日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
「3連休を満喫中〜」 という方も多いでしょうが、
北米に目を転じると、アメリカとカナダも13日が祝日とあって、
日本と同様に、今日から3連休!
そのためNHLも、3連休が始まる土曜日に、
全てのチームが試合を行うスケジュールを、組んでいます。
2000-01シーズンから、NHLは30チームで争われていますが、
同じ日に、30チームが揃って試合を戦うのは、史上6度目!
選手たちは “Busy Saturday” を強いられますが(苦笑)、
連休を利用してアリーナに足を運ぶファンは、
“Hockey Holidays” を、存分に楽しめそうですね。
ところで、
先日の記事でもお伝えしたように、
今月8日から始まった NHLのレギュラーシーズンは、
昨夜のローリーでの試合をもって、全てのチームが開幕戦を戦い終えました。
各チームの開幕戦の中で、印象深い働きをしたのが、
FA移籍でバンクーバー カナックスにやってきた
ラディム ・バーバータ 選手。
ゲームウイニングゴールが記録された “技ありの(?)シュート” で、勝利に貢献!
33歳のバーバータ選手は、
これでNHLの開幕戦でのゴール数が、通算
「13得点」 に。
「11得点」で2位につける 42歳の
ヤロミール ・ヤーガ 選手との差を広げ、
現役選手の中では、
開幕戦限定の得点王 をキープして、
“ミスター・オープニングゲーム” の称号を、手放しませんでした(笑)
そんなバーバータ選手の活躍もあって、NHL初勝利を手にしたのが、
ウィリー ・デジャーデン ヘッドコーチ(HC)!
昨季の終盤から、「語りべ」通信で何度も紹介してきたとおり、今季のNHLは、、、
だけに限らず、
ピッツバーグ ペンギンズ
フロリダ バンサーズ
と昨季を上回る
「6チーム」 が、新たなHCを招いて開幕を迎えましたが、
ただ一人、初日に試合が組まれていたデジャーデンHCは、
新HCの中で、イの一番に白星を手にしました!
ところで、前述したように、
今季は6チームが新HCの下で、新しいシーズンに船出しましたが、
もう一つ紹介したいのが、こちらの ↓ 数字。
「3チーム」
これが何の数字か分かりますか?
正解は、、、
NHLでHCの経験がない指導者を
新たにHCとして招いたチームの数
なのです。
上で紹介した6チームのうち、
青字になっている、
バンクーバー、
ピッツバーグ、
カロライナの指揮官は、
いずれもNHLでは、ルーキーHC。
その一人で、
日本のファンにも馴染みの深いデジャーデンHCに関しては、
カナダのジュニアリーグや、AHL(NHLの一つ下のリーグ)で、
最優秀コーチ賞に輝いた実績が、ダテではなかった模様。
見事に最初のNHL公式戦で、初勝利を手にしました!
ところで、NHLのルーキーHCで、近年に好成績を残したと言えば、
コロラド アバランチの パトリック ・ロワHC。
カンファレンスの最下位に低迷したチームを託されると、プレーオフへ導いて、
昨季のジャックアダムズ アウォード(最優秀コーチ賞)を獲得!
ただプレーオフでは、CQF(1stラウンド)で敗退し、
スタンレーカップ奪還とは、なりませんでした。
「ルーキーHCが、いきなりスタンレーカップを手にするなんて、難しいんじゃない?」
ロワHCの結果を振り返ると、このような声が聞こえてきそうですけれど、
NHLの長い歴史を紐解くと、
スタンレーカップを手にしたルーキーHCは、これまでに
「14人」 もいるのです!
近年で思い出されるのは、
6季前に、ピッツバーグを3度目の頂点へ導いた、
ダン ・バイルズマ 氏。
しかし、この年のバイルズマ氏は、
レギュラーシーズンが終盤に差し掛かった、2月からHCに就任。
では、開幕から指揮を執り続けて、
スタンレーカップを勝ち取ったルーキーHCはと言うと、、、
1995-96シーズンに、モントリオール カナディアンズが、23度目の優勝を果たした際の、
ジャン ・ペロン 氏を最後に、
18年間も現れていないのです。
今季の3人も含め、これまでにNHLのチームでHCに就いたのは、
「354人」
そのうち、スタンレーカップに名前を刻んだのは、
「51人」
数字だけを見れば、NHLのHCになった人の 1/7 が、
スタンレーカップを勝ち取っていることになりますが、、、
アナハイム、ワシントン、サンノゼ、トロントで指揮を執った ロン ・ウィルソン 氏!
フィラデルフィア、ロサンゼルス、バンクーバー、トロント、
さらにエドモントンで采配を振った パット ・クイン 氏!
“名将” に数えられる、この二人のように、
1400試合以上(レギュラーシーズンのみ)も、ベンチでHCを務めながら、
スタンレーカップに縁がない指揮官もいるのです・・・。
現地メディアのシーズンプレビューを見渡すと、
ディフェンディング チャンピオンの ロサンゼルス キングス を筆頭に、
アナハイム ダックス、サンノゼ シャークス が、
パシフィック ディビジョンの “三強” だと評されている様子。
そんな前評判を覆し、バンクーバーが、カリフォルニアの強豪を抑えて、
2季ぶりにプレーオフへ勝ち上がれるか !?
そして、デジャーデンHCは、
ルーキーHCとして、19季ぶりのスタンレーカップを手にして、
笑顔でシーズンを終えることが、できるでしょうか !?
◆photo courtesy :
VANCOUVER SUN