加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2013.04.30
16 Teams Quest for the Stanley Cup
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

NHLのレギュラーシーズンは、
先週末(現地時間)をもって、全日程を終了。

イースタン カンファレンスに続いて、
ウエスタン カンファレンスでも、
デトロイト レッドウイングスと、ミネソタ ワイルドが、最終戦で勝利を収め、
プレーオフを戦う16チーム(上位8チームずつ)が決定。

早速、レギュラーシーズンの終了直後には、
NHL専門テレビ局の生放送を通じて、
カンファレンス クォーターファイナル(CQF)のゲームスケジュールが、発表されました。


今夜、スタンレーカップを目指す戦いの幕が、切って落とされるのを前に、
現地のメディアでは、プレーオフのプレビューが報じられていますが、
前評判が高いのは、レギュラーシーズンで、ともにNHL新記録を打ち立てた、
シカゴ ブラックホークス

ピッツバーグ ペンギンズ




まず、ウエスタン カンファレンスのチャンピオンに輝いた、
今季の シカゴ のハイライトは、驚異的なスタートダッシュ!

ロックアウトが長引き、レギュラーシーズンが短くなったため、
戦前から「スタートダッシュ」の重要性が、問われていましたが、
今季のシカゴのスタートは、まさしく圧巻。

1ヶ月半もの間、レギュレーションタイムでの負けがなく、
「開幕から24試合連続ポイント」 の新記録を達成しました!




レギュラーシーズンの半分にあたる、24試合で積み重ねた勝点は、
3つのOT(&シュートアウト)負けを含めて、「45ポイント」

この数字は、ウエスタンの12位に終わった エドモントン オイラーズが、
シーズンを通じて上げた勝点と同じ。

13位以下の カルガリー フレームス、ナッシュピル プレデターズ、
そして最下位の コロラド アパランチ に至っては、
フルシーズン戦っても、シカゴの勝点に届かなかった・・・  
という事実を見ると、どれだけスゴかったのかが、分かりますよね。


その後も、確実に白星をマークしていったシカゴは、
ウエスタン カンファレンスのタイトルだけにとどまらず、
全30チーム中、ナンバーワンのポイントをマークして、
22年ぶりの プレジデンツ トロフィー を獲得!

各部門の成績を見ても、
パワープレーの得点率こそ19位で、イマイチだったものの、
1試合の平均得点「3.1」は、ウエスタンでトップ(リーグ2位)と、
得点力で他のチームを圧倒。

しかし、それにも増して際立っていたのは、ディフェンス面でした。

平均失点「2.0」は、30チームの中で最少

そして、ペナルティキリングの防御率「87.2%」も、
ウエスタンの中で最高の成績で、
リーグトップのオタワ セネターズ(88.0%)や、
トロント メイプルリーフス(87.9%)と比べても、僅差だったことが示すとおり、
堅実な守りが光っていました。


今季のシカゴの戦いぶりは、DFはもちろん、
キャプテンの ジョナサン ・テイズ 選手を筆頭に、FWも守りへの意識が高く、
1試合あたりの被シュート数は、リーグで4番目に少ない「26.2本」

さらに、たとえシュートを打たれても、
どちらもセーブ率9割2分以上平均失点1点台の好成績を残し、
ウィリアム ・ジェニングストロフィーの受賞が決まった、
コーリー ・クロフォードレイ ・エムリー の両GKが控えていたとあっては、
まさに磐石の陣容!


セカンドラインのCF デーブ ・ボーランド 選手とともに、
エムリー選手は、負傷のために欠場が見込まれますが、
エースGKのクロフォード選手は、順調に調整を続けて、今夜の第1戦に備えているとあって、
シカゴに死角はなさそうです。

   Corey Crawford




一方、イースタンのチャンピオンになった ピッツバーグ も、
序盤から確実にポイントを積み重ねていきましたが、見逃せないのは、3月の成績

ナント! 3つのOT勝ちを含め、「15戦全勝」

開幕当初や、レギュラーシーズン終盤のように、試合数が少ない時期を除き、
1ヶ月間に10試合以上スケジュールされていた中では、
NHL史上初めての 「月間全勝」 を達成しました!


そうは言っても、順風満帆だったわけではなく、
連勝が始まった3月序盤には、昨季のMVP エフゲニ ・モルキン 選手負傷

ようやく月末に復帰したかと思ったら、
翌試合で、今度はキャプテンの シドニー ・クロスビー 選手が、、、

   


チームメイトのシュートを顔に受けて退場

さらに、タレントが多いピッツバーグの中でも、屈指のポイントゲッターとして知られる、
ジェイムス ・ニール 選手まで、4月に入ってから脳震盪を発症。

他にも4月は、クリス ・ルタングポール ・マーティンブルックス ・オーピック 各選手と、
DFも主力クラスが、次々と戦列を離れてしまいました


ところが! このような緊急事態を、まるで予期していたかのように、
レイ ・シェロ GMは、シーズン3月末から、4月3日のデッドラインを前に、、、

サンノゼ シャークスから、大型DFの ダグ ・マリー 選手を。

カロライナ ハリケーンズから、オフェンスのスキルに長けた ユッシ ・ヨキネン 選手を。

さらに、ダラス スターズからは、キャプテンの ブレンダン ・モロー 選手を、

次々とトレードで獲得!


これだけでも、他のチームからは、ため息が聞こえてきそうですが、
もう一人、ピッツバーグは “超大物” を獲得しています。


その大物とは、、、ジャローム イギンラ 選手!

   Jarome Iginla


2003年からカルガリーのキャプテンを担い続け、
名実ともに “ミスター・フレームス” だったイギンラ選手は、
2004年の「ワールドカップ」や、2010年の「バンクーバー オリンピック」でも、
FWの大黒柱として、カナダの金メダル獲得に貢献。

しかしながらNHLでは、得点王に2度輝いた実績を誇る一方で、
キャプテンになった年に、一度だけファイナルまで勝ち進んだものの、
未だにスタンレーカップを手にすることは、できずじまい・・・。

そのため、数年前から、トレードのデッドラインが迫ってくると、
「優勝を狙えるチームに、移籍するのでは?」
とのウワサが聞かれていましたが、
35歳になった今季、とうとうカルガリーを離れることに!

ボストン ブルーインズとの争奪戦を制したピッツバーグが、
今年のドラフト1位指名権 + 若手FW2選手 とのトレードを、成立させたのです。


ピッツバーグにとって、待望久しい「得点力のあるライトハンドのFW」で、
なおかつ「リーダーシップのあるベテラン」の加入は、
4季前に、3度目の優勝を飾ったシーズンの終盤に、
ニューヨーク アイランダーズのキャプテンだった ビル ・ゲリン 選手を、
トレードで獲得した時の再来だ! 

こんな声が聞こえるほど、
移籍決定直後から、ピッツバーグ ファンの期待は、ふくらむ一方 !!


当のイギンラ選手も、大きな期待に応えるべく、
慣れ親しんだカルガリーの自宅を売りに出し、
ピッツバーグで、スタンレーカップに名前を刻もうと意気揚々。

4試合連続ゴールを含め、移籍後の13試合で11ポイントと、
しっかり存在をアピールして、プレーオフに臨みます。


イギンラ選手の活躍に触発されたのか、
ヨキネン選手が、10試合で11ポイント
モロー選手も、15試合で14ポイント をマークしたピッツバーグは、
イースタンのトップでフィニッシュ。

FWを中心に主力選手が、次々と戦列を離れたにもかかわらず、
レイ ・シェロGMが企てた、複数の大型トレードの効果によって、
攻撃力が落ち込むことなく、リーグトップ平均得点「3.4」
さらに、リーグ2位パワープレー成功率「24.7%」 の数字を残しました。


このように好材料が多いところへ、
レギュラーシーズン最終戦で、ニール選手が復帰を飾り、いきなりハットトリック!

さらに、クロスビー選手も練習を再開し、「復帰間近」との報道が !!

そして、CQFでは、ここ数年来、ずっと大きく勝ち越して
今季も5勝1敗と “お得意さま” にしている、8位のアイランダーズが相手とあって、
ピッツバーグのファンの視線は、もう次のラウンドへ向いているのかも !?



両チームの戦いぶりを紹介していると、
今季のスタンレーカップファイナルは、
レギュラーシーズンで、カンファレンス チャンピオンに輝いた、
シカゴ ブラックホークス

ピッツバーグ ペンギンズ
に決まり! という気がしてきますよねぇ。。。


しかしそれは、ファンだけではない模様。

前述のNHL専門テレビ局で、コメンテーターを務めている、
マイク ・ジョンソンケビン ・ウィークス 両氏も、
プレーオフのプレビュー番組の中で、このような予想を披露しました。

    



どこから見ても! 誰が見ても !!  シカゴとピッツバーグがガチガチの大本命 !!!
だと思えてならない方が、多いかもしれませんけれど(苦笑)
決して見逃すわけにはいかない、こんなデータがあるのを、ご存知ですか?


そのデータとは、、、
     前回のロックアウト以降、昨季までの7年間で、
     スタンレーカップ ファイナルに勝ち上がった 「14チーム」 のうち、
     レギュラーシーズンの カンファレンス チャンピオン は、
     わずかに 「2チーム」 だけ!
なのです。

振り返れば、昨季のファイナルも、
ウエスタン8位のロサンゼルス キングスと、
イースタン6位のニュージャージー デビルスの顔合わせ
でしたが、
シーズンキャンセルになった2004-2005シーズンのロックアウト以降、
NHLにはサラリーキャップ制度が導入されました。

その影響から、スター選手を根こそぎ集めて、
ずっと抱え続けることは困難になったのも手伝って、
近年のNHLでは、2連覇をしたチームがないだけでなく、
同じ年に、レギュラーシーズンとプレーオフを制したチームは、
5季前のデトロイトだけしかないのです!


「長丁場のレギュラーシーズンと、短期決戦のプレーオフは別物」

NHLに限らず、このような言葉を、よく耳にしますが、
ロックアウトの影響で、例年ほどの長丁場ではなかった今季のレギュラーシーズンで、
カンファレンス チャンピオンに輝いたシカゴと、ピッツバーグは、
どこまで強さを発揮し続けられるのでしょうか?

今夜から始まるプレーオフの戦いを、見逃すことができませんね!



<追記>
こちらの記事をアップしたあとに、
NHLのオフィシャルサイトに、前述の2氏も含めた16人の予想が掲載されましたが、、、
やっぱり「大本命」に変わりはないようです。。。



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2013.04.27
Do or Die Battle
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事でもお伝えしましたが
今季のNHLのレギュラーシーズンは、残りあとわずか!

一昨日に紹介した ニューヨーク アイランダーズ に続いて、
ニューヨーク レンジャーズ と、オタワ セネターズ も勝ち名乗りを上げて、
イースタン カンファレンスは、プレーオフへ進む8チームが決まりました。


対照的に、ウエスタン カンファレンスは、
今日(現地時間)予定されている (ウエスタンの)最終日の試合を前に
残る2つのスポットを、3チームで争う大混戦 !!

その3チームの顔ぶれは、、、

       デトロイト レッドウイングス

       ミネソタ ワイルド

       コロンバス ブルージャケッツ


11回もの優勝経験を誇る名門デトロイトと、
超大型補強をして、オフの話題を一身に集めたミネソタが、
土壇場までモタモタしてしまっているのも、気になるところですが、
それ以上に特筆すべきなのは、前評判が低かった コロンバスの健闘 です!


今季を迎えるにあたって、コロンバスの最大の話題は、こちら ↓

     Former Columbus Blue Jackets Captain Rick Nash


リック ・ナッシュ選手のトレード !!


昨季の終盤から、優勝を狙えるチームへのトレードを希望しているという、
現地の一部メディアの報道もあって、コロンバスを離れるのでは !?
とウワサされていましたが、ついに7月下旬、レンジャーズへトレード。

得点王にも輝いたキャプテンを手放したインパクトは、かなり大きかったようで、
カナダの専門誌「The Hockey News」が行っている、
恒例の順位予想では、ウエスタンの最下位・・・。

もっとも、これは同誌に限ったことではなく、
現地メディアは、こぞってコロンバスを低評価。

昨季に続いて、今季もウエスタンの最下位に低迷するとの予想が、
大勢を占めていました。

さらに、追い討ちをかけるかのように、
ロックアウトが長引いてしまった影響から、
チーム創設12年目にして、初めて地元で開催するオールスターゲームが中止に・・・。



“踏んだり蹴ったり” と嘆きたくなるような(苦笑)、
オフの流れを持ち込んでしまったのか、
コロンバスは、なかなか波に乗れずにいましたが、
開幕から1ヶ月が経とうとしていた2月13日に、
新たなGMとして、フィンランドからヤルモ ・ケカライネン 氏を招へい



NHL初のヨーロピアンGMに就任したケカライネン氏は、
トレードで、マリアン ・ギャボリク 選手を獲得するなどして、早速手腕を発揮。

これが起爆剤となったのか、開幕以来、4勝7敗2OT負け(シュートアウトを含む)で、
ウエスタンの13位に低迷していたコロンバスは、
新GM就任後、19勝10敗5OT負け の好成績を残して、9位まで順位をアップ。

しかも、終盤の10試合で 7勝3敗 という追い上げを見せ、
4季ぶり2度目のプレーオフ進出への期待を、高めています。



そんなコロンバスの選手の中で、最大の功労者といえば、
何と言っても、GKの セルゲイ ・ボブロフスキ 選手!





オフにフィラデルフィア フライヤーズから移籍して、
守護神の座に就いてるボブロフスキ選手ですが、
(レギュラーGKの中で)リーグ2位となる、セーブ率 9割3分1厘 のハイアベレージをマーク。

さらに、平均失点も 2.03 という安定感を披露して、
チームが上げた23勝のうち、20勝 を呼び寄せた守護神の働きは、
「チームのMVP」と呼んでも、過言ではありません。


初めてプレーオフに出場した4季前に、
61試合でマスクを被り、33勝20敗 セーブ率 9割1分6厘 平均失点 2.29 という
堂々たる成績を残して、最優秀新人に選ばれた、
スティーブ ・メイソン 選手(現フィラデルフィア)以来、
       「勝率6割」    「セーブ率9割1分」    「平均失点2点台」
の3項目をクリアしたコロンバスのメインGKは、、、皆無。

さらに、一昨季と昨季に至っては、
チーム全体のセーブ率も、8割台に低迷。

頼れる守護神の不在が大きな要因となって、
3年連続ディビジョン最下位に低迷していた事実を顧みると、
やはりボブロフスキ選手の働きは、見逃せないですよね。





4年ぶりのプレーオフ進出の行方は、
7位のデトロイトと、8位のミネソタの最終戦の結果次第という、シビアな状況ながら、
両チームがロードゲームに臨むのに対して、
コロンバスは、ナッシュビル プレデターズを、地元に迎え撃ちます。

「ファン アプリケイションナイト(ファン感謝デー)」と銘打たれた試合だけに、
1991年から、ずっとプレーオフに勝ち進み、
北米4大スポーツの中で(現在進行形の)最長記録を更新しているデトロイトか、
タレント選手が居並ぶミネソタを抜き去って、
コロンバスは、チーム創設史上2度目のプレーオフ進出を、決められるでしょうか !?


負ければシーズン終了になる “最後の戦い” は、
いよいよ今夜、フェイスオフになります!









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2013.04.24
Endgame of Regular Season
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

労使交渉がもつれたために、ロックアウトが長引き
ようやく1月19日に開幕した今季のNHLは、
通常の半分あまりとなる、各チーム48試合のレギュラーシーズンが、
いよいよ大詰めに差し掛かっています。

当初の予定より1日延びて、28日(現地時間)まで続くレギュラーシーズンは、
試合数が少ないことから、例年以上の混戦模様となっていますが、
昨夜の試合を終えた時点で、東西両カンファレンスともに6チームずつが、
30日から始まるプレーオフへ、コマを進めました!


その中で、大きなトピックスは、
昨夜、ニューヨーク アイランダーズ が、6季ぶりのプレーオフ進出 を決めたこと!

   


「久しぶりのプレーオフ」
ということであれば、既にトロント メイプルリーフスが、
9季ぶり(シーズンキャンセルの年を含む)のプレーオフ進出を決めていますが、
アイランダーズの特筆すべき点は、
昨季までの5年間 ディビジョン最下位に低迷していたチーム! なのです。


アイランダーズが所属するアトランティック ディビジョンは、
5チームいずれも、スタンレーカップを手にした実績を誇る強豪揃いだとはいえ、
以前の記事でも紹介したとおり、
ピッツバーグ ペンギンズや、フィラデルフィア フライヤーズに対して、
何年も負け続けてしまったりして
、“一人負け” 状態が続いていました。

その要因となっていたのは、オフェンス力不足。

プレーオフに進めなかった5年のうち、実に3度も、
イースタンカンファレンスの15チーム中、1試合の平均得点がワーストで、
中盤まで競り合いを演じていても、チャンスを活かせずに、
逆にカウンターアタックで失点・・・ 
というシーンが、数え切れないほど見られました。


ところが、今季のアイランダーズは、オフェンス力がアップ!

昨季と今季の平均得点を比較すると、、、
      2.4 点 (イースタン 15 位)  →   2.9 点 (同 6 位)

同じように平均失点も、昨季 3.1 今季 2.9 と減少しましたが、
オフェンス力のほうが、大幅な改善が見られました。


そんなアイランダーズの旗印役を担ったのが、ジョン ・タバレス 選手!

   John Tavares


2009年のドラフトで、全体1位指名を受けたタバレス選手は、
高い評価に違わず、ルーキーシーズンからオフェンスの核として、
今では、押しも押されもせぬ “アイランダーズの顔” に!

トップラインのCFを任されているため、
これまでの3年間は、アシストがゴール数を上回っていましたが、
今季は一転して、27ゴール 19アシスト。

どちらもモーリス リシャール トロフィー(得点王)に2度輝いた、
アレックス ・オベチキンスティーブン ・スタムコス 両選手に続いて、
NHLの得点ランキングで3位につける活躍を披露し、
チームをプレーオフに導きました。


このように、ゴールを量産するようになったタバレス選手の進化を表すのは、
シュート決定率(ショッツオンゴールに対する得点の割合)

これまで10%台前半だったシュート決定率が、今季は 17.2% へ!

昔から「シュートを10本打てば、1点とれる」と言われますが、
今季のタバレス選手は、「シュートを10本打てば、2点近くとれる」ことに。

試合数が少ない影響もあるでしょうが、
タバレス選手のシュート力の向上が、
6季ぶりプレーオフ進出への、大きな原動力になったのは間違いないでしょう。


タバレス選手のみならず、
フランズ ・ニールセンマット ・モウルソンマイケル ・グラブナーカイル ・オクポソ ・・・
という各選手のように、「誰もが知っているスタープレーヤー」ではなくても、
高いオフェンス力を誇るFWが揃っているだけに、
アイランダーズファンの方は、、、

              20季ぶりのプレーオフシリーズ勝利!

という期待はもちろん、、、

               30季ぶりのスタンレーカップ獲得!

への夢を、ふくらませているかもしれませんね〜

   Sparky the Dragon with Islanders Fans







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2013.04.22
2013 World Championship Closed
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

4月に入ってからアイスホッケー界では、各カテゴリーの世界選手権が開催されていますが、
スレッジホッケーは、先月に長野で開かれた「世界選手権Bプール」に続いて、
先週は韓国のコヤン(高陽)を舞台に、
「世界選手権Aプール」が、一週間にわたって繰り広げられ、
2012-2013シーズンを締めくくりました。

   2013 World Championship A-Pool Closed


世界のトップ8が会したAプールの戦いは、
ともに予選リーグから土つかずで勝ち上がった アメリカ と カナダが、決勝で激突!

誰もが認める “スレッジホッケー界最大のライバルバトル” は、
第2ピリオド序盤に上げた虎の子の1点を守りきった カナダ に軍配が上がり、
大会最多となる 3度目の世界一 に輝きました !!

   Canada won 2013 World Championship A-Pool


とはいえ、カナダがビッグタイトルを手にしたのは、2008年の世界選手権以来で、
その間に開かれた、2回の世界選手権と、バンクーバー パラリンピック では、
いずれも決勝に勝ち進むことさえ、できなかっただけに、
試合後の選手たちは、うれしさを隠し切れない様子。

   Canada won 2013 World Championship A-Pool


「好きな選手」だという ジャローム ・イギンラ 選手(ピッツバーグ ペンギンズ)ばりの、
リーダーシップと、オフェンス力を発揮した、
キャプテンの グレッグ ・ウエスイトレイク 選手は、
「試合前のゲームプランを、しっかり実践できた」
と落ち着いた口ぶりで、勝因を話してくれましたが、
Aマークをつけて、DF陣を引っ張った アダム ・ディクソン 選手(写真右)と揃って、、、

   Greg Westlake(L) and Adam Dixon

   
“チャンピオンスマイル” を見せてくれたかと思えば、、、

   Greg Westlake(L) and Adam Dixon


すぐさま “決めポーズ” に一転したりと、まさにゴキゲン!!

なかでもウエストレイク選手は、大会のベストFWに選出されたのに加えて、
カナダからご両親(写真中、右)も応援に駆けつけていたとあって、
人一倍の喜びようでした。

   Jim Westlake(C) and Deb Westlake(R) 



人一倍の喜びようと言えば、
初めてのメダルを手にした ロシア も、負けてはいません!

   Russia Grabbed Bronze Medal on 2013 World Championship


「見るたびに強くなっている」

こんな声が聞かれるほど、
地元でのパラリンピック開催へ向けて、積極的な強化を続けているロシアは、
カナダ、アメリカの二強に敗れたものの、ともに1点差の接戦を演じたのに続いて、
3位決定戦では、チェコに完封勝利(3-0)を収めて、銅メダルを獲得!

ベストGKに輝いた ミハイル ・イワノフ 選手も、
近づくのさえはばかられそうな、試合前の厳しい表情とは打って変わって、
メダルと花束を手にして、思わずニッコリ。

           Mikhail Ivanov


イワノフ選手に限らず、どの選手も笑顔に満ちあふれていた姿は、
ソチパラリンピックでのメダル獲得へ、自信を深めたのでは? 
と感じさせるものでした。


ところで、以前の記事で紹介したとおり
今大会は ソチパラリンピック の出場権の行方を兼ねた戦いでしたが、
メダルを手にした カナダ(金)、アメリカ(銀)、ロシア(銅)に加え、
4位の チェコ と、シュートアウトの末に、5位決定戦を制した ノルウェー の5ヶ国が、
いち早く、ソチ行きのチケットを手にしました。

ロシアが開催国出場権を要さずに、自力での出場を決めたことから、
残りの出場枠は、あと 「3つ」


開催時期、会場、フォーマットなどは、まだ発表されていませんが、
今大会で 6位に終わった イタリア、7位の 韓国、8位の スウェーデン

さらに、先月の世界選手権Bプールで、メダルを勝ち取った、
ドイツ日本イギリス 合計6ヶ国 で最終予選を行い、
残る3つのイス を争うことになりました。


この顔ぶれを見て、「あれ?」と思われた方も多いかと思いますが、
今大会のサプライズの一つは、韓国 が振るわなかったこと!

昨年の世界選手権では2位に躍進し
新監督を迎えた今季も、アメリカ遠征に赴き、好試合を披露していただけに、
地元での世界選手権に期待が集まりましたが、7位 に終わり、
次回の大会は、日本と入れ替わって Bプールへ降格・・・。

残念な結果に終わった韓国ですが、キャプテンの ハン ・ミンス 選手からは、
「結果を残せなかったのは悔しいけれど、
新しいコーチングスタッフの下で、新しいステップを踏み出せたと思うし、
負けた試合から、学ぶこともできました」
と前向きなコメントが。

さらに、ハン ・ミンス選手は、「(最終予選を勝ち抜く)自信はある!」と言い切って、
「お互い競い合って、日本とともにパラリンピックに出場したい」
との抱負を語ってくれました。

   Min-su Han


ライバルからのエールを受けた日本も、手をこまねくことなく、
中北浩仁(こうじん)監督を筆頭に、キャプテンの 須藤悟 選手と、
パラリンピック5大会連続出場を狙う 吉川守 選手らが、
貴重な時間を割いて、韓国までスカウティングへ!

須藤選手に印象を尋ねてみると、
メダル争いを繰り広げた国々のレベルアップに、目を見張りながらも、
「最終的には走ってナンボのスポーツですから、走り負けているうちはダメです」
とキッパリ言い放ち、ハードなトレーニングも辞さない心積もり!

   Satoru Sudo


中北監督も、来季へ向けて、積極的な強化プランの青写真を描いてるだけに、
「出場権獲得」はもちろん、
バンクーバーに続いて、ソチでも「メダル獲得」を目指す、
スレッジホッケー日本代表の躍進を期待しましょう !!


  
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パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(0) | trackbacks(0)
2013.04.05
Season Finale is Telecast on Hachinohe TV
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事では、かつての仲間たちへの熱いエールを、
ボールにつづって福岡から送った、
東北楽天ゴールデンイーグルスの 佐野周平通訳 を紹介しましたが、
もちろん地元の八戸にも、勝るとも劣らぬ、熱い想いを抱いていた方が!

その筆頭は、東北フリーブレイズの応援リーダー !!

     Tohoku Freeblades Supporters


写真右側の 田中悠貴(ゆき) さんは、
フリーブレイズのオーナー企業にお勤めだったことから、
アジアリーグ参戦に合わせて、「八戸プルーレッズ」 を設立。

新生チームを応援するリーダーとして、
八戸での試合に足を運び続けていたそうですが、
まだフリーブレイズの名前が浸透していなかったため、
「スタンドで声を出していても、周りに3、4人しかいなくて、さびしかったですよ」
と当時を振り返りながら、ちょっと照れ笑い・・・。

ところが、優勝に王手を掛けて迎えたファイナル第4戦には、
2000人を超すファンが詰め掛け、
「お客さんの座る席が、なかなか見つからないなんて、
あの頃と比べたら、信じられないですね」
と言って、今度はうれしそうな笑みを浮かべていました。


もう一人、左側の男性は、
「八戸ブルーファングス」 の代表 大西由訓(よしくに) さん。

ご自身もプレーヤーやレフェリーをしながら、
ホッケーと携わっている大西さんですが、
地元にフリーブレイズが誕生したことで、一念発起。

私設応援団ブルーファングスを立ち上げ、
アジアリーグ参戦2季目からは、プルーレッズに代わって、
応援席のリード役を、担うようになったそうです。


子供さんの幼稚園の卒園式と、試合が重なっても、
卒園式を終えるや否や、ドレスアップした出で立ちのまま、リンクに駆けつけて、
オペラ歌手と聞き間違えてしまいそうな(!?)いい声で、

   「♪フリーブレイズ、フリーブレイズ〜」

とリンク中に響き渡る声援を送り続け、スタンドを盛り上げる姿が見られました。


そんな大西さんの応援の身上は、
「相手チームの応援と比べて、勝ったとか、負けたとかじゃなくて、
いかにして選手たちの背中を、押してやることができるか」 とのこと。

虎の子の1点のリードを、最後まで守りきって、
フリーブレイズが優勝できたのは、
選手たちの背中を押した、八戸のファンの力強い声援があったからこそ! 
だったのかもしれませんね。


節目の10年目の王者が決まった、
「アジアリーグ ・プレーオフファイナル第4戦」 の模様は、
明日 八戸テレビ でオンエアされます!

10年目のアジアリーグのクライマックスバトルと、優勝セレモニーの模様を、
たっぷりお楽しみいただけますので、
ご視聴可能な方は、お見逃しなく!

また、苫小牧での第1戦〜第3戦も、録画中継される予定です。
放送スケジュールや、視聴に関しての詳細は、
オフィシャルサイトなどを、ご参照ください。




アジアリーグ | comments(5) | trackbacks(0)
2013.04.02
Enduring Passion for Tohoku Free Blades
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今季のアジアリーグは、
東北フリーブレイズが、2年ぶりの王座に輝いて幕を閉じました。

  2012-13 Asia League Winner Tohoku Free Blades


ホームアリーナで優勝を決めたとあって、
試合後はもちろん、昨夜も市内中心部で「優勝報告会&ファン感謝祭」が開催され、
八戸の街は、盛り上がりを見せているようです。


ところで、フリーブレイズが優勝を決めたファイナル第4戦の前日に、
イーグルスから、熱いエールが送られたことを、皆さんは知っていましたか?

と言っても、もちろんファイナルで対戦していた王子イーグルスではなくて、、、
熱いエールの発信源は、
プロ野球の 東北楽天ゴールデンイーグルス!


実はイーグルスの一軍メンバーの中に、
フリーブレイズの一員だった人がいるのです。

その人とは、佐野周平 通訳!


何はさておき、こちら ↓ の動画をご覧ください。

      


今季のプロ野球で、「最も注目度の高い新外国人選手」 と言えば、
メジャーリーグの元ホームラン王 アンドリュー ・ジョーンズ 選手。

インタビューの通訳として、(時々向かって左側に)登場している佐野さんは、
昨季、東日本大震災後のシビアな環境を強いられる中、
フリーブレイズのスタッフとして様々な役割をこなし、フル回転していました。

ホッケーシーズン終了後に、プロ野球界へ “転職” しましたが、
仙台での秋季練習を終えてから、新幹線に飛び乗って、八戸に駆けつけたりするなど、
フリーブレイズへの熱い想いは、今も変わりません!


そんな佐野さんと会ったのは、ファイナル第4戦の前日。
開幕戦が行われる福岡のヤフオクドームでした。

生中継の実況に備えて、「語りべ」が取材をしていると、
イーグルスベンチで、ジョーンズ選手への質問を通訳している佐野さんの姿が!

インタビュータイムが終わった佐野さんは、
笑顔を見せながら、「語りべ」のところまで歩み寄ってきてくれたので、
「明日は八戸に行くんですよ」 と伝えると、
佐野さんは、「ちょっと待っていてください」との言葉を残して、ダッグアウト裏へ。

しばらく練習の取材をしながら待っていると、
再びやってきた佐野さんの手の中にあったのは、、、野球のボールでした。

   Enduring Passion for Tohoku Free Blades



「試合を見に行きたいんですけど、なかなか時間がとれなくて・・・」
と苦笑いするほど、多忙な日々を送りながらも、
フリーブレイズの試合結果や順位を、ちゃんと把握していた佐野さんだけに、
大一番に挑む、かつてのチームメイトたちへ、
熱いエールを送りたかったに、違いありません。


佐野さんの想いが届いたのか、
フリーブレイズは、接戦を競り勝って、2年ぶりにアジアの頂点へ!

同じ日。
イーグルスは、開幕2戦目にして今季初勝利!

そして、佐野さんは、、、

   


7回1失点の好投で勝利投手となった ブランドン・ダックワース 選手の通訳として、
ヒーローインタビューの お立ち台に!


熱いエールをボールにつづった佐野さんも。
その想いを受け取ったフリーブレイズも。

3月最後の土曜日は、最高の一日になったようですね !!

 Shuhei Sano Chris Wakabayashi


◆ 1st photo by KenG619

P.S. 佐野さん、粗い写真でスイマセン・・・。  from “ボールボーイ” の「語りべ」より





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