日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
前回の「語りべ」通信では、NHLへの復帰を目指して、
ECHLのチームからの再起を期す
イリヤ ・ブリズガロフ選手の話題を、紹介しましたが、
開幕を目前に控え、大きなニュースが!
ECHLは、ラスベガス ラングラーズとトライアウト契約を結んで、
キャンプに参加したブリズガロフ選手を、リリース(契約解除)したと発表しました。
前回の記事にも掲載したとおり、本人もラスベガスでのプレーに前向きな上、
マイク ・マディル GM兼ヘッドコーチ(HC)も、大歓迎していただけに、
このニュースには、「???」という声も。。。
現地メディアの報道も様々で、
ブリズガロフ選手は、NHLのチームとの契約を焦っているわけではないので、
ニュージャージーの自宅へ戻って、オファーを待つという、代理人の話を紹介したり、、、
エドモントン オイラーズが、獲得に前向きだという見込みを伝えたり、、、
いずれにしても、ブリズガロフ選手の動向から、目が離せませんね!
さて、前回のブリズガロフ選手に続いて、
今日の「語りべ」通信でも、NHLのGKの話題を紹介します。
誰に注目するのかと言うと、、、
ティム ・トーマス 選手(写真左)と、
トゥッカ ・ラスク 選手です!
写真をご覧になって思い出された方も、多いでしょうけれど、
ボストン ブルーインズでチームメイトだった両選手は、
トーマス選手が守護神。
ラスク選手はバックアップGKとして、3季前にスタンレーカップを獲得!
しかし、
その翌年のプレーオフで敗れると、
トーマス選手は「休養宣言」をして、チームを離れると、
代わってラスク選手が、昨季から守護神の座に就いて、ボストンをファイナルへ導きました。
そして、このオフ、トーマス選手が再び始動。
招待選手としてキャンプに参加したフロリダ パンサーズと契約を結び、
39歳にして、NHL復帰を果たしました!
ところが、ブランクの影響が現れてしまったのか、
復帰初戦で白星を手にしたあとは、2連敗したのに続いて、
足の付け根を傷め、戦列から離脱・・・。
幸いにして、症状は軽かったため、
今夜(現地時間)地元で行われる試合で、チームへ復帰することになりましたが、
くしくも今夜の試合は、古巣の
ボストン戦!
「トーマス選手と対戦するなんて、考えたこともなかった」
とラスク選手が驚きを隠せなかったように、
ボストンのメディアは、「前守護神 vs 現守護神」の激突に大注目!
そんなボストンのメディア以上に盛り上げに必死なのが、ホームチームのフロリダで、
「これだけ注目される対戦を、見逃すわけにはいかない!」
とばかり、早々とトーマス選手の先発を公言。
さらに、(ボストンは先発GKを公言していないうちに…)
「トーマス vs ラスク」 の初対決を ↓ 大々的にPR !!
◆Photo Courtesy :
FLORIDA PANTHERS
しかし、決して「よくやるなぁ」と笑うわけにはいきません。
なぜなら、これもフロリダの重要なセールス戦略で、
ホッケーに馴染みの少ない南国の地が、フランチャイズとあって、
ビジターチームのファンを集客し、収入につなげなくてはならず、
かねてから、対戦相手のスター選手を目玉に起用することも、珍しくはありません。
その上、今夜の試合では、アリーナ内のコンコースに数多くあるテレビモニターで、
「(MLBのプレーオフの)ボストン レッドソックス戦も見られますよ!」
というサービスまでPRして、集客につなげようとしているのです !!
「NHLのチームなのに、そこまでしなくてはならないの?」
と思われる方が、いらっしゃるでしょうけれど、
こちらの映像を見れば、納得されるかも。。。
今季のプレシーズンゲームの模様なのですが、、、
ダブルヘッダーの第1試合だったとはいえ、ホームアリーナでの最初の試合なのに、
スタンドには閑古鳥が・・・。 (クリックするとスタンド全体の写真が見られます)
この日の観衆は、2試合で6500人と発表されましたから、
1試合目は、多めに見積もっても、推定3000人程度 !?
15日にハルビン体育学院で行われた「チャイナドラゴン vs サンム」戦の観衆に、
及ばなかったかもしれませんね(苦笑)
フロリダも、ボストンも、スタートダッシュは成功しなかった上、
アトランティック ディビジョン同士のライバルバトルとなるだけに、
「トーマス vs ラスク」 という前評判だけでなく、
スタンドが大いに盛り上がる、熱い試合になることを期待したいですね!