、同じく4位の チェコ

さらに、Bプールで優勝し今季からAプールに昇格した ロシア
そして 日本 の4ヶ国が一堂に会し、昨日(現地時間)から、
インターナショナル アイススレッジホッケートーナメント」が始まりました!


シーズン当初には予定されていなかったイタリア遠征に臨んだ、
日本代表の視線の先にあるのは、世界選手権Bプール

昨年の記事で紹介したとおり
ソチ パラリンピック出場へ向けての “第一関門” となる世界選手権を一ヶ月後に控え、
貴重な実戦の場に!

地元イタリアとのテストマッチに続いて、昨日のロシア戦では、
いずれも黒星を喫してしまった日本代表ですが、国際試合の経験が少ない選手もいるだけに、
世界選手権への財産にして欲しいですね。


尚、世界選手権には、日本 の他に、
エストニアドイツポーランドイギリススロバキア が参加。

来月11日から13日まで、二つのグループに分かれて総当りの予選リーグを行い、
その順位に従って、14日と15日に順位決定トーナメントを戦います。


会場のビッグハット(長野市)では、
リンクに大会ロゴを記したり、ベンチをスレッジホッケー仕様に変更したりと、
これから世界選手権用に “お色直し” が行われるとのこと。

世界選手権のオフィシャルサイトなどでスケジュールをチェックして、
ぜひビッグハットで、日本代表へエールを送ってくださいね!


  
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