日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
先月16日(現地時間)に始まったNHLのプレーオフは、
いよいよ今日から、東西のカンファレンスチャンピオンを決める 3rdラウンド へ!
一足先に幕を開ける イースタン の カンファレンス ファイナル(CF)の対戦は、、、
モントリオール カナディアンズ
vs
ニューヨーク レンジャーズ
前のラウンドでは、どちらも先に王手をかけられながら、
土俵際で踏みとどまって、CFへ勝ち上がってきましたが、
その立役者となったのは、両チームのGKでした。
ともに9割3分前後のセーブ率を残しているとおり、抜群の安定感を誇る上、
負ければシリーズ敗退となってしまうエリミネーションゲームで、
これ以上ない存在感を発揮!
モントリオールの キャリー ・プライス 選手は、
王手をかけられた直後の第6戦で、完封勝利をマーク。
プレーオフ通算4度の完封勝利は全てボストン戦という “プルーインズキラー” ぶりを、
翌々日の最終戦でも見せつけて、チームを4年ぶりのCFへ導きました。
対する
レンジャーズの ヘンリク ・ランドクウィスト 選手は、
ピッツバーグ ペンギンズに、第4戦で王手をかけられてから、
エリミネーションゲームで3連勝。
負けが許されない中、「9割7分1厘」という驚異的なセーブ率で、
3試合ゴールを守り抜いた働きに
第7戦終了後には、チームメイトからブロードウェイハットが贈られ、
ベストパフォーマーとして、称えられました。
くしくも、ソチ オリンピックの決勝で、顔を合わせた両チームのGKは、まさしく双璧!
それだけに、今季のイースタンのCFは、1点の重みが増すのは明らかで、
パワープレーの成否が、シリーズの行方を左右することになりそう。
ちなみに、プレーオフでのパワープレー得点率は、
モントリオール が、
「26.3 %」 と、
ランキング3位(CFに勝ち残った中ではトップ)の好成績を残しているのに対し、
レンジャーズ は、わずか
「10.9%」にとどまり、
下から数えて4番目・・・。
前述のモントリオールに限らず、CFに進んだチームの中では、
ロサンゼルス キングスの
「22.9%」
シカゴ ブラックホークスの
「18.2%」
と比べても、かなり見劣りしてしまいます。
レギュラーシーズンでも、30チーム中、15位(18.2%)と、
レンジャーズのパワープレーは、決して芳しくありませんでしたが、
今季のプレーオフでは、それをしのいで、
1stラウンド第2戦の途中から、2ndラウンドの第4戦までの、足掛け10試合にわたって、
36回連続パワープレー無得点・・・
まさしく「パワープレー ストラグル」
これほどまでにハマってしまうと、「パワープレー」とは名ばかりで、
チーム状態は、まさしく「ノーパワー」ですね・・・(苦笑)
こんな数字を見てしまうと、たたでさえ、、、
モントリオールが優勝する確率が高い(=6回中5回)!
といったデータや、、、
必ず相手をスウィープで下している(=今季も1stラウンドでスウィープ勝利)!
との実績があるだけに、
モントリオールが勝利して、スタンレーカップ ファイナルに進出!
というようなムードが、ググッと高まってきそうですね。
しかし! レンジャーズファンの皆さん、あきらめないでください !!
36回連続パワープレー無得点・・・
こんなネガティブなデータの中にも、
レンジャーズファンの皆さんの元気が出そうな、ポジィティブな要素があるのです!
プレーオフになると、レギュラーシーズンにも増して、
各チームがスペシャルプレーの向上に、力を注いでくるため、
今季のレンジャーズのように、パワープレーで「ノーパワー」が続くことも、
決して珍しいことではありません。
たとえば、近年のプレーオフで、
パワープレーが30回以上も無得点だったチームを挙げてみると、、、
と3チームもあるのです。
といったところで、何かお気づきになりませんか?
そうです! この3チームは、全てスタンレーカップを勝ち取っているのです !!
こうなると、「ノーパワー」に苦しんだ経験が、
レンジャーズにとって、もしかしたら、20年ぶりの優勝への良薬になるのかも???
過去のプレーオフでの対戦成績は「7勝7敗」
オリジナル6に数えられる、長い歴史を誇る両チームのシリーズを制して、
イースタンから、スタンレーカップ ファイナルへ勝ち上がるのは、
モントリオールか !? レンジャーズか !?
モントリオールのベルセンターで、戦いの火ぶたが切って落とされます !!